飛行機が定刻通り安全に離着陸するため、そしてお客さまにスムーズに飛行機をご利用いただくために、地上で活躍する仕事があります。その一つが、「グランドハンドリング」と呼ばれる業務。航空機の牽引、誘導、客室内や機体外部のクリーニング、お客さまの手荷物や貨物の搭降載など、その仕事は多岐にわたります。いわば、スタッフ全員が定時運航に向け、安全のバトンをつなぐ仕事。その舞台裏に迫ります。

コロナ禍でさらに“磨き”が掛かった、機内清掃

こうしてその日のフライトがすべて終われば、機体はしばし翼を休めます。しかし、グランドハンドリングスタッフの業務は終わりません。

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客室担当・藤﨑輝之「我々客室課は、まず念入りに機内のクリーニングを行います。ラバトリー(お手洗い)をピカピカに磨き上げ、食品を扱うギャレー(厨房)もしっかり掃除します。その後お客さまが触れる箇所を全て消毒し、業務を終えます。」

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コロナ禍における安全・安心なフライトのため、清掃と消毒プロセスには特に力を入れています。

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藤﨑「コロナ禍で業務工程が増えました。常にマニュアルが改善され、勉強することも増えています。現在は減便の影響で少し便数が減っておりますが、便数が増えていったときにも、クオリティは維持していきたいと考えています」

また、1席ずつポケットやシートのアイテムを整理整頓し、アイテムの補充や新しいアイテムを設置するのも彼らの仕事です。その品目数は、大小100種類にも及びます。世界中に路線網を持つJALは、便ごとに提供サービスが異なります。それゆえ、便単位で準備する機用品も、行き先や機体ごとで違うのです。

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機用品担当・寺島麻美「機用品の積み込みは、覚えることが多く大変な業務ですが、サービスを支えているという実感が持てる仕事です。以前、機用品の最終点検を担当していたとき、ファーストクラスのアメニティキットが不足していることを発見しました。お客さまへのご迷惑を未然に防ぐことができたのです。中身の見えない収納袋に入ったものなので、見過ごさないためには注意力が求められます。このような積み重ねが、自信とやりがいにつながっています」

機体の美しさと安全性を保つために、深夜に及ぶ仕事

清掃から機用品の積み込みまで、機内におけるこの一連の工程は、数人のチームにより30~60分で行うというスピード感です。

さらに機内のみならず、機体そのものの洗浄も定期的に実施。

機体担当・須賀原理彦「私たち機体課では、駐機時間が確保できる夜間に、機体を丸ごとクリーニングします。機体の胴体や窓、また時期によっては除雪剤の汚れを落とします。機内であればシートカバーなど、機用品の取り替えをすることも多いですね」

画像1: 機体の美しさと安全性を保つために、深夜に及ぶ仕事

これは、おもに深夜に行われる業務です。季節を問わず行われています。

画像2: 機体の美しさと安全性を保つために、深夜に及ぶ仕事

須賀原「また、機体整備スタッフの補助も行います。機体の垂直尾翼などの高所でメンテナンスを行う場合、高所作業車の操縦などを担当します」

翌朝、所定業務とメンテナンスを終え、お客さまを再びお迎えできるようになった機体は、離陸の準備が始まります。お乗せするのは、お客さまとお預かりしたお手荷物に加え貨物もあります。

優しさと思いやりで載せる、運送貨物

貨物担当・永田愛奈「出発約1時間前から私たちの仕事が始まります。フライトコントロールという業務で、お客さまからお預かりした貨物を管理するのです。飛行機には、重量バランスや積載量など、搭載貨物の制限があります。ご搭乗いただくお客さまのお手荷物を先に搭載し、その後貨物の搭載をギリギリまで調整していきます」

画像1: 優しさと思いやりで載せる、運送貨物

この業務の重要なポイントは、「優しさと思いやり」だと永田はいいます。

永田「最初のころはお叱りを受けることもありました。搭載量には限りがあるためリクエストにお応えできず、心が折れそうになったことも。でも、丁寧な対応を心がけ、難しいリクエストに代案をご用意するなど、気遣いこそが求められる仕事だとわかったのです」

画像2: 優しさと思いやりで載せる、運送貨物

この思いやりは、実際に搭乗されるお客さまに向けられるものと同じだといえます。お預かりしたお手荷物の取り扱いは、細心の注意が払われる“職人の世界”ともいうべき業務です。

リレー形式で速やかに積み込まれる、お手荷物

手荷物担当・内田幸之助「お客さまからお預かりしたお手荷物は、ベルトコンベアでソーティングエリア、通称『メイク』と呼ばれる場所に運ばれてきます。それらを、貨物室に搭載するためのコンテナに積み込んでいくのです。重いものから軽いものへ、トランクなど壊れにくいものから小物などの繊細なものへ、順番にそして丁寧に積み込んでいきます。また、機体によってはコンテナを使わないものや、コンテナから溢れてしまうケースも。そういったときは、バラ積み貨物室という飛行機の荷室に搭載します。いずれの場合も、キレイに大切に扱うのが腕の見せどころです」

画像1: リレー形式で速やかに積み込まれる、お手荷物

JALでは、手荷物エリアの業務をより効率的かつ安全に進めるために、2019年からスタッフの負担を軽減するパワードウェアを導入しました。

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内田「機体に荷物を搭載する時間は決まっているので、効率化は重要です。出発時間の30分前にコンテナをすべて搬出し、残りはバラ積みで対応するという段取りです。私は現在、メイクの責任者という立場を任されているほか、JALの哲学を熟知するJALフィロソフィマイスターという活動をしています。各担当者が連携し、横のつながりを大切にする重要性も、業務内外で強く感じています」

内田が語るように、リレー形式で搭載されるお手荷物は連携を求められます。

画像3: リレー形式で速やかに積み込まれる、お手荷物

清水「出発約15分前に、各出発便の搭載監督者(通称:ロードマスター)から、メイクの荷造りが終わったという連絡が届きます。通常、7~8人のチームで各便を担当し、トーイングトラクターという馬力のある小型牽引車でコンテナを引っ張っていき、ハイリフトローダーで機体に搭載していくのです。荷物が多かったり、載りきらない分をバラ積み貨物室に載せたりするときは、別チームに応援を要請することもあります」

画像4: リレー形式で速やかに積み込まれる、お手荷物

グランドハンドリングのお仕事紹介動画(成田編)

画像: JALのグランドハンドリングの仕事を紹介してみた ~JGSチャンネル・成田国際空港編~ youtu.be

JALのグランドハンドリングの仕事を紹介してみた ~JGSチャンネル・成田国際空港編~

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グランドハンドリングのお仕事紹介動画(羽田編)

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