リトリート旅のポイントは、日常とは違う環境に身を置き、ありのままの自分と向き合うこと。都会の喧騒を忘れる自然豊かな場所でヨガや瞑想、マッサージなどを行って心身を休息、リフレッシュさせるような過ごし方が人気です。
本記事ではリトリート旅にぴったりな旅先として、鹿児島県・種子島の西之表市をご提案。日本で初めて「ヨガの聖地®」に認定された場所で、心身を解放する時間を。
※価格は税込み表記です。
日本初のヨガの聖地®!種子島・西之表市で自分と向き合うリトリート旅
youtu.beヨガの聖地®、西之表市ってどんな場所?

西之表市は種子島の北部に位置し、3つの市町から成る種子島の中で最も面積が大きく、人口も多い島の中心エリア。歴史的には鉄砲伝来の地として有名で、近年は安納芋の産地として知られるように。また、360度海に囲まれた地形から必ずどこかに波があることでサーフィン天国とも呼ばれています。
そして最近注目されているのが、「ヨガの聖地®」という新たな一面。2020年6月1日に、一般社団法人全日本ヨガ連盟が選定するヨガの聖地®に全国の自治体で初めて認定されたのです。
ヨガの聖地®とは、ヨガによる健康寿命増進、固有の文化や産業を軸とした地方創生と活性化など全日本ヨガ連盟が定めた聖地基準を満たしている場所を認定するもの。西之表市では「天女ケ倉(あまめがくら)」「浦田海水浴場」「サンセットライン」の3カ所が聖地として認定されました。

今回、西之表市を旅したのは、JALふるさとアンバサダーの坂井さん(写真左)と藤さん(写真右)。
日頃、九州のローカルな魅力を伝えるために日本各地で活動を行ったり、客室乗務員として世界中を飛び回ったりと、忙しいふたり。初上陸だという種子島・西之表市で、ヨガとヘルシーな食事を楽しむ「癒しのリトリート旅」を体験してもらいました!
空と海の大パノラマを体感!「天女ケ倉」でサンライズヨガ

まずは、1つ目のヨガの聖地®「天女ケ倉」で、朝日とともに行うサンライズヨガへ。
標高238mの高台に位置する天女ケ倉は、種子島を代表する絶景スポット。手前には安納地区の田園風景が広がり、その先では西海岸と東海岸が一望することができます。


まるで空と海と一体になったような神秘的な感覚を味わえる天女ケ倉。空を間近に体感できる場所なので、朝日のエネルギーをダイレクトに浴びることができ、寝起きの体をシャキッと起こしてくれます。

瞑想とともに真剣にヨガを行うふたり。
坂井さん「朝日の中でのヨガ、心が洗われたような、おだやかな気持ちになりますね」
藤さん「波と風の音、自然に囲まれて内側から元気が湧いてくる感じ!」
ちなみに、地元ではパワースポットとしても有名だそうで、近くには「天女ヶ倉の巨石」と呼ばれる史跡があります。この石は天狗が運んだという言い伝えがあり、大切に祀られています。そんなスポットで、朝から一日のパワーをチャージしましょう。

ヨガの聖地®認定のモニュメント。石碑と同じポーズに挑戦して記念撮影を
天女ケ倉
住所 | : | 鹿児島県西之表市安納4462-1 |
---|---|---|
電話 | : | 0997-22-1111(西之表市役所 経済観光課 観光交流係) |
web | : | https://tanekan.jp/amamegakura/ |
空と海が交わる美しいブルー「浦田海水浴場」でビーチヨガ

2つ目のヨガの聖地®「浦田海水浴場」では、ビーチヨガを満喫。
白い砂浜と透明度の高い海が自慢の浦田海水浴場は、「日本の水浴場88選」に選ばれるほどの美しさ。青い空が海に反射してできる鮮やかなブルーは、地元では「浦田ブルー」と呼ばれ、見る人を感動させます。

波の音を聞きながら、海、空、風とともに行うビーチヨガは最高のリラックスタイム。張り詰めていた体と心が解放され、ほぐれていくのがわかります。
裸足で感じる砂浜の感触も、まるで地球と一体になったかのような心地よさ。ちなみにヨガの先生いわく、裸足で大地を歩くことはデトックスにも繋がるのだそう。

ヨガマットを持って「いってきま〜す!」。この階段の先には「浦田ブルー」の美しい海が広がっています



この日は、日帰りヨガツアーが行われていた浦田海水浴場。
参加した方々にお話を聞くと、「ヨガ好きなので一度はヨガの聖地®でヨガをしてみたかった。想像以上に気持ち良いですね!」「運動は苦手だけど、綺麗な海を見ながらのヨガは楽しそうだと思って参加してみたんです」と、理由は違えど、みなさん浦田海水浴場でのビーチヨガを楽しんでいる様子でした。




イベントには可愛いキッチンカーも登場。ヨガで心身ともにリフレッシュした後は、おいしいドリンクでリラックス
浦田海水浴場を一望できる丘には、おしゃれなフォトスポットも。SNS映えするこの場所で、旅の記念にパシャリ。


坂井さん、藤さん「このポーズはさすがにできないよ〜!」ということで合掌
浦田海水浴場
住所 | : | 鹿児島県西之表市国上浦田89-1 |
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電話 | : | 0997-22-1111(西之表市役所 経済観光課 観光交流係) |
web | : | https://tanekan.jp/uratakaisuiyoku |
神聖なスポットでモヤモヤを解消。「日典寺」で寺ヨガ®

西之表市の文化財に指定されている「日典寺」では、ちょっと珍しい「寺ヨガ®」が楽しめます。

藤さん「線香の良い香り〜! 心が穏やかになって癒されます」
坂井さん「お寺に来ると気持ちがシャキッとして背筋が伸びますね」
ヨガの他に、住職の法話もセットになっており、ヨガとお寺の関係について「ヨガの座禅は仏教から来ており(※諸説あり)、元々ヨガとお寺は親和性が高いんですよ」と教えてくれた住職。
「ヨガは呼吸が大切ですが、実はお経を唱えるときも呼吸が重要なんです。腹式呼吸でしっかり呼吸をするから長い時間、一定のリズムでお経を唱えられる。寺ヨガで煩悩を捨てて、日頃のモヤモヤを解消していってくださいね」と、お寺とヨガの相性の良さについても語ってくれました。

熱のこもった法話を繰り広げる住職。武術の経験があり、ヨガにも精通しているとのことで心強い……!
ヨガ終了後は、御朱印を受け取り。寺ヨガ®を行ったことが分かるマークが付いた御朱印は、ここでしか手に入らない貴重なものです。

「寺ヨガ®」のマークは、ヨガ連盟から直々に提供されたスタンプ。釣鐘のようなモチーフが可愛い
日典寺
住所 | : | 鹿児島県西之表市西之表15189 |
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電話 | : | 0997-22-1297 |
黄金の夕日に包まれる「サンセットライン」でサンセットヨガ

締めくくりは、3つ目のヨガの聖地®「サンセットライン」の西側にある「よきの(能野)海水浴場」でサンセットヨガ。
サンセットラインとは、西之表市の下西~住吉地区の西海岸の通称名。東シナ海に沈む美しい夕日を眺めることができます。地元でも有名な夕日スポットで、空気の澄んだ日には、屋久島や硫黄島、馬毛島(まげしま)など周辺の離島を望むこともできます。

よきの(能野)海水浴場へ続く道。大きな木のトンネルをくぐれば、真っ赤な夕日に染まる海が目の前に!

夕日が沈んでいく際の空と海の色が混ざり合った景色は、まるでアートのよう。感動的な風景にしばし言葉を失います
夕日に包まれながら行うサンセットヨガは、日頃の疲れを癒すデトックスヨガ。波の音を聞き、潮風を浴びながら、ゆったりとヨガを楽しみます。



夕日には、あたたかくやさしい気持ちにしてくれるパワーがあります。地球からのギフトを受け取り、体と心をゆるめましょう。


海と溶け合う美しい夕日に感動するふたり。
坂井さん「こんなに綺麗な夕日が見られるなんて感動。海と夕日に包まれてのヨガ、日頃の疲れがデトックスされるようです」
藤さん「海に沈む夕日の美しさに時間を忘れて見惚れてしまいますね。こんなにゆっくりするのは久しぶりかも……」

「む、むずかしいポーズ……!」ということで、オリジナルポーズでパシャリ。息ぴったりです
ヨガの聖地®でたっぷりヨガを楽しんだふたり。なかなか味わえない非日常空間で、デトックス&パワーチャージできました。

サンセットライン
住所 | : | 鹿児島県西之表市下西~住吉 |
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よきの(能野)海水浴場
住所 | : | 鹿児島県西之表市住吉310-7 |
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電話 | : | 0997-22-1111(西之表市役所 経済観光課 観光交流係) |
web | : | https://tanekan.jp/yokino/ |
みんなでやってみよう。「西之表市のポーズ」
ヨガの聖地®である西之表市には「西之表市のポーズ」が存在しており、JALふるさとアンバサダーのふたりもしっかり体験してきました。
「戦士のポーズ2」をベースにヨガの先生や西之表市で決めたというポーズは、種子島の歴史を語るうえで欠かせない「鉄砲」をモチーフにしたもの。みなさんも西之表市でヨガをする際はぜひチャレンジしてみてください!

天女ケ倉にて。朝焼けの中で行う西之表市のポーズは神々しい……!

浦田海水浴場にて。後ろにいい波が!

サンセットライン、よきの(能野)海水浴場にて。夕日と海と西之表市のポーズのコラボは渋い!?
ヨガ後のお楽しみ。西之表市のヘルシーフード
ヨガでリトリートを満喫したら、食事も体や心にやさしいものを食べるとグッド。西之表市ご自慢のヘルシーフードをいただき、最後までパーフェクトなリトリート旅を楽しみましょう。
あいがけスパイスカレーを堪能できる「Saya curry」

藤さん「地元でも人気のお店なんだって!」
坂井さん「へ〜 楽しみ!」
カレーの本場・インドで修行した店主がつくる、本格派スパイスカレーのお店。食材は種子島産にこだわり、旬の野菜や肉魚を使用。大地と季節の恵みをたっぷりいただけるヘルシーカレーです。

カウンター8席の店内。ランチ時はあっという間に満席になるほどの大盛況

はじめに好きなカレーを食べて、食べ進めるにつれてサラダや副菜を混ぜて楽しむのが、あいがけカレーおすすめの食べ方。
食欲をそそるスパイスカレーに爽やかな酸味や辛味のアチャールやピクルス、パリッとしたパパドの食感などが合わさり、おいしいハーモニーが口中に広がります。

人気No.1メニューの「全部盛りプレート」(1,580円)は、本日のカレー3種&スパイス玉子付きのスペシャルプレート。この日のカレーはチキン、ホタテとニラ、里芋としいたけの和出汁カレーの3種類

店のすぐ前には広々とした公園が。西之表市には気持ちの良いスポットがたくさんあります
Saya curry
住所 | : | 鹿児島県西之表市鴨女町132 |
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営業時間 | : | 〈ランチ〉木〜日曜 11:30〜14:30 〈ディナー〉土・日曜のみ営業(予約制・コースのみ) |
定休日 | : | 月・火・水曜 |
web | : | https://www.instagram.com/sayacurrytanegashima/ |
月桃茶でほっと一息。「KOJIYA cafe terrace Seaport」

藩政時代、種子島家の家臣として貿易や官用船の管理などに従事し、明治時代以降は種子島で唯一の麹屋だった築150年の町家を活用した、カフェ&ゲストハウス。
情報交換の場であった歴史を継承し、誰でも気軽に立ち寄れる場所として作ったそう。建物は「八板家住宅主屋」として国登録有形文化財に指定されています。

いただいたのは、お店自慢の「月桃茶」。抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富に含まれていることから、“和のハーブ”ともいわれています。
爽やかな月桃の香りには高いリラックス効果があり、リトリート旅にぴったりなドリンクです。体にやさしい、ノンカフェインなのも嬉しい!

月桃が自生する種子島。梅雨頃になると、名前の由来にもなっている桃に似た色の花のつぼみをあちこちで見かけるそうで、地元の人にとっては季節の風物詩のひとつだとか

種子島の歴史を感じながら、ゆったりとティータイム。楽しかった旅を振り返り、話に花が咲きます
KOJIYA cafe terrace Seaport
住所 | : | 鹿児島県西之表市西町6989 |
---|---|---|
営業時間 | : | 火〜土曜 10:30〜16:00 日曜 11:30~16:00 |
電話 | : | 0997-22-9760 |
定休日 | : | 月曜 |
web | : | https://kojiya-seaport.business.site/ |
日常から離れて、種子島西之表市でリフレッシュ

日本初のヨガの聖地®、種子島西之表市でのリトリート旅。旅をしてくれたJALふるさとアンバサダーのふたりも、大いにリフレッシュできたようです。
坂井さん「西之表市の大自然と澄んだ空気の中で行うヨガは本当に気持ちが良くて、体も心も癒されました。さらに、気候も人もあたたかくて、大好きな場所になりました!」
藤さん「初めての種子島でしたが、西之表市の海をはじめ、景色の美しさに感動しました。そんな場所で行うヨガは日頃の疲れやストレスを吹き飛ばしてくれるようで、ヨガの聖地®に選ばれたことにも納得。また必ず遊びに来ます!」

心なしか、旅の始めよりもリラックスした表情のふたり。慌ただしい日常から離れ、自然の中に身を委ねるリトリート旅の効果が早くも出た様子。リトリート旅におすすめのヨガの聖地®、種子島西之表市。みなさんもぜひ、この心地良さをご自身で体感してみてください。
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