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保安検査場を抜け、出国手続きを終えれば、羽田空港第3ターミナルの印象はまるでデパートのような華やかな雰囲気に様変わりします。名だたるハイブランドの店舗や免税店が立ち並ぶなか、114番ゲート付近に、サクララウンジの入り口があります。
2フロアにまたがる、日本最大級の空港ラウンジです
エスカレーターを上り、4階へ。以前は5階のみがサクララウンジでしたが、このたび拡張したのは4階。2フロア合わせて782席の規模を誇る、国内最大級の空港ラウンジになりました。
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大きなJALのロゴ、通称“鶴丸”がお客さまをお迎えします。直径90cm、全世界のサクララウンジにおける現在の“フラッグシップ”を表す堂々たるもの。
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大野「サイドを彩る木の格子のデザインは、国内外の多くのJALラウンジで採用しているあしらいです。海外にあるJALラウンジでも、日本人のお客さまに『帰ってきたんだ』とご安心いただけるよう願いを込めたひと工夫なのです」
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こう語るのが、サクララウンジのプロジェクトを担当したJAL カスタマー・エクスペリエンス本部の大野重穂です。このように小さな工夫が随所に施されているのが、サクララウンジの特長といえます。
たとえばレセプションから右手に伸びる廊下には、しっとりとした印象の砂岩と、おうとつの陰影が凜々しい御影石がコラージュされたタイル壁が入れ違いに連なります。荒々しさのある御影石が少し奥まっているのは、デザイン性だけでなく、壁がお客さまのお手荷物に当たって傷が付くことのないようにも配慮しています。
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ちなみに、奥へと長く続く廊下では、これから広がるラウンジと旅への高揚感を感じさせるようです。それでは、内部をご案内します。
「ザ・ダイニング」には、JALオリジナルインテリアが
廊下を抜けた先に広がるのは、滑走路が一望できる大パノラマの窓ガラスに包まれた、シックな大空間です。ここにはフライトまでのひとときを有意義にお過ごしいただくための工夫が随所に凝らされています。
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ラウンジ全体は受付から二手に分かれますが、奥で繋がっていて周遊できる動線となっています。「ザ・ダイニング」エリアは飲食カウンターにも距離が近く、お食事を楽しむのにうってつけです。一部のテーブルには二次元バーコードが貼り付けられており、モバイルオーダーが可能。混雑時もお並びいただくことなく、お食事をご注文いただけます。
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テラスを彷彿させる空間は、芝生のような印象のカーペットと、石畳のような印象のタイルが敷き詰められています。テーブルは2名様用が基本ですが、テーブル同士をつなげていただくことで、グループでもお食事をお楽しみいただけます。
大野「これらの椅子やテーブルは、サクララウンジオリジナルデザインです。モダンジャパニーズの意匠性を取り入れ、丈夫で使いやすいことを念頭に置いて試作を重ねました」
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また、壁ひとつとっても印象はさまざまです。大理石を張ったシックなものや、色調や木目の違う木をコラージュした壁面は、森のような奥行きを感じていただけるはずです。
食のプロとの多彩なコラボレーションで楽しむ、オーダー式のミールサービス
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お食事は、中央にある2つのカウンターから。メインはオーダー形式なので、綺麗に盛り付け、できたてを召し上がっていただけます。従来のビュッフェ形式に比べて、衛生面だけでなく、食品廃棄量の削減にも取り組んでいます。
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バーカウンターのようなドリンクコーナーには、かつてJALが採用していたダグラスDC-8の写真が飾ってあります。ドリンクのディスプレイはテーブルコーディネーター・山本侑貴子さんが監修。ソフトドリンクのほか、アルコール類も充実しています。
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コロナ禍からサクララウンジに配備されたワインディスペンサーは、サクララウンジの雰囲気に合わせて黒い特別加工を施しています。ワインのセレクトは、機内食のワインも担当するワインテイスターの大越基裕さんが担当。また日本酒は、名店、はせがわ酒店によるセレクトです。
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大野「黒や白木調の什器を用いたテーブルコーディネートは、すべてのサクララウンジで統一された意匠です。このような小さな共通点から、ラウンジを使い慣れたお客さまに、家に帰ってきたような心地よさを感じてもらいたいという想いを込めています」
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フードカウンターの横には、ブレッドケース。定期的に補充されるパンは、メゾンカイザーのものです。
これらのお食事やドリンクは、すべて無料でご提供しています。早速オーダーしてみましょう。
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JAL特製オリジナルビーフカレーは、濃厚な味わいのなかにスパイスの奥深さを感じる定番の人気メニューです。ほかにもパスタや和御膳、サラダなど、バラエティ豊かなラインナップからお選びいただけます。
数多くのアートピースが、出発までのひとときを豊かに演出します
このサクララウンジには、「room to room」というコンセプトが施されており、空間ごとに変化を持たせています。お仕事やゆっくりおくつろぎになりたいお客さまは、ラウンジエリアへどうぞ。プライバシーに配慮したシートの周辺には、電源のほか、USBポートを多数ご用意しています。
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そしてラウンジを歩いていると、さまざまなアートピースが設置されていることにお気づきいただけることでしょう。このサクララウンジでは、アートを楽しむひとときをお過ごしいただけます。
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最初に目に入ってくるのは、レセプション左脇の絵画です。金箔がふんだんに施された絢爛豪華な枝垂れ桜のドローイングは、アーティストのはやしまりこさんによるものです。
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ラウンジ内部の数あるアートのなかでもひときわ目を引くのは、中央に置かれた石のオブジェかもしれません。天然の石とガラスを融合させ、宝石のように美しく磨き上げられた作品です。自然物である石と人工物であるガラスを用いることで、互いを生かしつつ共生することを表現しています。ガラス作家・岩坂卓さんの作品です。
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大野「作家さんのアトリエのある富山まで足を運び選定しました。サクララウンジのために特別に作ってもらったものもあります。ラウンジの中心に位置するため、光の当たり方や見る角度によって表情が異なるように、ディスプレイ台や配置といった演出にもこだわりました」
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ほかにもアートはさまざま。日本中のしゃもじをコラージュしたインスタレーションや、卵の殻を使ったウォールアートなど、いずれもサステナビリティに配慮した、日本人アーティストによる作品です。
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プロジェクターを使ったデジタルインスタレーションでは、木々の揺らめきや木漏れ日など自然を表現しています。
シャワーブースにマッサージ。最新のファシリティと使い勝手のよさ
さて、思い思いのお時間をお過ごしいただけますが、多彩な設備による使い勝手のよさも自慢です。
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シャワーブースは2つのエリアに分かれて9つあり、すべてスマートフォンなどでご予約いただけます。ご搭乗前に気持ち良くご利用いただけるように、常に清潔な状態が保たれています。
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疲れを癒やしたい方はマッサージルームへどうぞ。照明を落とし、パーティションで区切られたリラックス空間に、4脚のマッサージチェアがあります。
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ほかにも、喫煙スペースや更衣室、ロッカーなど、ラウンジに求められる基本的な設備はしっかりと網羅されています。
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大野「電話ブースのテーブルは2段構えになっています。座った状態でも立った状態でも、高さや電源使いにストレスなくご利用いただけるよう、細かい点ですが工夫を凝らしています」
3年越しのオープン。ご利用の際は、お時間にゆとりを持ってお越しください
この新たなサクララウンジは、本来2020年の夏にオープン予定でしたが、コロナウイルス感染拡大の影響から延期。約3年の月日を経て、満を持してお客さまをお迎えできることになりました。
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羽田空港第3ターミナルで国際線をご利用の際は、少し早めにお越しいただき、ぜひアート鑑賞にお食事、お仕事に、五感でお楽しみいただける新しいサクララウンジをご利用ください。
羽田空港国際線 JALサクララウンジ
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