日々の喧騒から少し離れて、自分のペースで街を巡りたい。そんな風に思うことはありませんか? ひとりだからこそ、気になったお店に入ってみたり、ふと立ち止まって一息ついたり……。予期せぬ出合いや発見を楽しめるのが、自分の足で気ままに進む「1万歩旅」です。
マップを片手にとにかく歩き回る「伊能忠敬界隈」(※)に届けたい、ただ歩く達成感だけではなく、学びのある1万歩旅へ。この記事では、清澄白河を舞台に、東京のトレンドと定番スポットを半日足らずで回れる、とっておきのモデルコースをご提案します。

※全国を歩き回った伊能忠敬にちなみ、歩き回る人のことをSNSなどで呼ぶ言葉
※価格は税込み表記です

1万歩旅、スタート!

  

〈ひとり、気ままに、1万歩旅!のルール〉
①ゴールまでに「1万歩」以上歩くこと!
②その街ならではのカフェや喫茶店に必ず立ち寄ること!
③街歩きを通して、歴史やストーリーを学ぶこと!
④街を象徴するスポットで“記念の1枚”を撮ること!

いよいよ1万歩旅へ出発! 今回は、東京・江東区の清澄白河をスタートし、「東京スカイツリー®」を目指して歩き始めます。清澄白河駅は新宿駅から電車を乗り継げば約30分で到着でき、都心からのアクセスも良好です。

この街の魅力は、「清澄庭園」などの歴史的建造物と自然、SNSで人気のおしゃれカフェが共存しているところ。新しさと懐かしさが入り混じる景色の中を、ゆっくりと歩きましょう。

9:00 「PARK STAND TOKYO清澄白河」で話題のモーニング

画像1: 9:00 「PARK STAND TOKYO清澄白河」で話題のモーニング

まずは腹ごしらえから。清澄庭園のすぐそばにある「PARK STAND TOKYO清澄白河」は、2025年8月1日からモーニングを始めたばかりの人気店。

画像2: 9:00 「PARK STAND TOKYO清澄白河」で話題のモーニング

庭園の自然と街が調和した開放感あふれるダイニングカフェで、気持ちの良い1日のスタートです。

画像3: 9:00 「PARK STAND TOKYO清澄白河」で話題のモーニング

注目は、SNSでも流行中のグリークヨーグルトを使ったヘルシーな朝食。オーダーした「フルーツ&グリークヨーグルト」(1,188円)は、もったりした濃厚なヨーグルトに香ばしいグラノーラ、甘酸っぱいフルーツがたっぷりのっています。はちみつを後からかけて“味変”を楽しめるのもうれしいポイントです。

画像4: 9:00 「PARK STAND TOKYO清澄白河」で話題のモーニング

毎朝焼きたてを提供しているスコーンは「ブルーベリークリームチーズ」(429円)をチョイス。甘みのあるブルーベリーと濃厚なクリームチーズがマッチし、これからの1万歩旅の活力になるような一品です。

週末の日中は行列必至のこのお店も、朝早い時間なら比較的スムーズに入れることが多いので、モーニングは特におすすめです。

PARK STAND TOKYO清澄白河

住所東京都江東区清澄3-4-20
電話03-5875-9400
営業時間モーニング8:00〜10:30、カフェ10:30〜18:30(L.O.18:00)
定休日なし
webPARK STAND TOKYO清澄白河 公式サイト

道中の景色

画像1: ひとり、気ままに、1万歩旅〈東京編〉。清澄白河〜押上でトレンドや定番も満喫!

ゴール地点のスカイツリーが見えました。まだまだ遠いように感じます。

徒歩で約10分

画像5: 9:00 「PARK STAND TOKYO清澄白河」で話題のモーニング

10:00 昭和の雰囲気漂う、ローカル商店街「高橋のらくろード」を散策

カフェを出て心地よい満腹感とともに歩いていると、なんとも味わい深いアーケードが目に飛び込んできました。その名も「高橋のらくろード」(高橋商店街)。1953年(昭和28年)から続くこの商店街は、かつて道の両脇に露店がぎっしりと立ち並び、深夜まで多くの人々で賑わいをみせていたそうです。

画像: お店が開店する時間は若干遅め。できればお昼ごろに訪れるのがおすすめ!

お店が開店する時間は若干遅め。できればお昼ごろに訪れるのがおすすめ!

目的地を決めずに歩くからこそ出合える、こうした予期せぬ発見こそ散歩の醍醐味!

画像: 1947年(昭和22年)から続くおもちゃ屋「トイパークまさみや」の外観。レトロなゲーム機が目を引きます

1947年(昭和22年)から続くおもちゃ屋「トイパークまさみや」の外観。レトロなゲーム機が目を引きます

ちなみに「のらくろ」は、1930年代にヒットした田河水泡の漫画「のらくろ」が由来とのこと。どこか懐かしい空気が流れる商店街で、しばし昭和の時代に思いを馳せます。

商店街を少し進むと、「深川いろは煎餅」というおせんべい屋さんを発見。

画像1: 10:00 昭和の雰囲気漂う、ローカル商店街「高橋のらくろード」を散策

ここで見つけたのは、漫画「のらくろ」のキャラクターがプリントされた、なんともかわいらしい「のらくろ煎餅」。醤油、抹茶、卵白砂糖の3種類の味がセットになっていて、それぞれ色が違うのが特徴です。ここでしか買えないオリジナル商品と聞けば、お土産にしない手はありません。

画像: のらくろ煎餅(5枚セット)750円

のらくろ煎餅(5枚セット)750円

のらくろ煎餅はセットのみの販売ですが、他のおせんべいは1枚から購入可能。おいしいおせんべいを片手に、商店街散策を続けるのも乙なものです。

深川いろは煎餅

住所東京都江東区高橋8-4
電話03-3631-6385
営業時間10:00〜18:00
定休日月・水曜
Instagram@irohasenbei

道中の景色

画像2: ひとり、気ままに、1万歩旅〈東京編〉。清澄白河〜押上でトレンドや定番も満喫!

道中のところどころにこのような看板が。足を止めて見てみると、昔、この近くに江戸時代の有名俳人である小林一茶が住んでいたのだとか。ほかにも「赤穂浪士」ゆかりの場所など、墨田区に入ると偉人たちの足跡を辿ることができます。

徒歩で約20分

画像2: 10:00 昭和の雰囲気漂う、ローカル商店街「高橋のらくろード」を散策

10:20 相撲の町「両国」エリアを散策

さらに歩みを進めると、街の雰囲気が一変。いよいよ相撲の聖地・両国エリアです。道のいたるところに力士の手形や銅像など相撲をモチーフにした展示が現れ、歩いているだけで気分が盛り上がります。

画像1: 10:20 相撲の町「両国」エリアを散策

思わず写真を撮りたくなるユニークな顔はめパネルを発見! 2人以上で来た際は記念撮影しあうのも楽しいはずです。

周辺には「八角部屋」や「春日野部屋」といった有名な相撲部屋も。静かながらも力強いオーラが漂います。「もしかしたらお相撲さんに遭遇できるかも?」そんな期待を胸に、街の散策を続けます。

徒歩で約10分

画像2: 10:20 相撲の町「両国」エリアを散策

10:30 「すみだ北斎美術館」で日本の浮世絵文化を学ぶ

画像: (c) Forward Stroke

(c) Forward Stroke

両国で相撲文化に触れた後は、アートな旅へ。向かったのは、モダンな外観が目を引く「すみだ北斎美術館」です。

放送中の大河ドラマ「べらぼう」の主人公・蔦屋重三郎とも関わりがあった浮世絵師・葛飾北斎。彼は本所北割下水付近(墨田区本所周辺)で生まれたといわれ、90年の生涯のほとんどを現在の墨田区で過ごしながら、世界を魅了する作品を生み出しました。

画像: 葛飾北斎「鬼島弥太郎 西法院赤坊主」すみだ北斎美術館蔵 ※作品は実物大高精細レプリカ

葛飾北斎「鬼島弥太郎 西法院赤坊主」すみだ北斎美術館蔵 ※作品は実物大高精細レプリカ

画像1: 10:30 「すみだ北斎美術館」で日本の浮世絵文化を学ぶ

4階の『北斎を学ぶ部屋』では、そんな墨田区が誇る芸術家の生涯を辿ることができます。

展示は主な画号によって時代ごとにエリア分けされており、各期の代表作とエピソードを通して、19歳でデビューし、90歳で亡くなるまで絵師として活躍し続けた北斎の画業を紹介しています。

※葛飾北斎の年齢は数え年で表記しています

すみだ北斎美術館

住所東京都墨田区亀沢2-7-2
電話03-6658-8936
営業時間9:30〜17:30(入館は閉館の30分前まで)
定休日月曜(月曜が祝日または振替休日の場合はその翌平日)、年末年始(12月29日〜1月3日)
※上記以外にも臨時休館する場合があります。
入館料『北斎を学ぶ部屋』観覧料 一般400円
※企画展観覧料は展覧会ごとに異なります。詳しくは公式Webサイトをご確認ください。
webすみだ北斎美術館 公式サイト

徒歩で約5分

画像2: 10:30 「すみだ北斎美術館」で日本の浮世絵文化を学ぶ

11:30 布ぞうり専門店「MERIKOTI」のユニークなグッズ探し

画像1: 11:30 布ぞうり専門店「MERIKOTI」のユニークなグッズ探し

美術館でアートに浸った後は、すぐ近くにあるライフスタイルショップ「MERIKOTI(メリコティ)」へ。1948年(昭和23年)創業のニットメーカーが母体のこのお店では、職人技が光るユニークな履き物が揃います。

布ぞうり「MERI」13,200円〜

画像: 足袋ソックス「TUTUMU」2,160円〜

足袋ソックス「TUTUMU」2,160円〜

人気No.1は、ルームシューズとして使える布ぞうり「MERI」。70年以上編み続けているメリヤスの編機で専用の紐を作り、その紐を熟練の職人が一足一足丁寧に、ふっくらと、そしてしっかり手編みした逸品です。

画像2: 11:30 布ぞうり専門店「MERIKOTI」のユニークなグッズ探し

実際に足を通してみると、そのしなやかでふかふかな履き心地にうっとり。一度体感したらやみつきになること間違いなし、歩き回った足を労ってくれそうなアイテムです。

画像3: 11:30 布ぞうり専門店「MERIKOTI」のユニークなグッズ探し

また、こだわりの足袋ソックス「TUTUMU」やオリジナルの小物、アクセサリーも販売。購入するとユニークなショップバッグももらえるので、自分へのご褒美はもちろん、大切な人への贈り物にも喜ばれそうです。

MERIKOTI

住所東京都墨田区亀沢1-12-10 平井ビル1F
電話070-6986-0708
営業時間10:00〜18:00
定休日月・火曜 ※祝日の場合は営業
webMERIKOTI 公式サイト

徒歩で約10分

画像4: 11:30 布ぞうり専門店「MERIKOTI」のユニークなグッズ探し

12:00 「SINGLE O RYOGOKU ROASTWORKS/CAFE」で休憩

画像1: 12:00 「SINGLE O RYOGOKU ROASTWORKS/CAFE」で休憩

たくさん歩いたところで、お待ちかねのコーヒーブレイク。訪れたのは、シドニー発のコーヒーロースター「SINGLE O(シングル オー)」の日本1号店です。

画像2: 12:00 「SINGLE O RYOGOKU ROASTWORKS/CAFE」で休憩

このお店の特徴は、ビールサーバーのようなタップから注がれるコーヒー。厳選された豆から生まれる豊かな味わいを、気軽に楽しむことができます。

画像: タップコーヒー 550円〜、キャロットケーキ 700円

タップコーヒー 550円〜、キャロットケーキ 700円

一緒に頼んだキャロットケーキは、クリームチーズをベースにしたペーストがたっぷり塗られていてクルミが好アクセントに。コーヒーとの相性も抜群で、最高の糖分補給になりました。

店内ではおしゃれなオリジナルグッズも販売しているので、コーヒーファンならずとも必見です。

SINGLE O RYOGOKU ROASTWORKS/CAFE

住所東京都墨田区亀沢3-21-5
電話03-6240-4455
営業時間10:00〜18:00
定休日月・火曜
webSINGLE O RYOGOKU ROASTWORKS/CAFE 公式サイト

徒歩で約25分

画像3: 12:00 「SINGLE O RYOGOKU ROASTWORKS/CAFE」で休憩

12:50 「タワービュー通り」を歩きながらスカイツリーと記念ショット

カフェでエネルギーをチャージしたら、いよいよゴールの東京スカイツリー®を目指します。

画像1: 12:50 「タワービュー通り」を歩きながらスカイツリーと記念ショット

錦糸町方面と東京スカイツリー®を南北に結ぶ「タワービュー通り」を通ります。その名のとおり、道の正面にタワーがそびえ立つ最高のロケーション!

画像2: 12:50 「タワービュー通り」を歩きながらスカイツリーと記念ショット

少しずつ近づいてくるスカイツリーの姿は圧巻で、綺麗に撮影したいならここがぴったり。ゴールまでの道のりも楽しみながら歩みを進めます。

道中の景色

画像4: ひとり、気ままに、1万歩旅〈東京編〉。清澄白河〜押上でトレンドや定番も満喫!

ゴール直前、絶好のフォトスポット「大横川親水公園」へ立ち寄りました。

ここには、まるで水鏡のようにスカイツリーを映し出す鏡のモニュメントがあり、ユニークな記念ショットを撮ることができます。

徒歩で約5分

13:00 「東京スカイツリー®」にゴール!

画像1: 13:00 「東京スカイツリー®」にゴール!

ついにゴールの「東京スカイツリー®」に到着! 清澄白河から始まった1万歩旅。スマートフォンの歩数計は、見事に1万歩を超えていました。

たくさん歩いた頑張りを称えて、スカイツリーでご褒美ランチを! スカイツリーの足元に広がる商業施設「東京ソラマチ」には、和洋中さまざまなジャンルのレストランが揃っています。絶景を眺めながら優雅に食事をするのもよし、フードコートで好きなものを頬張るのもよし。

おいしいランチで心もお腹も満たして、大満足の1万歩旅を締めくくりましょう!

東京スカイツリー®

住所東京都墨田区押上1-1-2
電話0570-550-634
営業時間日により異なる
定休日不定休
web東京スカイツリー® 公式サイト
画像2: 13:00 「東京スカイツリー®」にゴール!

この記事で歩いたコース

達成感と新発見にあふれる、大満足の1万歩旅

清澄白河の最新カフェから始まり、レトロな商店街や美術館、そして東京スカイツリー®へ。トレンドも定番も、自分の足で巡ることですべてが特別な景色に変わります。

目的地を決めすぎず、気の向くままに歩くからこそ生まれる偶然の発見。それが「1万歩旅」の醍醐味です。次の休日は、あなたも自分だけのルートで、気ままな街歩きを楽しんでみませんか?

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