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JUL 17 2025

愛知ディープ探訪 ~八丁味噌と家康の面影が息づく岡崎を巡る

愛知県・三河地方に位置する岡崎市は、徳川家康の生誕地として名高く、東海三県(愛知・岐阜・三重)に根づく「八丁味噌」文化が色濃く息づくまち。今回の旅では、家康ゆかりの史跡を巡り、八丁味噌の味噌蔵を見学。味噌カツや味噌煮込みなどの地元グルメも堪能しました。さらに郊外の奥殿陣屋では、喧騒を離れた静かなひとときを過ごし、岡崎の奥深い魅力に触れる旅となりました。

八丁味噌をもっと楽しむ!岡崎の味噌グルメめぐり

八丁味噌の発祥地、岡崎市では、濃厚な味噌の旨みを活かした多彩なグルメが楽しめます。市内の飲食店では、まぜめんや、煮込みうどん、味噌カツなど、地元ならではの味が堪能できます。

岡崎の老舗うどん店「大正庵釜春本店」では、岡崎発のご当地グルメ「岡崎まぜめん」が味わえます。
さまざまな料理に使われてきた八丁味噌ですが、実は“発祥の地・岡崎ならではの味噌グルメ”というものは長らく存在しませんでした。そこで2012年、「八丁味噌を使う」「岡崎産の食材を使う」など8つの定義を満たす新ご当地メニューとして誕生したのが、「岡崎まぜめん」です。
老舗うどん店「大正庵釜春本店」では、岡崎発のご当地グルメ「岡崎まぜめん」が味わえます。2012年に誕生した新メニューで、老舗味噌蔵「まるや」の味噌を肉みそに仕立て、シャキシャキの野菜とモチモチのうどんが絶妙に絡み合います。開業以来初の“汁なし”うどんは、岡崎ならではの新しい味噌体験です。
また、土鍋でぐつぐつ煮込まれる「八丁味噌煮込みうどん」も名物。濃厚な味噌に負けない専用麺はもっちりと力強い食感があり、長時間煮込んでもコシがあります。熱々の味噌スープとよく合い、口いっぱいに深い旨みが広がります。地元では真夏でも通年で食べられています。岡崎を訪れたら、そんな東海の食文化をぜひ体験してみてください。

岡崎公園内にある「隠居曲輪 八丁味噌料理 いちかわ」で、名物の味噌カツをいただきました。
ここでは、老舗蔵「カクキュー」と「まるや八丁味噌」の八丁味噌を贅沢に使い分けています。味噌カツの命ともいえる味噌だれは、八丁味噌、ざらめ、水だけで作られるシンプルながら奥深い味わい。鍋肌で香ばしく焼けた味噌をへらで丁寧にこそげながら、時間をかけてじっくり炊き上げた一品です。
カリッと揚がったカツに、甘じょっぱい味噌だれがとろりと絡み、ごはんが止まらなくなるおいしさ。まさに岡崎でしか味わえない、至福の味噌グルメです。

味噌蔵を見学したあとは、和菓子店「近江屋本舗」の八丁味噌スイーツ「岡崎たま石」がおすすめ。見学でも見た、味噌づくりに欠かせない桶の上の石積みをイメージした、サクサク食感のクッキー風焼き菓子で「カクキュー」の味噌を使用しています。ほどよい甘さの奥に香る味噌の風味が絶妙で、見た目にもかわいらしい一品。お土産にもぴったりな、岡崎らしさあふれるお菓子です。

八丁味噌のふるさと・岡崎では、伝統の味を受け継ぐだけでなく、時代に寄り添った新しい味噌グルメが生まれ続けています。どれもがこの土地ならではの工夫とこだわりにあふれ、旅の思い出をより深いものにしてくれます。発祥の地だからこそ出会える味と人と物語を、ぜひ現地でじっくり味わってみてください。

大正庵釜春本店

住所愛知県岡崎市中岡崎町6-9
電話0564-21-0517
営業時間11:00~(L.O. 15:00)、17:00~21:00(L.O. 20:30)
定休日水曜日
URLhttp://www.kamahalu.co.jp/

岡崎公園 隠居曲輪 いちかわ

住所愛知県岡崎市康生町561-1
電話0564-22-2479
営業時間平日 11:00~15:00/土日祝 11:00~16:00
定休日水曜日
URLhttps://okazaki-ichikawa.jp/

近江屋本舗

住所愛知県岡崎市矢作町加護畑107
電話0564-31-3350
営業時間9:00~19:00
定休日火曜日
URLhttps://www.omiya-honpo.net/

小藩が紡いだ大名文化の美にふれる「奥殿陣屋」

岡崎市の郊外にある「奥殿陣屋」。
岡崎市郊外にある「奥殿陣屋」は、江戸時代中期に三河の名家・奥殿松平家の藩庁として築かれた陣屋跡です。現在は史跡として保存され、庭園や花々を楽しめる公園としても親しまれています。

“陣屋”とは、江戸時代に城を持たない小規模な藩や代官所の政庁として設けられた役所・屋敷のことを指します。城郭のような石垣や門構えがあり、見た目はお城っぽくもありますが、防衛施設としての城とは全く違うものです。むしろ、城を建てたくともそれを許されなかった藩主が作ったのが“陣屋”です。

奥殿陣屋は三河の名家・奥殿松平家の陣屋跡です。武家屋敷らしい簡素な美しさのある書院とそこから眺められる庭園、また、藩主廟所、土塁の一部が現存し、長屋門や母屋が復元されています。歴史的なスポットとしてだけでなく、地元の農産物直売所や喫茶スペースもあり、何よりも“入場料無料”で、時間を気にせずゆったりと過ごせる場所。家康と同じ松平家の一門が築いた奥殿陣屋は、城を持たぬ藩の知恵と工夫が光る、もうひとつの“三河の武家の記憶”です。

「奥殿藩について知りたい!」そんな知的好奇心がある方は、ぜひ敷地内にある資料展示室へ。
奥殿松平家は、家康と同じ松平一門。祖である松平真次は「大坂の陣」で功を挙げ、大番頭に抜擢されて7,000石を与えられた旗本です。その孫・乗真が奥殿村(現在の岡崎市)に陣屋を構え、この地を治めました。
奥殿藩の中で注目されるのが、4代藩主・乗友の五男として生まれ、後に近代茶道の祖と称された裏千家11代家元・玄々斎宗室です。彼は椅子とテーブルを用いた「立札式」を創案し、その形式は現在も広く受け継がれています。また、8代・松平乗謨(大給 恒)は幕末に老中格や陸軍総裁を歴任し、旭日章などの勲章制度や、日本赤十字社の前身・博愛社の創設にも関わるなど、日本の近代制度づくりに貢献した人物です。

奥殿陣屋は、奥殿松平家の歴史を今に伝える貴重な場所で、四季折々の自然に癒されることもできます。歴史に触れるもよし、花を愛でて一息つくもよし。岡崎の奥座敷・奥殿陣屋は、訪れる人それぞれの時間を、ゆったりと受けとめてくれます。

奥殿陣屋

住所愛知県岡崎市奥殿町字雑谷下10
電話0564-45-7230
開館時間9:30~16:30(施設により異なる)
定休日月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始(詳細はHPをご確認ください)
URLhttps://okazaki-kanko.jp/okutono-jinya

掲載の内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。

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