おいしい魚をめがけて佐渡へ！ おすすめ寿司屋4選

※価格は税込み表記です。

多様な魚が集まる理由は海流の交差点だから

佐渡島の魚がおいしい理由は、第一に恵まれた自然環境が挙げられます。特に好影響をもたらすのが、南から北上してくる暖流の対馬海流。夏は本土より涼しく、冬は暖かくなるとともに、多種多様な植物や海生生物を見られるのが特徴です。

そしてこの対馬暖流に、北から南下してくる寒流のリマン海流が交わることで、佐渡島の近海はさまざまな魚介類が一年中集まってくる名漁場に。加えて佐渡沖は「瀬」や「グリ」と呼ばれる海底の岩礁が多く、そこはプランクトンが豊富なため、より魚が集まりやすい水域となるのです。

また、島はカタカナの「エ」のような形をしており、西側にある大きな入江は真野湾、東側は両津湾。この入り込んだ湾が天然の名漁場にもなり、それぞれに漁港も配されています。そこに揚がった魚介類が、瞬時に島内のお店へ届くので、佐渡の魚はとびきり新鮮でおいしいのです。

気軽におトクに楽しむなら回転寿司へ

ファミリーレストラン感覚で気軽に利用できる回転寿司は、リーズナブルな価格も魅力。グループ旅でワイワイと楽しみたい時に、特におすすめです。

全国に佐渡ブランドを轟かせる名門「弁慶」の総本山

佐渡島を拠点に、東京や京都にも展開している全国区の人気寿司店が「佐渡寿司弁慶」グループ。その総本山が「佐渡 廻転寿司 弁慶 佐渡本店」で、新鮮な地魚と佐渡産コシヒカリによる絶品寿司を100円台から味わえます。

お店の場所は島の中心部から西側の海方面で、真野湾や港からも比較的近い立地。店内は広く、カウンターのほか、ボックス席と小上がり席もあって多彩なシーンで楽しめます。

同店は地元・旧佐和田町の鮮魚店がルーツで、1989（平成元）年に開業。以来地元住民を中心に親しまれてきた理由は、“おいしさに、まっすぐに。”をコンセプトに掲げた満足度の高い味にあります。寿司種は水揚げされたその朝一番の魚介類をプロの目で選び、独自のルートで仕入れるからこそおトクさを実現。また、雄大な自然に育まれた佐渡産コシヒカリの酢飯がおいしさをより引き上げます。

加えてサイドメニューも充実しており、中でも人気が高いのは「ノドグロの塩焼き」（1,430円）。ノドグロは新潟も名産地のひとつで、佐渡島でもポピュラーな高級魚の一種です。“白身のトロ”とも称される脂が乗った味わいをシンプルな塩焼きで味わえば、素材本来のうまみをじっくり堪能できるはず。佐渡の地酒とのペアリングにもおすすめです。

佐渡 廻転寿司 弁慶 佐渡本店

水産会社直営。メニューも豊富な回転寿司「まるいし」

1954（昭和29）年に佐渡島で創業した石原水産は、東京や大阪をはじめとする全国の中央市場に佐渡の鮮魚を卸す水産企業で、地元の河原田本町商店街で鮮魚店も営む老舗。そんな同社が2006年に開業した回転寿司が、「すしや まるいし 本店」です。

こちらも市内の中心エリアにあり、カーフェリーとジェットフォイルが発着する海の玄関口・両津港からは車で約20分。店内は青と白を基調にした爽やかな空間に木目調でやさしい雰囲気のインテリアが配され、カウンターとボックス席で食事を楽しめます。

寿司種は地元漁港直送の海鮮に加え、自社便による豊洲直送のマグロなどをリーズナブルに味わえるのも魅力。酢飯は佐渡産コシヒカリを使用し、一皿170円からとおトクに楽しめます。

壁に貼り出された「本日のおすすめ」コーナーでは、その日水揚げした新鮮なネタを紹介。日替わりでおすすめの地魚が並ぶので、必ずチェックしてください。

また、メニュー数が80種以上と豊富な点も特徴で、お子さま向けの寿司や一品料理、自家製のスイーツなども充実。佐渡島だけにしかない回転寿司店を探しているなら、「すしや まるいし 本店」が特におすすめです。

すしや まるいし 本店

職人との会話も楽しみながら。佐渡前握り寿司

魚の特徴や旬などを職人さんから聞きながら、よりじっくりと一貫ずつ味わうなら、回らない寿司店がおすすめ。大将や地元の常連さんから、穴場の観光スポットやお店を教えてもらえる機会に恵まれるかも。そんな出会いも“町のお寿司屋さん”の魅力です。

地魚はもちろん伝統のイカや特別なマグロも名物の「魚秀」

佐渡が誇る海の玄関口である、両津港から徒歩5分程度の場所にある寿司店が「すしの魚秀」。先代の大将が1973年に創業して以来、市場に足を運んでその日一番の鮮魚を競り落として絶品の“佐渡前寿司”を提供してきました。

2022年には内外観を一新。和の落ち着いた趣を基調に、カウンターには佐渡の特産木であるアテビの一枚板を使ったり、床や階段には地元繁栄の象徴である金をあしらったりと、伝統文化に触れられる優美な空間となりました。

人気の一皿は、店主自ら吟味した寿司種を丁寧な仕込みや熟成で仕上げ、素材本来のうまみを引き出した、日替わりの「佐渡の地魚にぎり（7貫セット）」（2,000円）。

また、旬の地魚に脂が乗ったマグロ、濃厚なウニとイクラを加えた贅沢な10貫「魚秀超特撰『匠至（しょうじ）』」（5,000円）も好評です。どちらにも、イカと酢飯の間に肝（ワタ）の醤油漬けを挟んだ名物「イカ握り（ワタ入り）」（単品は1貫200円）が入り、マグロは全国的に有名な豊洲の専門仲卸「やま幸（ゆき）」から届く特別な上ものを使用。このマグロは「マグロ三貫セット」（2,000円）で3部位の食べ比べができます。

ほかにも、酢飯には佐渡産コシヒカリの中でも、棚田で栽培される特別米を使うなど、こだわりは随所に。昼の部、夜の部と営業しているので、ぜひ覚えておきたい一軒です。

すしの魚秀

多彩なシーンで地魚尽くしの本格握りを楽しめる「いしはら寿司」

両津港エリアの繁華街で半世紀以上親しまれ、2019年に同地域内へ移転したのが「いしはら寿司」。港からは徒歩10分程度の場所にあり、木を用いたモダンな意匠の外観が目印です。

店内も、白い空間に木目調の家具を配した明るくやわらかい雰囲気に。1階はカフェのような空間にカウンターとテーブル席が配置。2階には和の心地よさを感じられる小上がりの座敷があり、思いおもいのシーンでくつろげます。

同店の大将は実家が鮮魚店で、素材の扱いは選び方からして一流。その優れた目利きで、近くの両津市場から毎朝新鮮な魚介類を吟味し絶品の寿司を提供してくれます。中でも人気が高いのは、すべて地魚を使用する10貫の「おまかせ握り」（2,750円）。季節ごとに種類は変わり、佐渡の旬をじっくり堪能できます。

また、同店ではちらし寿司も定番。並（1,320円）、上（1,650円）、特上（2,200円）とあり、特上ではウニやイクラといった豪華な海鮮が美しい彩りを演出します。握りもちらしも酢飯は佐渡産コシヒカリを使用し、寿司種は一つ一つが大きく食べごたえ抜群なのもうれしいポイント。

このほか、佐渡の地酒に合うおつまみも提供、持ち帰りメニューも用意されている「いしはら寿司」。用途に合わせて、ぜひご利用を。

いしはら寿司

金山の史跡にトキとの出合い、砂金取りやたらい舟といったアクティビティなど、佐渡はここならではの観光スポットが多彩。海の大自然が生み出したおいしいものもたくさんあり、そのグルメ体験もやはり島だからこそ。日本屈指の米どころが育んだコシヒカリと旬の地魚による美味なハーモニーを、現地で存分に楽しんでください。

関連記事

関西圏からひとっ飛び。佐渡でおすすめの「大人の修学旅行」

日本最大の離島・新潟県の佐渡島（さどがしま）。誰もが教科書で学んだ、世界有数の金銀産出量を誇ったこの場所は、ユネスコの世界遺産暫定リストにも記載される歴史の地。歴史と文化が今も色濃く残るこの島が今、大人の修学旅行地として注目を集めています。

ontrip.jal.co.jp

これぞ旅の醍醐味！ 作って食べて遊んで、佐渡にどっぷり浸る1泊2日

四方を海に囲まれ、豊かな自然の宝庫として知られる佐渡島。アワビに岩ガキ、ウニとさまざまな味覚が獲れる夏の佐渡の海は、マリンスポーツを楽しむにも最適です。夕焼けとともに楽しむサップに、潮を感じながらのカヤック……絶景に入り込んだような体験が待っています。

ontrip.jal.co.jp

全身を使って自然と遊ぶ。佐渡島の恵みに触れる、アドベンチャーツーリズム

新潟県佐渡島（さどがしま）は、世界遺産登録が待たれる佐渡金山を有するほか、国の特別天然記念物・トキが生息する島としても知られます。しかし、佐渡の魅力はこれだけにとどまりません。佐渡は自然の恵みを体感できる「アドベンチャーツーリズム」を楽しめる場所でもあるのです。

ontrip.jal.co.jp