海と山に囲まれた自然豊かな高知県には、美味しいグルメや絶景だけでなく、歴史や文化を感じるスポットが数多く存在しています。その魅力を表現するには、実際に旅に出た感想をお伝えするのが一番。この記事では、旅のプロRemiさんによる高知の女子旅を、体験レポート形式でお届けします。
画像1: 今だからこそ心に残る思い出に。2泊3日の高知オトナ女子旅

Remi

「LOVETABI」代表・プロデューサー。東京外国語大学英語学科卒。在学中にTV番組「あいのり」に出演後、アフリカ縦断など世界中をバックパックで旅し、著書『LOVE旅』を出版。卒業後、総合商社での海外営業を経て、女子旅メディア「LOVETABI」を立ち上げる。現在は2児の母として、子連れ旅・お出かけ情報メディア「LOVETABI Mama」も運営。

これから旅をするなら、雑誌やwebで見て知ったつもりになっていることに実際にふれて、リアルな実感を深めたいと思っていました。高知への旅と聞いて真っ先に思い浮かんだのは、新鮮な海鮮や日本酒に舌鼓を打ち、坂本龍馬のルーツを探り、綺麗な海と自然のパワーを感じる絶景に出会う欲張りな旅。

そんなイメージの旅に実際に出てみたら、どんな感動や発見が待っているのか。ワクワクしながら楽しんだ、2泊3日の旅をご紹介します。

<1日目>
坂本龍馬ゆかりの地とご当地グルメをめぐる(高知市、土佐市)

<2日目>
フォトジェニックがキーワード!写真映えスポットを巡る旅(香南市・南国市)

<3日目>
心も体もリフレッシュ。仁淀川の絶景とこだわりグルメに感動する旅

2日目 フォトジェニックがキーワード! 絶景からスイーツまで、写真映えスポットを巡る旅(香南市・南国市)

2日目は、高知市街から日帰りで行ける、フォトジェニックなスポット巡り! 植物園に絶景ビーチカフェ、幻想的な巨大鍾乳洞、イチゴ狩り……と、思わず写真を撮りたくなるスポットを盛りだくさんに詰め込みました。

四季折々の自然に囲まれた、広大な「牧野植物園」を旅気分で朝散歩

画像1: 四季折々の自然に囲まれた、広大な「牧野植物園」を旅気分で朝散歩

2日目の朝一で訪れたのは、広大な自然の中を散歩できる「牧野植物園」。

高知市街から車で約20分、3,000種類以上の植物による四季折々の美しさを満喫できます。

画像2: 四季折々の自然に囲まれた、広大な「牧野植物園」を旅気分で朝散歩
画像3: 四季折々の自然に囲まれた、広大な「牧野植物園」を旅気分で朝散歩

春には桜、秋には野生菊のコレクションが鑑賞でき、地元の方々が年に何度も訪れる憩いの場として親しまれているんだそう。

広大な植物園の見所の一つが、カラフルな熱帯植物や滝が流れるジャングルゾーンのある温室。

背の高いリュウビンタイがお出迎え。(Remiスマホ撮影)

入り口は外からの光をうまく利用した吹き抜けの塔になっていて、アプローチに足を踏み入れた瞬間にワクワク感が広がります。

画像4: 四季折々の自然に囲まれた、広大な「牧野植物園」を旅気分で朝散歩

フォトジェニックな空間と綺麗な花々にシャッターが止まりませんでした!

画像5: 四季折々の自然に囲まれた、広大な「牧野植物園」を旅気分で朝散歩

ちょうど牧野植物園の人気イベント「ラン展」の準備中で、ラン展の雰囲気を少し味わうことができました。(ラン展は2021年2月6日~28日で開催)

植物園の名前は、高知出身で日本植物分類学の礎を築いた植物学者・牧野富太郎博士が由来。その記念館である「牧野富太郎記念館 展示館」では、牧野博士の生涯や業績が展示され、博士の植物への情熱や精密な植物図、標本などを見ることができます。

植物への敬意を示すために植物採集の時には白シャツに蝶ネクタイだったという博士のエピソードがとても素敵でした。

植物園の各所にあるこちらのマークは、牧野博士のサイン。博士のお茶目な一面、とっても可愛らしい!

画像6: 四季折々の自然に囲まれた、広大な「牧野植物園」を旅気分で朝散歩

高知県立牧野植物園

住所高知県高知市五台山4200-6
休園日12月27日~1月1日、2021年のメンテナンス休園日は6月28日、9月27日、11月29日
入園料一般730円 (高校生以下無料)
webwww.makino.or.jp/

まるで海に浮かぶ小部屋! 絶景カフェ「SEA HOUSE」で絶品パスタ

画像1: まるで海に浮かぶ小部屋! 絶景カフェ「SEA HOUSE」で絶品パスタ

牧野植物園から車で海沿いを走り、約40分。高知に行く人全員に行ってほしい!と思うくらい感動したのがこちらのカフェ。

高台から海に突き出るように建っている2階建ての1棟カフェで、まるで海の上にいるかのような空間の中で食事ができるんです。

一面に広がる太平洋の壮大さはもちろん、「これが日本の海?!」と思うほど、海のブルーの鮮やかさにびっくり! 沖縄のサンゴ礁の海とはまた違う、彩度の高い青色に見惚れてしまいました。

画像2: まるで海に浮かぶ小部屋! 絶景カフェ「SEA HOUSE」で絶品パスタ

TVやメディアでもよく特集され平日でも行列ができる人気カフェなので、オープン前に並んで一番奥の席を確保できたら、ラッキー! 3面が海に面しているため、どの角度でも素晴らしい写真が撮れます。

画像3: まるで海に浮かぶ小部屋! 絶景カフェ「SEA HOUSE」で絶品パスタ

お天気もよくて、最高!(Remiスマホ撮影)

楽しめるのは景色だけじゃありません。魚介をふんだんに使ったパスタやリゾットも、ロケーションに負けず劣らず素晴らしい美味しさ!

絶景を眺めながら美味しいパスタに大満足のランチタイムでした。

SEA HOUSE(シーハウス)

住所高知県安芸郡芸西村西分乙54-1
電話0887-32-2880
定休日無休
webhttps://www.instagram.com/tawaraya_seahouse

巨大鍾乳洞「龍河洞」で地球のパワーを感じるディープな感動体験

画像1: 巨大鍾乳洞「龍河洞」で地球のパワーを感じるディープな感動体験

ビーチの絶景カフェの後は、ディープな洞窟探検! 海辺から山側へ北上、高知を代表する観光スポットで日本三大鍾乳洞の一つ、「龍河洞」へ向かいます。

龍河洞商店街を抜けて大きな屋外エスカレーターを上ると、厳かな入り口が登場。

画像2: 巨大鍾乳洞「龍河洞」で地球のパワーを感じるディープな感動体験

修学旅行のような感じでワクワクします。

鍾乳洞の中は一定の温度に保たれていて、夏は涼しく、冬は暖かいので快適でした。暗く細い道をひたすら歩いていると、幻想的なライトアップが所々に登場。

中でも印象的だったのは、鍾乳洞の中に流れる滝「記念の滝」。

静かな洞内に水音が響き、青く照らし出された水面は、イタリアの青の洞窟を彷彿させるような神秘的な光景です。

他にも、高さ11mもある鍾乳石が上から降りてくるようにそびえる「天降石」も圧巻でした。

終盤の、巨大な岩にプロジェクションマッピングで地球の歴史が映し出される壮大なショーは迫力満点!

幻想的でありつつ、光と音の演出でダイナミックな臨場感も味わえ、五感で楽しめる体験スポットでした。

龍河洞

住所高知県香美市土佐山田町逆川1424
電話0887-53-2144
webhttp://ryugadou.or.jp/

アンパンマンの生みの親、やなせたかし先生の故郷へ!「香美市立やなせたかし記念館 アンパンマンミュージアム」

画像1: アンパンマンの生みの親、やなせたかし先生の故郷へ!「香美市立やなせたかし記念館 アンパンマンミュージアム」

子どもから大人まで日本人なら誰もが知る、アンパンマン! 作者のやなせたかしさんが育った故郷、香美市にある「香美市立やなせたかし記念館 アンパンマンミュージアム」にやってきました。

全国各地にある「アンパンマンこどもミュージアム」は、どちらかというと子どものためのテーマパークのイメージですが、こちらの施設は「やなせたかし記念館」の名前の通り、貴重な原画を存分に楽しめる大人もハマること間違いなしのミュージアムです。

館内に入るなり、エントランス天井には大きなアンパンマンのバルーンが登場。正面にはやなせたかし先生自身のお写真とサインが飾られています。

画像2: アンパンマンの生みの親、やなせたかし先生の故郷へ!「香美市立やなせたかし記念館 アンパンマンミュージアム」

上階のギャラリーには、アンパンマンのキャラクターの肖像画や貴重な絵本の原画、ミュージアムのために書き下ろされたキャンバス画などがずらり。アニメとは違う作者の自筆原画の世界に魅入ってしまいました。

どこか懐かしさを感じる原画の世界にどっぷり浸かれる空間です。

併設のミュージアムショップには、ここでしか買えないオリジナルグッズがたくさんありました。

画像3: アンパンマンの生みの親、やなせたかし先生の故郷へ!「香美市立やなせたかし記念館 アンパンマンミュージアム」

原画イラストがプリントされたマグカップや、オリジナル缶に入ったアンパンマンサブレ、ギャラリーに展示されていた原画のポストカードを購入! 今日の思い出とともに、大切に使います。

アンパンマンミュージアム

住所高知県香美市香北町美良布1224-2
電話0887-59-2300
休館日火曜(火曜日が祝日の場合、その翌日)
入館料一般700円、中学生・高校生500円、小人(3歳以上~小学生)300円
webhttps://anpanman-museum.net/
※2021年4月より入場料金改定。一般料金が700円から800円へと変わります

©やなせたかし
©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV

花とフルーツの楽園「西島園芸団地」でイチゴ狩り&パンケーキ

画像1: 花とフルーツの楽園「西島園芸団地」でイチゴ狩り&パンケーキ

アンパンマンで胸がいっぱいになったところで、次は甘いものでお腹を満たしに。こちらは、西島園芸団地です。

温室やビニルハウスがずらりと並び、スイカやメロンが一年中食べられる幸せな場所! 季節の花の展示販売も行われていました。

私たちの目的は、イチゴ狩りとスイーツ!

画像2: 花とフルーツの楽園「西島園芸団地」でイチゴ狩り&パンケーキ

種類豊富なイチゴが並ぶ中で、その日一番状態の良い品種を好きなだけ食べることができます。

私たちがいただいたイチゴは、実が大きくて糖分の高い「よつぼし」。真っ赤に熟れたイチゴに練乳をつけて、そのまま口へ! 一口では食べきれないほど大きなイチゴは、甘くてとってもジューシーでした。

イチゴ狩りの後は、カフェでスイーツ!

メインハウスの中にあるカフェ&レストラン「いちごカフェ」には、ここで作られたフルーツを使ったスイーツや食事、ドリンクがそろっています。

画像3: 花とフルーツの楽園「西島園芸団地」でイチゴ狩り&パンケーキ

お花や緑に囲まれた空間で、人気のメロンパンケーキとメロンスムージを堪能する、幸せな時間でした!

西島園芸団地

住所高知県南国市廿枝600
電話088-863-3167
定休日なし
webhttp://www.nishijima.or.jp/

高知市街の居酒屋で高知の食材をツマミに高知の日本酒を飲み比べ

画像1: 高知市街の居酒屋で高知の食材をツマミに高知の日本酒を飲み比べ

高知市街に戻り、ローカル気分を味わいに繁華街の居酒屋「八金(やがね)」へ。

土佐弁には「はちきん」という言葉があり、これは男勝りな女性の代名詞として使われているのだそう(頑固で気骨のある男性は「いごっそう」)。店名の「八金(やがね)」は、この言葉から派生してつけられたのだとか。

そんな、自らを「はちきん」だと言う女将さんならではのおもてなしで迎えてくれるこちらのお店のオススメは、女性でも気軽に日本酒を楽しめる「日本酒飲み比べコース」。高知で造られた季節の日本酒3種類と、日本酒に合うおつまみ3種類がそろったセットです。

選んでもらった日本酒は、こちらの3種(左から順)
・久礼(くれ)辛口純米(高岡郡中土佐町・西岡酒造店・16度・+10)
・土佐しらぎく 純米吟醸 山田錦(安芸郡芸西村・仙頭酒造場・15度・+4)
・南 純米吟醸(安芸郡安田町・南酒造場・17度・+8)

+で表示される酒度は高いほど辛口になり、高知では+5~6が標準なんだとか。

女性でも飲みやすいフルーティーな味わいの「しらぎく」から、クッと喉が熱くなる辛さの「久礼」、中間の辛さで旨味とコクが感じられる「南」と、一口ずつ飲み比べながら酒盗や青さのりの天ぷらをつまんで、ほろ酔いで楽しい夜。

画像2: 高知市街の居酒屋で高知の食材をツマミに高知の日本酒を飲み比べ

高知の食材にこだわったおばん菜も豊富にあり、ローカル気分を楽しめました。

画像3: 高知市街の居酒屋で高知の食材をツマミに高知の日本酒を飲み比べ

八金(やがね)

住所高知県高知市帯屋町1-2-15植野ビル2F
電話088-824-8895
定休日不定休
webhttp://www.active-group.jp/yagane.html

もっとこうち」では、地元の “旅のプロ” が提案するディープで個性的な旅ツアーの予約を受け付けています。
今回 Remiさんが訪れたスポットも含まれた、おすすめのツアーをピックアップしましたので、ぜひ今後の旅の参考にしてください。

<もっと高知おすすめツアー>

オトナ女子旅
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わざわざ高知の学校で泊まろう!
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高知で遊んで学んで、ひと夏の思い出を作ろう in「奇跡の清流」仁淀川
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まんきつ!わくわくこうち旅
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黒潮の恵みと自然を体感する旅
https://mottokochi.com/info/dtl.php?ID=139

(参考)こうちアイスクーポン
https://www.mottokochi.com/icecoupon/

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