今年も、各地で多くの花火大会が開催される見通しです。どこへ行こうか迷っているなら、「日本三大花火大会」と「日本一の花火大会」を目的地にしてはいかがでしょうか? 本記事では、各花火大会の見どころと2023年の開催情報をまとめました。
さらに、花火をより楽しめるよう、その歴史や種類についても徹底解説。花火大会に出かけたいと考えている方はぜひチェックしてください!

日本三大花火大会ってどこ? 2023年の開催情報もチェック

各地で開催される花火大会の中でも、特に歴史が深いことや規模が大きいことで有名なのが「日本三大花火大会」。まずは三大花火大会の歴史や見どころをご紹介していきます。

  • 全国花火競技大会「大曲の花火」|秋田県大仙市
  • 長岡まつり大花火大会|新潟県長岡市
  • 土浦全国花火競技大会|茨城県土浦市

全国花火競技大会「大曲の花火」|秋田県大仙市

画像1: 提供:秋田県大仙市
提供:秋田県大仙市

全国花火競技大会「大曲の花火」は、秋田空港から車で1時間ほどの秋田県大仙市で開催されている花火大会。歴史は明治43年(1910年)にまでさかのぼり、大仙市にある秋田諏訪宮という神社の祭典の余興であった花火競技大会「奥羽六県煙火共進会」から始まりました。100年以上の歴史を誇る、由緒ある花火大会です。

大曲では、夏の全国花火競技大会を中心に、季節ごとに異なるテーマで大曲の花火を展開しており、オールシーズンで花火を楽しめます。

画像2: 提供:秋田県大仙市
提供:秋田県大仙市

毎年8月に開催される全国花火競技大会は、昼花火の部で5号玉5発、夜花火の部で10号玉2発と創造花火により、参加する28の花火業者が技を競う、花火師日本一を決める大会です。昼花火の部が開催されるのは、全国でも大曲のみ。日本各地の花火師が趣向を凝らした花火を堪能でき、迫力満点です。

2023年の全国花火競技大会「大曲の花火」は、8月26日に開催が決まりました。毎年多くの人で賑わう大会なので、気になる方は早めに確認しておきましょう。

第95回全国花火競技大会「大曲の花火」

開催日時2023年8月26日(土曜)昼花火 17:10~、夜花火 18:50~
場所「大曲の花火」公園(秋田県大仙市大曲雄物川河畔)
webhttps://www.oomagari-hanabi.com/

長岡まつり大花火大会|新潟県長岡市

画像1: 長岡まつり大花火大会|新潟県長岡市

新潟空港からバスで約1時間30分の距離にある新潟県長岡市。日本一長い川が流れる信濃川の河川敷で開催される「長岡まつり大花火大会」は、圧巻のスケールを体感できる花火大会です。

明治12年(1879年)に、長岡にある千手町八幡様のお祭りで、遊郭関係者が資金を出し合って350 発の花火を打ち上げたことが始まりといわれています。
その後全国に知られるようになりますが、太平洋戦争により大会は中止に。長岡は、昭和20年(1945年)8月1日の長岡空襲で大きな被害を受けましたが、翌年の8月1日、長岡まつりの前身となる「長岡復興祭」が開催されます。

昭和22年(1947年)に慰霊と復興を願い花火大会が復活し、その後「長岡まつり」と名称を改め現在に至ります。

画像2: 長岡まつり大花火大会|新潟県長岡市

長岡まつり大花火大会は、近年100万人以上が訪れる大規模な花火大会です。正三尺玉(30号玉)、延長650メートルにわたるナイアガラ、米百俵花火・尺玉100連発、開花幅約2キロにも及ぶ「復興祈願花火フェニックス」など段違いの規模を誇ります。

2023年の長岡まつり大花火大会は、8月2日、3日に開催されます。観覧会場内は全席有料席で、花火会場には観覧チケットをお持ちの方のみ入場可能となっています。観覧チケットの情報や販売スケジュールの詳細は、下のwebでご確認ください。

長岡まつり大花火大会

開催日時2023年8月2日(水曜)~8月3日(木曜)19:20~21:10頃(予定)
場所新潟県長岡市長生橋下流信濃川河川敷
webhttps://nagaokamatsuri.com/

土浦全国花火競技大会|茨城県土浦市

画像: 土浦全国花火競技大会|茨城県土浦市

「土浦全国花火競技大会」は、スターマイン(速射連発)日本一を決める大会といわれることもあり、花火師が多種多様な花火を組み合わせ、華やかで迫力満点なスターマインを打ち上げます。大会はスターマインの部・10号玉の部・創造花火の部の3部門に分かれています。

土浦全国花火競技大会が始まったのは大正14年(1925年)。土浦市にある神龍寺の24代住職が、航空隊殉職者の慰霊と関東大震災後の不況で疲弊した経済を活性化するために、私財を投じ霞ヶ浦湖畔で開催しました。

2023年の土浦全国花火競技大会は、第92回大会として11月4日に開催されます。有料観覧席が用意され、販売方法や販売開始時期については以下のwebで公開される予定。迫力と見応えのある花火大会なので、今後の発表に注目です。

土浦全国花火競技大会

開催予定日時2023年11月4日(土曜)17:30〜20:00(予定)
場所茨城県土浦市桜川河川敷
webhttps://www.tsuchiura-hanabi.jp/

「日本一○○な花火大会」を体感しに行こう!

「日本一」をキーワードに花火大会を探してみるのも、ひとつの楽しみ方。ぜひ足を運んでいただきたい、2つの花火大会をピックアップしました。

  • 隅田川花火大会|東京都隅田川周辺
  • 洞爺湖ロングラン花火大会|北海道洞爺湖温泉

これらの花火大会は、一体何が日本一なのでしょうか? さっそく見ていきましょう。

日本一歴史が長い花火大会|隅田川花火大会

画像1: 日本一歴史が長い花火大会|隅田川花火大会

浅草や両国など、東京の中でも特に江戸風情が残る隅田川近辺で行われる、東京の夏の一大イベント「隅田川花火大会」。開催時には100万人近い観覧客が訪れ、競演の様子がテレビ中継もされる、国内最大級の花火大会です。

実は隅田川花火大会という名称になったのは昭和53年(1978年)で、その前は「両国の川開き」という名称でした。詳しくは後述しますが、両国の川開きが日本の花火大会の始まりとされています。交通事情の悪化などに伴い一時開催が中止されましたが、日本では最も歴史の長い花火大会といえるでしょう。

画像2: 日本一歴史が長い花火大会|隅田川花火大会

20,000発にも及ぶ花火と東京スカイツリー(R)が共演する様子は見もの。花火を見ながら、かつて両国の川開きを楽しんでいた江戸っ子たちの感動も感じ取れることでしょう。

隅田川でクルージングをしながら鑑賞する人もいれば、ホテルでゆっくり見物する人も。規模が大きいからこそ、楽しみ方も人それぞれなので、あなただけのベストポジションを探してください。

令和5年(第46回)隅田川花火大会

開催日時2023年7月29日(土曜)
〈第一打上会場〉19:00〜20:30
〈第二打上会場〉19:30〜20:30
※荒天等の場合は中止
場所〈第一打上会場〉桜橋付近(最寄駅:浅草駅)
〈第二打上会場〉厩橋付近(最寄駅:両国駅)
webhttps://www.sumidagawa-hanabi.com/

日本一のロングラン花火大会|洞爺湖ロングラン花火大会

画像1: 提供:(社)洞爺湖温泉観光協会

提供:(社)洞爺湖温泉観光協会

札幌市内から車で約2時間30分。良質な温泉を満喫できる地として人気の洞爺湖温泉で、1982年から開催されているのが「洞爺湖ロングラン花火大会」です。

特徴は何といっても、4月末〜10月末という長期間にわたって花火が毎日楽しめるということ。各地でもロングラン花火大会は開催されていますが、ここまで長期での開催は他にありません。

花火大会といえば夏のイメージを持つ人が多いかと思いますが、春も秋も楽しめるため、季節によって異なる花火風景を鑑賞することができるのは、ロングラン花火ならではの魅力。

画像2: 提供:(社)洞爺湖温泉観光協会

提供:(社)洞爺湖温泉観光協会

毎日20:45~21:05の間、洞爺湖を船で移動しながら、花火が約450発打ち上げられます。洞爺湖の空に浮かぶ大輪の花火と、広々とした湖面に花火が映る様子も相まって、迫力は満載。遊覧船に乗って楽しむと、より臨場感が増します。

洞爺湖周辺は、火山活動によって形成された景観美も魅力。大自然と花火が織りなすここだけの景色を、夏を問わず体感しに行ってみてはいかがでしょう。

第42回洞爺湖ロングラン花火大会

開催日時2023年4月28日(金曜)~10月31日(火曜)毎夜20:45~約20分間
場所洞爺湖温泉湖畔
webhttps://www.laketoya.com/event/fireworks/

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