そんなあなたに贈る、徳島のタイパ優秀グルメたち。
市内中心部からの移動距離も短く、サクッと味わえて、しかも忘れられない美味しさ!
ラーメンから郷土料理まで、徳島グルメの新しい魅力を効率よく楽しめる“食べ効率ツアー”をお届けします。
※価格は税込み表記です。

伊藤 初美
年間400軒以上食べ飲み歩くグルメブロガー。グルメ情報はX(@hatsu823)を中心に各SNSでも発信中。
140名限定のオンラインサロン「東京グルメサロン」主宰。「グルメはコミュニケーション」が人生のテーマ。
老舗和菓子店「菓游 茜庵」で味わう季節限定の上生菓子とお抹茶
徳島・城山のふもとにある和菓子店「菓游 茜庵」。JR徳島駅から徒歩約12分、駅を出て市街地を抜け、徳島城址公園の近くにあります。

お店の前に立つと、まず目に入るのは、落ち着いた木の格子戸と、白地に屋号が染め抜かれたシンプルな暖簾。

暖簾をくぐって店内へ入ると、目の前に広がるのは、美しく並べられた季節の和菓子たち。上生菓子、干菓子、贈答用の詰め合わせなど、見た目にも華やかで、選ぶ時間さえ楽しくなりますね。

奥には喫茶スペースがあり、中庭を眺めながら和菓子とお抹茶をいただける空間へと続いています。赤い和傘と毛氈がアクセントになった中庭には、やわらかな光と木々の緑が差し込み、思わず深呼吸したくなるような、穏やかな時間が流れていました。葉っぱの影が地面にゆれていて、それだけでもう癒しの世界。

この日は定番の喫茶コース「季節の呈茶コース(1,200円)」をいただきます。最初に登場したのは、なんと香煎茶。じんわりおいしく、しょっぱさと旨味でほっとひと息。なんだか体がすーっと落ち着いて、和菓子を迎える準備が整ったような気がしました。

そして、登場した主役がこちら。夏の季節限定の上菓子「星涼し」。透明感のあるガラスの器に、深い青と紫が溶けあうような和菓子がひとつ。表面には金箔がきらきら光っていて、本当に夜空をそのまま写したような美しさは、食べてしまうのがもったいない…!

中には、みずみずしいメロン餡。外側はぷるんとした葛で包まれていて、口に入れた瞬間、ひんやりとした涼しさが広がります。“涼を食べる”って、まさにこのこと。

次に運ばれてきたのが、お抹茶。器の手触りもしっとりしていて、手に持つだけで心が整います。ひと口いただくと、苦みは控えめでやわらかい香り。和菓子とのバランスも絶妙で、どちらも優しく引き立て合っていました。

そして、最後に出てくるのが「柚子じゅうす」。ふわっと広がる華やかな柚子の香りが、なんとも贅沢な和のジュースです。夏はキンと冷やして、冬はほっこり温めて、季節によって違ったおいしさを楽しめるのも魅力です。
茜庵の魅力は、季節ごとに変わる和菓子。毎月、その時季ならではの素材や風景をモチーフにしたお菓子が用意されていて、訪れるたびに違った出会いが楽しめるんです。
今回の「星涼し」も夏ならではの一品でしたが、秋には紅葉や栗、冬には雪景色をイメージした菓子が登場するとのこと。何度でも通いたくなる理由が、ここにはあります。
菓游 茜庵 本店
| 住所 | : | 徳島県徳島市徳島町3-44 |
|---|---|---|
| 電話番号 | : | 088-625-8866 |
| 営業時間 | : | 9:00~18:00 |
| 定休日 | : | 年中無休(元日および1月2日は休) |
| 公式サイト | : | https://www.akanean.com/ |
炭火の原始焼と鉄板の香ばしさに酔いしれる夜「鉄板焼 阿波原始焼 よき日」
徳島市の中心地、仕事帰りや週末の憩いのひとときにぴったりの居酒屋をご存じですか?

その名も「鉄板焼 阿波原始焼 よき日」。店名のとおり、“よき日”を演出するかのように、香り、音、味わい、接客、全てが心地よい調和を奏でる一軒です。

アットホームな雰囲気と元気いっぱいのスタッフの皆さんが迎えてくれる店内は、ひとり飲みのお客さんも多く、初めてでもすっと馴染める居心地の良さが魅力。常連客が多いのも納得の空気感です。

お店の代名詞が、炭火を使った「原始焼き」。新鮮な魚や旬の野菜を串に刺し、炭火のまわりに立てかけてじっくり焼き上げます。なかでもおススメは、大羽サイズで脂がたっぷりのった「トロイワシ(990円)」。

炭火で焼くことで皮はパリッと香ばしく、身は脂の甘みが広がるとろけるような食感に。大根おろしとすだちを添えれば、徳島らしい爽やかな味わいが楽しめます。
見た目はシンプルですが、火加減や焼き時間の調整は職人の腕の見せ所。遠赤外線でじっくり火が通ることで、表面は香ばしく、中はふっくらジューシーに仕上がります。

料理とともに楽しみたいのが、徳島の地酒ですよね。「芳水 純米生原酒」は、しぼりたてならではのフレッシュな香りと、力強い旨みが魅力。

もうひとつの名物が、目の前でダイナミックに焼き上げられる鉄板料理。ぜひ味わってほしい、徳島らしさが光る逸品が「イリカス(690円)」。

イリカスとは、牛や豚の脂身をじっくり炒めて、カリカリになるまで火を入れたもの。香ばしく、コク深い味わいで、おつまみにぴったりな地元の郷土食です。
外はカリッと、中はじんわりと脂の旨み。お酒との相性も抜群で、地酒とのマリアージュは試してほしい組み合わせ。

パリッと焼かれた薄皮に、肉汁たっぷりの餡が詰まった「屋台餃子(540円)」は、昔からの定番メニュー。ユニークなのがその食べ方。なんと昆布出汁でいただくスタイルなのです。焼き立てのアツアツ餃子を、上品な旨みが凝縮された出汁にさっとくぐらせることで、コクと深みが増し、驚くほど軽やかに食べられます。
徳島で、心もお腹も満たしたい夜。炭火と鉄板の音が包む「よき日」へ。あなたの“よき日”が、ここで待っています。
阿波原始焼 よき日
| 住所 | : | 徳島県徳島市八百屋町2-21 モナクレッセントビル1階 |
|---|---|---|
| 電話番号 | : | 088-660-7897 |
| 営業時間 | : | 月 17:00~翌0:00(料理L.O.23:00、ドリンクL.O.23:00) 火~日、祝日、祝前日 13:00~翌0:00(料理L.O.23:00、ドリンクL.O.23:00) |
| 定休日 | : | 月曜日 |
| 公式サイト | : | https://www.instagram.com/yokihi_tokushimaeki/ |
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