旅のおともに本を持っていく人は少なくないですが、本を求めて旅をしてみるのはいかがでしょう? この記事では、こだわりの選書を取り揃えたホテルや、読書のための空間づくりがされているホテル、古くから文豪に愛された旅館など、本好きにおすすめの全国のホテル・旅館を10軒ご紹介。旅先だからこそできる、いつもと違った特別な読書体験を味わってみてください。

※価格は税込み表記です。

東北エリア

【山形県・庄内】田園風景の中でゆっくりと読書の時間を楽しめる「SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE」

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庄内平野の田園に浮かぶように建つ、晴耕雨読の時を過ごすことをコンセプトにしたホテル「SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE」。国内外の多くの美術館などを手掛けてきた建築家・坂茂さんが設計した、どこに身をおいても田んぼの気配を感じられる空間の中で、ブックディレクター・幅允孝さんとともにセレクトした約2,000冊の本を楽しむことができます。

画像2: 【山形県・庄内】田園風景の中でゆっくりと読書の時間を楽しめる「SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE」

誰でも利用できる共用棟ライブラリーには、「自然や生き物」「世界を見渡す」「日本と山形」など10のテーマをもとにした本が並び、館内の好きなところで読むことができます。また、宿泊者のみが利用できる宿泊棟ライブラリーもあり、こちらは「物思いに耽る夜」「わからないことを考える」など7つのテーマをもとにした、大人が自分の素に戻れるような本が並びます。

画像3: 【山形県・庄内】田園風景の中でゆっくりと読書の時間を楽しめる「SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE」

四季折々の田園風景、風や水の音、心洗われるような空間に身を任せ、心も体もリセットできる読書時間を過ごしてみては?

SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE

住所山形県鶴岡市北京田字下鳥ノ巣23-1
電話0235-25-7424
料金〈宿泊〉素泊まり11,000円~
webhttps://suiden-terrasse.com/

関東エリア

【神奈川県・中強羅】すべてのお部屋に「あの人の本箱」と露天風呂がある「箱根本箱」

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雑誌『自遊人』で知られる株式会社自遊人が手掛ける「本に囲まれて“暮らす”ように滞在する」をコンセプトにしたホテル「箱根本箱」。六本木の本屋「文喫」なども手掛けるブックディレクションブランド「YOURS BOOK STORE(現:ひらく)」が「衣・食・住・遊・休・知」をテーマにセレクトした約1.2万冊の本を楽しむことができます。

画像2: 【神奈川県・中強羅】すべてのお部屋に「あの人の本箱」と露天風呂がある「箱根本箱」

一つ一つのお部屋には、さまざまなジャンルの一線で活躍する人たちが厳選した本が詰まった「あの人の本箱」を設置。どの本箱がどこに置かれているかは、来館してからのお楽しみです。

画像3: 【神奈川県・中強羅】すべてのお部屋に「あの人の本箱」と露天風呂がある「箱根本箱」

また、全室に温泉露天風呂が付いている他、レストランでは東海道をテーマにしたローカルガストロノミーを味わうことができるのも魅力。館内にある気に入った本はすべて購入することができるので、旅で出会った一冊を、普段の暮らしに持ち帰ってみてはいかがでしょう。

箱根本箱

住所神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320-491
電話0460-83-8025
料金〈宿泊〉朝夕食付き21,656円~
webhttps://hakonehonbako.com/

【神奈川県・湯河原】本の世界に没頭できるユニークな宿泊プランがたくさん。「THE RYOKAN TOKYO YUGAWARA」

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古くは万葉集にも読まれ、夏目漱石、芥川龍之介をはじめ日本を代表する多くの文人墨客に愛された湯河原。そんな文学の地に佇むのが、ここ「THE RYOKAN TOKYO YUGAWARA」です。

湯河原と文学にまつわる歴史への敬意を込め、「JAPAN CULTURE STORY」を軸にキュレーション。古典から現代作品まで、日本の文化史に大きな足跡を残した小説・漫画・雑誌が本棚に並んでいます。

画像2: 【神奈川県・湯河原】本の世界に没頭できるユニークな宿泊プランがたくさん。「THE RYOKAN TOKYO YUGAWARA」

ユニークなのは、積まれたままになっている「積ん読」本を家から持参して読書にひたすら耽ることができる「積ん読解消パック」、チェックイン時に今の気分に合った本を渡してもらえる「読書嫌い解消パック」、“泣ける小説”がお部屋に置いてある「泣ける小説読み放題パック」など、本の世界に没頭できる多様な宿泊プランがあること。名湯と文学に癒される、極上のおこもり時間を過ごせます。

THE RYOKAN TOKYO YUGAWARA

住所神奈川県足柄下郡湯河原町宮上742
電話0465-63-3498
料金〈宿泊〉15,238円~
webhttps://www.theryokantokyo.com/
※2023年11月まで全館リニューアル中。12月に再開予定

【東京都・新宿】気軽に立ち寄れる“泊まれる本屋”。「BOOK AND BED TOKYO」

画像1: 【東京都・新宿】気軽に立ち寄れる“泊まれる本屋”。「BOOK AND BED TOKYO」

“泊まれる本屋”がコンセプトのホステル「BOOK AND BED TOKYO」。そのコンセプトどおり、最大4,000冊を収納できる巨大な本棚が客室を兼ね備えている様は圧巻! まさに本棚の中で眠るような宿泊体験をすることができます。

画像2: 【東京都・新宿】気軽に立ち寄れる“泊まれる本屋”。「BOOK AND BED TOKYO」

開店時のブックセレクトは奥渋谷にある書店「SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS」が担当し、現在はスタッフが選書した本が続々と増えているそう。「Midnight adventure」「Hint tomorrow」「Comic paradise」などのカテゴリを設け、書籍・漫画・雑誌・絵本など、「新宿に訪れる方々」をイメージした幅広い本を手に取ることができます。

お昼寝ができるデイユースプランもあるので、休憩がてら立ち寄ってみるのもいいかもしれません。まるで本の秘密基地のような空間をぜひ堪能してください。

BOOK AND BED TOKYO

住所東京都新宿区歌舞伎町1-27-5 歌舞伎町APMビル8階
電話03-6233-9514
料金〈デイユース(13:00~20:00)〉1時間700円~
〈宿泊〉素泊まり6,000円~
webhttps://bookandbedtokyo.com/ja/

中部エリア

【愛知県・名古屋】24時間営業の書店と読書するために作られた部屋がある「LAMP LIGHT BOOKS HOTEL nagoya」

画像1: 【愛知県・名古屋】24時間営業の書店と読書するために作られた部屋がある「LAMP LIGHT BOOKS HOTEL nagoya」

「本を読むことは、旅することに似ている」と言いますが、こちらの「LAMP LIGHT BOOKS HOTEL nagoya」は、“本の世界を旅する”をテーマにしたホテル。旅とミステリーを中心とした約3,000冊の書籍と、書籍に関連した雑貨を取り扱う24時間営業の書店が併設されており、宿泊者はそこから好きな本を一冊借りて部屋に持ち込むことができます。

画像2: 【愛知県・名古屋】24時間営業の書店と読書するために作られた部屋がある「LAMP LIGHT BOOKS HOTEL nagoya」

調光可能な間接照明やリーディングランプ、オットマンを備えた肘掛け付きソファなどが設えられた客室は、本を快適に読めることを第一に考えて設計されたもの。都市の中心部にありながら、緑豊かな公園に隣接したロケーションで静かな一時を過ごせます。

画像3: 【愛知県・名古屋】24時間営業の書店と読書するために作られた部屋がある「LAMP LIGHT BOOKS HOTEL nagoya」

併設のカフェでは、本を読みながら片手で食べられる直径6cmのミニバーガーを楽しむことも。カフェでの朝食とともに読書を楽しむのもおすすめです。

LAMP LIGHT BOOKS HOTEL nagoya

住所愛知県名古屋市中区錦1-13-18
電話052-231-7011
料金〈宿泊〉素泊まり7,200円~
webhttps://www.lamplightbookshotel.com/

関西エリア

【京都府・京都駅】読書とともに、ショートフィルムやクラフトジンに浸る贅沢時間を。「TUNE STAY KYOTO」

画像1: 【京都府・京都駅】読書とともに、ショートフィルムやクラフトジンに浸る贅沢時間を。「TUNE STAY KYOTO」

“人生に心躍る寄り道を”をコンセプトに、「GIN」「BOOKS」「SHORT FILM」の3つのコンテンツを楽しめる宿泊施設「TUNE STAY KYOTO」。館内の大きな階段に沿って天井まで届く大きな本棚が並び、そこには京都にまつわる2,500冊以上の本が所狭しと取り揃えられています。

画像2: 【京都府・京都駅】読書とともに、ショートフィルムやクラフトジンに浸る贅沢時間を。「TUNE STAY KYOTO」

ブックディレクションを手掛けたのは、下北沢の書店「本屋B&B」の経営も行うブックコーディネーター・クリエイティブディレクターの内沼晋太郎さんによる「NUMABOOKS」と、古本の売買を軸に多様なプロジェクトを行う「バリューブックス」。階段を下りたところにあるアートスペースでは、気になった本をゆっくり読むことができます。

画像3: 【京都府・京都駅】読書とともに、ショートフィルムやクラフトジンに浸る贅沢時間を。「TUNE STAY KYOTO」

毎晩2回上映されるショートフィルムや、バーでクラフトジンも楽しみながら、贅沢で大人な読書体験を堪能してみてはいかがでしょう。

TUNE STAY KYOTO

住所京都府京都市下京区七条通新町西入夷之町708
電話075-644-6660
料金〈宿泊〉素泊まり8,800円~
webhttps://www.tune-stay.com

【京都府・梅小路】本、レコード、ボードゲーム。大人も子どももいろいろな楽しみ方ができる「Umekoji Potel KYOTO」

画像1: 【京都府・梅小路】本、レコード、ボードゲーム。大人も子どももいろいろな楽しみ方ができる「Umekoji Potel KYOTO」

港(Port)のように価値ある出会いが行き交う場、そこから生まれる縁をつなげるという願いを込めて名付けられた「Umekoji Potel KYOTO(梅小路ポテル京都)」。

画像2: 【京都府・梅小路】本、レコード、ボードゲーム。大人も子どももいろいろな楽しみ方ができる「Umekoji Potel KYOTO」

ホテルの2~5階にある宿泊者専用スペースの「あわいの間」には、本やレコード、ボードゲームなど、テーマごとの空間が用意されており、本のコーナーには、京都丸太町の書店「誠光社」を営むブックソムリエの堀部篤史さんがセレクトした多様なジャンルの本が並びます。また、絵本や児童書を取り揃えた、子ども連れで遊べる空間も。

画像3: 【京都府・梅小路】本、レコード、ボードゲーム。大人も子どももいろいろな楽しみ方ができる「Umekoji Potel KYOTO」

梅小路公園を一望できる部屋や落ち着いたウッディな雰囲気の部屋、ちりめんや箔など京都の伝統工芸や風土のエッセンスを取り入れた「aeru room」などの個性豊かな客室の他、銭湯「ぽて湯」、お酒や発酵食品を楽しめる「梅小路醗酵所」も併設。本に出会えることはもちろん、大人も子どももいろいろな楽しみ方ができるホテルです。

Umekoji Potel KYOTO

住所京都府京都市下京区観喜寺町15
電話075-284-1100
料金〈宿泊〉朝食付14,500円~
webhttps://www.potel.jp/kyoto/

【兵庫県・城崎】文豪・志賀直哉が愛した温泉旅館で文学の世界に耽る。「三木屋」

画像1: 【兵庫県・城崎】文豪・志賀直哉が愛した温泉旅館で文学の世界に耽る。「三木屋」

小説の神様と呼ばれた文豪・志賀直哉が足繁く通い、名作『城の崎にて』を執筆した場所でもある、創業300年の日本旅館「三木屋」。『城の崎にて』が書かれた頃の建物は大正14年(1925年)の北但大震災により倒壊してしまいましたが、昭和2年(1927年)の再建以降に志賀直哉が度々訪れてお気に入りだった部屋は現存していて、宿泊はできませんが見学することができます。一部のお部屋の縁側からは、『暗夜行路』に描かれた庭園を眺めることも。

画像2: 【兵庫県・城崎】文豪・志賀直哉が愛した温泉旅館で文学の世界に耽る。「三木屋」

また、ラウンジスペースの本棚には、城崎温泉の出版NPO「本と温泉」にも関っているブックディレクターの幅允孝さんが「本を読みたくなる本棚」をテーマにセレクトした約250冊が並びます。「旧き良き時代の逗留者がそうであったように、滞在中は時間を忘れてゆっくりとお過ごしいただけるように」という思いから本棚を作ったそう。

画像3: 【兵庫県・城崎】文豪・志賀直哉が愛した温泉旅館で文学の世界に耽る。「三木屋」

ゆったりとしたソファと落ち着いた照明のラウンジスペースで、かつての逗留者たちが書いた名作や、作家の旅本、本のある空間の写真集などを手に取りながら、ぜひ志賀直哉の見た景色に思いを馳せて文学の世界に耽ってみてください。

三木屋

住所兵庫県豊岡市城崎町湯島487
電話0796-32-2031
料金〈宿泊〉大人2名朝夕食付48,400円~
webhttps://kinosaki-mikiya.jp/

九州エリア

【佐賀県・古湯】本好きが選んだ「一生ものの本」を古民家で思う存分読む。「泊まれる図書館 暁(あかつき)」

画像1: 【佐賀県・古湯】本好きが選んだ「一生ものの本」を古民家で思う存分読む。「泊まれる図書館 暁(あかつき)」

“美人の湯”や“秘湯”とも呼ばれる山間の温泉地、古湯温泉。その路地裏にひっそりと佇むのが、1日1組限定の泊まれる図書館「暁」です。

画像2: 【佐賀県・古湯】本好きが選んだ「一生ものの本」を古民家で思う存分読む。「泊まれる図書館 暁(あかつき)」

「自宅の本棚にずっと置いておきたい本 BEST20」をテーマに、九州の本好きがそれぞれ20冊ずつセレクトした約1,400冊が並びます。ジャンル分けはせず、小説・絵本・写真集・漫画・詩集・雑誌など、さまざまな本がひとり一棚のルールで設置されており、一冊ごとに、なぜその本を大事にしているかという理由も添えられています。複数の人から重複して選ばれた本でも、選書の理由を読み比べることで、新たな発見があるかもしれません。

画像3: 【佐賀県・古湯】本好きが選んだ「一生ものの本」を古民家で思う存分読む。「泊まれる図書館 暁(あかつき)」

築110年の古民家ならではのどこか懐かしい畳のにおい、縁側から注ぐ日差し、古湯温泉の湯けむりに包まれながら、自分だけの読書時間を過ごしてみてはいかがでしょう。

泊まれる図書館 暁(あかつき)

住所佐賀県佐賀市富士町古湯761-1
電話080-7982-0222
料金〈デイユース〉平日限定一棟貸し4時間5,500円、8時間11,000円
〈宿泊〉素泊まり19,800円〜(温泉券付)
webhttps://library-inn.jp/

【福岡県・博多】書店が選書した本がセットになったプランや本を寄贈できるプランがある「BUNSHODO HOTEL」

画像1: 【福岡県・博多】書店が選書した本がセットになったプランや本を寄贈できるプランがある「BUNSHODO HOTEL」

かつて存在した書店「文照堂」の跡地に、“本でつながる”アーカイブホテル&カフェとして誕生した「BUNSHODO HOTEL」。

画像2: 【福岡県・博多】書店が選書した本がセットになったプランや本を寄贈できるプランがある「BUNSHODO HOTEL」

ここでしか味わえないのが、MINOU BOOKS、scene、ナツメ書店など福岡近郊の書店がセレクトした書籍がセットになった「本に泊まる」プラン。「ホテルのベッドの上で、ワクワクを抱きしめる」「極上の寝落ち体験を」など、ユニークなテーマをもとにセレクトされた3冊の本を滞在中に楽しむことができます。

画像3: 【福岡県・博多】書店が選書した本がセットになったプランや本を寄贈できるプランがある「BUNSHODO HOTEL」

また、客室にはさまざまな人から寄贈された書籍が並んでいる他、宿泊者自身が想いを綴った紙とともに本を寄贈することができる「ブックドネーションプラン」も。Webサイトでは寄贈者の想いやメッセージが公開されているのでぜひチェックしてみてください。「BUNSHODO HOTEL」で本を通した人々の想いに触れることで、新たな出会いや気付きがあるかもしれません。

BUNSHODO HOTEL

住所福岡県福岡市博多区博多駅前2-12-13
電話050-1807-1469
料金〈宿泊〉通常7,200円〜、本に泊まるプラン7,900円〜
webhttps://ldhd.co.jp/bunshodo/

この他にも、本が主役のホテルが全国各地に点在しています。本好きな人はもちろんのこと、本に触れてきていない人もこういったホテルを訪れ、紙をめくる感触や音、活字に没頭する時間に浸ってみてはいかがでしょう。きっと旅から帰ったあとに、新たな本との関係が結べるはずです。

画像2: 読書を楽しむ旅へ。本がもっと好きになる全国のブックホテル・旅館10選

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