東京都にある調布駅からバスで20分ほどの場所にある街、深大寺。厄除けで有名な由緒ある古寺「深大寺(じんだいじ)」を中心に、広大な植物公園やグルメスポットが点在。豊かな自然と、日本の懐かしさを体感できる街として密かに人気を集めています。
本記事では、そんな深大寺のおすすめ街歩きコースをご紹介。東京とは思えない、のどかな時間が流れる街で、心が癒される時間をお過ごしください。
画像: 深大寺で観光も食べ歩きも楽しむモデルコース。東京のパワースポットで癒し旅

深大寺とはどんな場所?

羽田空港から新宿駅へ移動後、京王線の特急に乗って約20分。調布駅北口からバスで15~20分ほど揺られ、深大寺小学校入口、もしくは深大寺入口で下車すると到着するのが、深大寺です。

「深大寺」は浅草の浅草寺に次ぐ、東京の古刹(こさつ)。東日本最古の仏“釈迦如来像”を有し、2017年9月15日には国宝に指定。そんな由緒あるお寺一帯が「深大寺」と称されています。

また複数の湧き水があり、その豊富な湧き水が蕎麦の栽培に適していたこと、水車を利用した製粉ができたことで、深大寺周辺では蕎麦が名物になったのだそう。

緑豊かな深大寺は一年を通して散歩旅にぴったりですが、毎年3月3日~4日に行われる日本三大だるま祭りのひとつ、“深大寺だるま市”、7月中旬には“深大寺鬼燈まつり”、10月中旬には“そば守観音供養祭”と、一年を通してイベントが行われています。

まずは「深大寺」で深呼吸!

画像1: まずは「深大寺」で深呼吸!

緑豊かな深大寺は、2017年9月に国宝指定された“釈迦如来像”があるだけなく、人並みはずれた霊力により数々の奇跡を起した「元三大師(がんざんだいし)」を祀っている元三大師堂(がんざんだいしどう)など、縁結びや厄除けにご利益があるため、多くの人が訪れるパワースポット。

中でもおみくじに注目! 深大寺は凶が多いことで有名。しかし「凶」を引いてしまったからといって悪いわけではなく、「吉」に好転する力を秘めているんだそう。本堂でお参りした後には、おみくじを引いてみてはいかがでしょうか。

画像2: まずは「深大寺」で深呼吸!
画像: 取材時は大吉を引くことができました!

取材時は大吉を引くことができました!

そして、深大寺の御朱印は3種類。現在は書き朱印、御朱印帳(2,000円、朱印は別途500円)、朱印帳への筆書きがあります(行事やコロナウイルスの感染状況により、書き朱印のみ配布の場合もあり)。

おすすめは午前中。並ばずに10分ほどで授与してもらえるため、時間に余裕を持って行動したい場合はお早めに!

画像: 御朱印帳は2,000円、書き朱印は500円。書き朱印も手書きで日付を入れてくれます

御朱印帳は2,000円、書き朱印は500円。書き朱印も手書きで日付を入れてくれます

画像: 朱印は別途500円

朱印は別途500円

緑のグラデーションに、柔らかな水音に癒される深大寺。また季節の樹木に咲く花にも注目。ゴールデンウィークにはなんじゃもんじゃの木、初秋には金木犀や、ムクロジ、紅葉など、四季折々の風景も楽しむことができます。

喧騒から離れて、ふーっと深呼吸をしに訪れたい場所です。

画像3: まずは「深大寺」で深呼吸!

深大寺

住所東京都調布市深大寺元町5-15-1
電話042-486-5511
受付時間9:00~17:00
定休⽇なし
webhttps://www.jindaiji.or.jp/

深大寺散策のお供に、ここだけの食べ歩きグルメを

鬼太郎茶屋でおいしいソフトクリームを

画像1: ©水木プロ

©水木プロ

「深大寺散策といえば!」な鬼太郎茶屋。こちらではお土産を買えるほか、コロッケなどの軽食も販売。中でも一番人気なのは、ソフトクリーム。水木しげる先生の出身地、鳥取県大山の麓にある牧場で作られた牛乳を使ったソフトクリームは、濃厚なのにさっぱりとした味わいで、歩き疲れた体に染み渡るおいしさです。

目玉おやじのクッキーと一反もめんのスプーンも可愛らしいスイーツ。溶ける前に急いで撮影をお忘れなく。

画像: ソフトクリームは400円 ©水木プロ

ソフトクリームは400円 ©水木プロ

また、ここでしか買えない、御朱印帳も大人気。ここで御朱印を買ってから、深大寺で御朱印を授与していただくのは深大寺の定番コース。

画像: 御朱印帳は2,200円 ©水木プロ

御朱印帳は2,200円 ©水木プロ

画像2: ©水木プロ

©水木プロ

鬼太郎茶屋

住所東京都調布市深大寺元町5-12-8
電話042-482-4059
受付時間10:00~17:00(L.O.16:30/ギャラリー最終入場は16:45)
定休⽇月曜
webhttps://kitaro-chaya.jp/

深大寺のファストフードで体の中から温まる

画像: 左から、あんこ、高菜、切り干し大根、キーマカレー。各300円

左から、あんこ、高菜、切り干し大根、キーマカレー。各300円

深大寺の山門のすぐ脇にお店がある、あめや。玄米粉とそば粉を入れて自家製造した蒸しパンに具材を挟んだもので、深大寺で手軽に食べられるフードとして大人気。

ほんのり優しい甘さの蒸しパンは、全く食べ飽きることがなく、ぺろりと食べられるサイズ感も嬉しい一品。ほかほかと温かいので、少し冷えた日のお供にもぴったりです。

画像: 高菜のそばパン。高菜の塩気と生地のほんのりとした甘さが絶妙にマッチ

高菜のそばパン。高菜の塩気と生地のほんのりとした甘さが絶妙にマッチ

そのほか、くさもちやそばまんじゅうといった甘味も販売。甘いものでほっと一息つきましょう。

画像: 深大寺のファストフードで体の中から温まる

あめや

住所東京都調布市深大寺元町5-15-10
電話042-485-2768
受付時間平日 10:00~15:00
土日祝 10:00~16:00頃
定休⽇月曜(祝日の場合は、翌平日が休み)
webhttps://chofu.com/ameya

広大な敷地で季節の花々を愛でられる「神代植物公園」

画像1: 広大な敷地で季節の花々を愛でられる「神代植物公園」

深大寺のすぐ裏手にある、神代植物公園。広さ48万平方メートル余りの広大な敷地に、ばら園、芝生広場や雑木林そして大温室などを有し、一日中いても飽きないほどの大充実の公園です。

秋に見てもらいたいのが、広い芝生広場の中央にある、パンパスグラス。4~5メートルの高さがあり、近づくとその大迫力に驚かされます。青い空とパンパスグラスは写真映え間違いなし。実際にその高さを体感してみてください。

画像2: 広大な敷地で季節の花々を愛でられる「神代植物公園」

さらにおすすめは大温室。熱帯花木室、熱帯スイレン室、ベゴニア室など、6つのフロアに分かれていて、見応え十分。日本では珍しい植物たちが見られるとあって、老若男女から人気のスポットです。

画像3: 広大な敷地で季節の花々を愛でられる「神代植物公園」
画像4: 広大な敷地で季節の花々を愛でられる「神代植物公園」
画像5: 広大な敷地で季節の花々を愛でられる「神代植物公園」

また、神代植物公園のTwitterや、ニュースでたびたび話題になるのが、世界で一番大きな花、ショクダイオオコンニャクの開花情報。この大温室で育てられています。

春と秋はバラフェスタ、夏は夜間公開と、シーズンを通してイベントを企画している神代植物公園。公式ニュースをチェックして、イベントを目掛けて来ても楽しめる場所です。緑や花々とふれあうことができる、東京のオアシスともいえるでしょう。

神代植物公園

住所東京都調布市深大寺元町5-31-10
電話042-483-2300
受付時間9:30~17:00(最終入園16:00、水生植物園の閉門は16:30)
定休⽇月曜、年末年始
入園料一般 大人500円、65歳以上 250円、中学生 200円
※都内在住・在学の中学生は無料
※小学生以下無料
※無料公開日 みどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)
webhttps://www.tokyo-park.or.jp/jindai/

こだわりがぎゅっと詰まった店内を楽しめる「park」

画像1: こだわりがぎゅっと詰まった店内を楽しめる「park」

神代植物公園正門のすぐ近くにある、生活道具を扱うpark。一目見てわかる、こだわりの詰まったアイテムは、店主の町田さんの目利きやアーティストの友人との縁によって集められたもの。町田さんが10年以上使って見極めたもの、そして、きちんとお客さんに魅力を説明できるものしか置いていないんだとか。

季節によって展示会も開催。いつ行っても新鮮、そして丁寧に作られたアイテムに出合えます。

画像2: こだわりがぎゅっと詰まった店内を楽しめる「park」

カフェ利用も可能ですが、テイクアウトできるドーナツもおすすめ。九州産無農薬の小麦粉を使用し、手ごねされたドーナツは、小麦の優しい甘みに、噛むとふんわりとした食べ応えがやみつきに。砂糖は精製していないものを少しだけしか使っておらず、体に優しいのも嬉しいポイント。植物公園のお供や、お土産にもぴったりです。

しっかりランチを楽しみたい方は、季節の旬野菜を使った予約制のランチプレートを目的に足を運んでみるのもいいでしょう。

画像: アーモンドクランチチョコドーナツ・270円(テイクアウト価格)、各種ドーナツ220円〜(テイクアウト価格)

アーモンドクランチチョコドーナツ・270円(テイクアウト価格)、各種ドーナツ220円〜(テイクアウト価格)

park

住所東京都調布市深大寺北町1-2-1
電話042-426-7114
受付時間12:00~16:00
定休⽇不定休
webhttps://thisispark.jp/

自分だけのオリジナルアイテムが作れる「むさし野深大寺窯」

画像1: 自分だけのオリジナルアイテムが作れる「むさし野深大寺窯」

昭和32年創業。気軽に窯焼き体験が楽しめると人気のむさし野深大寺窯。粘土からオリジナル作品が作れる手びねりコースや、本格的な絵付け体験ができる本焼きコースなどさまざまな陶芸体験が可能です。

一番人気は、らくやきコース。お店にたくさんある素焼きの器に自分の好きな色や絵を描け、なんとおおよそ20分で焼き上がります。

画像: 一番人気はお皿。その他箸置きや湯呑みなど、250円から選ぶことができます

一番人気はお皿。その他箸置きや湯呑みなど、250円から選ぶことができます

画像: 筆入れの色みを参考に描きます

筆入れの色みを参考に描きます

図案の参考になる本や、見本などもいくつかあるので、それを見ながらでも良し。完全オリジナルを目指してみるのも楽しいでしょう。

手を動かしていると時間を忘れるほど集中でき、無心になれるので、マインドフルネスにもぴったり。焼き上がるまでに、食事に行ったり、他を散策しに行ったりしてもOK。自分だけの作品を作ってみましょう。

画像2: 自分だけのオリジナルアイテムが作れる「むさし野深大寺窯」

むさし野深大寺窯

住所東京都調布市深大寺元町5-13-6
電話042-483-7441
受付時間10:00~17:00(陶芸体験の受付は16:00頃まで)
定休⽇木曜
webhttps://jindaijigama.jp/

関東屈指の黒湯に癒される「湯守の里」

画像1: 関東屈指の黒湯に癒される「湯守の里」

深大寺の参道から歩いて7分ほどの場所には、なんと温泉も。湯守の里は、関東の温泉らしい黒いお湯が特徴。神経痛や、筋肉痛、冷え性の効能があります。内湯だけでなく、露天風呂もあり、観光した後に入浴する人が多いんだとか。

館内着や、タオルセットも用意されているので、手ぶらで行ってもOK(館内着、タオルセットは330円)。

画像2: 関東屈指の黒湯に癒される「湯守の里」

浴槽ごとに温度を変えているほか、電気風呂や五衛門風呂など、多様なお風呂があるので、気分に応じて入浴可能。

岩盤浴や、足湯、食事処もあるので、深大寺を歩きまわったあとは、湯守の里でのんびりするのもおすすめです。観光と、日頃の疲れを温泉でリフレッシュしましょう。

画像: お客さまに愛されているうさぎの茶々がお出迎え

お客さまに愛されているうさぎの茶々がお出迎え

画像3: 関東屈指の黒湯に癒される「湯守の里」

湯守の里

住所東京都調布市深大寺元町2-12-2
電話042-499-7777
受付時間10:00~22:00
定休⽇不定休
入浴料大人1,000円、子ども600円
webhttps://www.yumorinosato.com/

深大寺のご当地お土産なら「深大寺ビール」を

画像: 深大寺ビール ピルゼン。黒ビールタイプのミュンヘンも販売

深大寺ビール ピルゼン。黒ビールタイプのミュンヘンも販売

深大寺で人気のご当地お土産といえば、地ビールの元祖といわれる深大寺ビール。調布に工場を置くホッピービバレッジによって、深大寺の良質な湧き水を使って開発されたそう。調布の酒屋やスーパーで買えるのはもちろん、深大寺の蕎麦屋さん、お土産屋でも購入できます。

地ビールらしいコクがありながら、爽やかな飲み口が特徴で、地ビール初心者にも飲みやすい味わいです。

せっかくなら現地で楽しみたいとのことであれば、深大寺の蕎麦屋さんで蕎麦や深大寺名物と共に味わうのもおすすめ。蕎麦を待ちながら、ビールをキュッと一杯なんていかがでしょうか。

画像: 深大寺のご当地お土産なら「深大寺ビール」を
画像: 深大寺には約20店舗の蕎麦屋があり、深大寺ビールも提供しています。お店ごとに個性があるので、好みの蕎麦屋を見つけてください

深大寺には約20店舗の蕎麦屋があり、深大寺ビールも提供しています。お店ごとに個性があるので、好みの蕎麦屋を見つけてください

深大寺一帯は、魅力的な癒しスポットが点在する観光地でありながら、すべてが歩くのにちょうどいい距離で、街歩きをするのにはうってつけ。東京とは思えないほど自然が多く、季節ごとに異なる催しがあるため、訪れるたびに新鮮な気分に浸れるでしょう。

お腹も心も満たされる深大寺。自分を癒すショートトリップを楽しみたい方、東京のまだ知らない表情を見てみたい方は、この秋のお出かけ先候補に加えてみては?

撮影:黒川ひろみ、「むさし野深大寺窯」のみ高橋優璃

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