画像1: 祝!就航45周年熊本=東京(羽田)線 祝!!南阿蘇鉄道全線運転再開

JALふるさとアンバサダー〔熊本支店〕 坂内

みなさまはじめまして。
2023年4月に熊本県のJALふるさとアンバサダーに着任いたしました坂内です。私の出身地は広島ですが、熊本の自然・環境に魅了され7年前に東京から熊本に移住し、乗務の際は熊本から東京へ通勤しておりました。熊本の魅力を新たな視点でみなさまにお伝えできればと思います。

JAL熊本=東京(羽田)線就航45周年イベント

JAL熊本=東京(羽田)線は、おかげさまで2023年7月20日(木)に就航45周年を迎えました。当路線は1978年に運航を開始し、現在は1日8往復運航しています。多くのお客さまにご利用いただきました感謝の気持ちを込めて、また熊本地震からの創造的復興のシンボルとして今年3月にリニューアルオープンした阿蘇くまもと空港のますますの発展を祈念し、周年イベントを開催いたしました。
当日は熊本のみならず国内外でも大活躍されている、そして日本航空の大切なお客さまでもあります熊本県の営業部長兼しあわせ部長くまモンも駆けつけてくれました。
元気なダンスでイベントを盛り上げてくれました。

画像: 2023/07/20 撮影 ©2010熊本県くまモン

2023/07/20 撮影 ©2010熊本県くまモン

JALはこれからも皆さまの安全で安心な空の移動のお役に立てるよう、また熊本のますますの活性化と地域間の関係人口の拡大に努めてまいります。

画像: JAL熊本=東京(羽田)線就航45周年イベント

阿蘇くまもと空港

住所〒861-2204 熊本県上益城郡益城町大字小谷1802-2

日本で最も美しい村の1つ南阿蘇村

阿蘇といえば皆さまはどのような景色を思い浮かべますか?
私の小学校の修学旅行先は九州でした。その際に草千里ヶ浜を訪れたこともあり、私の中で阿蘇といえば「草千里」というイメージでした。ですが、草千里だけではなく阿蘇にはさまざまな魅力や表情があります。
皆さまは阿蘇山という山をご存じでしょうか?
実は阿蘇山という名前の山はなく、カルデラの中央に連なる火山群の総称が阿蘇山です。
火山群は阿蘇五岳と呼ばれ、東から順に根子(ねこ)岳、高岳、中岳、烏帽子岳、杵島(きしま)岳です。それぞれが違う表情を持つ阿蘇五岳。もっとも特徴的なのはギザギザした根子岳ではないでしょうか。

画像1: 日本で最も美しい村の1つ南阿蘇村

阿蘇五岳がそれぞれ特徴的であるように阿蘇のカルデラ内もそれぞれ魅力があります。阿蘇カルデラ内には1市1町1村(阿蘇市/高森町/南阿蘇村)が存在し、約5万人が暮らしています。今回は最も美しい村の1つ、水と空気がおいしい南阿蘇村をご紹介いたします。

画像2: 日本で最も美しい村の1つ南阿蘇村

南阿蘇村は毎分60トンもの水が湧き出る白川水源の他にも10カ所もの水源
があります。移住者も多く、また人口あたりのパン屋さんの数は日本一の自治体なのでは?といわれるほど美味しいパン屋さんが多い村です。

画像3: 日本で最も美しい村の1つ南阿蘇村

360度どの角度からも山が望め、のどかな田園風景が特徴的で、どなたでも心が安らぐ風景が南阿蘇村にはあります。

震災から7年3カ月 祝!南阿蘇鉄道全線運転再開

2023年7月15日(土)に南阿蘇鉄道が7年3カ月ぶりに全線で運転再開いたしました。高森町(高森駅)から南阿蘇村(立野駅)を運行する南阿蘇鉄道は、2016年の熊本地震の影響を受け、一部の区間を運休しておりました。全線運転再開を機にJR肥後大津駅まで乗り入れることができるようになり、阿蘇くまもと空港からの利便性も良くなりました。
震災後の部分運行中も南阿蘇鉄道のみなさまは貸し切り車両を使った「ビール列車」や地元の高校生の卒業を祝う「卒業列車」などのイベント列車も運行。地元の方々から愛され、あたたかさを感じられる南阿蘇鉄道(以下、南鉄)。私もそのファンの1人です。

全線運転再開、そして乗り入れに合わせて、南鉄沿線を流れる白川、沿線に点在する水源、また阿蘇五岳をイメージしたデザインの新車両がお披露目されました。
新車両は総務課総務係兼運転士の宍戸さん(写真)がデザインされたものです。
ご自身がデザインなさった列車を運転されている方はそう多くはないはずですね!
私がJALに憧れて入社したように、宍戸さんも南阿蘇鉄道に思いを寄せ入社を希望されたそうですが、震災直後は採用がなく、高森町の地域おこし協力隊を経て入社されました。
新車両は美しい緑の村の雰囲気ととてもよく合っていて、宍戸さんデザインの列車が走っている!と見かける度に嬉しくなります。

画像1: 震災から7年3カ月 祝!南阿蘇鉄道全線運転再開

のどかな村に時々鳴りわたる列車と遮断機の音と、駅で見かける学生の姿は村の人たちにとってようやく戻ってきた日常です。
以前は車両基地のある高森駅からの始発便の音を目覚まし代わりに1日をスタートされていた方も多くいらしたそうです。
全線運転再開当日は、前日から並んで待っていらした多くのファンを乗せて7年3カ月ぶりに「立野駅出発!」の力強い声とともに全線運転が再開されました。
多くの鉄道ファン、そして地元の皆さまやこどもたち、本当にたくさんの「南鉄おかえりー!」という声と笑顔が沿線に溢れる中、駆け抜ける列車を涙なしでは見送ることができませんでした。
全線運転再開前に訓練運転中の列車の姿は何度も見ていたのですが、それとは別物。
やはり人を乗せて、思いを乗せて走ってこその南鉄だなと改めて強く感じました。同じ輸送業に従事するものとして身の引き締まる思いで全線運転再開を見守りました。
こんな素晴らしい瞬間に立ち会えたことに心から感謝いたしました。

画像2: 震災から7年3カ月 祝!南阿蘇鉄道全線運転再開

南阿蘇村の生活を支える大事なインフラである南鉄は村の観光としての一端も担っています。
観光列車のトロッコ列車「ゆうすげ号」は国内外のお客さまにとても人気があります。高森駅から終着立野駅まで17.7キロ、この度開通したのは中松-立野駅間の10.6キロです。終着駅立野に近づくにつれてより山との距離が近くなります。この度架け替えられた第一白川橋梁は南鉄のベストビューです。
トロッコ列車内アナウンスもとても愉快軽快、南阿蘇村の景色と相まって自然と笑みがこぼれるひと時になることをお約束します。

全線運転再開をお祝いして、このたび南阿蘇鉄道、JR九州、そして日本航空とで10月11月にツアーを造成いたしました。
この3社の客室乗務員が高森駅から立野駅までの区間を南阿蘇鉄道 のトロッコ列車に乗車し、皆さまに特別アナウンスで沿線の魅力をご紹介します。

南鉄はもちろんさまざまな阿蘇の表情を満喫していただけるツアー内容です。
ぜひ私たちと秋の南阿蘇を味わいにいらしてください。

【お問い合わせ先】南阿蘇鉄道 高森駅

住所熊本県阿蘇郡高森町大字高森1537-2
Tel0967-62-0058
URLhttps://www.mt-torokko.com/

南阿蘇鉄道沿線 長陽駅

風光明媚な南阿蘇村を走る南鉄の駅それぞれにも個性があります。
震災後不通となった中松-立野駅間ですが、週末は古本屋さんやカフェとなる駅があり、訪れる人を楽しませています。
ちょうど終着駅立野のひとつ手前にあるのは昭和2年に建設された長陽駅です。
この度全線運転再開に合わせてリニューアルオープンした立野駅とは約100歳差です。
お隣同士の駅とこんなにも年の差のある沿線。おもしろいですね!

画像1: 南阿蘇鉄道沿線 長陽駅

長陽駅は南鉄の前身国鉄高森線開通前に建てられた駅です。こちらの駅は、週末のみオープンする「資本ケーキ」*が有名な久永屋のオーナーが管理しています。
*シフォンケーキが久永屋の資本であることから名付けられています。
瓦と壁は都度補強がされており、熊本地震の震度7の揺れにも耐え、駅舎は建てられた当時のままの姿です。
阿蘇カルデラ内は標高1,000mほどある外輪山の影響で日照時間が短いのですが、このあたりは外輪山が立野で切れているため、この地には西日が長く当たります。そのため長陽の名が付いたと言われているそうです。

小さな駅舎の先に広がる大きな景色とゆっくりと日が落ちていく様子を見ながら、南阿蘇の伏流水を使ったかき氷や資本ケーキを味わいながら、のんびりと週末の午後を過ごすのはいかがでしょうか?

画像2: 南阿蘇鉄道沿線 長陽駅
画像3: 南阿蘇鉄道沿線 長陽駅

【お問い合わせ先】久永屋

住所〒869-1404 熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽3440−4 長陽駅舎
Tel0967-67-1107
営業時間土曜日曜 11:00~18:00

南阿蘇村景観保全につながる日本酒

南阿蘇は、蕎麦、米、いちご、赤牛などが名産です。長陽喜多地区では、茎が長く倒れやすいため栽培が難しいといわれる酒米の王様「山田錦」が自然栽培で作られています。農薬や科学肥料を使わないため収穫量は少なくなるそうですが、南阿蘇のきれいな水と景色を汚さないために自然栽培を選ばれているそうです。このお酒を美味しく、楽しくいただくことが、南阿蘇の田園風景を守ることにつながる、この循環はなんともありがたいですね。

画像: 南阿蘇村景観保全につながる日本酒

美味しいお食事ももちろんたくさんあるのですが、私が特に美味しいと感じているのが水と空気です。ぜひ熊本にお越しいただき、この豊かな自然と熊本の恵みを満喫いただけますと幸いです。

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