限られた旅の時間、せっかくなら“コスパ”だけでなく“タイパ”も重視したい——。
そんなあなたに贈る、出雲のタイパ優秀グルメたち。出雲そば、しじみ汁、出雲ぜんざい——地元の味を効率よく楽しめる、“食べ効率ツアー”をお届けします。
※価格は税込み表記です。
画像: 出雲で食べ歩き!ここでしか食べられないタイパ優秀グルメ

伊藤 初美
年間400軒以上食べ飲み歩くグルメブロガー。グルメ情報はX(@hatsu823)を中心に各SNSでも発信中。
140名限定のオンラインサロン「東京グルメサロン」主宰。「グルメはコミュニケーション」が人生のテーマ。

出雲大社の参道で味わう「そば処 田中屋」の釜揚げそば

出雲大社を訪れると、まず目に入るのが荘厳な鳥居と、そこから続く神門通り。

画像1: 出雲大社の参道で味わう「そば処 田中屋」の釜揚げそば

参拝前の高揚感を抱えながら歩いていくと、現れるのが人気の蕎麦屋「そば処 田中屋」です。
地元の方だけでなく観光客にとっても、出雲旅の記憶に残る一杯を提供してくれる人気店。

画像2: 出雲大社の参道で味わう「そば処 田中屋」の釜揚げそば

田中屋の歴史は古く、平成9年に「出雲そば専門店」としてリニューアル、さらに平成25年には大遷宮に合わせて改装されました。代々出雲大社の門前でそばと向き合ってきたお店で、その姿勢は今も変わっていません。

画像3: 出雲大社の参道で味わう「そば処 田中屋」の釜揚げそば

天井まで伸びる梁と大きな看板が印象的で、和の落ち着いた空間が広がっています。窓際にはカウンター席もあり、ひとり旅の途中でも気軽に立ち寄れる雰囲気。テーブル席は明るい陽射しに包まれ、ゆったりと食事を楽しむことができますよ。

画像4: 出雲大社の参道で味わう「そば処 田中屋」の釜揚げそば

まずは地元クラフトビール「EYE SPLICE」で乾杯。出雲大社すぐ近くにある醸造所 CHEERZ FACTORYでつくられたペールエールで、アルコール度数は5.5%と程よく、爽やかな飲み口が魅力です。

画像5: 出雲大社の参道で味わう「そば処 田中屋」の釜揚げそば

田中屋でぜひ食べていただきたいのが「釜あげそば」。かけそばとの大きな違いは、水で締めずに茹で湯ごと丼に盛るという点。そこにつゆを直接かけていただく、まさに出雲ならではの食べ方です。

実はこの釜揚げそば、田中屋が発祥のお店といわれているんです。参拝客を温かいそばでもてなしたいという想いから生まれた一杯で、素朴で力強い味わいは、今も変わらず多くの人に愛されています。

画像6: 出雲大社の参道で味わう「そば処 田中屋」の釜揚げそば

こちらが「釜あげ月見とろろそば(1,100円)」。蕎麦の香りをしっかり感じられる釜あげスタイルに、月見とろろのまろやかさが加わって、素朴ながらも奥行きのある味わいに。

画像7: 出雲大社の参道で味わう「そば処 田中屋」の釜揚げそば

最初はつゆを少しだけ垂らして蕎麦の香りを堪能し、次にとろろを絡めると食感がふわっと変わり、そこに卵が加わるとまさに三位一体。

画像8: 出雲大社の参道で味わう「そば処 田中屋」の釜揚げそば

セットでいただいた「天ぷら(1,155円)」も見逃せません。海老はぷりっと弾力があり、衣は軽やかで香ばしい。出雲そばの力強い香りに負けず、互いを引き立て合う組み合わせに感激です。

出雲大社は「ご縁の神様」として多くの人が訪れます。その参拝の前後にいただく田中屋のそばは、歴史と文化を舌で味わいながら、心まで整えてくれるような体験。一口ごとに「これが出雲の蕎麦なんだ」と実感できる。旅先でしか出会えない、特別な一杯です。

そば処 田中屋

住所島根県出雲市大社町杵築東364
電話番号0853-53-2351
営業時間月・火・水・金・土・日 11:00~16:00
定休日木曜日
URLhttps://soba-tanakaya.jp/

担々麺と中華そば、二枚看板の魅力「ラーメン 篠寛」

出雲の鉄道高架下にある「ラーメン 篠寛」。島根出雲式 中華そばの暖簾が目印です。

画像1: 担々麺と中華そば、二枚看板の魅力「ラーメン 篠寛」

篠寛は、オーナーの「よーし、ラーメン屋をやろう!」という勢いある一言からスタート。そこからわずか1カ月でオープンにこぎつけたという驚き…!オープン前日まで未完成だったお店が、今では出雲の人気店に育っているのは、お客さんの支えとオーナーの熱意あってこそ。

画像2: 担々麺と中華そば、二枚看板の魅力「ラーメン 篠寛」

店内に一歩入ると、食欲をそそる香りと熱気に包まれて、期待が一気に高まります。

画像3: 担々麺と中華そば、二枚看板の魅力「ラーメン 篠寛」

篠寛といえばやっぱり「担々麺(950円)」。おすすめの食べ方は、「卵(50円)」を追加して途中で味変する篠寛流スタイル。まずはそのまま麺とスープを楽しみ、次にすき焼きのように卵に絡めていただく体験はクセになりますよ。

画像4: 担々麺と中華そば、二枚看板の魅力「ラーメン 篠寛」

スープはレンゲですくった瞬間から立ち上る胡麻と辣油の香り。ひと口飲むと、胡麻のクリーミーさと山椒の痺れが口の中に広がり、濃厚だけど重すぎない絶妙なバランス。肉味噌がスープに溶け込むことで、辛さに旨みとコクがプラス。

画像5: 担々麺と中華そば、二枚看板の魅力「ラーメン 篠寛」

麺を卵に絡めてすき焼き風に食べると、辛さと痺れがぐっとまろやかに変化します。麺はもちっとした歯ごたえで噛むたびに旨みを感じます。

画像6: 担々麺と中華そば、二枚看板の魅力「ラーメン 篠寛」

担々麺に注目が集まりがちですが、「中華そば(900円)」も見逃せません!中華そばは、見た目の澄んだスープからは想像できないほどの旨みがあります。

画像7: 担々麺と中華そば、二枚看板の魅力「ラーメン 篠寛」

鶏や豚、野菜の出汁が丁寧に折り重なり、醤油のキレが効いていて、どこか懐かしいのに新しさを感じる仕上がりになっています。

画像8: 担々麺と中華そば、二枚看板の魅力「ラーメン 篠寛」

麺はスルスルと入っていく中細麺。噛むと小麦の甘みが広がり、スープと一緒にじんわりと体に染み込むような優しさがあります。チャーシューやメンマはシンプルながらも全体をしっかり支えていて、完成度の高い一杯です。

出雲市駅高架下で味わうラーメンは特別な体験。担々麺の濃厚なインパクト、中華そばの奥深く優しい味わい。その両方が揃っているのが篠寛の魅力です。

ラーメン 篠寛

住所島根県出雲市駅北町9-1
電話番号0853-23-0073
営業時間月・木・金・土・日(11:00~14:30、17:30~20:30)、水(11:00~14:30)
定休日火曜日
URLhttps://shinokan-ramen.myshopify.com/

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