ただ、産出量は多いものの、1カラット以上の宝石として取り引きされる個体は極めて少量。そんな希少なアパタイトについて、本記事では石に込められた意味や色別の効果などをご紹介し、魅力を深掘りしていきます。
アパタイトとは? 意味や石言葉を解説
アパタイトは古代より信頼や自信、協調性を象徴する鉱物として知られていました。和名は「燐灰石(りんかいせき)」です。
宝石言葉は「優しい誘惑」で、下記のような意味が込められています。
〈アパタイトの意味〉
- 絆
- 協調
- 信頼
- 自信
- 調和
- 友愛
アパタイトは持ち主の心身を活性化させ、未来への正しい指針を暗示する宝石です。
アパタイトの効果とは? 色別にご紹介
アパタイトはすべての色に共通して、コミュニケーション能力や社交性の向上効果が期待できます。古い価値観や思い込みを手放し、素直に自己主張できるようになるといわれています。
そしてアパタイトには、宝石の含有元素によって多彩なカラーを楽しめるという魅力も。透明感のあるものから、ネイビーなどのディープカラーまで、独特の美しさを放ちます。色ごとに異なるエネルギーも実感できることでしょう。
ここでは、中でも特徴的な効果を持つ3つの色について、特徴と効果をご紹介していきます。
- ブルーアパタイト|青色
- グリーンアパタイト|緑色
- イエローアパタイト|黄色
ブルーアパタイト|青色
ブルーアパタイトは、真実を告げる伝達者の石として知られています。一括りに青色といっても、原石のようなありのままの魅力を感じる深い色味から、透き通った緑色系までさまざまです。
ブルーアパタイトは、怒りや悲しみ、混乱、妬みなどの心の毒素を取り除き、思考をクリアにします。その他にも、持ち主の健やかな自己基盤を築き、健全な現実の再現をサポートしてくれるでしょう。
ネガティブな考えを排出し、持ち主のエネルギーを高める効果が期待できます。
グリーンアパタイト|緑色
柔らかな緑のグリーンアパタイトは、ツヤ感やボタニカルを連想させる色合いが魅力です。その見た目と同様、以下のような癒しに関連する効果があるとされています。
- リフレッシュ
- ポジティブになる
- 心機一転
- 大切な人との絆を強める
- 潜在能力や本来の力を発揮する
持ち主にとっての不要物を除去するほか、本来の力を発揮し新しいことに取り組むエネルギーを与えてくれます。また、大切な人との絆を強め、家族や友達、身近な人との円滑な関係が続くでしょう。
昨今では、子どもの成長や健康のお守りとしても人気を集めています。新しいスタートを切りたい方や、人生をより良い方向へと進めたい方におすすめです。
イエローアパタイト|黄色
イエローアパタイトは、持ち主の現状や体調を改善し、正しい流れへと導くとされている宝石です。その具体的な効果はこちら。
- 気の流れを変える
- 停滞感を拭い取る
- エネルギーの流れを正常に整える
- 身体の毒素・不要物を排除する
このように心身のベースを整えてくれるだけでなく、さらにプラスの方向へ進ませてくれるという効果も。理性的になりたい、いつも自然体でいたいと思っている方にうってつけです。
アパタイトと相性の良い宝石の組み合わせ3選
特に対人関係を好転させるといわれるアパタイトですが、相性のいい宝石と組み合わせることで、相乗効果が期待できます。
特に相性のいい3つの宝石を、石本来の効果や相乗効果とあわせてご紹介します。
- スフェーン|恋愛運を高める
- モルガナイト|恋人やパートナーとの関係を良好にする
- カイヤナイト|コミュニケーション能力を高める
スフェーン
アパタイトとスフェーンは、良い対人関係を引き寄せて、恋愛運を高めるのに効果的な組み合わせです。
スフェーンは良い出会いに導いてくれる宝石。負を浄化するアパタイトと組み合わせることで、恋愛における悪いエネルギーや傷ついた心を癒してくれます。いずれも対人運をアップしてくれる宝石なので、今まで以上の出会いに恵まれるようになるでしょう。
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モルガナイト
アパタイトとモルガナイトは、恋人やパートナーとの絆を固くし、関係をさらに良好にする組み合わせです。
モルガナイトは愛情を引き寄せ、今ある関係を良好にするとされており、ストレスを癒す効果も期待できます。アパタイトとの組み合わせによって愛情を高め、持ち主を優しく包み込んでくれるような癒し効果を与えてくれるでしょう。
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カイヤナイト
アパタイトとカイヤナイトは、社交性や説得力を養う組み合わせです。
カイヤナイトは固定観念をなくし世界観を広げて自己を確立し、曖昧な考えを整理するほか、思考の整理にも効果的です。
2つの石は心を落ち着かせるブルーアクセサリーとして、調和力やコミュニケーション能力を高めてくれます。どちらも協調性を秘める宝石で、現状を改善し、居心地の良い環境へと整えます。
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アパタイトは割れやすい。正しい浄化・お手入れ方法
アパタイトは割れやすくデリケートな宝石です。浄化やお手入れ方法としては以下を取り入れましょう。
【用意するもの】
・ガラス(またはプラスティック)の透明な器
・中性洗剤(食器洗い用の洗剤)
・ティッシュまたはペーパータオル
※器は高さのあるグラスではなく、口が広く浅いボール等を使いましょう。
※硬度が低く軟らかい宝石は、傷つかないようにプラスティックの器をおすすめします。
※パール、サンゴなど、水に弱い宝石にはこの方法は適しませんのでご注意ください。
【浄化の手順】
(1)透明な器に宝石全体が浸る高さまで水を入れ、中に宝石を入れます。
(2)器に中性洗剤を数滴入れ、そのまま6時間以上置きます。
(3)水を取り替えて、洗剤は入れずに40分程そのままおきます。
(4)宝石の周りに気泡がつく場合は、まだ浄化が終わっていないので、上記のステップを繰り返します。気泡がつかなくなったら水気を丁寧にふき取りましょう。
傷がつきやすいので落とさないよう注意し、触れる際は柔らかい布を使用するなど丁寧に扱うことが大切です。
また、長時間紫外線に当てると退色する可能性があります。直射日光や、強いUVライトに当てすぎないように気をつけてください。
【コラム】アパタイトに関する誤った認識
アパタイトは、誤った認識をされていることもあります。ここでは、以下2つのトピックスについてご紹介します。
- アパタイトの英語の意味
- アパタイトが歯の治療で使われる真相
アパタイトは英語で「apatite」
まず1つ目の誤りとして多いのが、アパタイトの英語表記。正しくは「apatite」ですが、「appetite」という単語と間違えてしまう方もいるようです。音とスペルが似ていることから、アパタイトの英語表記として認識されやすいのでしょう。
間違えやすい「appetite」という英語は、「食欲」を意味する単語。対して宝石の「apatite」は、ギリシャ語で「騙す・誤魔化す」を意味する「apate」が語源とされています。これは昔、ブルートルマリンやアクアマリンと間違われていたことがあるためです。
同じものだと認識されがちですが、まったく違う言葉・意味となりますので、ご注意ください。
アパタイトは歯の治療に使われる?
歯の治療に使われる「ハイドロキシアパタイト」。これが宝石のアパタイトと同じだと思っている方がいるようですが、こちらも誤った認識です。
ハイドロキシアパタイトとは、宝石のアパタイトは異なる物質です。歯と骨の主成分であるリン酸カルシウムの一種になります。合成成分として医療機器や歯科材料、健康食品や化粧品にも配合され、科学工業分野でも幅広く使用されています。
名前が似ていて混同されやすいですが、歯の治療で宝石のアパタイトは使用されていませんので、お気をつけください。
まとめ:アパタイトはエネルギーをチャージできる宝石
アパタイトは持ち主の負を浄化し、エネルギーをチャージし、やる気を引き出す宝石。特に日頃から以下のように感じている方におすすめです。
- 周りの環境や意見に振り回されたくない
- 環境の変化がある(進学・就職・結婚等)
- 自分らしさを取り戻したい
- 癒しの気持ちを補充したい
- 人間関係を円満にしたい
- 心身をリフレッシュさせたい
- ダイエットを成功させたい
アパタイトは世界中で産出されているので、現状を変えたいと思っている方は、各地を旅してさまざまな体験や価値観に触れつつ、お土産にアパタイトのアクセサリーを購入して帰るのもいいかもしれません。
※宝石が持つ効果の感じ方には、人によって個人差がありますことをご了承ください。
監修・写真提供:株式会社ベルエトワール
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