「松島の奥座敷」といわれる奥松島エリアをはじめ、複数のビーチを有する宮城県東松島市。日本三景で有名な松島町と比べれば、まだ知る人ぞ知る場所ですが、東松島市にはオーシャンビューにおいしい海の幸、自然を堪能できるアクティビティがあり、近年、新しい観光スポットも続々と誕生しています。

〈2日目〉

見て、買って、食べられる。思いおもいに過ごせる庭園

画像1: 見て、買って、食べられる。思いおもいに過ごせる庭園

2日目は、2021年にオープンした複合施設「奥松島クラブハウス」からスタートです。

「地域に明かりを灯す」をテーマに、盆栽庭園や飲食店、ショップ、ギャラリーが点在し、400本のもみじ回廊と100本の桜並木が夜にはライトアップ。春は満開の桜、夏は緑、秋は紅葉、冬は雪化粧と、四季折々の景色を楽しみながら敷地内を散策できます。

画像2: 見て、買って、食べられる。思いおもいに過ごせる庭園

敷地内の「のびるノ茶屋」で「超熟成つぼ焼きいも」(大・税込380円)をテイクアウト。屋外の休憩スペースでいただきます。

画像3: 見て、買って、食べられる。思いおもいに過ごせる庭園

つぼ焼きいもとは、壺の中で焼くねっとり系の焼きいも。炭火でじっくりと時間をかけて焼き上げることで、甘い蜜がたっぷり出てとろけるような食感に。サツマイモは紅はるか、シルクスイートなど、時期によって品種や産地が変わります。

画像4: 見て、買って、食べられる。思いおもいに過ごせる庭園

旅先で見つけたおいしいものは、持ち帰りたくなるもの。受付棟では、のびるノ茶屋のほし焼きいもや東松島の名産品を購入できます。

画像: (左上から)奥松島クラブハウス限定、「東松島長寿味噌」の「濃口翁醤油」卓上サイズ(200ml・税込300円)。 「のびるノ茶屋」の「特製ほし焼きいも」(税込420円)。「のり工房矢本」の味付き「塩のり」はオリーブ、黒こしょう、わさび、プレーン(各8切12枚・税込250円)。

(左上から)奥松島クラブハウス限定、「東松島長寿味噌」の「濃口翁醤油」卓上サイズ(200ml・税込300円)。
「のびるノ茶屋」の「特製ほし焼きいも」(税込420円)。「のり工房矢本」の味付き「塩のり」はオリーブ、黒こしょう、わさび、プレーン(各8切12枚・税込250円)。

この場所でしか手に入らない物を買って帰るのも、旅の楽しみの一つ。「自分用にも欲しい!」と、お土産選びを楽しむ髙瀨さんでした。

奥松島クラブハウス

住所宮城県東松島市野蒜字北余景15-1
電話0225-98-8123
営業時間店舗により異なる ※webサイトを参照
定休日月曜日(祝日の場合は営業、翌平日休)
webhttps://omch.jp

生パスタとピザが絶品。海街のカフェレストラン

画像1: 生パスタとピザが絶品。海街のカフェレストラン

ランチは、店内の薪窯で注文を受けてから焼くピザと生パスタが評判の「亀岡ベース カリフォルニア食堂」へ。パスタだけでも10種類以上ある中、期間限定メニューの「唐辛子のタリオリーニ 和風ソース」(税込1,350円)をオーダーしました。

唐辛子を練り込んだ真っ赤なパスタは、生麺のモチモチ食感とピリッとした辛さがやみつきに。「自家製レモネードソーダ」(税込450円)でスッキリお口直し。

画像2: 生パスタとピザが絶品。海街のカフェレストラン

ペットと一緒に食事できる芝生のテラス席もあり、アットホームな雰囲気です。

画像3: 生パスタとピザが絶品。海街のカフェレストラン

2021年にできた亀岡ベースでは、SUPや水上オートバイなどのアクティビティを体験でき、マリンショップも併設。ここから海に出て、戻ってきたら食事やお茶というコースも叶い、東松島の海遊びを充実させてくれる活動拠点にぴったりです。

亀岡ベース カリフォルニア食堂

住所宮城県東松島市野蒜亀岡34-3
電話0120-900-139
営業時間11:00~16:00(ラストオーダー14:30)※夜は予約制
定休日木曜日、第3水曜日(祝日の場合は変更あり)
webhttps://kameoka-base.jp

片道20分の登山でたどり着く、一枚絵のような美景

画像1: 片道20分の登山でたどり着く、一枚絵のような美景

旅はクライマックス。松島湾最大の島・宮戸島の中央に位置する「大高森」に登ります。片道20分ほどで到着できる山頂からは、日本三景の松島湾を一望できるとあって、多くの観光客が目指す鉄板スポット。登山道が整備されていて、初心者でも登りやすい低山です。

登山口は観光案内所である「あおみな」側と「奥松島縄文村歴史資料館」側の2カ所にあり、今回はあおみな側から入りました。道中は森林浴に癒やされつつ、時折苦しい場面もありますが、たどり着いたときの喜びはひとしお。頂上で待っていた最高のサプライズに、思わず「わー!」と声が上がります。

画像2: 片道20分の登山でたどり着く、一枚絵のような美景

空にぐっと近づいたような感覚で、眼下には約260の島々が浮かぶ幻想的な海。松島四大観(しだいかん)の一つで、松島湾の形状を箱庭のように見られることから「壮観」と呼ばれています。この旅きってのベストショットが撮れました。

大高森は、宮城の美しい自然や土地の歴史、食などの魅力が楽しめるトレッキングコース「宮城オルレ」のひとつ「奥松島コース」のハイライトでもあります。

画像3: 片道20分の登山でたどり着く、一枚絵のような美景

パンフレットなどに掲載されている写真の多くは、この場所から撮影されているそうです。でも、生で見るほうが何倍も美しい。これこそが旅の醍醐味です。「来てよかった」。東松島を一望しながら、2日間の旅を振り返ります。

大高森

住所宮城県東松島市宮戸島
入場料無料
webhttps://higashimatsushima-kanko.com/sightseeing/

幸せを運ぶツバメがアイコン。住宅街のベーカリーカフェ

画像1: 幸せを運ぶツバメがアイコン。住宅街のベーカリーカフェ

登山後のご褒美に甘いものを。住宅街に佇む「ル・ニ・リロンデール」は、扉を開けた瞬間から焼きたてのパンとコーヒーの香りが漂い、さっそく幸せな気持ちに。

「日常でそんなささやかな幸せを感じるお手伝いができれば」と、店主の横山淑恵さんが震災後の故郷にオープンしたベーカリーカフェ。東松島の食材や季節のフルーツを使って毎日焼き上げるパンとスイーツを目当てに、近所の人はもちろん、遠方から訪れる人も多い人気店です。

画像2: 幸せを運ぶツバメがアイコン。住宅街のベーカリーカフェ

季節のケーキ。9月は「シャインマスカットのズコットケーキ」(税込530円)です。東松島産の米粉を使った生地に、山形県高畠町から届いたシャインマスカットがぎっしり。クリームチーズ入りの生クリームは甘さ控えめで、ペロリと食べられます。

「アイスコーヒー」(税込420円)は、ツバメとブルーインパルスが描かれたオリジナルグラスがかわいい。店名の由来であり、幸せを運ぶ鳥といわれるツバメのモチーフが店内のそこかしこにあり、見つけるたびにほっこり笑顔になります。

画像3: 幸せを運ぶツバメがアイコン。住宅街のベーカリーカフェ

スイーツやパン、ドリンクはテイクアウトOK。お土産に、スパイスが効いた本格チャイを手軽に楽しめるティーバッグ、オリジナルブレンドのドリップコーヒー(各1杯分・税込150円)も購入しました。幸せの香りをあの人にもおすそ分け。

画像4: 幸せを運ぶツバメがアイコン。住宅街のベーカリーカフェ

ル・ニ・リロンデール

住所宮城県東松島市小野中央17-1
電話070-1145-4420
営業時間10:00~17:00(ラストオーダー16:30)
定休日月・水・日曜日(祝日の場合は営業)
Instagramhttps://www.instagram.com/lenid2015/

今回訪れたスポットや体験したメニューは、ほとんどが東日本大震災の後に生まれたもの。行く先々で東松島を愛し、地域を盛り上げたいと尽力する素敵な人たちと出会いました。震災で大きな被害を受けながらも、復興に向けて進化している東松島の今を、旅をしながら感じてみてください。

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