ご縁を大事にしている地元の人は、県外から訪れた人を笑顔で歓迎。歴史ある名所も多く、いたる所でさまざまな「縁」を感じます。そんな縁を結ぶ聖地・出雲で、「JALふるさと応援隊」の斉藤さんと石橋さんと共に、1泊2日のワーケーションを実施。この旅を経験した後には、仕事でいただいたご縁にも改めて感謝の気持ちが高まりそうです。
※撮影時のみマスクを外しています
※価格は税込み表記です
INDEX
〈1日目〉
平田町「木綿街道」を散策
出雲空港から車で約15分の平田町に「木綿街道」と呼ばれる通りがあります。通り沿いには、間口が狭く奥行きが長い「切妻妻入塗屋造り(きりづまつまいりぬりやづくり)」の家屋や白壁の土蔵が並び、木綿産業で栄えた往時の面影を残しています。
建物内の襖絵や内装のあしらいなど、細部のこだわりからは当時の町の豊かさをうかがい知ることができます。古き良きものと今がほどよく調和し、ノスタルジックな雰囲気。
木綿街道の観光案内所である「木綿街道交流館」では、木綿街道散策マップやパンフレットなどが入手できるので、散策前に立ち寄りましょう。
国の登録有形文化財である本石橋邸は、木綿街道を代表する見どころです。
こちらは無人の絵はがき屋さん。旅の便りを書いて送ってみてはいかがでしょうか。
「來間屋生姜糖本舗」で出雲名物の生姜糖を
木綿街道の一角に、切妻妻入塗屋造りの風格ある「來間屋生姜糖本舗(くるまやしょうがとうほんぽ)」があります。1715年の創業から実に300年以上の歴史がある生姜糖の老舗です。
出雲市斐川町出西地区で採れる出西生姜のなかでも、古生姜や古根と呼ばれる生姜のみを使い、水と砂糖を加えて炭火で丁寧に煮詰めて作る生姜糖は、生姜特有の香りと甘みが豊かに感じられる一品です。
昔ながらの板状の生姜糖のほか、ひと口サイズにカットしたひとくち糖などが店頭に並んでいます。
板状の商品は生姜糖(白)と抹茶入りの抹茶糖(緑)の2種類。ひとくち糖は生姜糖(白、紅)と抹茶糖(緑)の3種類があり、各種詰め合わせもそろっています。パッケージのデザインは創業当時から変わっていないそうです。旅の土産話と共に持ち帰って振る舞えば、今あるご縁をさらに強くしてくれるかもしれません。
來間屋生姜糖本舗
住所 | : | 島根県出雲市平田町774 |
---|---|---|
電話 | : | 0853-62-2115 |
営業時間 | : | 9:00~19:00 |
定休⽇ | : | 不定休 |
web | : | https://syougatou-honpo.jp/ |
「吾郷屋」でオリジナルノートの製作体験
手製本と紙の造形の店「吾郷屋」は、一点ずつ手作業で製作したアートな紙作品を扱っています。店主・吾郷さんの築150年の実家を改装した店内に並んでいるのは、どれも紙の温もりを感じられる素敵な作品ばかり。購入できるのはもちろん、こちらでは吾郷さんに教えていただきながら、自分でオリジナルのノートを手作りすることもできます。
ノート製作に約1時間、表紙の装飾に約1時間で、体験時間は約2時間。体験料は材料費込みで1,500円です。紙の優しい風合いが感じられる、世界に一冊の手作りノート、旅の思い出にいかがでしょうか。
手製本・紙の造形 吾郷屋
住所 | : | 島根県出雲市平田町721 |
---|---|---|
電話 | : | 0853-77-6087 |
営業時間 | : | 10:00~17:00 |
定休⽇ | : | 火曜、水曜 |
web | : | https://www.agouya.com/ |
「木綿街道交流館 ごはん屋 棉の花」でランチ
木綿街道の散策を楽しんだあとは、再び「木綿街道交流館」へ。築100年以上の旧長崎邸を改築した建物は、木綿街道の観光案内所としてだけではなく「ごはん屋 棉の花」も併設しているので、ランチやひと休みにおすすめです。
出雲名物「割子そば(三段)」は、出雲を訪れたならぜひ味わっておきたいもの。そばの香りと風味が豊かで、喉ごしの良さも特徴です。三段ありますが、箸が止まらずスルスルと食べ進めてしまうほど。
蕎麦御膳(割子一段)には割子そばのほかに、宍道湖産しじみを使ったしじみ汁や、地元の食材で作るおかずが並びます。「地元の人が親しんでいる味を多くの人に知ってもらいたい」そんな思いでもてなされる料理は、素朴で優しい味わいです。地元の味を食べて知ることで、出雲との新たなご縁も感じられそう。ご飯の上にのっているのは、特産の出西生姜と自家製味噌で作られたオリジナルの味噌。ご飯によく合います。
石橋さん「蕎麦御膳は品数が多く、どれも手作りの優しい味がしました。ボリュームもしっかりありますね」
食事を楽しんだあとは、お店の一角にかわいい木綿アイテムを販売しているコーナーがあるので、そちらでのおみやげ探しもおすすめです。
ごはん屋 棉の花
住所 | : | 島根県出雲市平田町841 |
---|---|---|
電話 | : | 0853-62-2631 |
営業時間 | : | 11:00~14:00ラストオーダー |
定休⽇ | : | 火曜(祝日の場合は翌日休) |
web | : | https://momenkaidou.wixsite.com/watanohana |
島根半島最西端の「出雲日御碕灯台」へ
木綿街道から車で約40分、島根半島最西端の断崖にそびえる「出雲日御碕灯台」。1903年に設置されたこの灯台は塔の高さが43.65mあり、石造りの灯台としては日本一の高さを誇ります。1998年に世界の歴史的灯台百選に、2022年には国指定重要文化財に選定されました。
海岸沿いには柱状の奇岩が続き、目の前には日本海が広がっています。灯台の下には望遠鏡が設置されていて、11月には沖合に浮かぶ経島(ふみしま)にウミネコが飛来する様子を見ることもできるそうです。経島は神域で、一般の方は渡ることができませんが、ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されています。
この日はあいにくウミネコには出合えませんでしたが、灯台付近で小さなウミネコの像を見つけました。いくつかあるので、ぜひ探してみてください。
出雲日御碕灯台
住所 | : | 島根県出雲市大社町日御碕1478 |
---|---|---|
電話 | : | 0853-54-5341 |
営業時間 | : | 9:00~16:30(3~9月の土・日曜、祝日は~17:00、入場は最終時間の20分前まで) |
定休⽇ | : | 無休 |
web | : | https://www.izumo-kankou.gr.jp/677 |
「日御碕神社」のだるまみくじでご縁占い
出雲日御碕灯台から車で約5分の「日御碕神社(ひのみさきじんじゃ)」は、『出雲國風土記』にも登場する歴史ある神社です。下の宮「日沉宮(ひしずみのみや)」と上の宮「神の宮」の上下二社を総称して「日御碕神社」といわれています。
鮮やかな朱の楼門をくぐると、右手に上の宮である「神の宮」があります。主祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)です。
楼門の正面には、下の宮「日沉宮」が鎮座しています。こちらには、神話の中で素戔嗚尊の姉とされる天照大御神(あまてらすおおみかみ)が祀られています。
日本の神話に出てくる有名な神様が祀られた日御碕神社は、厄除けや縁結びのご利益があるといわれています。
こちらの神社は、だるまの中におみくじが入った「だるまみくじ」も人気です。良いご縁を授かれますように。
日御碕神社
住所 | : | 島根県出雲市大社町日御碕455 |
---|---|---|
電話 | : | 0853-54-5261 |
営業時間 | : | 8:30~16:50(御守所) |
定休⽇ | : | 無休 |
web | : | https://www.izumo-kankou.gr.jp/special/678 |
コワーキングスペース「出雲市日御碕サテライトオフィス」へ
日御碕神社からすぐ近くに「出雲市日御碕サテライトオフィス」があります。こちらのオフィスは2015年に廃校になった出雲市立日御碕小学校の校舎をリノベーションし、2022年から使用開始されました。
学校だった頃の面影を感じるインテリアに、なんとなく懐かしい気持ちになります。
教室だった部屋は、現在は時間貸しに対応できる多目的ルームになっています。仕事に集中できる個人ブースから、会議や企業同士の交流まで幅広く利用ができそうです。
インターネットの通信環境も整っているので、落ち着いた空間で快適にリモートワークができそうです。
斉藤さん「静かでいい環境ですね。景色も素敵です」
こちらのサテライトオフィスは日本海を見下ろす高台に位置し、周囲を山の緑に囲まれた静かなロケーション。仕事の合間には、穏やかな景色を楽しみながらひと休みできました。
日御碕サテライトオフィス
住所 | : | 島根県出雲市大社町日御碕521-1 |
---|---|---|
電話 | : | 0853-21-6305(出雲市経済観光部) |
利用時間 | : | 月曜~金曜の9:00~17:00 |
定休⽇ | : | 土曜、日曜、祝日、12月29日~1月3日 |
web | : | https://hinomisaki-so.jp/ |
神話の舞台「稲佐の浜」でお守りの砂をひとすくい
「稲佐の浜」は、出雲大社で八百万の神々をお迎えする、神迎神事が行われる浜として有名です。出雲大社から見て西方に位置し、浜には弁天島という小さな島があります。岩の上には豊玉毘古命(とよたまひこのみこと)が祀られています。
稲佐の浜の砂は、出雲大社内の「素鵞社(そがのやしろ)」でお清めの砂と交換していただけます。ひとすくいして持ち帰り、出雲大社で交換していただきましょう。
稲佐の浜
住所 | : | 島根県出雲市大社町杵築北稲佐 |
---|---|---|
電話 | : | 0853-31-9466(出雲観光協会) |
web | : | https://www.izumo-kankou.gr.jp/213 |
「KISSA CO 坂根屋」で名物の出雲ぜんざいを
もう一つ、出雲を訪れたらぜひ食べたいもの。それが「出雲ぜんざい」です。こちらの「KISSA CO 坂根屋」は、1872年創業の老舗和菓子店が直営するカフェ。代表的な銘菓「宿禰餅(すくねもち)」をはじめ、出雲ぜんざいや季節の和菓子、抹茶などが味わえます。
ぜんざいや和菓子に使用する小豆や餅米、柚子などは出雲市産のものを使っています。奥出雲の契約農家から仕入れる小豆は大粒で色が赤く、深い味わいが特徴なのだとか。奥出雲産の餅米で作る紅白のお餅との甘さのバランスも絶妙です。
石橋さん「出雲ぜんざいはちょうどよい甘さで癒やされますね」
カフェでひと休みのあとは、お気に入りの和菓子をおみやげに。ちなみに、こちらも含めた出雲のお店は、値段の表記を「円」ではなく「縁」と記していることが多いのが特徴。こうしたところも縁結びの町ならではです。
KISSA CO 坂根屋
住所 | : | 島根県出雲市大社町入南622-2 |
---|---|---|
電話 | : | 0853-31-9135 |
営業時間 | : | 9:00~18:00 月曜~金曜(L.O.17:00)、土曜・日曜、祝日(L.O.17:30) |
定休⽇ | : | 無休 |
web | : | https://peraichi.com/landing_pages/view/sakaneya-kissaco/ |
アクセス便利な「ツインリーブスホテル出雲」へ宿泊
宿泊はJR出雲市駅前の「ツインリーブスホテル出雲」へ。JR出雲市駅に直結したアクセスが便利なホテルです。Wi-Fi環境が整っており、オンライン会議も問題なし。さらに横長のデスクはリモートワークにも最適です。また、こちらのホテルにはホワイトボードやスクリーンなどを備えた会議室もあり、用途によって幅広く活用できそう。ホテルの近くには出雲名物が味わえる飲食店も点在しているので、アフターワークも楽しみです。
ツインリーブスホテル出雲
住所 | : | 島根県出雲市駅北町4-1 |
---|---|---|
電話 | : | 0853-30-8000 |
web | : | https://www.ichibata.co.jp/t-leaves/ |
ジャルパックでは、2022年12月9日より、「縁結びの聖地・出雲で過ごすワーケーション」の申し込み受付を開始しました。JALふるさと応援割を使って、おトクに出雲旅行へお出かけください。
出雲市内で指定の宿泊施設に2泊以上、ワーケーションを目的にご宿泊の方は、1名様につき10,000円が旅行代金より助成されます。
関連記事
掲載の内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。