
西村 愛
2004年からスタートしたブログ「じぶん日記」管理者。47都道府県を踏破し、地域の文化や歴史が大好きなライター。
島根「地理・地名・地図」の謎 (実業之日本社)、わたしのまちが「日本一」事典 (PHP研究所)、ねこねこ日本史でわかる都道府県(実業之日本社)を執筆。 サントリーグルメガイド公式ブロガー、Retty公式トップユーザー、エキサイト公式プラチナブロガー。
「はこだてスペシャルチケット」を使っておトクに市内をまわる
函館を市電で旅したい。
レトロな街並みを走る市電に乗って、ぎゅっと凝縮された魅力ある函館をまわります。
函館は山と海が近くその間を何本もの坂がつないでおり、洋館や歴史的な建物を街のあちこちで見ることができます。
建物が低く空が広い!港ののんびりとした風景と函館山、少し行くと五稜郭。シンボリックなものが多い街だと感じました。
まずは函館空港に到着したらすぐに「はこだてスペシャルチケット2018」を購入!これには市電一日乗り放題(バス乗り放題でも可)と15枚のチケットがついています。
このスペシャルチケット、今購入した分は2019年の3月末までに使い切ればいいので全部使わなくてもいいのですが、現金との併用ができないためぴったり使い切るのはさながらパズルを組み合わせていくようなワクワク感。どこでどう使うと一番おトクで、最初から使いすぎないために節約しながら使って、行く先もあれこれ頭をひねりながら……。そして最終的にどれくらいおトクになるのか……!
お子さまの自由研究にも使えるかも?な楽しいチケットです♪
市電が走る街、函館。
この旅では「はこだてスペシャルチケット」を使います。市電一日乗車券と金券として使えるチケットが15枚付いています。
市電車内でチケットを渡し、一日乗車券へと交換。日付をスクラッチして使います。
こちらが15枚チケット。施設によって使える枚数が決まっているので上手に使っていきたいです!
一日券は何度乗ってもフリーパス。単体では600円で、3回乗ると元が取れます。
函館の街と市電の風景、とても印象的でした。
古い蔵や倉庫を巡りながら歴史を感じる海沿い散策
函館一番人気のスポットといえば海沿いの倉庫が並ぶエリアとその周辺。
どこか横浜を感じさせるようなおしゃれなスポット。大きな船と穏やかな湾。昔の繁栄を感じさせる大きな蔵や古い家々はセンス良くリノベーションされて、資料館やお土産屋さんになっています。
フォトジェニックなスポットもあって、この雰囲気に浸るだけでも港町・函館を満喫できます!
ベイサイドにあるレンガ倉庫。この一帯は埋め立てられた場所で、海運業などで函館が成長した時代の繁栄の象徴です。
この日はお天気も回復傾向。函館山も良く見えていました。
高田屋嘉兵衛資料館では、当時海が荒く航海が大変だった北方領土への航路開拓をした功績や、嘉兵衛の生い立ちなどを知ることができます。(撮影許可をいただきました。)
久本…、ではなく本久。旧本久商店倉庫。青色、目立ってます。
雨の日もあったけど青空の日も。ベイサイドはとっても気持ちがよかった!
スターバックス函館ベイエリア店はいつも人で溢れていました。海に近くおしゃれな雰囲気。
沢山のレンガ倉庫、ショップや飲食店に生まれ変わって今年で30周年!歴史の交差点みたいな場所。
フォトジェニックスポットも多いです。
スターバックス裏。インスタスポットっぽい。
はこだて海鮮市場。溢れるほどの北海道のお土産が並んでいます。ここもなかなかおしゃれな造り。
北海道では当初、レンガを作るのに技術が足りず粗悪なものも多かったと聞きます。度重なる火事で焼失したものも多いですが、修復されながらもまだこうして今も見ることができます。
元倉庫は、広く使うために柱をなくすため「木造トラス式」が用いられています。ちょっと上向いて、天井も見てみてください。
スペシャルチケットを使って「スナッフルス」のチーズケーキを購入。
海沿いに歩き、函館駅方面へ。ベイエリアから歩きましたが、駅からの方が近いです。
「大手町ハウス」。ここの建物はとにかく美しかったー
旧浅野セメント、国の登録有形文化財。
入り口の三連アーチが迎えてくれます。中はお城のような優雅さ。現在はカフェになっています。
朝の静かな函館港でハセガワストアの朝ごはん
ベイエリアはレンガ倉庫が並んでとても雰囲気がある場所なのですが、とにかく昼間は人が多く、駐車したタクシーなどでわちゃわちゃした景色になっているのも事実。
そんな時は“早起き”。
朝の港はとても静かで昼とは全く違う顔。カモメが飛び交い小船が出航していく。朝の仕事の人以外は誰もいない金森(かねもり)倉庫。
山の上からは教会の鐘が聞こえてきて、昼間のにぎやかな雰囲気とはまた違った函館を見つけることができました。
近くにはずっと憧れを抱いていた函館ご当地グルメのハセガワストアもあり、地元民にも観光客にも大人気の「焼き鳥弁当」を朝ごはんに。
時間はまだ6時前。朝の函館港はすっきりとキレイな空気、カモメが飛び交う静かな漁港でした。
前日までの雨が洗い流してくれて、きれいな青空が見えました。
シーカヤック。波がない湾内は最高の遊び場ですね!そして雨の日の後、空気も澄んでいました。
函館のシンボル、赤レンガの倉庫が並ぶ「金森倉庫」。
金森は名前ではなく「森屋」という屋号に曲尺(かねじゃく)をつけて金森(かねもり)。倉庫を創業し運営していたのは渡邉熊四郎でした。
昼間はタクシーや観光客でごった返していますが…、
朝はとっても静か。カモメの声が響く港の風景です。
この日はお天気も快復傾向。函館山も良く見えていました。
金森倉庫近く、ハセガワストアへとやってきました!
お弁当箱がどーん。なになにっ?はこだてワインが隠し味なのか、そうなのかー。
店舗はご当地コンビニである「セイコーマート」も併設されています。まずはカウンターで食べたいものを注文書に記入。いろんな味がありますが、「タレ」が一番人気です。
売り場に注文書を提出。焼き鳥弁当は手作りで、その場で作りたてを提供してもらえます!
焼き鳥が焼かれ始めている間に…、
セイコーマートの豊富町で作られたプライベートブランド商品「のむヨーグルト」をいただきます!
「セイコーマートで一番売れているもの」、それは牛乳。コンビニなのに、牛乳です。その牛乳で作られた「のむヨーグルト」なんです。
原材料は生乳と砂糖のみ。素晴らしい「のむヨーグルト」なのです。そして甘さ控えめ、酸味抑え目、まろやかでおいしいです。
そうこうしているうちにやってきました!焼き鳥弁当~。ポイントは豚のイラスト。
そう!ハセガワストアの焼き鳥弁当は鶏じゃない、豚!!!
出来立てなので海苔はパリパリ、ごはんはほかほか。サイズ小でも十分です。ご当地の味、ぜひお試しください~。
後編はこちら
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