福岡県の南部に位置する八女市は、自然と歴史文化にあふれた旅先です。茶畑や古い町並みなど落ち着いて堪能したい名所が多く、慌ただしい日常からは距離を置いた「心なごむ旅」が楽しめます。そしてそれは、ワーケーションにも向いているということ。いつもより集中しやすい環境では、仕事もはかどりそうです。

また八女市の魅力は、お茶をはじめとして「香り」の要素なしには語れません。そんな体験をしてこそ感じられる魅力を知るために、「JALふるさと応援隊」で福岡出身の清水さんと上田さんと共に現場に赴きました。

画像: ※撮影時のみマスクを外しています

※撮影時のみマスクを外しています

八女市は、福岡空港から車や高速バスなどを利用して約1時間のところにあります。まろやかな甘みが特徴的な八女茶の産地であり、木目が美しい八女杉で有名な、豊かな自然に囲まれた町です。

さらに、江戸時代初期から続く城下町「八女福島」は、平成14年に国の伝統的建造物群保存地区に選定されました。白壁や格子戸などの美しい和風建築が印象的な町並みを歩けば、タイムスリップしたかのような気分に。古い建物をリノベーションしたホテルやショップは全国的に注目され、この町の歴史と文化を伝えています。

画像: 香り味わう、なごみの旅へ。福岡県・八女市のワーケーション

八女福島の伝統的建造物群保存地区を散策

画像1: 八女福島の伝統的建造物群保存地区を散策
画像2: 八女福島の伝統的建造物群保存地区を散策

八女福島が城下町である由来は、福島城が築城され、江戸時代初期に城下町として整備されたことにはじまります。整えられた町割りと街路構成が特徴的で、外堀跡、水路などが今も継承されています。また久留米から大分(豊後)へと繋がる往還沿いだったこともあり、町には茶舗、和紙、酒屋など商工業が集まり、随分と栄えたそうです。その高い経済力によって、立派な土蔵造りの町家が立ち並び、今もその伝統的な建造物が残されているのです。

上田さん「まるで江戸時代にタイムスリップしたような気分。たくさん写真に収めたくなります」

清水さん「今日は雨がしとしと降る日ではありましたが、それも風情があっていいですね。特有の町の香りを感じました」

八女市横町町家交流館で「すすり茶」を初体験

伝統的な建物が立ち並ぶ「八女福島」には、豪商と呼ぶにふさわしい立派な伝統的家屋が数多く残されています。そのひとつである造り酒屋をリノベーションした「八女市横町町家交流館」では、伝統的な「すすり茶」を味わうことができます。

すすり茶とは、急須を使わずに、蓋付きの湯のみにお湯と茶葉を直接入れ、すするように飲むお茶のことです。茶葉は、一番やわらかい三枚葉を手摘みしたものだけを使用するため、極上のお茶が味わえます。

画像1: 八女市横町町家交流館で「すすり茶」を初体験

交流館の方にご指導いただきながら、さっそく体験してみました。

画像2: 八女市横町町家交流館で「すすり茶」を初体験

最初の一煎は、50度以下のお湯を茶葉に注ぎ入れ、2分待ちます。使用する茶葉は「伝統本玉露」。茶葉が口に入らないよう蓋を少しずらし、すするようにして飲みます。

画像3: 八女市横町町家交流館で「すすり茶」を初体験

上田さん「驚くほど濃厚な味わいです。甘い香りが口いっぱいに広がり、爽やかな気持ちになります」

画像4: 八女市横町町家交流館で「すすり茶」を初体験

二煎は70度以下で1分たってから、三煎は30秒で味わいます。だんだんと普段味わう煎茶の味に近づきますが、いずれも甘さと香りが際立ちます。最後は、だし昆布入りのポン酢をかけて、茶葉そのものも食べるのだそう。

清水さん「まさに味わい尽くすとはこのことですね。伝統本玉露の茶葉だけに、葉もとてもやわらかく、美味しかったです」

画像5: 八女市横町町家交流館で「すすり茶」を初体験

八女市横町町家交流館

住所福岡県八女市本町94
電話0943-23-4311
料金入館無料 すすり茶一人1,100円
営業時間10:00~17:00
定休日月曜(月曜が休日の場合はその翌日)
webhttps://yamekanko.com/machiya/

八女市の伝統工芸を発信する「うなぎの寝床」でお買い物

画像1: 八女市の伝統工芸を発信する「うなぎの寝床」でお買い物
画像2: 八女市の伝統工芸を発信する「うなぎの寝床」でお買い物

2012年に九州ちくごのアンテナショップとしてはじまった「うなぎの寝床」。「もの」と「ひと」を通して、九州を中心に日本の地域文化を伝えるショップとして進化し続けています。

現在は八女福島エリアに3つの店舗があり、日本全国の器や衣類、伝統工芸品が販売されている「旧寺崎邸」、日本古来の「もんぺ」に現代のデザイン性を加えたオリジナル「MONPE」を販売する「旧丸林本家」、そして、うなぎの寝床がこれまで関わってきたアーティストの方々の作品などを展示即売する「OHAKO旧大坪茶舗」と、いずれも徒歩圏内に点在しています。

画像3: 八女市の伝統工芸を発信する「うなぎの寝床」でお買い物

訪れたのは、「旧寺崎邸」です。商品は衣・食・住にジャンル分けして展示されています。

画像4: 八女市の伝統工芸を発信する「うなぎの寝床」でお買い物

上田さん「漆塗りの食器に、波佐見焼や唐津焼のカップまで、デザイン性の高いモノばかりですね。生活雑貨のコーナーでは、ウエットスーツの素材で作られた『やわらか湯たんぽ』を見つけました。足用湯たんぽで、指先までじんわりと温まり疲れがとれそうです」

画像5: 八女市の伝統工芸を発信する「うなぎの寝床」でお買い物
画像6: 八女市の伝統工芸を発信する「うなぎの寝床」でお買い物

清水さん「作品一つひとつに、つくり手のプロフィールが添えられているので、どの地域でどのような作品づくりをしているのか、人と町の背景を知ることができ、とても勉強になります」

画像7: 八女市の伝統工芸を発信する「うなぎの寝床」でお買い物

「旧丸林本家」では、日本のジーンズというキャッチフレーズで注目を集めるオリジナル商品「MONPE」を手に入れることができます。農作業用として普及していた昔の「もんぺ」は、作業をする際にモノが落ちにくいよう、ポケットが前についていたそう。それをそのまま生かして、ほころびやすい膝部分は生地を二重にし、現代でも着こなせるデザイン性の高いものになっています。ぜひ、伝統的な織物を体感してください。

画像8: 八女市の伝統工芸を発信する「うなぎの寝床」でお買い物

また2021年9月には、「旧丸林本家」から歩いて5分ほどの場所に、「うなぎBOOKS 旧塚本邸」がオープンしました。好奇心をくすぐる本が集められた、本と人との出合いの場です。インターネットで情報を得る現代社会だからこそ、一枚一枚ページをめくりながら読書する時間も大切にしたいもの。旅の途中で訪れたならば、自分自身の価値観に向き合う濃度の高い時間が過ごせそうです。

うなぎの寝床 旧寺崎邸NATIVESCAPE STORE

住所福岡県八女市本町327
電話0943-24-8021
営業時間11:00~17:00
店休日火、水曜(祝日営業)
webhttps://unagino-nedoko.net/

うなぎの寝床 旧丸林本家UNA PRODUCTS

住所福岡県八女市本町267
電話0943-22-3699
営業時間11:00~17:00
店休日火、水曜(祝日営業)
webhttps://unagino-nedoko.net/

お茶の香り、杉の香り、古い町並みの香り。それぞれの香りが、八女市の印象として強く残りました。これらは土地の歴史を大切にし、現代に受け継いでいるからこそ感じられる魅力です。そしてそれが、訪れる私たちの心をじんわりと穏やかにしてくれます。喧騒から離れた場所で集中して仕事をし、心を落ち着かせて休む。八女市は、そんな「なごみ旅」を実現できる、おすすめの場所なのです。

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