見た目も着心地も個性豊か!美しいアジアの民族衣装
宗教や文化、民族に併せて実にさまざまな様式のアジアの民族衣装。見た目も着心地も異なるものの、それぞれに違った魅力があります。
その中でも特に、観光客向けにレンタルサービスを行っている韓国、台湾、ベトナム、タイの民族衣装をピックアップ。おすすめのお店や民族衣装を着て回れるスポットもあわせてご紹介します。気になる民族衣装の写真をタップしてチェックしてみてください!
【韓国】ドラマの主人公気分になれる!?「チマチョゴリ」
チマ(女性用のスカート)とチョゴリ(上衣)を合わせたチマチョゴリ。ふんわりとした丈の長いスカートに刺繍を施した美しい上衣を身に着けたスタイルは、韓国ドラマ好きの人なら一度は目にしたことがあるはず。
チマチョゴリは上下が別々になっているため歩きやすいうえ、レンタルする際、冬場は下にニットやデニムを着込むこともでき、着心地も抜群! 旅先で着るにはぴったりの民族衣装です。
チマチョゴリを着て写真撮影をするなら、韓国ドラマのロケ地にも多く登場する宮殿・景福宮(キョンボックン)や、伝統的な家屋が立ち並ぶ北村(プクチョン)エリアがおすすめ。古い街並みに華やかなチマチョゴリが溶け込み、周りの光景も写真を彩ります。
ちなみに景福宮ではチマチョゴリを着ていると、入場料が無料になるという特典も。周辺にはチマチョゴリのレンタル衣装店がたくさんあるので、当日受付も可能です。
おすすめのチマチョゴリレンタル店:ピョルグント韓服
景福宮と安国(アングク)に店を構える「ピョルグント韓服」は日本語で予約が可能。
事前にLINEからも予約ができ、チマチョゴリのレンタルだけでなく、ヘアアクセサリーや小物のレンタルからヘアセットまでトータルで対応しています。
チマチョゴリも伝統的なものやレースをあしらった最新デザインなど種類豊富にラインナップ。メンズ用も取り揃えているので、カップルでの韓国旅行にもおすすめです。
ピョルグント韓服
- 住所:【景福宮店】ソウル特別市鍾路区チャハムンロ2ギル7、2階(서울시 종로구 자하문로2길 7, 2층)
【安国店】ソウル特別市鍾路区ユンボソンギル10、ピョルグントマダン2階(서울시 종로구 윤보선길 10, 별궁터마당 2층) - 定休日:【景福宮店】火曜 【安国店】なし
- 営業時間:【景福宮店】9:00~18:30 【安国店】8:30~18:30
- web:ピョルグント韓服 公式サイト
【台湾】伝統的なデザインから最新トレンドまでを反映!「チャイナドレス」で華麗に変身
台湾の伝統衣装のひとつは、世界的にも有名なチャイナドレス。中国語で「旗袍(チーパオ)」と呼ばれるチャイナドレスは20世紀初頭に発展した衣装で、満州族の伝統的な衣装が起源とされています。シルクやサテンなどの生地に刺繍が施されているのが特徴で、身体にフィットしたタイトなドレスに大きなスリットが入っています。
最近はデザイナーが手がけたおしゃれなチャイナドレスがレンタルできるお店も増えており、九份(ジョウフェン)などの観光地でもレンタルすることができます。石畳の路地や階段、赤提灯などを入れたノスタルジックな1枚をパシャリ! レトロな雰囲気の漂う九份の街並みでの記念撮影は絵になること間違いなしです。
おすすめのチャイナドレスレンタル店:CHIPAO
九份にある「CHIPAO」は日本語での予約が可能。チャイナドレスのほか、バッグ、シューズ、ヘアアクセサリーを借りることができます。さらに、無料のヘアアレンジや靴下のプレゼントといったうれしいサービスも。
こちらのショップでは、プロのカメラマンが撮影してくれるプランも用意(2時間、カット数無制限)。互いに撮り合うのもいいですが、プロにお願いしてみんなで撮ってもらうのも忘れられない旅の思い出になるはずです。
CHIPAO
- 住所:新北市瑞芳區汽車路34號
- 定休日:不定休
- 営業時間:14:00~19:00
- web:CHIPAO 公式サイト(外国語サイト)
【ベトナム】選ぶのも楽しい!種類豊富な「アオザイ」
“世界で最も美しい民族衣装”ともいわれるアオザイは、チャイナカラーと呼ばれる立襟に、タイトなシルエットの上衣、太めのパンツを合わせるのが特徴です。軽い素材で柔らかく快適な着心地も魅力のひとつ。
昔は白のパンツは未婚女性、黒は既婚女性など決まりがありましたが、現在はさまざまな柄や色で展開されています。
ホーチミン、ハノイ、ダナン、ホイアンなどの都市の観光地や市場にはレンタル衣装店が多数。
ホーチミンには「アオザイ博物館」というアオザイに特化した博物館もあり、こちらではその歴史を学びつつ、着用体験や写真撮影も可能です。ほかにもピンク色がかわいいと話題のタンディン教会など、アオザイを着てカラフルな観光スポットを回るのも人気です。
また、ダナンやホイアンなど少し足をのばした都市にもいくつか日本語対応のレンタル衣装店があるので、チェックしてみてください。
おすすめのアオザイレンタル店:Forest For The Trees
ベトナム屈指のリゾート地・ダナンにある「Forest For The Trees」。日本人専門のベトナムウェディングをプロデュースしているお店ですが、アオザイのレンタルや販売も行っています。
アオザイは女性用240着、男性用60着とバリエーション豊富。ピンク、ブルー、白といった多彩な色に加え、定番のパンツタイプもあれば、スカートタイプもあるなど、最新デザインもラインナップ。アオザイに着替えて観光を楽しむだけでなく、ダナンやホイアンの美しい海辺や世界遺産の街並みを写真に残したい人にもぴったりのショップです。フォトプランも充実しているので、プロのカメラマンに撮影をお願いするのもおすすめです。
Forest For The Trees
- 住所:150 Ho Xuan Huong, Khue My Ward, Ngu Hanh Son District, Da Nang City, Viet Nam
- 定休日:不定休
- 営業時間:9:00~17:30
- web:Forest For The Trees 公式サイト
【タイ】華やかな装飾が特徴。豪華絢爛な寺院に映える「シワーライ」
タイの伝統的な民族衣装・シワーライ。綿やシルクの布を胸に巻く「サバイ」と筒状のスカート「パ・ヌン」の上から、さらにシルクなどの布を肩にかけるのが基本のスタイルです。
北部、東北部、南部、中部と地域によってデザインが異なるのも特徴で、それぞれの文化や歴史を表現した刺繍や模様が施されています。
仏教徒であるタイの寺院では服装のルールが定められている観光スポットも多数。女性の場合は肌の露出があると入れない場合もあるため、シワーライで訪れる場合には事前に確認が必要です。
シワーライで入ることができるスポットは、バンコク最古の寺院といわれている「ワット・ポー」や豪華絢爛な装飾が人気の「ワット・ラチャナダラム」など。大仏塔が有名な「ワット・アルン」も入場できるスポットです。
おすすめのシワーライレンタル店:SENSE OF THAI
「ワット・アルン」から徒歩圏内のショッピングモール「ターマハラートモール」内にある「SENSE OF THAI」では、当日でもシワーライのレンタルが可能です。
店内には300点以上のシワーライがずらり。写真映え必至のパステルカラーのシワーライもたくさん揃っています。衣装に合わせてブレスレットやベルト、ネックレス、イヤリングもレンタル可能です。トータルコーディネートを楽しむことができます。
こちらもオプションですが、カメラマンによる撮影も可能。寺院を前に映えるポージングを指定してくれるなど、好評です。
SENSE OF THAI
- 住所:Tha Maharaj, 1/11 ตรอก มหาธาตุ Maha Rat Rd, แขวง บรมมหาราชวัง Phra Nakhon, Bangkok, Thailand 10200
- 定休日:なし
- 営業時間:9:30~18:00
- Instagram:@sense_of_thai
旅先で民族衣装を着るには?
その国の文化や伝統を色濃く反映した民族衣装。せっかく訪れたからには、旅の思い出に民族衣装を身にまとって観光をしたり、フォトジェニックな写真を撮ったりしたい人も多いのではないでしょうか。そこで、旅先で民族衣装を着るために知っておきたいポイントをお伝えします。
事前にwebやSNSで予約をする
「旅先で必ず衣装を着たい」という場合は事前の予約をおすすめします。日本語で「チマチョゴリ レンタル」と検索したり、SNSのハッシュタグ機能で探したりすると、民族衣装のレンタル衣装店が出てきます。
言語に不安がある人や海外旅行に慣れていない人は、日本語予約ができるお店を選ぶと安心です。
レンタル衣装店の中にはカメラマンによるフォトプランがあるお店も。衣装レンタルとフォトプランもセットでお願いするのもおすすめです。
現地でレンタル衣装店を探す
予定を決めずに旅をしたい人は現地でレンタル衣装店を探すのもひとつの手です。
民族衣装を着て回れる観光スポットの周辺にはレンタル衣装店が立ち並んでいます。特に韓国やベトナムは店舗数が多いので、値段や衣装のラインナップを見て気に入ったショップに飛び込んでみるのもよさそうです。
Google MAPなどで観光地スポットから近いレンタル衣装店を探すのもいいかもしれません。
無料サービスでおトクに楽しむ
「観光まではしなくてもいいけど、ちょっとだけ民族衣装を着てみたい」「数枚写真を撮れればいい」という人は無料のサービスを活用してみましょう。
国によって異なりますが、主要な観光地にある観光案内所など公共の施設では無料で衣装試着ができる場所も。ただし、衣装を着たまま外に出たり街を散策したりすることはできない、事前予約が必要、といった場合もあるのでご注意を。
旅の記念になる。民族衣装を着て忘れられない旅を
それぞれの国の歴史や文化、伝統が詰まった民族衣装を身にまとうことは、旅の思い出がより鮮やかなものになるだけでなく、その国への理解を深めるきっかけにもなるでしょう。かけがえのない思い出作りに、旅先で民族衣装を着てみてはいかがでしょうか。
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