常滑市は、千年の歴史があると言われる“常滑焼”が有名です。「日本六古窯」のひとつでもあり、古くから大型の甕や壺が知多半島西岸という地の利により、海運で全国へと運ばれました。中部国際空港セントレアからたった5分と、アクセスの良い常滑。やきものの町をのんびり散策する、気軽な旅をレポートします。
画像: 愛知県で自撮りっぷ!常滑焼の里を巡る

西村 愛

2004年からスタートしたブログ「じぶん日記」管理者。47都道府県を踏破し、地域の文化や歴史が大好きなライター。
島根「地理・地名・地図」の謎 (実業之日本社)、わたしのまちが「日本一」事典 (PHP研究所)、ねこねこ日本史でわかる都道府県(実業之日本社)を執筆。 サントリーグルメガイド公式ブロガー、Retty公式トップユーザー、エキサイト公式プラチナブロガー。

赤茶の土管と緑織りなす自然風景「常滑やきもの散歩道」

常滑駅周辺に広がる「やきもの散歩道」は、くねくねと続く細い路地を歩きながら焼きものの町・常滑を満喫できる散策道です。
レンガの煙突や土管が並ぶ道には自然も多く残され、季節を感じながらのふしぎな風景を楽しむことができます。観光スポットとして整備もされているので、ところどころにある陶製の道案内を見ながら自由に歩きつつ、買い物したりカフェへ立ち寄ったりといった楽しみ方ができます。渋い赤茶の風景と咲き誇る花々や生い茂る緑が交じり合う独特な風景は、写真映えする一枚を撮影するのにぴったりです。

常滑駅から「とこなめ招き猫通り」方面へ行くと、様々な陶製の招き猫が迎えてくれます。
巨大な「見守りとこにゃん」は写真スポットとしてマストで立ち寄りたいですね。やきもの散歩道から続く歩道橋の上から撮影すると、より近くから撮ることができますよ。

時が止まったような美しい町の風景と、迷路のような細い小径をワクワクしながら散策できる常滑で、喧騒から離れた非日常を感じる時間を過ごせました。
名古屋からでも電車では50分ほどで、アクセスも良好です。

常滑やきもの散歩道

住所愛知県常滑市栄町
電話0569-89-6561(常滑市観光協会)
URLhttps://www.tokoname-kankou.net/

優しい空間で過ごす「古民家カフェnuu」のランチ

登り窯や窯元が点在し、レンガの煙突が立つ姿が“陶芸の里”を思わせる「やきもの散歩道」。土産物店や飲食店やカフェなどもあり、細い路地がいい味を出しています。
この日のランチは散策中に立ち寄れる、緑濃い小径沿いにある「古民家カフェnuu」です。
古民家の門をくぐり、広い庭を抜けてカフェへ入店。暖かい古色に包まれる情緒たっぷりの店内は、落ち着いた明かりの1階と、光差し込む2階があります。グリーンが飾られ優しい雰囲気に満ちた癒しの空間です。

ランチには、カフェの間借りキッチンから提供されるその時々の料理を楽しめます。この日は、“ゆるりがもり”松本さんが作るnuuコラボランチの「おむすびデリプレート」。10種類以上のお惣菜とおにぎり、お味噌汁が付く定食スタイルです。
おかずひとつずつがとても丁寧で、野菜もたっぷり。ゆっくりおしゃべりしながら楽しみたい、そんなランチでした。
食器には常滑焼の作家ものが使われ、それらは店内で販売されています。気に入ったらその場で買い物もできる、焼きものとの近さも感じられるお店です。
店舗名の「nuu」は“縫う”。和裁をするオーナーの縫った着物や小物も販売されています。

古民家カフェnuu

住所愛知県常滑市栄町2-73
電話0569-89-8755
営業時間10:00~16:00
定休日木曜日・金曜日・土曜日
URLhttp://nuu-kimono.com/

四季の移ろい感じられる庭とやきもののミュージアム「INAXライブミュージアム」

ここは、常滑のやきものに関する歴史や、ものづくりの精神を伝える6つの施設が建つミュージアムです。
大きな煙突が立つ施設の中心「窯のある広場・資料館」は総合受付にもなっていて、館内をわかりやすく解説した“みどころマップ”がもらえます。この建物は1921年に建った100余年前の土管工場で、国登録有形文化財・近代化産業遺産にも指定されています。中にある窯では、土管が焼かれていく様子がプロジェクションマッピングでわかりやすく紹介されています。

広い敷地内には四季折々の樹木が植えられ、気持ちの良いスポットです。「テラコッタパーク」では、日本の近代建築に使用されたタイル・テラコッタの一部が展示されています。名古屋中心地にあり、惜しまれながら2018年に閉店した「丸栄百貨店」を設計した巨匠・村野藤吾作タイル壁画の一部や、失われたビルや建築物の一部が保存展示されています。
また、「建築陶器のはじまり館」では、東京・帝国ホテル旧日本館建設時、フランク・ロイド・ライトが指示して作らせた常滑製「黄色い煉瓦(スクラッチタイル)」の柱を見ることができます。ホテル建築の際に煉瓦製造を任された常滑で、この煉瓦を焼くために設立された「帝国ホテル煉瓦製作所」がINAXのルーツとなったこともあり、ストーリーを感じさせます。

「世界のタイル博物館」はとにかくかわいいタイルがいっぱい!
世界中の装飾タイルやその歴史などがわかりやすく展示されており、きっと誰しもがタイルの魅力に引き込まれるでしょう。日本を代表するトイレやタイルなどの水まわり製品のメーカー「LIXIL」の施設とあって、美術品のようなトイレ陶器もたくさん展示されています。昨年販売され、大人気で一時期品薄になった「トイレの最中」も、ミュージアムショップで購入できますよ。

他にも、モザイクタイルの体験や光るどろだんごづくり、期間限定の展覧会などみどころが多い施設。「やきもの散歩道」と併せてまわれる、常滑の人気スポットです。

INAXライブミュージアム

住所愛知県常滑市奥栄町1-130
電話0569-34-8282
入館時間10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日水曜日(祝日の場合は開館)、年末年始
URLhttps://livingculture.lixil.com/ilm/

常滑の窯跡で楽しむカクテルと季節のケーキ「バー&ビストロ 共栄窯」

常滑駅のすぐ近くにある「バー&ビストロ共栄窯」は、昭和29年に建てられた土管を製造した窯を改装した、常滑焼の世界にどっぷりと浸れる飲食店。
飲食店として利用されるようになって8年。その前はギャラリーやアートスクールとして使われていた経緯もあり、現在も別棟で陶芸教室が行われています。

明治時代になり、常滑では大量生産ができる大きな窯が相次いで造られるようになりました。
ここも、明治時代から土管製造を始めた窯のひとつでした。
現在バーとして使われている窯跡は、昭和になり再構築された大型の「倒炎式角窯」で、たき口などをそのまま利用し長いカウンターを置いた雰囲気ある空間です。窯の中はつやつやと光るガラス質でコーティングされています。これは土管製造工程において、塩を使って焼かれていたために、窯全体にも塩釉がかかり、艶光りする美しい壁肌となったことが由来しています。

食事やお酒・カクテルだけでなく、遅い時間までケーキや焼き菓子などのスイーツが食べられたり購入できたりする、貴重なお店。
この日はカクテル「コスモポリタン」と、チーズケーキをいただきました。
気分やフレーバーによって、カクテルを作ってもらえる他、料理内容も充実。
ドーム型の窯の中でゆっくり、大人の時間を過ごせるお店です。

バー&ビストロ共栄窯

住所愛知県常滑市北条2丁目88
電話0569-34-7786
営業時間ランチ11:00~14:30(L.O.13:30)、ディナー17:00~24:00(L.O.23:00)
洋菓子販売11:00~24:00(L.O.23:00)
URLhttp://bar-kyoueigama.com/

ボーイング787初号機を間近で楽しむ!中部国際空港セントレア「フライト・オブ・ドリームズ」

ここは、中部国際空港の空港内で食べて遊んで体験できるスポットです。セントレアに到着した際、または帰りの便までの時間に立ち寄れる「フライト・オブ・ドリームズ」には、アメリカ・シカゴに本社を置く大型旅客機メーカー「ボーイング社」のボーイング787初号機が展示され、飛行機を見ながら飲食が楽しめるカフェやレストラン、フードコートも併設されています。

まず目に飛び込んでくるのは、迫力ある大きな翼を広げた飛行機の姿。
1階のフライトパークでは、普段見ることができない飛行機の細部までを間近に見て、中に入ってコックピットを見学したり、下をくぐったり、機体を存分に楽しめます。パネル展示での機体の説明や紹介、エンジンやタイヤなどを見学することができる、乗り物好きはもちろん旅好きなどにも刺さる施設で、飛行機に乗るよりも飛行機をもっと近くに感じられるダイナミックな体験が可能です。

キッズエリアでは、すべり台やネットトランポリンの上でジャンプして遊べる大型ネット遊具「もくもくクラウド」など、アスレチック遊具も豊富。疲れたら飛行機の翼の下で食事も楽しめ、大人も子供も満足できるスポットです。
また、屋内施設なので、旅行中のあいにくの雨の日にもありがたい施設ですね。
一部コンテンツは有料ですが、施設に入るのはなんと無料。実物の飛行機を堪能できるまたとない機会で、旅の思い出作りにも一役買ってくれるでしょう。

中部国際空港(セントレア)フライト・オブ・ドリームズ

住所愛知県常滑市セントレア1-1
電話0569-38-1195
営業時間10:00~18:00(店舗によって異なる)
URLhttps://www.centrair.jp/service/flightofdreams.html

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