愛知・犬山城下町の食べ歩きマップ！映えスイーツ＆名物グルメおすすめ12選

※営業時間や提供内容が変更となっている可能性がございます。
※価格は税込み表記です。
※食べ歩きをする際は、ゴミはポイ捨てせず、各自で持ち帰りましょう。

“尾張の小京都”とも呼ばれる「犬山城下町」とは？

犬山城下町は、国宝・犬山城の築城とともに整備された歴史ある街並みが広がるエリア。かつては職人や商人が集まり、町名にも「魚屋町」「鍛冶屋町」など当時の名残が残っています。通りには江戸から昭和にかけての建物が多く残り、古民家をリノベーションしたカフェやショップが軒を連ねる景観は“尾張の小京都”と呼ばれるほど。春には犬山祭の車山が並び、祭りの熱気とともに華やかな雰囲気に包まれます。

そして、犬山は「串物のまち」と呼ばれるほど串グルメが盛んな街。そのルーツは豆腐を串に刺して食べる郷土料理「でんがく」で、ユニークで多彩な串料理がご当地グルメとして次々と誕生。犬山城下町は今や人気の食べ歩きスポットとなりました。

犬山城下町で食べ歩きをするなら、お店が続々と開店し始める11時ごろがおすすめ。平日はゆっくりと回れそうですが、土日や祝日、犬山祭の期間（4月の第1土曜・日曜）はかなり混み合うため、少し早めに到着しておくと余裕のある食べ歩きを楽しめます。

犬山城下町のおすすめ食べ歩きマップ

SNS映え必至！カラフルでかわいい「スイーツ」

犬山城下町の食べ歩きといえば、カラフルでかわいらしいスイーツの数々です。城下町の歴史的な街並みに映える見た目と上品な甘さが魅力で、SNSでもたびたび話題に。犬山のスイーツを5品紹介します。

【串団子】見た目も味も楽しめる、犬山城下町の定番「恋小町だんご〜茶処くらや～」

犬山城下町を代表する人気スイーツ店といえば「恋小町だんご～茶処くらや～」。色とりどりの餡やフルーツをのせたかわいらしい見た目はSNSでも話題で、犬山の食べ歩きには欠かせない存在です。

素材にこだわったおだんごの上に、いちごや桃、抹茶、レモンなど、季節の餡をトッピングした一串はまるで小さなアート。なかでも人気の「ハイカラ恋小町セット」は、4玉のおだんご2本と犬山茶が付いた贅沢なセットで、見た目の華やかさと上品な甘さが魅力です。お茶と一緒にいただけば、ほっとするひとときが広がります。

ほかにも、犬の鼻が描かれている「犬ヤマアイス」などフォトジェニックなスイーツが並び、何度訪れても新しい発見があります。犬山観光のスタートにもぴったりな、華やかで幸せ気分になれる一軒です。

恋小町だんご〜茶処くらや～

【フルーツ飴】ハートがちりばめられたカフェで楽しむ「HONMACHI COFFE」

犬山城下町のメインストリートを歩いてすぐの場所にある「HONMACHI COFFEE」は、ハートのモチーフが印象的なフォトジェニックカフェ。入り口にはハート型のミラーが設置されており、鏡越しに写真を撮るのが人気です。

店内はドライフラワーが飾られた温かみのある雰囲気。メニューは、SNSでも話題の生搾りモンブランやアサイーボウル、レモネード、瓶プリン、フルーツサンドなどが揃い、トレンドスイーツを存分に楽しめます。

人気の「フルーツ飴」を2本チョイス。いちごのフルーツ飴は、パリッと飴が割れた瞬間に果汁がじゅわっと広がり、甘みと酸味のバランスが絶妙。パイナップルのフルーツ飴は、爽やかな果実味と飴の甘さが驚くほどマッチしていました。外で食べても溶けにくく、見た目の華やかさとともに食べやすさも魅力。SNS映えも味も満点の注目のお店です。

HONMACHI COFFEE（ホンマチコーヒー）

【紫いもシェイク】まるで“飲むやきいも”「芋カフェ えん」

犬山城下町の食べ歩きのなかでも、秋にぴったりの甘味スポットとして人気なのが「芋カフェ えん」。

町家を改装した店内は、木のぬくもりと柔らかな照明が印象的で、まるでタイムスリップしたかのよう。中庭や縁側からの景色も美しく、浴衣や着物での散策途中に立ち寄る人も多いそうです。

メニューは、茨城県産の高糖度“紅はるか”を使用した焼きいもスイーツが中心。焼きいもパフェやさつまいもシュークリーム、焼きいも塩バター小豆など、どれもお芋の自然な甘みを活かしたやさしい味わいです。

この日は人気の「紫いもシェイク」を実食。自家製焼きいもペーストにミルクと生クリームを合わせた濃厚なドリンクで、トッピングの芋チップとクッキーがアクセントになっています。見た目はボリューミーですが、味は甘さ控えめで後味すっきり。まるで“焼きいもをそのまま飲む”ような贅沢な一杯です。

店内には“芋”をテーマにしたフォトスポットもあり、SNS映えも抜群。犬山城下町の散策の途中に、ほっと一息つくのにぴったりなカフェです。

芋カフェ えん

【バウムクーヘン串】自家製米粉100%が嬉しい「ココトモファーム犬山城下町プラザ」

「ココトモファーム」は、“ココでトモだちになろう”をコンセプトに、誰もが笑顔になれる居場所づくりを目指している米農家。自然豊かな田んぼで自ら育てたお米を使い、自家製米粉100％のグルテンフリーバウムクーヘンを販売しています。

犬山城下町プラザ店は犬山城下町メインストリートの中間地点にあり、食べ歩き途中にふらりと立ち寄るのにぴったり。

人と人とのご縁を大切にしたいという思いから生まれた「縁バウム」のいちごフレーバーをいただきました。ふわふわのソフトバウムに、いちごのチョコレートがコーティングされた一品で、甘酸っぱい香りがふんわり広がる幸せな味わいです。

ほかにも、西尾産の抹茶を練り込んだチョコレートを使用した「抹茶」や、季節限定フレーバーも登場。どれも素材の風味を活かしたやさしい甘さが魅力です。

他店舗（ココトモカフェ犬山駅店・西尾寺津店・フロイデ店）では、好みの「縁バウム」とトッピングチョコを選んで自分だけのバウムをデコレーションできる体験メニューもあり、親子や友人同士での思い出づくりにもぴったり。犬山の街歩きの途中に、立ち寄ってみてください。

ココトモファーム犬山城下町プラザ

【クラフトアイス】卵・白砂糖不使用！甘じょっぱさが人気の「YEH ice cream」

「YEH ice cream（ヤア・アイスクリーム）」は、犬山城下町から少し歩いた場所にある、夫婦で営むクラフトアイスクリーム店。卵や白砂糖を使わず、地元の旬の食材を中心に仕上げたアイスが評判です。コーンも自家製で、米粉を使った手焼き仕上げ。ひと口目からやさしい甘みと香ばしさが広がります。

この日は、人気No.1「クリームチーズ・オリーブオイル」とNo.2「アメリカン・ブレックファースト」をコーンで。「クリームチーズ・オリーブオイル」は濃厚なチーズのコクにオリーブオイルの香り、仕上げのブラックペッパーがピリッと効いた大人の味わいです。

「アメリカン・ブレックファースト」は国産無添加・サイトウハムのベーコンを使用。甘じょっぱさのバランスが絶妙で、思わず“もう一口”が止まりません。隣接スペースで室内飲食もでき、暑い季節でもゆっくり楽しめるのも嬉しいポイント。

季節ごとに登場する限定フレーバーも多彩で、訪れるたびに新しい発見が楽しめます。

YEH ice cream

昔ながらの味わいから飛騨牛まで。小腹を満たせる「しょっぱいものグルメ」

おいしいスイーツを楽しんだ後は、しっかり食べたい「しょっぱいもの」はいかがですか？ 飛騨牛の肉寿司や五平餅など、お腹も心も満たしてくれる絶品グルメが勢ぞろい。昔ながらの味からトレンドのメニューまで、幅広く楽しめます。

【醤油おこげ串】老舗店の漬物を味わえる「香味茶寮 壽俵屋 犬山井上邸」

創業以来、守口漬や奈良漬などの伝統の味を受け継ぐ「香味茶寮 壽俵屋（じゅひょうや） 犬山井上邸」。

風情ある町家づくりの店内では、酒粕や味醂粕で漬け込んだ魚の粕漬けや、お肉の粕漬けの定食などをゆっくり味わうことができます。お座敷席もあり、落ち着いた空間でくつろげるのが魅力です。

食べ歩きに人気なのが、香ばしい焼きおにぎりに自慢の守口漬・奈良漬を添えた「醤油おこげ串」。香り高い醤油の焦げた香ばしさが口いっぱいに広がり、漬物のほどよい塩味が後を引くおいしさです。

ハート型の串はランダムで、当たれば幸せが訪れるとか…⁉

実は、犬山のご当地グルメコンテスト「串キング」を獲得した実力派グルメでもあります。「醤油おこげ串」に使われている守口漬・うり奈良漬のセットはお土産にも人気。食事もテイクアウトも楽しめる定番スポットです。

香味茶寮 壽俵屋 犬山井上邸（こうみさりょう じゅひょうや いぬやまいのうえてい）

【あぶり肉寿司】A5ランク飛騨牛の旨みを贅沢に味わう「肉兵衛」

「肉兵衛」は、A5ランクの飛騨牛を使用したあぶり寿司が人気のお店。えびせんべいを皿代わりに使ったスタイルで、テイクアウトや食べ歩きにもぴったり。

「飛騨牛贅沢あぶり寿司」は、A5ランクの飛騨牛を炙った握り2貫と、うずらの卵をのせた軍艦1貫のセット。炙りの香ばしさととろけるような脂の旨みが酢飯と絶妙に絡み合い、口の中に上品な甘みが広がります。

お醤油を少し垂らすと、飛騨牛本来のコクが引き立ち、まさに至福の一口。海外からの観光客にも人気が高く、特に「飛騨牛あぶり寿司 うにのせ」は、贅沢な組み合わせとして評判なのだとか。隣には姉妹店の「蘭丸」もあり、飛騨牛串焼きを手軽に楽しめます。どちらも立ち寄り必須のグルメスポットです。

肉兵衛

【華串カツ】カラフルな衣が映える犬山名物！「クシカツ となまる」

犬山城へと続く本町通りの真ん中にある「クシカツ となまる」は、食べ歩きにぴったりな串カツ専門店です。名物は、カラフルな五色あられをまとった「華串カツ」と、オリジナル味噌を使った「味噌串カツ」。どちらも注文を受けてから揚げるため、アツアツの状態で楽しめます。

「華串カツ」は、見た目のインパクトも抜群。衣の中のあられがサクッと香ばしく、軽やかな塩味が素材の旨みを引き立てます。卓上には“激辛ソース”や“わさび塩”など、味変アイテムもあり、何本でも飽きずに食べられそうです。

また、「犬山小町ビール」や「犬山ッコリ」など、犬山の名を冠したオリジナルドリンクも充実。華やかなビジュアルとご当地感たっぷりの一品は、旅のテンションをぐっと高めてくれます。

クシカツ となまる

【カプレーゼ串】“世界のつまみ”が一口で楽しめる「Passport」

「一瞬の幸せをひと串で」をコンセプトに、世界のおつまみを串スタイルで楽しめる「Passport」。犬山城下町の中心にあり、カジュアルに世界の味を堪能できる注目のスポットです。

メニューは、チーズや魚介、野菜を使ったバラエティ豊かなラインナップ。その中でも人気No.1は「カプレーゼ」。ハート型のモッツァレラチーズとミニトマトが交互に並ぶかわいらしい見た目で、ほどよい酸味とチーズのまろやかさが口の中で調和します。

あわせて注文した「サーモンロール」は、スモークサーモンの香りとなめらかなサワークリームの酸味が絶妙で、ワインやクラフトビールにも相性抜群。見た目も上品で、一口サイズながら満足感のある一串です。

テラス席にはテーブルがあり、晴れた日はここで昼飲みを楽しむのもおすすめ。クラフトビールを片手に、異国情緒あふれる時間を過ごせます。

Passport

【五平餅】1本100円！国の登録有形文化財で食べられる「山田五平餅店」

初代「犬山串キング」で有名な「山田五平餅店」は、1986年創業の老舗だんご屋。店の前にはいつも行列ができ、香ばしい香りが漂います。一つひとつ手作りされる五平餅は、ゴマ・くるみ・ピーナッツをブレンドした特製タレが決め手。焼きたてを頬張ると、外は香ばしく、中はふっくら。素朴ながらも深い味わいが広がります。

驚くのは、価格が“1本100円”ということ。原料の米が高騰するなかでも値上げせず、地元の人にも観光客にも気軽に楽しんでほしいという思いが込められています。多い日には1日5,000本を売り上げることもあるそうで、その人気ぶりがうかがえます。

建物は国の登録有形文化財に指定されており、歴史的な風情も見どころ。江戸時代にはこの地に火の見櫓（ひのみやぐら）※があり、明治の濃尾地震で倒壊した後、現在は復元された櫓が店舗北側に立っています。

犬山の歴史を感じながら、焼きたての1本を片手に城下町を歩けば、食べ歩きの記憶がより味わい深いものになるはずです。

※やぐらとは、遠くを見渡して警戒・監視するために設けられた建築物のこと。

山田五平餅店

【牛でんがく】串グルメの元祖・田楽の進化系！「本町茶寮」

築100年の古民家を改装した和カフェ「本町茶寮」。木のぬくもりを感じる落ち着いた空間で、地元・犬山の伝統文化を味わえる人気スポットです。

抹茶や甘味をゆったり味わうカフェとしても人気ですが、食べ歩き派におすすめなのが「7種の田楽と犬山茶セット」。一口サイズの田楽がずらりと並び、彩りも味のバリエーションも豊か。手に取りやすく、歩きながらでも犬山の味を堪能できます。

また、今年から販売が始まった「牛でんがく」も見逃せません。すき焼き風と朴葉（ほおば）みそ風の2種類があり、香ばしい味噌の香りが鼻をくすぐります。1本250円という手軽さも嬉しく、甘辛い味付けについついご飯が欲しくなります。

歩き疲れたら、犬山焼の器でいただく抹茶でひと休みも。町歩きの途中に立ち寄るだけで、歴史と味覚の両方を楽しめるスポットです。

本町茶寮

【ベーグルサンド】古民家カフェでトレンドのベーグルを楽しめる「GOAT:」

「GOAT:（ゴート）」は、2022年にオープンしたスタンドカフェ。オリジナルブレンドのコーヒーをはじめ、トレンドのベーグルサンドやキーマカレードッグなど、テイクアウトにぴったりのメニューが揃っています。

コーヒーは旧中山道沿いの「コクウ珈琲」のオリジナルブレンドを使用。苦みを抑えたすっきりとした味わいで、世代や性別を問わず飲みやすい一杯です。

取材時は、トニックウォーターとエスプレッソを組み合わせた「エスプレッソトニック」と、手作りベーグルサンドは4種類の中から「生ハム＆クリームチーズ」をチョイス。爽やかなエスプレッソの苦みとトニックのやわらかな甘みが絶妙にマッチしていて、クセになる味わいでした。

ベーグルサンドは軽やかで、コーヒーとの相性も抜群。ドリンクに貼られたシールは時期によってデザインが変わるそうで、訪れるたびにちょっとした楽しみがあります。

GOAT:

「犬山城」で絶景を楽しむのもお忘れなく

犬山城は、1537年に織田信長の叔父・織田信康が築城したと伝わる国宝の城で、現存する日本最古の木造天守を誇ります。木曽川を見下ろす小高い丘の上に建ち、天守最上階からは濃尾平野や伊木山、遠くに御嶽山まで一望できる圧巻の景色が広がります。

この城は、信長・秀吉・家康の三英傑がそれぞれの時代に手にした“天下取りの城”としても知られ、戦国の歴史ロマンが息づく場所。食べ歩きで賑わう犬山城下町からも徒歩圏内にあり、食と歴史を両方満喫できるのが犬山観光の魅力です。城下町でのグルメ散策を楽しんだあと、天守最上階からの絶景を見に行くのもおすすめです。

味わいも景色も、犬山でしか出会えない旅を

歴史情緒あふれる犬山城下町は、フォトジェニックなスイーツから老舗の名物グルメまで、食べ歩きが楽しめるスポットが満載。食の魅力に浸ったあとは、国宝・犬山城の天守から絶景を眺め、心まで満たされるひとときを過ごしてみてください。

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