お米にお酒、海鮮など、美食の宝庫である新潟。そんな新潟のご当地グルメのひとつに「へぎそば」があります。そばといっても、普段食べているそばではありません。一口サイズにまとめられたそばが整然と並ぶビジュアルはもちろん、食感や喉越しまでもが独特な一品です。

そんな「へぎそば」とは、いったいどんなものなのか、へぎそばの特徴や歴史とともに、現地JAL新潟支店スタッフがおすすめする6つの名店をご紹介します。

※価格は税込み表記です。

「へぎそば」ってどんな食べ物?

画像: 「わたや」のへぎそば

わたや」のへぎそば

「へぎ」と呼ばれるおおきなせいろに一口ずつ盛り付けられた美しい「へぎそば」。つるりとした喉越しとコシの強さが特徴で、織物産業が盛んな、新潟県南部の魚沼地方で生まれました。織物の町として大阪や江戸の商人が行き来していた魚沼地方では、お祝いごとのたびに、各家庭でそばを打ち、客人に振る舞う風習があったのだとか。

そば打ちの腕を競い合うこともあり、人々が切磋琢磨し、創意工夫を重ねるなかで、織物に使う布海苔(ふのり)をつなぎに用いたところ、この独特の弾力が生まれたのだといいます。ぐるぐると巻いて盛られた「手振り」や「手繰り」と呼ばれる方法も、織物をするときの糸を撚り紡いだ「かぜぐり」から生まれたものだといわれています。

新潟でへぎそばを食べるなら! おすすめの6店舗

新潟県内には「へぎそば」の名店が多数存在しています。味わいはもちろん、メニューのラインナップや立地もさまざまなので、好みの味や、旅のメンバーの顔ぶれ、旅程に合わせてお店を選んでみてください。

「小嶋屋総本店」|布海苔つなぎを発明した老舗そば店

まずご紹介するのは、子どもから大人まで幅広い世代に愛される、へぎそばの老舗「小嶋屋総本店」です。

画像1: 「小嶋屋総本店」|布海苔つなぎを発明した老舗そば店

「小嶋屋総本店」は大正11年創業。「越後縮」や「明石縮」といった織物が盛んな土地柄、糸の糊付けに使われる海藻「布海苔(ふのり)」に着眼した初代重太郎氏が、同様にこの地で盛んに栽培されていた「そば」のつなぎに使うことを発案したことで知られています。

画像2: 「小嶋屋総本店」|布海苔つなぎを発明した老舗そば店

小麦粉は使わず、煮溶かした布海苔のみをつなぎに使い、石臼挽きで自家製粉したそば粉で作るへぎそばは、なめらかな喉越しと歯応えが特徴。その製法を磨き続け、創業から100年以上伝統の味が受け継がれています。

画像: 「天ばら膳」1,793円

「天ばら膳」1,793円

画像3: 「小嶋屋総本店」|布海苔つなぎを発明した老舗そば店

JALスタッフからひと言!
「親戚一同が集まるときは必ずこちらにお邪魔しています。観光の方にも、地元の方にも愛される、安定・納得のおいしさです」

小嶋屋総本店

住所新潟県十日町市中屋敷758-1
電話025-768-3311
営業時間11:00~20:30(L.O.20:00)
定休日不定休
web小嶋屋総本店 公式サイト

「わたや」|へぎそば発祥の地で愛され続ける名店

小千谷市の「わたや」も創業100年を超える老舗。地元客はもちろん、観光客も数多く訪れる人気店です。

画像1: 「わたや」|へぎそば発祥の地で愛され続ける名店

「わたや」のある小千谷市では、わさびではなく和からしでそばを食べるのが定番です。

暑い夏にはレモンとたっぷりの大根おろしで爽やかにいただく「冷製ぶっかけそばレモン添え」もおすすめなのだとか。

「冷製ぶっかけそばレモン添え」1,397円

店頭では日持ちする冷凍生そばや乾麺も販売しており、新潟旅行のおみやげにもおすすめです。

画像2: 「わたや」|へぎそば発祥の地で愛され続ける名店

JALスタッフからひと言!
「へぎそばだけでなく、ぶっかけそばや、丼ものもあるのがお気に入りのポイントです」

わたや 本店

住所新潟県小千谷市本町2-3-34
電話0258-82-2258
営業時間11:00~15:00(L.O.14:30) ※土・日曜、祝日は10:45~20:00(L.O.19:30)
定休日月曜
webわたや 公式サイト

「塩沢そば処 田畑屋」|磯の香りが爽やかに香るへぎそば

「塩沢そば処 田畑屋」のへぎそばは、ほのかに磯の香りが漂う緑がかった麺が特徴。毎日専門の職人が作る麺は、コシの強さに定評があります。

画像1: 「塩沢そば処 田畑屋」|磯の香りが爽やかに香るへぎそば

鰹節、宗田節、鯖節からだしをとった上品な味わいのつゆが、麺の風味をさらに引き立ててくれます。

画像: 「へぎそば 3人前」3,300円

「へぎそば 3人前」3,300円

より磯の香りを楽しみたいときは、海苔がたっぷりのった「花へぎそば」がおすすめです。

画像: 「花へぎそば 3人前」3,900円

「花へぎそば 3人前」3,900円

魚沼産のお米を使用した丼物やセットメニューもあるので、新潟の味を楽しみたいときにぴったりの一店です。

画像2: 「塩沢そば処 田畑屋」|磯の香りが爽やかに香るへぎそば

JALスタッフからひと言!
「毎日手打ちで作られる麺は独特のコシがクセになります。サイドメニューが多いのもうれしいですね」

塩沢そば処 田畑屋

住所新潟県南魚沼市目来田53-2
電話025-782-1992
営業時間11:00〜20:00
定休日木曜(祝日の場合は前日)

「須坂屋そば」|サクッとランチにも締めそばにも

新潟駅前や新潟空港など、新潟の玄関口にもある「須坂屋そば」は、旅の道中に立ち寄りやすい立地が魅力。

画像1: 「須坂屋そば」|サクッとランチにも締めそばにも

小千谷の高原で育った玄そば(殻つきのそばの実)を使用した麺は、コシが強く、みずみずしい喉越し。

「へぎそば 中2〜3人前」2,300円

お蕎麦だけでなく、新潟の郷土料理「のっぺ」や栃尾地域の名物「あぶらげ」、お蕎麦に合う日本酒も豊富なので、駅前でサクッともう一軒!というときにもぴったりのお店です。

画像2: 「須坂屋そば」|サクッとランチにも締めそばにも

JALスタッフからひと言!
「夜遅くまで営業しているので、新潟支店のメンバーは締めのラーメンではなく、“締めのお蕎麦”として、ヘルシーに締めることも多いです」

須坂屋そば 新潟駅前店

住所新潟県新潟市中央区弁天1-4-29 IMAビル 1F~3F
電話025-241-7705
営業時間11:00〜0:00(L.O.23:30)
定休日なし

「名代生そば 由屋」|ピリッとした辛さがクセになる

画家の岡本太郎氏も生前愛したという「名代生そば 由屋」。

画像1: 提供:(一社)十日町市観光協会

提供:(一社)十日町市観光協会

地元産の玄そばを石臼で引いたそばは、他のお店よりも少々太い印象。つるっとした食感、のど越しに加え、食べ応えがあるのが特徴です。

画像: 「中へぎそば」5,300円 提供:(一社)十日町市観光協会

「中へぎそば」5,300円
提供:(一社)十日町市観光協会

昔、このあたりではわさびが採れなかったことから、薬味には練り辛子を使います。ツンとした刺激もありつつ、まろやかさも引き立つ、この土地ならではの味を堪能できます。

画像2: 提供:(一社)十日町市観光協会

提供:(一社)十日町市観光協会

JALスタッフからひと言!
「特に土日は行列必至なので、お早めのご訪問をおすすめします」

由屋

住所新潟県十日町市土市第4区
電話025-758-2077
営業時間10:30〜14:00頃(土・日曜、祝日は〜15:00頃)
定休日火曜

「元祖小千谷そば角屋」|明治22年創業の老舗そば店

昔から良質なそばの産地として知られ、天然の湧き水が豊富にあったことから、そば処として知られていた小千谷。この地で130年以上そばの味を守り続けるのが「元祖小千谷そば角屋」です。

画像: 「へぎそば 四人前(一升)」3,960円、「天ぷら(一人前)」1,050円、「きんぴら」430円、「漬物」430円

「へぎそば 四人前(一升)」3,960円、「天ぷら(一人前)」1,050円、「きんぴら」430円、「漬物」430円

代々伝えられた技によって生まれるコシと歯ざわりが特徴の麺はもちろんのこと、つゆにもこだわりが。枕崎産鰹節を店で削り、だしを取ったつゆがそばの風味をより引き立てます。

画像: 「元祖小千谷そば角屋」|明治22年創業の老舗そば店

JALスタッフからひと言!
「ネットショッピングでもそばを注文できるため、お店の味を家でも楽しむことができますよ」

元祖小千谷そば角屋

住所新潟県小千谷市桜町4992
電話0258-83-2234
営業時間11:00〜14:30(L.O.)、16:30〜19:00(L.O.)※そばがなくなり次第終了
定休日火曜、月1回水曜(公式サイトにて要確認)
web元祖小千谷そば角屋 公式サイト

ご当地グルメを求めて旅に出よう

美食の宝庫・新潟で長年愛され続ける「へぎそば」。ここでしか味わえない地元の味をぜひご堪能ください。新潟には、ほかにもラーメンに海鮮……とご当地グルメがたくさん。絶品グルメを求めて旅に出かけてみませんか。

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