飛行機を使っての移動を控えているとき、「トランジット」という言葉に出合うことがあるかもしれません。目的地へ向かう途中で別の空港に降り立つこのプロセスには、スムーズに旅を進めるためのポイントや、密かな楽しみもあるのです。押さえておきたい用語やトランジット中の過ごし方を通して、空の旅をより豊かにするヒントをお届けします!

そもそもトランジットとは?

画像: iStock/travelview

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フライトにおける「トランジット」とは、目的地に向かう途中で別の空港に一時立ち寄ることを指します。通常は同じ飛行機に引き続き乗っている場合が多く、機内でそのまま待機するか、一時的に機外で待つこともあります。長距離の国際線や直行便がない路線では、しばしば発生します。

「トランスファー」「ストップオーバー」と何が違う?

トランスファーとの違い

画像: iStock/eggeeggjiew

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「トランスファー」は到着した飛行機から別の飛行機に乗り換えることを指します。一方、「トランジット」は基本的に同じ飛行機に引き続き乗ることを意味します。

たとえば、フライトを利用する際、同じ便名で途中空港に立ち寄る場合はトランジット、別便に乗り換える場合はトランスファーにあたります。

ストップオーバーとの違い

画像: iStock/Nopphon Pattanasri

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「ストップオーバー」は経由地で24時間以上滞在する場合に使われる用語です。この時間を利用して、観光したり、宿泊したりする人もいるため、トランジットよりもリッチな旅の体験ができるともいえるでしょう。

旅の“余白”を作らないために。トランジット中の過ごし方

トランジットやトランスファーは移動途中に隙間時間が発生します。どう過ごすかは自分次第。有意義に活用してみましょう!

30分〜1時間の場合:機内やターミナル内で過ごしましょう

画像: iStock/Sasithorn Phuapankasemsuk

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たとえば…シートでリラックス&プチエクササイズ

座席で軽くストレッチをしたり、音楽や短編映画を楽しんだりして、リラックスしながら次のフライトに備えましょう。

たとえば…次のフライトや到着に備えて手荷物を整理

パスポートや搭乗券を手元にまとめ、スマホやガジェット類の充電も確認しておくと安心です。

たとえば…ターミナルのカフェやショップを覗く

一時的に降機する場合は、ターミナル内にあるカフェやショップを少し覗いて、短い待ち時間を楽しみましょう。

1〜3時間:空港内で過ごしましょう

画像: iStock/efired

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たとえば…ラウンジでプチ贅沢なひとときを

空港ラウンジでは、軽食やドリンクを楽しめますが、シャワーブースやマッサージサービスがあるケースも。リフレッシュの時間に充ててみてはいかがでしょうか。

たとえば…空港内グルメ&ショッピングを満喫

国際空港には、免税店が備わっています。店舗を巡ったり、地域の名物料理を楽しんだりしながら、充実のひとときを過ごしましょう。

たとえば…展望台や展示スペースを探検

ターミナル空港には、さまざまな施設があります。展望デッキから飛行機を眺めたり、ギャラリーや文化展示を訪れたりも。空港探検の気分で散策してみませんか。ただし制限エリア外にある場合は、入国/出国審査が必要となるため、時間に余裕を持っておきましょう。

さらに時間に余裕がある場合:フライトに間に合う範囲で空港外に足を延ばしてみませんか?

画像: iStock/Wiphop Sathawirawong

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たとえば…トランジットツアーに参加して観光を楽しむ

短時間で効率的に観光スポットを巡れるトランジットツアーが用意されている空港もあります。滞在時間ごとのコースが細かく設定されているため、安心の余興プログラムといえます。

たとえば…ローカルグルメやカフェ巡りで現地を感じる

空港周辺の街に足を運んでみてはいかがでしょうか。ローカルグルメやカフェ文化を楽しむのもおすすめです。

たとえば…スパやリラクゼーション施設で体をリフレッシュ

空港近隣には、乗り継ぎ時間の合間に足を運べる施設がある場合も。スパやリラクゼーション施設で疲れを癒やすことで、次のフライトを快適に迎えられます。

乗り継ぎがある旅行で注意・確認すること

画像: iStock/YakobchukOlena

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乗り継ぎが含まれる旅程では、出発前や空港内で確認しておきたいポイントがいくつかあります。事前に準備を整えて、安心して旅を楽しみましょう!

【出発前】ターミナルや搭乗口、トランジットデスクの場所

空港によってはターミナル間の移動に時間がかかることもあります。空港マップや公式Webサイトを事前に確認しておきましょう。

【出発前】ビザが必要な国かどうか

アメリカやオーストラリアなどでは、トランジットのみの滞在でも、事前の電子渡航認証(ESTA、ETAなど)が必要な場合があります。渡航前に必ず確認しておきましょう。

【出発前】中継空港で搭乗券の発行が必要かどうか

利用便によっては、中継空港で次便の搭乗券を受け取らなければならないケースも。出発空港でのチェックイン時に確認しておきましょう。

【空港内】預けた荷物を再度預ける必要があるか

国際線から国内線に乗り継ぐ場合などでは、一度荷物を引き取り、再度預ける手続きが必要な場合があります。空港内の案内表示や係員の案内に従いましょう。

【空港内】トランジットカードを所持しておく

一部空港では、トランジット専用エリアに入る際に、トランジットカードの提示が求められる場合があります。入国審査のエリアや空港会社のカウンターなどで発行できるので、降機後もパスポートや搭乗券とあわせて携帯しておくと安心です。

トランジットで次の飛行機に乗り遅れてしまったら?

万が一乗り継ぎ中に次の便に間に合わなかった場合は、まず空港内の航空会社カウンターへ。航空会社都合による遅延の場合は、振替便へのご案内や、必要に応じて宿泊施設・食事券などのサポートを受けられるケースが大半です。お客さま都合による乗り遅れの場合も対応策を講じてくれるはず。もしものときは、できるだけ早く相談しましょう。

有意義に活用すれば、トランジットは旅の時間ロスにはならない!

画像: iStock/Boarding1Now

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トランジットの時間は、限られた旅の時間をロスしてしまうことから、できれば避けたいと思う人もいるかもしれません。しかし旅慣れた人のなかには、あえて直行便を使わず、経由地も満喫する人も。つまりトランジットとは、旅の楽しみを広げる絶好の機会ともいえるでしょう。時間に応じた過ごし方を工夫しながら、次の目的地への移動を快適に過ごしてください!

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