海外旅行に行ってみたい。でも、いざ計画しようとすると「何から準備すればいいの?」「英語ができなくても大丈夫?」と、不安が浮かぶ人も多いのではないでしょうか。はじめての海外には、ワクワクと同じくらい少しの緊張もつきものです。
けれど、準備の流れさえ押さえておけば大丈夫。やることを時系列で整理すれば、ひとつずつ落ち着いて進められます。
この記事では、出発までに必要な準備をチェックリスト形式でまとめました。旅の準備を順に進めていきましょう。

まず決めること|行き先と旅行スタイル

はじめての海外旅行で、いきなり航空券を探し始めるのは少し早いかもしれません。まずは「どこへ行きたいのか」「どんな旅にしたいのか」を考えるところからスタートしましょう。

行き先と旅行スタイルが決まると、必要な準備や予算、日程の組み方がより具体的になります。この“旅の土台づくり”が、実は一番大切なステップです。

行きたい国の観光情報を調べて、ざっくり旅程を考える

画像: iStock/hocus-focus

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気になる国や都市があるなら、まずは基本情報を調べてみましょう。ベストシーズンや気候、治安の状況、物価の目安、日本からのフライト時間などを知るだけでも、旅のイメージはぐっと具体的になります。あわせて、ビザや電子渡航認証が必要かどうかも確認しておくと安心です。

同じ「ヨーロッパ旅行」でも、1都市滞在なのか複数都市を周遊するのかで、移動の負担や必要な準備は大きく変わります。はじめての海外なら、まずは1都市にゆっくり滞在するプランがおすすめ。移動が少ない分、トラブルのリスクも減らせます。

ここで完璧なスケジュールを組む必要はありません。「何泊するか」「どの都市を回るか」といった大まかな流れが見えていれば、航空券やホテルも探しやすくなります。

ツアー?個人手配?自分に合うスタイルを選ぶ

次に考えたいのが、旅行のスタイルです。旅行会社のパッケージツアーを利用するのか、それとも航空券やホテルを自分で手配するのか。この選択によって、準備の手間や安心感が変わります。

海外がはじめてで不安が大きい人や、短い休みで効率よく回りたい人はツアー向き。一方で、自由に動きたい人や、旅程を自分で組むこと自体を楽しみたい人は個人手配も選択肢になります。

どちらが正解ということはありません。今の自分に合った方法を選ぶことが、安心して旅を楽しむための第一歩です。

ツアーと個人手配の違いについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

【出発3〜6ヵ月前】航空券・宿泊先を予約する

行き先と日程のイメージが固まったら、次は航空券と宿泊先の予約です。海外旅行の場合、出発の3〜6ヵ月前には動き始める人が多く、とくに夏休みや年末年始、ゴールデンウィークなどの繁忙期は、さらに早い段階で満席・満室になることもあります。

「まだ先だから」と後回しにせず、できるだけ早めに押さえておくと安心です。

【出発3〜6ヵ月前】のチェックリスト

◻︎ パスポートを申請した
◻︎ 航空券を予約した
◻︎ 宿泊先を予約した

パスポートを申請する

画像: iStock/shironagasukujira

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はじめての海外旅行なら、まず必要になるのがパスポートです。まだ持っていない場合は、早めに申請しておきましょう。パスポートは、各都道府県のパスポートセンターや一部の市区町村窓口で申請できます。

発行には通常1週間〜10日ほどかかりますが、繁忙期はさらに時間がかかることもあります。出発直前になって慌てないよう、旅行の日程が決まったらできるだけ早めに動き始めるのがおすすめです。

また、パスポートを受け取ったら、氏名のローマ字表記に誤りがないかも確認しておきましょう。航空券の予約時の名前と一致していないと、搭乗できません。

航空券を予約する

航空券の運賃は、空席状況等に応じて変動します。価格をできるだけ抑えたい場合には、航空会社のセールのタイミングを狙うか、Webサイトにあるお得な運賃情報などから検討するのがおすすめです。

▼JALのスペシャル運賃はこちら
https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/fare/special_fare/

また、直行便か乗り継ぎ便か、到着時間は深夜にならないか、受託手荷物は含まれているかなども確認しておきましょう。

はじめての海外なら、多少価格が高くても乗り継ぎが少ないルートのほうが安心です。乗り継ぎ(トランジット)に不安がある場合は、事前に流れを確認しておきましょう。

宿泊先を予約する

ホテル選びで大切なのは立地です。空港や駅からのアクセス、治安の良いエリアかどうか、口コミ評価などを総合的に確認しましょう。

到着が深夜になる場合は、24時間対応のフロントかどうかも要チェック。キャンセル無料のプランを選んでおけば、予定変更にも柔軟に対応できます。

なお、ホテルのほかにもゲストハウスやアパートメントタイプなどの選択肢もあります。

【出発1ヵ月前】入国条件と環境を整える

航空券と宿泊先の予約が済んだら、次は“入国に必要な手続き”と“現地での通信環境”を整えるタイミングです。うっかり忘れると出発できないものもあるので、この時期にまとめて確認しておきましょう。

【出発1ヵ月前】のチェックリスト

◻︎ 渡航先の入国条件を確認した
◻︎ 必要なビザ・電子渡航認証を申請した
◻︎ 海外旅行保険を確認・加入した
◻︎ 海外でのスマホ利用方法を決めた

ビザ・電子渡航認証を確認する

画像: iStock/MarioGuti

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渡航先によっては、事前にビザや電子渡航認証の取得が必要です。アメリカのESTA、韓国のK-ETAなどが代表例。取得せずに空港へ行くと、最悪の場合搭乗できないケースもあるので、事前確認は必ず行いましょう。

まずは外務省や大使館、航空会社の公式情報を確認し、自分の渡航先に必要な手続きがあるかをチェック。オンライン申請が主流ですが、承認まで数日かかることもあるため、余裕を持って手続きするのが安心です。

電子渡航認証については、こちらで詳しく解説しています。

海外旅行保険を検討する

海外では日本の健康保険が使えないため、軽いケガや体調不良でも医療費が高額になることがあります。もしもの時のために、海外旅行保険に加入しておきましょう。クレジットカードに付帯していたり、ツアーの場合はセットになっていたりするので、一度確認を。

とくに、はじめての海外旅行なら“安心を買う”という意味でも検討する価値があります。急な体調不良や盗難などのトラブルに備えておくと、心の余裕にもつながります。

海外でのスマホ環境を決める

地図検索、翻訳アプリ、レストランの予約……。海外でもスマホは必需品です。出発前に、どの方法でインターネットを使うか決めておきましょう。主な選択肢は「eSIM」「SIMカード」「レンタルWi-Fi」などです。

それぞれメリット・デメリットがあるため、自分の旅行スタイルに合った方法を選びましょう。設定方法や注意点は、事前に確認しておくのがおすすめです。

【出発1〜2週間前】持ち物と機内準備を進める

出発が近づいてきたら、いよいよ具体的な準備へ。忘れ物がないよう、少しずつ持ち物をそろえていきましょう。海外旅行では「日本では当たり前に手に入るもの」が現地では簡単に見つからないこともあります。直前に慌てないためにも、1〜2週間前から動き始めるのがおすすめです。

【出発1〜2週間前】のチェックリスト

□ 持ち物リストを作った
□ パスポートのコピーを用意した
□ 機内持ち込みルールを確認した
□ 機内時間の準備をした

持ち物リストを作る

画像: iStock/Wiphop Sathawirawong

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まずは基本の持ち物を整理するところから。パスポートや航空券(eチケット控え)、クレジットカード、スマホと充電器、常備薬など、絶対に忘れてはいけないものを最優先で確認しましょう。とくにパスポートは命綱。コピーを取って別に保管したり、写真データをスマホに保存しておいたりすると、万が一の際にも役立ちます。

リストができたら、出発の数日前から少しずつスーツケースに詰め始めるのがポイント。前日に一気に準備しようとすると、思わぬ入れ忘れや重量オーバーに気づかず慌ててしまうことも。衣類や日用品など、すぐに使わないものから順番にパッキングしていきましょう。

スーツケースに入れる荷物と、機内に持ち込む荷物は分けて考えるのもポイントです。長時間フライトに備えて、貴重品や充電器、羽織りもの、常備薬などは機内持ち込み用バッグへ。預け入れ荷物が万が一遅延した場合に備えて、最低限1日分の着替えを機内に持ち込んでておくと安心です。

また、航空会社ごとに受託手荷物の重量制限があるため、パッキングが終わったら一度重さを確認しておきましょう。空港でスーツケースを開けて詰め直す……という事態を防げます。

はじめての海外旅行向けの持ち物リストはこちらの記事で詳しく紹介しています。

機内持ち込みルールを確認する

画像: iStock/AzmanJaka

iStock/AzmanJaka

国際線では、液体物の機内持ち込みに制限があります。化粧水や歯みがき粉、コンタクトレンズの保存液なども対象になるため、事前にルールを確認しておきましょう。

基本的には、100ml以下の容器に入れ、縦横合計40cm以内の透明なジッパー付き袋にまとめる必要があります。知らずに保安検査で没収されてしまうケースもあるため、ここはしっかりチェックしておきたいポイントです。

そのほか、モバイルバッテリーの扱いなども事前に調べておくと安心です。

液体の機内持ち込みルールについて、詳しくはこちらで解説しています。

機内時間の準備をする

長時間フライトでは、機内でどう過ごすかも意外と重要です。機内は想像以上に乾燥するため、羽織りものや保湿アイテムがあると快適に過ごせます。また、映画や音楽、動画などを事前にダウンロードしておけば、機内モードでも楽しめます。イヤホンやネックピローなど、自分なりの“快適セット”も準備しておくと、移動時間も旅の一部として楽しめるはずです。

【出発3日前〜前日】最終確認をする

出発直前は、忘れ物や確認漏れがないかをチェックするタイミングです。ここまで準備を進めてきたなら、大きな不安はないはず。あとは落ち着いて、ひとつずつ最終確認をしていきましょう。

【出発3日前〜前日】のチェックリスト

□ オンラインチェックインを済ませた
□ 搭乗券を確認・保存した
□ パスポートをすぐ取り出せる場所に準備した
□ 航空券・宿泊先情報をすぐ提示できるようにした
□ 空港までのアクセスを確認した

オンラインチェックイン

画像: iStock/Chirayu

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多くの航空会社では、出発の24時間前からオンラインチェックインが可能です。事前に座席を確定でき、空港での手続きもスムーズになります。

搭乗券はスマホに表示させるか、念のためスクリーンショットを保存しておくとスムーズ。紙で印刷しておきたい人は、自宅や空港の自動チェックイン機で発券できます。

出発前に重要書類をまとめて確認する

出発直前は、渡航に必要な情報をひとまとめにして確認しておきましょう。パスポート、往復の航空券、宿泊先の予約確認書など、提示を求められる可能性のある情報は、すぐに取り出せる状態にしておくことが大切です。

スマホに保存するだけでなく、スクリーンショットを撮っておく、念のため印刷しておくなど、複数の方法で備えておくと安心です。空港や入国審査で慌てないためにも、「すぐ見せられるかどうか」を基準に整理しておきましょう。

空港までのアクセスを確認する

国際線は、出発時刻の2〜3時間前には空港に到着しているのが目安です。早朝便や深夜便の場合は、電車の始発時刻やリムジンバスの予約状況もチェックしておきましょう。

海外旅行は荷物が多くなりがち。乗り換えの少ないルートや、前泊という選択肢も検討すると、当日の負担を減らせます。

【出発当日〜到着まで】空港と入国の流れ

いよいよ出発当日。ここまで準備を進めてきたなら、大きな心配はいりません。空港での流れをあらかじめ知っておくだけで、当日の動きはスムーズになります。

空港には何時間前に着けばいい?

画像: iStock/winhorse

iStock/winhorse

国際線の場合、出発時刻の2〜3時間前には空港に到着しているのが一般的です。繁忙期や大型連休は保安検査場が混み合うこともあるため、少し余裕を持っておくと安心です。

空港に着いたら、まずはチェックインカウンター、もしくは自動チェックイン機へ向かいます。オンラインチェックインを済ませていても、預け入れ荷物がある場合は手続きが必要です。大きなスーツケースを預けたら、手元にはパスポートと搭乗券、機内持ち込みバッグだけ。ここから先は出発エリアへと進みます。

チェックイン〜出国審査の流れ

空港での基本的な流れは、「チェックイン → 保安検査 → 出国審査 → 搭乗ゲート」という順番です。

保安検査では、機内持ち込み手荷物をX線検査に通し、自分自身も金属探知機を通ります。液体物のルールやモバイルバッテリーの扱いなど、事前に確認しておいた内容を思い出せば問題ありません。パスポートと搭乗券はすぐ提示できるよう、手元にまとめておきましょう。

その後の出国審査では、パスポートを提示するだけで完了します。日本出国時に質問されることはほとんどなく、思ったよりもあっさり終わる人が多いはず。出国審査を終えると、いよいよ出発ロビー。搭乗ゲートの場所を確認したら、時間までゆったり過ごしましょう。

到着後の入国審査

画像: iStock/maroke

iStock/maroke

飛行機が到着したら、案内表示に従って入国審査(Immigration)へ向かいます。ここでパスポートを提示し、滞在目的や滞在日数など、いくつかの簡単な質問に答えるのが一般的です。

よく聞かれるのは、「観光ですか?」「何日間滞在しますか?」「どこに泊まりますか?」といった内容。英語に自信がなくても、単語で答えれば問題ありません。宿泊先の予約確認書を見せるだけで済むこともあります。事前に流れを知っておくだけで、緊張は和らぎます。入国審査を終えたら、手荷物受取所でスーツケースを受け取り、税関へ進みます。税関を通過すれば、いよいよ旅のはじまりです。

また、空港から目的地への移動方法(電車・バス・タクシー・送迎など)も、事前に調べておくとスムーズ。到着直後は疲れが出やすいタイミングなので、無理のない移動手段を選びましょう。

よくある不安Q&A

「準備は整ったはずなのに、なぜかちょっと不安……」ということもあるでしょう。はじめての海外旅行なら、不安が残るのは当然です。ここでは、出発前によくある疑問をまとめました。

英語が話せなくても大丈夫?

英語に自信がないと、不安になりますよね。ただ、観光地や空港、ホテルなどでは、比較的ゆっくり話してくれたり、簡単な英語で伝えてくれたりする場面も少なくありません。単語だけでも意外と通じることもあり、翻訳アプリを活用すれば、やり取りのハードルはぐっと下がります。

もちろん、訪れる国や地域によって状況は異なりますが、あらかじめ基本的なフレーズをいくつか頭に入れておくだけでも、気持ちの余裕は変わるものです。完璧に話そうとしなくても、伝えようとする姿勢があれば十分。少しずつ慣れていく感覚で大丈夫です。

現金はいくら必要?カードは使える?

画像: iStock/monstArrr_

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国や地域によって事情は異なりますが、近年はクレジットカードやデビットカードが使える場所が増えています。ホテルや大型のレストラン、ショッピングモールなどではカード払いが一般的なことも少なくありません。

一方で、小さな商店や屋台、ローカルな交通機関では現金のみの場合もあります。また、エリアによってはスキミングなどのリスクが指摘されることもあり、場面によってはカードの利用を控えたほうがよいケースもあります。

そのため、「カードだけ」「現金だけ」と決めてしまうのではなく、状況に応じて使い分けるのがおすすめです。滞在日数や予定している支出を目安に、ある程度の現地通貨をまとめて用意しておきつつ、大きな支払いはカードを活用する、といったバランスが現実的でしょう。出発前に「国名+カード事情」で一度調べておくと、より具体的な準備ができます。

現金を持ち歩く際は、全額をひとつの財布に入れない、バッグの奥に分けて入れるなど、防犯面への配慮も忘れずに。

パスポートやスマホをなくしたら?

考えたくはないけれど、万が一の事態に備えておくことも大切です。紛失や盗難に気づいたら、まずは落ち着くこと。そして、クレジットカード会社への連絡や、現地警察への届け出、日本大使館・領事館への相談など、順番に対応していきます。

事前にパスポートのコピーや写真データを保存しておけば、手続きがスムーズになることもあります。「起きないように対策する」と同時に、「起きても対応できる」と思えているだけで、不安は少し軽くなるはずです。

準備ができれば、海外はもっと近くなる

画像: iStock/Kiwis

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海外旅行は、特別なことのように感じるかもしれません。でも、やることを整理してみると、ひとつひとつは決して難しいことばかりではありません。準備を重ねるうちに、不安は少しずつ具体的な“行動”に変わっていきます。そして気づけば、「行ってみたい」から「行けそう」に変わっているはず。

世界は思っているよりも、ずっと近くにあります。さあ、その一歩を踏み出してみませんか。

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