風情ある建物や街並みが人気で、国内外から観光客を集める「谷中ぎんざ」エリア。谷中銀座商店街の通りの長さは170mほどで、サクッと巡るにも適していながら、約70もの多彩なお店が立ち並び、街歩きをじっくり楽しむこともできます。
ここでは数あるショップからグルメに注目し、惣菜やスイーツなど個性あふれる8店をマップとともにご紹介。同商店街は日暮里駅または千駄木駅から徒歩数分とアクセスも至便なので、ぜひ当記事を参考においしい下町散策を楽しんでください!

※価格は税込み表記です。
※営業時間や提供内容が変更になっている場合がございます。
※“歩き食べ”はお控えいただき、ごみはお持ち帰りいただくなどマナーを守って食べ歩きをお楽しみください。
※写真を撮影される際には、お店の方に一言お声がけください。

画像1: 谷中ぎんざの食べ歩きグルメマップ。惣菜やスイーツなど美食が満載の下町散策へ!

谷中ぎんざの食べ歩きグルメマップ

王道惣菜から進化系デリまで豊富なしょっぱい系

新旧のグルメが集まる谷中ぎんざエリアには、老舗の定番からニューフェイスの進化系までジャンルもさまざま。まずは、食事にもおやつにも重宝するしょっぱい系のお店をご紹介!

【揚げ物】和牛使用でぎっしりジューシーなメンチが名物の「肉のサトー」

画像1: 【揚げ物】和牛使用でぎっしりジューシーなメンチが名物の「肉のサトー」

商店街の一角で、地名を冠した惣菜を販売している有名精肉店「肉のサトー」。その名も「谷中メンチ」(220円)と「谷中コロッケ」(110円)です。ほかにもさまざまな揚げ物が並び、これらは遠赤外線フライヤーを使っているため油が軽やかなのも特徴です。

メンチカツとコロッケはともに、一部に和牛を使っているのが魅力。「谷中メンチ」を味わってみると、衣はサックリしていて中身はぎっしり。肉の弾力もジューシーさも豊かで、味付けがやさしめな分、お肉の旨みをダイレクトに感じられます。

お店の人に聞くと、素材は黒毛和牛に国産牛や豚肉を加えてバランスを調和。油には甘みを演出するラードを使いつつ、揚げ物に適した白絞油(しらしめゆ)もブレンドして重くならないようにしているのだとか。これは味わうと納得。確かにオイリー感がなくて、食べ歩きにもうれしいちょうど良い軽さです。

かつて「東京うまいもの大賞」で100品中5位になったことがあり、最近でも多いときには1日500個以上売れるという名物フライ。お腹いっぱいの場合はお土産にどうぞ!

画像2: 【揚げ物】和牛使用でぎっしりジューシーなメンチが名物の「肉のサトー」

肉のサトー

住所東京都台東区谷中3-13-2
電話03-3821-1764
営業時間10:00~19:30
定休⽇月曜
webhttps://www.yanakaginza.com/谷中ぎんざ店舗一覧/肉のサトー/

【いか焼】多彩な食感の独自メニューが絶品の「やきや」

画像: 【いか焼】多彩な食感の独自メニューが絶品の「やきや」

商店街の名所のひとつ「夕やけだんだん」を下りた目と鼻の先にある、粉ものの専門店が「谷中 いか焼 やきや」です。こちらは、大阪名物のいか焼に惚れ込んだ店主が2009年にオープン。独学でレシピやメニュー開発を試行錯誤した末、今やここだけの味を求めて行列ができることも珍しくない繁盛店です。

一番人気の名物は、いか焼をいかせんべいで挟んだオリジナルの傑作「チーズいかせん」(430円)。パリサク、ふわもち、とろとろ、プリプリと多彩な食感が一度に楽しめ、おいしさもボリュームも満点です。

ベースの生地にはカツオ、アゴ、煮干し、日高昆布、とろろ昆布などさまざまなダシが入り、つなぎには卵ではなく山芋でふわふわに。せんべいなしのいか焼も種類豊富で、人気の2位と3位は「いか焼マヨ玉」(380円)、「いか焼ネギ」(450円)となっています。

イートインスペースもあり、ビールはセット(380円以上のいか焼とのセット)で割引になるので小休憩にもおすすめです。

画像: お店にはわんちゃんも

お店にはわんちゃんも

谷中 いか焼 やきや

住所東京都台東区谷中3-11-15
電話090-1313-9999
営業時間11:00~19:30
定休⽇土・日曜、祝日のみ営業の不定休
webhttps://twitter.com/ikayakiyakiya

【せんべい】お土産にも最適な谷中せんべい「谷中せんべい」

画像1: 【せんべい】お土産にも最適な谷中せんべい「谷中せんべい」

次に紹介する「谷中せんべい」は、日暮里駅西口から「谷中銀座商店街」に向かう途中にある老舗。1913年(大正2年)創業で、現在は四代目の夫婦が営んでいます。

店内の一角に焼き場があり、時間によってはここで焼いている様子を見ることも。伺った日はタイミングがよく、「海老」(90円)のせんべいを焼いていました。種類は豊富で、定番はベーシックな「堅丸」(90円)。醤油の香ばしさにお米の風味があいまった、どこか落ち着くおいしさです。

その他、「胡麻」「唐辛子」「砂糖」「ザラメ」「抹茶」は1枚90円、「堅丸」より厚みがあり濃厚な「堅焼き」や「海苔」は1枚130円、「ピーナツ」は1枚150円で、さらに棒状おかきの袋詰めや、ソフトせんべいのパック、贈答用の箱詰めなども各種用意されています。賞味期限が1カ月あるので、お土産にもいかがでしょうか。

画像2: 【せんべい】お土産にも最適な谷中せんべい「谷中せんべい」

谷中せんべい

住所東京都台東区谷中7-18-18
電話03-3821-6421
営業時間10:00~17:30
定休⽇火曜
webhttps://www.facebook.com/profile.php?id=100057469539126

【デリ】食事にもおつまみにも。色鮮やかな新感覚カヌレの「パパン」

画像1: 【デリ】食事にもおつまみにも。色鮮やかな新感覚カヌレの「パパン」

甘くない、惣菜のカヌレ。その名もデリカヌレを名物とするお店が「谷中銀座カヌレ パパン」です。こちらは湯島や八丁堀などでビストロを展開する「ワイン食堂パパン」のカヌレ専門店として、2022年9月にオープン(プレオープンは7月)。場所は「夕やけだんだん」の階段上にあります。

ベースとなる素材は、高知産ミルク「さかわの地乳」、北海道産小麦「ドルチェ」、徳島産卵「たむらのタマゴ」と厳選。特有の濃厚さや甘みを生かした生地で、ふわもちっとした蒸しパンのような食感のデリカヌレと、カリもちっとしたおなじみの伝統的なカヌレを作っています。

デリカヌレは、季節ごとに6種類がラインナップ。各素材を彷彿とさせる華やかな色味も特徴で、例えば緑色の「ピスターシュ」(280円)はピスタチオの風味とクランベリーの酸味に、チーズのコクがマッチ。オレンジ色の「ソーシス」(280円)はジューシーなソーセージに男爵イモやオニオンの旨みが効いた、ご馳走感覚のおいしさです。

お洒落な店内にはイートインスペースもあり、ワインとマリアージュを楽しむのもおすすめです。

画像2: 【デリ】食事にもおつまみにも。色鮮やかな新感覚カヌレの「パパン」

谷中銀座カヌレ パパン

住所東京都荒川区西日暮里3-14-13 日暮里コニシビル103
電話03-5842-1795
営業時間平日 11:00~19:00
土・日曜、祝日 10:00~19:00
定休⽇月曜、不定休
webhttps://www.instagram.com/yanakaginza.cannele.papin/

小休憩やお土産にも重宝する甘い系のお店も必見

食べ歩きに欠かせないといえるスイーツも充実。谷中ぎんざならではといえる逸品をはじめ、散策途中のおやつタイムに足を運びたいデザートやお店をピックアップしました。

【ドーナツ】谷中ぎんざの人気者がモチーフの洋菓子店「しっぽや」

画像1: 【ドーナツ】谷中ぎんざの人気者がモチーフの洋菓子店「しっぽや」

ネコが多いエリアとしても知られる谷中ぎんざ。商店街にはネコにちなんだ看板やオブジェなども点在していますが、そのしっぽをモチーフにした、スティック焼きドーナツの専門店が2010年開業の「やなかしっぽや」です。

画像: 左から「チー坊」(160円)、「とら」(150円)

左から「チー坊」(160円)、「とら」(150円)

同店でも素材へのこだわりは随所に。小麦粉は三重産の「あやひかり」、砂糖は北海道産のてん菜糖と奄美産のきび糖を使うなど、やさしく素朴な味に仕上げています。そんなドーナツは種類豊富で、価格は120円から。ラインナップとしては定番の11種に季節の限定品が加わります。

その中から、人気1位と2位の「とら」(150円)と「チー坊」(160円)をチョイス。前者はココア生地にホワイトチョコチップがアクセント。後者はゴマの香ばしさとクリームチーズのほのかなコクと塩味がたまりません。どちらもしっとりほわっとした食感で甘さは控えめ、揚げていないので重さもなし。

トースターで温めたり、冷蔵庫で冷やしたりしてもおいしいとのことなので、自宅用にもいかがでしょうか。

画像2: 【ドーナツ】谷中ぎんざの人気者がモチーフの洋菓子店「しっぽや」

やなかしっぽや

住所東京都台東区谷中3-11-12
電話03-3822-9517
営業時間10:00~19:00
定休⽇不定休
webhttp://yanakashippoya.com/

【台湾グルメ】現地そのままのフードやお茶を楽しめる「狐月庵」

画像1: 【台湾グルメ】現地そのままのフードやお茶を楽しめる「狐月庵」

2022年9月、商店街にオープンした異国情緒ただようお店が「台湾茶カフェ 狐月庵 谷中銀座店」です。同店では台湾から直接茶葉を輸入販売しているので、素材も淹れ方も本格的。また、料理やスイーツも本場そのものの味わいで、現地のさまざまなメニューを楽しめます。

オーダーしたのは「手作り豆花(トウファ)」(800円/普通180g)。台湾や中国で古くから親しまれており、豆乳で作ったなめらかな豆腐に甘いシロップをかけたスイーツです。シロップは黒糖ベースまたはジンジャーシロップから選べ、トッピングも11種から3つをチョイス可能。今回は人気の高い、タピオカ、芋団子、小豆でお願いしました。

味わいは、ほわっとシルキーな豆腐にシロップのまろやかな甘みが混ざり、もちもち、ほろほろとしたトッピングのアクセントも絶品です。なお、同店2階には台湾直輸入の雑貨を販売する姉妹店「台湾茶藝館 狐月庵」もあるので、こちらもお見逃しなく。

画像2: 【台湾グルメ】現地そのままのフードやお茶を楽しめる「狐月庵」

台湾茶カフェ 狐月庵 谷中銀座店

住所東京都台東区谷中3-13-3 SGビル 1F
電話03-5834-2394
営業時間平日11:30~17:00
土・日曜、祝日 11:00~18:00
定休⽇金曜(祝日の場合は営業し、翌日定休)
webhttps://kogetsu-an.shop/

【アイス】北海道の牧場から届く濃厚で上品な味「グルグルジェラート」

画像: 【アイス】北海道の牧場から届く濃厚で上品な味「グルグルジェラート」

日本一のミルク生産地・北海道釧路市出身のオーナーが手掛け、現地牧場からの冷凍便でフレッシュなおいしさを提供する「グルグルジェラート」。西日暮里駅前の1号店に続き、2021年にオープンしたのが谷中銀座店です。

ジェラートの価格はシングルが450円で、ダブルが600円(ピスタチオは+50円)。全部で約20フレーバーがあり、店頭では季節限定なども含めて6フレーバーを販売しています。ほとんどの素材は、北海道産のもの。一番人気は「みるく」で、北海道ミルクの濃厚かつ上品な甘みとエアリーな口どけが至福のおいしさです。

また、リッチな果実味が贅沢な季節限定の「メロン」や、香ばしく濃厚な「ゴマ」も絶品でした。同店ではバリスタによるオーガニックコーヒーやオーガニックチャイもおすすめ。1階奥には国内外の作家の作品をセレクトした「糸雨雑貨店」があり、2階はイートインスペースになっているので、どうぞごゆっくり。

画像: グルグルジェラートと同じ店舗内にある「糸雨雑貨店」

グルグルジェラートと同じ店舗内にある「糸雨雑貨店」

グルグルジェラート 谷中銀座店

住所東京都台東区谷中3-13-3 やなかなか内
営業時間11:00~18:00
定休⽇不定休
webhttps://guruguru-gelato.com/
※「糸雨雑貨店」に関する詳細はこちら

リフレッシュや散策帰りに至福の一杯を

散策の途中で気分転換にキュッと一杯、帰りがけにサクッと乾杯。最後は、思いおもいのほっこりタイムをよりよく演出してくれる、立ち飲みのお店をご紹介します。

【立ち飲み】持ち込み自由の良心的な老舗で至福の生を「越後屋酒店」

画像1: 【立ち飲み】持ち込み自由の良心的な老舗で至福の生を「越後屋酒店」

1904年(明治37年)創業。商店街の老舗酒屋「越後屋酒店」は立ち飲み部という業態も展開しており、仕入れ価格のおトクなプライスでお酒やノンアルコールドリンクを楽しめます。

魅力のひとつが、おつまみを持ち込めること。例えば「肉のサトー」の「谷中メンチ」に生ビール(400円~)を合わせたり、「谷中せんべい」のせんべいと日本酒(500円~)をペアリングしたりといった至福の組み合わせで飲むこともできるのです。

おすすめは、火入れをせずにおいしさを閉じ込めた生の日本酒。蔵元搾りたてのとびきりフレッシュな香りと味わいは酒販店ならではで、正一合を超える200mlを格安で嗜めるのもうれしいところです。秋はひやおろし、冬は新酒やにごり酒といった季節限定品も見逃せません。とはいえ、飲み過ぎは禁物です。

画像2: 【立ち飲み】持ち込み自由の良心的な老舗で至福の生を「越後屋酒店」

越後屋酒店

住所東京都台東区谷中3-13-2
電話03-3821-0983
営業時間10:00~19:00
定休⽇なし
webhttps://www.sake-echigoya.com/

上記で紹介した個性派ぞろいの各店は、どこか懐かしい雰囲気に癒される、ご存じ「谷根千」の一角。根津や千駄木も含めた有意義な観光に、ぜひこの食べ歩き店のリストをお役立てください。

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