本記事ではそんなアイランドワーケーションの様子を、現地からレポート。こちらの記事を参考に、いつもの旅よりも少し長めに旅程を組んで、新上五島町で暮らすような旅をしてみてはいかがでしょうか?
※撮影時のみマスクを外しております。
10:00 地元の人しか知らない「ハマンナ」で大興奮。海の美しさを実感
フェリーに乗って有川港に到着後、世界遺産である頭ヶ島天主堂方向へ車を走らせること約10分。細い路地の先に、輝くブルーが見えてきます。そこは「ハマンナ」と呼ばれる絶景スポット。あまりにも美しい風景に、思わず興奮してしまうでしょう。白いビーチと遠浅の海の広がりに感動していると、島のおじさんがひとり、浜から上がってきました。
「ちょうど海の中央に見える小さな島は、ライオン島と呼ばれよっとよ」と言われて、納得。たしかに口を開けたライオンのようにも見えました。地図で調べてみると、正式名は「源五郎島」というそうです。
ビーチを歩けば、穏やかな波が足元へと打ち寄せてきます。その潮騒にしばし耳を傾けていると、心も波に洗われていくようです。地元の人しか知らないプライベートビーチ。旅のスタートから感動を与えてくれる場所に出合いました。
ハマンナ
住所 | : | 長崎県南松浦郡新上五島町赤尾郷 |
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12:00 ランチは五島うどんを。「麺's はまさき」で地獄炊きを味わう
ランチはやっぱり地元名物の五島うどんを味わいたいもの。地元で手作りされている「浜崎製麺所」の五島手延べうどんを味わおうと「麺'sはまさき」を訪れました。
スタッフの方におすすめを聞くと「地獄炊き」を紹介されました。沸騰したお湯の中に五島うどんをパラリと入れ、地獄の釜のようにグツグツと約6分。茹でたての麺を鍋からそのまますくい、特製のアゴ(とびうお)出汁スープと生たまごの2種類でいただきます。
五島うどんは、麺が通常よりも細く、製造過程で椿油が使用されているため、表面がツルツルとしているのが特徴です。のど越しもとてもよく、生たまごと一緒に味わうとトロリとした口当たりです。
美味しいものを食べると笑顔も広がり、楽しいランチタイムに。「新上五島町は五島うどん発祥の地なんですね。お土産に買って帰らなゃ!」と、会話も弾みます。
ほかにも、ごぼう天うどんや、鍋焼きうどんも人気とのこと。
お店は有川港が望める海沿いにあります。食後に散歩するのもおすすめです。海底の敷石が見えるほど透明度が高く、泳いでいる魚も目にすることができます。
麺's はまさき
住所 | : | 長崎県南松浦郡新上五島町有川郷2427-16 |
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電話 | : | 0959-42-3388 |
営業時間 | : | 11:00~14:00、18:00~21:30(L.O.20:30) |
定休⽇ | : | 火曜夜・水曜 |
web | : | http://www.hamasakiseimen.com/html/page1.html |
13:00 「はまぐりデッキ」で仕事。ときどき海を見て、散歩して
「麺's はまさき」から徒歩圏内に、思わず走り出したくなる白いビーチがあると聞いてやってきました。白い砂浜の先に広がるコバルトブルーの海。日本の「快水浴場百選」に認定されている蛤浜海水浴場は、夏になると多くの観光客が訪れ、波打ち際で泳ぐ姿が見られます。
ビーチ沿いにある「はまぐりデッキ」では、SUPやシーカヤックといったマリンアクティビティに加え、BBQやカフェレストランを展開。ランチはもちろん、香り高いドリップコーヒーを楽しめるカフェタイムまで、さまざまなシーンで活用できる人気スポットになっています。ここで、ちょっと仕事を。
オフシーズンは訪れる人も少なくプライベートビーチのように過ごすことができる同スポット。海沿いのデッキに座ってひと仕事していると、聞こえてくるのは波の音、風の音、そして遠くには鳥の鳴き声。
デスクワークに疲れたら、目の前に広がる海を散歩してみては。ちょうど潮が引いていくタイミングで浜辺まで下りてみると、いい息抜きに。黄色いタンポポのような愛らしい花「ガザニア」も咲いていて、気持ちが和みます。
蛤浜海水浴場は、幅500mにわたってビーチが広がり、干潮時は波打ち際まで約200mとその広さにも圧倒されます。潮の満ち引き、刻々と移り変わる海と空の色を感じながら、ゆっくりテレワークはいかがでしょうか。
はまぐりデッキ
住所 | : | 長崎県南松浦郡新上五島町有川郷2460-1 |
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電話 | : | 0959-43-0510 |
営業時間 | : | 春夏 10:00~18:00/秋冬 11:00~17:00 |
定休⽇ | : | 不定休 |
web | : | https://h-deck.jp/ |
15:00 「かずおばんの家」でクルージングと魚釣り。そして夜はBBQ
ひと仕事を終えた後は、有川エリアから中通島の宿ノ浦にある「かずおばんの家」におじゃましました。「かずおばん」とは、五島弁で「頼りになる、かずお兄さん」という意味。つまり、漁師である浦本一男お兄さんの家ということになるのです。
そのかずおばんが、釣りの仕方を丁寧に教えてくれます。それにしても、港のすぐそばで立派なアジが釣れるとは驚き。釣った魚は、自分で捌いてお刺身にしたり、すり身揚げにしたり、味わい方まで教えてくれます。地元の漁師さんとの交流がとても楽しいスポットです。
かずおばん「ここ宿ノ浦は、深い入り江の奥まった場所にあり、昔から船の避難所だったとよ。江戸時代には福江藩、平戸藩などの船が停泊し、このあたりには船宿がたくさんあったらしか」
かずおばんは、中学卒業と同時に巻き網漁船に乗り、船を下りてからはブリの養殖も始めたのだそう。現在は奥さんの智子さんと夫婦二人で民泊をしています。
釣り体験のほかにも、筏の下に捕獲されている魚たちに、エサをやる体験も。大きな鯛が口を開けてエサを待っている姿が愛らしく、思わず見入ってしまいました。石鯛やかわはぎ、五島名物・はこふぐなど、高級魚ばかりが泳いでいて迫力があります。
「かずおばんの家」では、筏の上で仕事もできます。ファミリー連れの場合、子どもたちやお母さんは魚釣りを楽しみ、お父さんやお母さんはパソコンを広げてお仕事。ときどき釣りの様子を見学したりして、一日中のんびりと過ごすことができそうです。
クルージングもできるということで、西海国立公園の若松瀬戸をめぐることに。穏やかな湾をゆっくりと進み、広い瀬戸へと抜けると船の速度が上がります。全長522mの白い橋が見えると大歓声が。たゆたう海の風景と行き交う漁船の姿にうっとり。約15分のプチクルーズは忘れられない時間となりました。
宿ノ浦に戻ると、筏の上ではBBQの準備が始められていました。炭火の上には色鮮やかなヒオウギ貝と一夜干しされたアオリイカがずらり。部屋いっぱいに食欲をそそる魚介類の香りが立ち込めました。
智子お母さんの手料理もテーブルに並び、乾杯。
ビールと一緒に味わうのは、揚げたてのアジフライ。サクッとした衣と、ふわっふわのアジの食感に、「こんなアジフライ初めて!」という声が聞こえてきます。とにかく身が厚く、食べ応え十分。
「サザエが焼けたよ~」の声にみんなの手が反応。「熱かけん、気を付けんば」と息子さんが器用にサザエの身を取り出してくれ、牡蠣も殻がはじけてプリップリの身が顔を出します。サザエも牡蠣も焼き立てをそのまま口に運べるという、至福の時間です。
かずおばん「島の楽しみは、自分で魚を釣り、自分でちゃんと捌いて食べること。格別のうまさだと思うよ。刺身はもちろん、焼いたり、すり身にして食べてみれ。こがん美味しかものはなかばい」
明るく、そして温かく迎えてくれる智子お母さんに、また絶対会いに行きたくなることでしょう。
五島列島B&B『かずおばんの家』
住所 | : | 長崎県南松浦郡新上五島町宿ノ浦郷455-11 |
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電話 | : | 0959-45-2328 |
料金 | : | 民泊1泊2日一人7,500円(二人以上の場合、夕食はBBQ) 体験料(約2時間) 魚釣り2,500円、タコつぼ漁3,500円 ※人数他相談に応じます。 |
19:00 教会を意識した「HOTEL AOKA KAMIGOTO」に宿泊
お腹も満たされ、心地よい気持ちで到着したのが、2019年にリニューアルオープンしたばかりの「HOTEL AOKA KAMIGOTO」です。
新上五島町の中心に位置する青方エリアにあり、1980年に創業した「上五島観光ホテル」を全面リニューアルした同館。新上五島町には世界遺産に登録された教会のひとつ「頭ヶ島天主堂」があり、ほかにも全部で29もの教会が大切に残されています。その歴史ある教会をモチーフにしたデザインが、レストランやエレベーターなどに多くちりばめられています。
屋外テラスと一体になった開放感あるウェルカムラウンジ。早朝のヒーリングプログラムや地元の人によるワークショップなどのイベント会場としても開放されています。
客室は、スタンダードダブルとスーペリアツイン、デラックスダブルのほかコンドミニアムタイプが5種類も。ファミリーや中長期滞在向けなどバリエーション豊富なのが特徴です。いずれもゆったりとした広さのベッドが採用され、寝心地の良さも喜ばれています。
仕事も遊びも、思いっきり楽しんだ1日目。明日のために、しっかりとお休みします。
島民と会話しながら豊かな島暮らしを実感できるのが新上五島町の魅力です。新鮮な魚介類を地元の方と一緒に味わう時間や、島民と和やかに会話をしながら過ごす時間は、温かいひと時として記憶に残ることでしょう。仕事も、潮風や波の音を近くに感じるからこそ、心穏やかに進めることができるはずです。
島の暮らしに溶け込める新上五島町のアイランドワーケーション。温かい島の人たちに会いに、足を運んでみませんか?
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