羽田空港を利用する際にまず検討するのが、空港の行きと帰りの交通手段。電車や自家用車、タクシー、リムジンバスなどさまざまな移動手段がありますが、リムジンバスは重い荷物を持ち歩く必要がない便利さが魅力です。
この記事では、リムジンバスの特徴やメリットをはじめ、羽田空港発着の場合の乗り場の案内や予約方法などを詳しく解説。
リムジンバスの乗車券購入でマイルがたまる「JAL MaaS」についてもご紹介します。羽田空港を利用する際の参考にしてみてください。

※価格は税込み表記です。
※情報は2025年12月時点の内容です。最新情報は各運行事業者のWebサイト等をご確認ください。

リムジンバスとは?

画像: iStock/Oleksandr Filon

iStock/Oleksandr Filon

そもそも、リムジンバスは観光バスなどに使われるバス車両のことで、主に空港とその周辺都市間を連絡するバスのことを指します。

電車で移動する場合は、大きな荷物を持って複数回乗り換えをしなければいけないこともありますが、リムジンバスの場合は荷物の持ち運びをすることなく主要駅まで移動できるのが大きなメリット。座って移動できるので、旅の前後の体力温存にもつながります。

羽田空港のリムジンバスは、東京都内や千葉、神奈川をはじめ関東の主要駅間を運行しています。

ここからは、羽田空港を利用する際に役立つリムジンバスの情報をお伝えします。

羽田空港のリムジンバスの予約は必要?

結論からいえば、リムジンバスは予約なしで乗車可能です。羽田空港の各ターミナルから乗車することができ、当日空席があれば利用できます

しかし、夏休みや年末年始などのハイシーズンや、確実に利用したい便がある場合は事前の予約をおすすめします。

多くの路線では事前予約が可能で、利用の1カ月前の同じ日〜乗車時間の5分前まで予約が可能。ただし、事前予約ができない路線もあるため、東京空港交通の公式サイトをご確認ください。

また、予定の変更や飛行機の遅延などで他の便にしたり、キャンセルしたりしたい場合は、予約した便の出発5分前まで無料で変更・取り消しが可能です。ただし、変更については無料ですが、取り消しの場合は110円の払戻手数料がかかるのでご注意ください。

Airport Limousine

リムジンバスの予約方法

ここからはリムジンバスの予約方法を見ていきます。

Web予約

最も手軽で便利なのはWeb予約です。

飛行機に乗るまでの待機時間や、荷物の受け取りまでのスキマ時間にすぐに予約することができます。

方法もとっても簡単。リムジンバスの公式サイトにアクセスし、乗車日・出発地・目的地・人数などを入力します。Web上で決済まで進むので、バスに乗るときはメールで届いたQRコードを乗車時に表示するのみ。

Web予約の場合は変更も楽々。万が一、飛行機の遅延により予約した便に乗れなくなった場合もスムーズに変更手続きをすることができます。

なお、電話による事前予約は2025年9月末に終了しました。

さらに、Web予約の場合はJAL MaaSでの予約も便利。JAL MaaSについては後述をご確認ください。

ホテル予約

羽田空港からのリムジンバスの中には、主要駅だけでなく、都心のホテルや、東京ディズニーリゾート周辺のホテル間を運行しているものもあります。

宿泊するホテルにリムジンバスが停車する場合は、ホテルで予約をするのもひとつの手です。ただ、ホテルで予約できるか、自身での予約が必要かはホテルによって異なるため、事前に確認しておく方が安心でしょう。

旅行代理店での購入

自宅の近所などにある旅行代理店からリムジンバスのチケットを事前に購入する方法もあります。旅行の申し込みと同時に予約するとスムーズです。

券売機で購入(事前予約なしの場合)

事前予約なしの場合は、リムジンバス乗り場近くの券売機や有人のチケットカウンターでチケットを購入できます。

混雑時は少々待ち時間が発生することもあるため、時間に余裕を持って向かうようにしましょう。

羽田空港発のリムジンバスの乗り方

ここからはリムジンバスに乗車するまでの流れについて見ていきます。

画像: iStock/Pavel Byrkin

iStock/Pavel Byrkin

チケットを購入

はじめにチケットを購入します。予約方法は先述の通りです。

羽田空港発のリムジンバスは、基本的に路線バスのように交通系ICカードをタッチして自由に乗りこむことはできません。事前の予約をしていない場合は、座席を確保するため、乗車前に必ず自動券売機や有人のチケットカウンターでチケットを購入し「乗車券」を受け取るようにしましょう。

乗車券の支払いには交通系ICカードを利用できます。乗車券の購入時にICカードの読み取り部にタッチをして購入してください。

なお、羽田行きのリムジンバスの路線の一部は、通常のバスのようにICカードタッチでの乗車が可能です。自身が利用する路線の情報は、バス会社の公式Webサイトをご確認ください。

バス乗り場に向かう

座席を確保できたら、バス乗り場に向かいます。行き先によって乗り場が異なるため、乗車する便が何番乗り場から出発するか、電光掲示板で確認しましょう。

画像: iStock/kuremo

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それぞれの乗り場は1〜3レーンに分かれており、1レーンから順にバスが到着します。このとき、並ぶレーンを間違えないよう注意してください。

チケットの提示

バスが到着したら、乗務員や係員にチケットを提示しましょう。Webで予約している場合はQRコードを見せればOKです。

荷物を預けて乗車

乗車の手続きが済んだら、スーツケースなど大型の荷物を預けます。1人2個まで預けられるので、係員に目的地を伝えて、荷物を預けましょう。

羽田空港のリムジンバス乗り場はどこ?

羽田空港の各ターミナルのリムジンバス乗り場と、それぞれの券売機の位置について解説します。詳細や最新情報は、羽田空港公式サイトまたはバス会社のサイトから確認するようにしましょう。

なお、どのターミナルからも東京駅、新宿駅などの東京の主要な駅やエリア行きのバスが運行しているほか、神奈川・千葉・埼玉・山梨・群馬・栃木・静岡行きなども運行しています。

羽田空港高速バス乗り場案内

第1ターミナル

第1ターミナルのリムジンバス乗り場は1階の到着ロビーにあり、乗り場は1〜19番まであります。券売機は5・6・16・17番乗り場近くに設置されています。なお、第1ターミナルには有人カウンターはないため、自動券売機で購入するかWebサイトから事前予約をする必要があります。

第2ターミナル

第2ターミナルのリムジンバス乗り場も、第1ターミナルと同様、1階の到着ロビーにあります。こちらは1〜17番乗り場まであります。

券売機は7・13番乗り場近くにあります。第1ターミナルと同様、有人カウンターはないのでご注意ください。

第3ターミナル

第3ターミナルのリムジンバス乗り場は1階にあります。到着ロビーが2階なので、リムジンバスに乗るためには下りる必要があります。乗り場は1〜11番まであり、こちらも観光に便利な主要な行き先を網羅しています。

券売機は2・4・6・8番乗り場近く、有人カウンターは2階到着ロビーにあります。

羽田空港発のリムジンバスの主要な行き先と所要時間

ここからは、主な路線と所要時間を以下にまとめました。電車や車などとの時間を比べつつ、移動手段を検討してみてください。

行き先所要時間
新宿エリア 約35分
池袋エリア約55分
お台場エリア約20〜40分
東京駅約35分
東京ディズニーリゾート東京ディズニーランド約30分、
東京ディズニーシー約40分
成田空港約1時間15分
横浜赤レンガ倉庫約45分
大宮駅(埼玉)約1時間30分
水戸駅(茨城)約2時間10分
宇都宮駅(栃木)約2時間30分
高崎・前橋(群馬)高崎地区約2時間45分、前橋地区約3時間30分
御殿場(静岡)約2時間

リムジンバスのメリットは?

予約方法や乗り方がわかったところで、改めてリムジンバスのメリットをおさらいします。

座席に座れる

一番のメリットは座席に座って、快適に移動ができるということ。電車での移動の場合は、混雑状況により座れないことも多々ありますが、リムジンバスは先に座席を確保する定員制のため、必ず座ることができます。

なるべく体力を使うことなく、目的地まで移動できるので、旅行や出張のための体力を温存することができます。

身軽に乗車できる

大きなスーツケースをトランクに預けて、身軽に乗車できるのもリムジンバスの大きなメリットです。電車での移動となると、車内はもちろん、駅構内でも常に荷物の管理をする必要がありますが、リムジンバスでは荷物を気にすることなく、ゆったりと移動することができます。

なお、大きな荷物が2個以上ある方や、スーツケースを手放して観光したい場合は手荷物当日配送サービスを利用するのも手です。

手荷物当日配送サービス
https://www.jal.co.jp/jp/ja/dom/baggage/samedaydelivery/

乗り換えが不要

乗り換えせずに目的地まで行けるのもリムジンバスの利点です。電車の場合は、大きな荷物を抱えて、何度も乗り換えをしなければいけないことも少なくありませんが、リムジンバスは目的地まで直行してくれるので土地勘がなくても安心。

乗り換えを間違えたり、寝過ごして違う駅に行ってしまったり…といった心配もありません。

羽田空港のリムジンバスの注意点は?

一方、リムジンバスを利用する場合はいくつか注意点もあります。

道路の渋滞による遅延リスクがある

リムジンバスは道路状況に左右されるため、渋滞などによる遅延のリスクもあります。到着が遅れることもあることを頭の片隅に入れて利用するようにしましょう。

決まった時間に目的地に到着しなければいけない場合は、時間に余裕を持って行動してください。

電車より運賃が高い場合がある

リムジンバスの運賃は電車に比べ高い傾向にあります。目的地によってはあまり変わらない場合もあるため、いろいろな条件を比較して選ぶようにしましょう。

関東の主要な観光地や駅までのリムジンバスと電車の料金は以下の通りです。

行き先リムジンバス電車
新宿行き約1,300〜1,400円約740円
東京駅行き約1,000円約500〜700円
東京ディズニーリゾート行き約1,300円約1,300円
成田空港行き約3,600円約1,800〜3,200円
横浜(山下公園)行き約1,000円約620円
大宮行き約1,700円約990円

運行本数が少ない場合がある

主要な観光地は1時間に数本運行していることが多いですが、目的地によっては運行本数が少ない場合も。その点、電車は本数が多いため、何度か乗り換えたとしても電車の方が先に目的地に着くこともあります。

事前に地図アプリや乗換アプリなどで所要時間を比較しておくとスムーズでしょう。

乗車券が必要になる

電車とは違い、リムジンバスは定員制のため、必ず乗車券が必要になります。事前に予約している場合を除き、乗車人数が定員に達した場合は、希望する便に乗れないことも。確実に乗りたい人は、あらかじめWebなどで予約しておくことをおすすめします。

羽田空港でリムジンバスに乗るならJAL MaaSが便利

羽田空港でリムジンバスに乗るときに便利なサービスがJAL MaaS「乗換案内+乗車券」サイトです。

画像: 羽田空港でリムジンバスに乗るならJAL MaaSが便利

リムジンバスを運行する東京空港交通をはじめ、複数の運行会社と連携。飛行機を降りてから到着ロビーに出るまでの時間なども計算した乗り換え案内の検索が可能です。さらにマイルをためることができるメリットもあります。バスの乗車列に並ぶ必要がなくチケットレスで乗車できるので、スムーズな旅が叶います。

JAL MaaS「乗換案内+乗車券」サイト
https://www.jal.co.jp/jp/ja/relations/jalmaas/

リムジンバスのよくある質問

羽田空港のリムジンバスに関するよくある質問を一覧にまとめました。

予約なしでも乗車できる?

羽田空港発の場合、空席があれば予約なしでも乗車はできますが、乗車券の購入は必要です。

予約はいつからいつまでできる?

利用の1カ月前の同じ日〜乗車時間の5分前まで予約することができます。

バスや飛行機の遅延の場合はどうなる?

リムジンバスは飛行機と接続していないため、遅延による返金などはありません。飛行機が遅延した場合は予約時間の5分前までに変更の手続きをするようにしましょう。

飛行機の到着からバスの出発までどのくらい時間があればいい?

国内線を利用する場合は到着予定時刻の30〜50分後、国際線を利用する場合は60分後が目安です。

羽田空港へのアクセス方法

リムジンバス以外の羽田空港〜目的地、目的地〜羽田空港のアクセス方法もご紹介します。目的地や自身の快適さなどによって選ぶのが良いでしょう。

電車・モノレール

画像: iStock/Boarding1Now

iStock/Boarding1Now

主なアクセス方法としては電車やモノレールが挙げられます。本数が多く、運賃が安いのが特徴です。

品川駅からは京急線エアポート快速で約13分、浜松町駅からは東京モノレール空港快速で約16分です。

電車やモノレールを利用する場合は、大きなスーツケースの持ち運びがついてまわります。また、乗り換えが必要になったり、座席に座れなかったりすることもあるので、長時間の移動が予定されている場合は注意しましょう。

車・バイク

画像: iStock/TOSHIHARU ARAKAWA

iStock/TOSHIHARU ARAKAWA

車やバイクで移動するのもひとつの方法です。羽田空港にはターミナル直結の駐車場が5カ所あり、合計1万台以上の車を停められます。

とはいえ、常に混雑しているため、利用する場合は事前予約がおすすめです。さらに、数日間停車していると駐車料金もかさみます。

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タクシー

ドアtoドアで移動したい人はタクシーを活用すると便利です。空港から目的地まで荷物の持ち運びをすることなく快適に移動できるのはタクシーならではのメリットです。宿泊先のホテルや出張先、職場、自宅など、どこでも好きな場所で降車可能なのもうれしいポイント。電車やバスと異なり、始発や終電を気にしなくて良いのもメリットです。

画像: iStock/winhorse

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ただ、リムジンバスや公共交通手段に比べると、料金はお高め。空港定額タクシーの場合、東京駅まで6,900円、深夜料金は8,300円かかります。複数人で利用する場合は割安になるので、選択肢のひとつに入れてみてもいいかもしれません。また、予約制で空港に向かう人と相乗りをするタイプの乗合タクシーも、ひとりあたりの運賃を抑えられます。

リムジンバスを活用して快適な旅を

快適な移動が叶うリムジンバス。次の旅行や出張に、活用してみてはいかがでしょうか。

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