ワーケーションプランが、出張先での過ごし方を変える
ホテル日航福岡
九州の玄関口、福岡。全国に知られる名物グルメに人情味ある街の風情、そして「博多どんたく」をはじめとした数々のお祭りなど、観光地としての魅力にあふれています。多くの旅行者が宿泊先に選ぶ博多駅界隈へは、福岡空港から地下鉄で約6分。そんな市街地へのアクセスの良さも、人気を集める理由のひとつです。
博多駅の博多口から徒歩3分にある「ホテル日航福岡」を訪れたのは、久しぶりの出張で福岡を訪れたという、編集・ライターの飯塚さん(仮名)。今回はワーケーションプランを使い、出張後に延泊して博多観光を楽しむ予定です。
ホテル日航福岡が立つのは、博多駅博多口からまっすぐ港へと伸びる大博通り(たいはくどおり)。爽やかな風が街路樹の葉を揺らし、人々の足取りはゆったりとしています。
エントランスに到着すると、大理石のロビーが目の前に広がります。昨年30周年を迎えたホテルの歴史と誇りが、空間から伝わってくるかのようです。
フロントでは、他の宿泊客と十分に距離を保てるよう配慮された中でチェックイン。1組対応するごとに、カウンターの消毒もしています。
また、清掃とは別に10~15分ほどかけ客室を消毒するなど、感染症対策に専任チームが組まれていました。ブルーのポロシャツが専任チームスタッフの目印で、エレベーター内、エレベーターホールなども定期的に周回。お客さまに安心して過ごしてもらいたいという強い想いが感じられます。
チェックインの後は、フロントで渡されたウェルカムドリンクチケットを早速使いました。フロント左側の1F「ラウンジ」(または2F「セリーナ」)で、コーヒー、紅茶、ソフトドリンクから好きなものを選べます。
部屋に入ると、穏やかな色調のインテリアに心がホッと和みます。飯塚さんは、予定している取材に出かけるまでにひと仕事。デスクまわりはスペースに程よいゆとりがあり、デスクチェアもPC作業に適したタイプで違和感がありません。もちろんWi-Fi接続も快適、スムーズに仕事が進みます。
一段落したら部屋でコーヒーを。室内にセットされたコーヒーカップは、長崎県波佐見町の波佐見焼・白山陶器のもの。スタイリッシュかつ日常に馴染むデザインで、国内外から高く評価されるブランドです。ホテルの備品などは、九州の玄関口・博多駅前に位置するホテルとして、九州の名品を紹介したいという思いからセレクトされたものもあるそうです。
アメニティは、タルゴ・ジャポンのシャンプーや石鹸、スキンケアはミキモトのセット。普段使いのものを持参していても、試したくなるブランドのものが置かれているのは嬉しいポイントです。カサブランカとプルメリアの香りの入浴剤、ミネラルウォーターも無料で用意されています。
上質なコットンのシーツに包まれたシモンズのベッドで、ふっくらした羽根枕に頭を沈めれば、些細な心配事など忘れてぐっすり眠れそう。宿泊客に好評というこの枕は、ホテル日航福岡公式サイトのオンラインショップでも購入できる人気商品です。
飯塚さんも、このおもてなしにうっとり。「取材から戻ったらカサブランカの香りの湯に浸かり、ベッドでくつろごう…」と、仕事へのモチベーションが高まったようです。ソファで取材前の最終チェックを済ませてから、張り切って出発していきました。
一夜明けて、2階のブッフェレストラン「セリーナ」で、大博通りの緑を眺めながら朝食を。現在はセットメニューのみですが、実は全品お代わり自由。宗像の卵を使った甘くトロリとしたオムレツは、最初にプレーン、次に明太チーズという2種オーダーも可能です。
新鮮で味が濃い野菜も、特徴の一つ。福岡市の西隣り・糸島市に自社農園「糸島ファーム」があり、レストラン部門のスタッフが当番制で毎週畑へ出かけ、丹精込めて育てているのだとか。野菜のポタージュに自家製パンなど、朝からたっぷり召し上がる方が多いというのも頷けます。
和食がお好みなら、同じく2階にある「弁慶」へ。博多名物の明太子、おきうと、種麹を作る椛島商会の味噌を使った味噌汁など、目にも健康にも配慮されたおいしい和朝食が味わえます。
また、「セリーナ」の朝食にも使われる野菜の絵柄のカップは、ARITA JIKIのマグカップにホテル総料理長の手によるイラストが施されたもの。糸島の自社農園の活性化のため作られ、ホテルのオンラインショップでも販売されています(手前のマスキングテープはノベルティ用で未販売)。
今回、利用したワーケーションプランで選べるお部屋はツインスーペリア(29.5平方メートル)、ビジネスシングル(17.5平方メートル)、ラグジュアリーシングル(21.5平方メートル)の3タイプ。こちらのプランには、レイトチェックアウト(14:00まで)、ウェルカムドリンクチケット、駐車場無料の特典がつきます。
リモートワークの快適さはもちろん、丁寧なおもてなしによって上質な時を過ごすことができる、ホテル日航福岡。仕事の疲れを癒し、かつステイ中の満足感を高めてくれる、ワーケーションにおすすめのホテルでした。
ホテル日航福岡
住所 | : | 福岡市博多区博多駅前2丁目18-25 |
---|---|---|
電話 | : | 092-482-1111(代) |
web | : | https://www.hotelnikko-fukuoka.com |
ゆっくりスタートの2日目は、街歩きへ
fabbit Global Gateway "ACROS Fukuoka"
ワーケーションプランのチェックアウトは14時なので、2日目はゆっくりスタート。ぶらりと街歩きに出かけます。博多駅から繁華街の中洲へは地下鉄空港線で2駅、徒歩圏内です。那珂川のほとりまで歩けば旧福岡県公会堂貴賓館やおしゃれな飲食店の立つ天神中央公園があり、散策にも撮影にもピッタリの場所。
途中、急きょ仕事をしなければならなくなった飯塚さんは、最寄りのコワーキングスペースへ。天神中央公園前、「アクロス福岡」1Fには全国各地に拠点を持つ「fabbit」があります。
「fabbit」会員になると、全国の拠点が月に2回まで無料で利用できます。非会員でも「アクロス福岡」は1日2,000円(平日9時~18時)で利用可能。また、ジャルパックでは期間限定で非会員向けのお得なオプショナルプランもご用意しています。
中央に大スクリーンを配したフリーデスクのスペースは、170平方メートル。スクリーン正面の窓から日差しが入り、全体的に明るい雰囲気です。時折、大スクリーンを利用したイベントなどが開催されているので、利用前にwebサイトで確認するか予約をしておくことをおすすめします。
通りの窓からおしゃれなインテリアが見えるため、カフェやインテリアショップと間違える地元の人も多いのだとか。関東、関西からの出張者、福岡のスタートアップ企業の利用者が多く、スタートアップから5年未満の法人、法人化予定の個人を対象にしたキャンペーン価格が設定されています。
さて、フリーデスクのソファ席をキープし、ひとまず仕事に集中します。スペースにゆとりがあり席数も多いため、他の利用者の動きがあまり気になりません。コピーやスキャンも可能ですが、PCに取りこむ場合はUSBメモリなどが必要です。
飲み物の自動販売機のほか、コーヒー、水など無料のドリンクサーバーもあり、快適に過ごすことができました。
fabbit Global Gateway "ACROS Fukuoka"
住所 | : | 福岡市中央区天神1丁目1-1 |
---|---|---|
電話 | : | 092-791-9552 |
web | : | https://fabbit.co.jp/facility/global-gateway-acros-fukuoka/ |
「fabbit」のある「アクロス福岡」は、クラシックコンサートが行われるホール、各種ショップ、飲食店、オフィスが入居する複合ビルです。土日・祝日のみ屋上の展望スペースが解放されており、福岡の街を一望することができるので、タイミングが合えばぜひ上ってください。
眼前には博多湾が広がり、金印で名高い志賀島や、見事なコスモス畑などで知られる能古島も見えました。志賀島へは博多ふ頭から、能古島へは姪浜渡船場から市営渡船で渡ることができます。また博多ふ頭からは、壱岐・対馬行きの船も出航しています。
「アクロス福岡」の南側はステップガーデンになっており、アクロス山とも呼ばれ親しまれています。階段入り口は天神中央公園側に2カ所あり、平日も朝9時から夕方18時前後(季節で変更あり)まで入場可能。さまざまな種類の樹木がのびのびと育ち、プチ登山気分が楽しめます。階段は展望スペースのすぐ下の13階部分まで続くので、水分補給をお忘れなく。
この界隈で雰囲気のあるグルメ処といえば、「アクロス福岡」正面の水鏡天満宮横の飲食店街。神社横の路地に、間口が狭く奥に長い作りの店が軒を連ねています。焼き鯖定食や地鶏、ラーメンなど、どこに入ろうかと迷うのも楽しい場所。
旅先には、心地良さや温かさを肌で感じてこそ知ることができる、その街の魅力があります。出張で訪れた土地に触れ、観光を楽しむことで、今までのイメージを覆す発見があるかもしれません。
またこの場所に来る時は、違うホテルに滞在して他の街をもっと知りたい。そんな気分にさせてくれるのも、“出張先で、そのまま旅する”ワーケーションの魅力かもしれません。
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