羽田空港第1ターミナルから東京モノレール羽田空港線で1駅、新整備場駅の周辺には、飛行機の整備場が立ち並んでいます。そのなかのJALメインテナンスセンター1ビルの中にあるのが、昨年7月にリニューアルし、2022年5月1日に見学再開が決まった「JAL工場見学~SKY MUSEUM~」です。
お客さまをお迎えする滑走路と大型マルチディスプレイ
JALスカイミュージアムは、飛行機を整備する格納庫に併設されたビル内にあります。
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エントランスを抜け、エレベーターにお乗りいただき、ドアが開いたら驚かれることでしょう。アスファルトの滑走路を模した広大なクッションフロアが広がる吹き抜けの「SKY RUNWAY」が、お客さまをお迎えします。エレベーターから真正面に伸びた滑走路は、隣接する羽田空港のA滑走路とほぼ平行に位置しています。
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金網を活用するなど、格納庫の“ファクトリー感”を演出しています。正面から目に飛び込んでくるのは、実際にシミュレーターとして使用していたB737-400のコックピットです。それを囲むようにパネル上に広がる巨大なデジタルサイネージディスプレイ群には、JALの最新型機・エアバスA350が数分おきに轟音とともに着陸するイメージCGが流れる演出です。
豆知識も満載。見やすく楽しい、空のお仕事紹介ブース
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滑走路に面して設置された5つのブースは、JALのお仕事紹介コーナーです。整備士、グランドスタッフ、運航乗務員、グランドハンドリング、客室乗務員と並んでいて、縦型のディスプレイでは等身大の現役JALスタッフが、業務内容や仕事のやりがいなどを語っています。それぞれの職種ならではのツールの展示も。一例として客室乗務員のものをご紹介しましょう。
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お客さまのご就寝時に照明を落とし、暗くなった機内でも確実にメモが取れるペン先が光るボールペンや、具合が悪くなったお客さまがいらっしゃったときに脈が測れるように、秒針つきの腕時計。また、客室乗務員が座席上部の共用収納棚を確実にロックするために使う「タナオス」は、JALオリジナルのアイデアツールです。
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そして、各ゾーンにはQRコードリーダーがあり、入館証をかざすとトリビアが学べます。5つのゾーンをぜひコンプリートしてみてください。
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これら各ブースのモニタでは、各職種のスタッフがバトンを渡すアニメーションが流れています。5つの仕事が最高のバトンタッチでつながり、チームワークでより良いサービスを提供するJALのフィロソフィを演出。さらには、ボードのQRコードはスマホで読み込むことで多言語に対応します。
実際に使われていたコックピットとシートは、自由にお座りいただけます
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各ブースの奥、ミュージアムのシンボルのように鎮座しているのが、巨大な機体のモックアップです。これはボーイング737-400の実物コックピット。実際に座り、計器に触れ、写真を撮ることができます。退役した機体ですが、丸い計器がびっしりとパネルに並ぶたたずまいは少しレトロながら、圧巻の印象です。
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そしてその裏には、国際線のシートが展示されていて、ここにも自由にお座りいただけます。ビジネスクラスとプレミアムエコノミークラスです。
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これら一連のメインエリアの傍らには、JALの歴史を知ることができるアーカイブスゾーンが広がります。
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