画像: 新潟出身JALふるさとアンバサダーが巡る 醸造と発酵のまち新潟県長岡市

JALふるさとアンバサダー〔新潟支店〕 長谷川

皆さま、こんにちは。JALふるさとアンバサダー新潟担当の長谷川です。
いつもOn Trip JALをご覧いただきありがとうございます。
以前、越後三大花火のひとつ長岡花火をご紹介しましたが、今回はもっと詳しく新潟県第2の都市長岡市の魅力をお伝えします!

市の中心を信濃川が流れ、海・山・平野と自然豊かな長岡には16もの日本酒の蔵元があり、その数はなんと県内第1位!全国でも有数の酒どころです。
東京から上越新幹線で約1時間半と好アクセスの都市です。

朝日酒造

まず訪れたのは越路地域にある「朝日酒造」です。
1830年に久保田屋として創業し、看板商品「久保田」はこの久保田屋の屋号にちなんで、原点に立ちかえろうとの想いで名付けられたそうです。萬寿、千寿など聞いたことがある方も多いと思いますが、久保田ラインナップは17種類あるそうです。

画像1: 朝日酒造

酒蔵の見学は2種類で、通年見学可能の20分コースと、12月から4月下旬限定で酒造りの現場を見学できる60分コースがあります(60分コースは要予約)。

まず施設に入ると広いエントランスホールがあり、左手のボトリング工場では1時間当たり一升瓶換算で約4000本の瓶詰作業ができるそうです。
奥の四季折々の朝陽をイメージしたステンドグラスは、非常に彩りが豊かで圧巻です。
また酒樽をモチーフとした大きな柱があり、柱上部をよく見ると、おちょこの形という遊び心も。まるで美術館に来たようです。
こちらのホールでは毎月第三土曜日にはコンサートも行われるので、次回は酒蔵で癒しの時間を過ごしたいですね。

画像2: 朝日酒造

そして、今年の酒造りが始まったばかりの「松籟蔵」を特別にご案内いただきました。

別の建屋で精米した後、こちらの松籟蔵で洗米、蒸米、麹造り、仕込み、しぼりを行い、原酒が誕生するまでの工程が行われます。

画像3: 朝日酒造

こちらはお酒が発酵する仕込みタンクです。
たくさんのタンクは下の階と繋がっており、約2万L仕込むことができます。

60分見学コースでは酒造りの現場を実際に見ることができるので、日本酒愛飲家の方にはたまらない貴重な経験をさせていただけます。ぜひいらしてみてください!

酒蔵見学の後は隣接する「酒楽の里 あさひ山」に移動し、お買い物、試飲を楽しむことができます。「久保田」のシリーズや新潟県内で昔から親しまれている「朝日山」だけでなく、期間限定の商品もあり、朝日酒造のお酒が勢ぞろいです。

試飲でお好みの日本酒を見つけたら、「あさひ山 蛍庵」でお食事と一緒に楽しめます。
この日のランチは「秋茸と海老の天麩羅せいろ蕎麦」をいただきました。
お蕎麦には新潟らしく布海苔が練りこまれているので、のど越しつるつるです。
秋の味覚の天麩羅もとても美味しくいただきました。

画像4: 朝日酒造

〔お問い合わせ先〕朝日酒造株式会社

住所新潟県長岡市朝日880-1
電話0258-92-3181
営業時間9:00~17:00
定休日土・日曜・祝祭日

〔お問い合わせ先〕あさひ山 蛍庵(ほたるあん)

住所新潟県長岡市朝日 584-3
電話0258-92-6672
営業時間〔ランチタイム〕11:00~15:30
〔カフェタイム〕15:00~17:30
定休日年中無休(元日のみ休日)

摂田屋エリア

続いて訪れたのは長岡駅から一駅の宮内駅からほど近い、「醸造と発酵のまち」摂田屋です。
こちらでは地域の皆さまのあたたかさに触れながら、のんびりと街歩きをしました。
この周辺は上質な湧き水が出るため、江戸時代からお酒や味噌・醤油などの製造が盛んで、現在も多くの蔵が立ち並んでいます。

画像: 摂田屋エリア

Nagaokaぶくぶく発酵めぐり

吉乃川 酒ミュージアム「醸蔵」

県内で最も古い470年という歴史を持つ酒蔵の吉乃川。

画像: 吉乃川 酒ミュージアム「醸蔵」

敷地内にある「常倉」は大正時代に建てられ、かつてはお酒の瓶詰作業が行われていました。
現在は「吉乃川 酒ミュージアム「醸蔵」」として吉乃川を「知って」「飲んで」「買える」施設に生まれ変わっています。

「酒造り体験ゲーム」では目の前のディスプレイと手元のタブレットが連動しており、お子さまも酒造りの作業工程を遊びながら学ぶことができます。

画像: タブレットを振る加減やタイミングを掴むのが意外と難しく、熱中してしまっています。

タブレットを振る加減やタイミングを掴むのが意外と難しく、熱中してしまっています。

売店では幅広いラインナップの中から、オール新潟産米にこだわる「極上吉乃川」ブランドをはじめ、醸蔵限定のお酒、施設内で醸造する「クラフトビール」の試飲や購入も可能です。

皆さまも吉乃川酒ミュージアムに訪れて、吉乃川との関係を「醸す」のはいかがでしょうか。

〔お問い合わせ先〕吉乃川 酒ミュージアム「醸蔵」

住所新潟県長岡市摂田屋4-8-12
電話0258-77-9910
営業時間9:30~16:30(SAKEバーのラストオーダー16:00)
定休日火曜・年末年始(火曜が祝日の場合は翌水曜)

つづいて旧三国街道の方へと歩いて参りましょう。

越のむらさき・竹駒稲荷

江戸時代に江戸と越後を結び、参勤交代でも使われていた旧三国街道の入り口には、当時から190年続く老舗の醤油屋「越のむらさき」と、赤い鳥居と笑顔の狐さまが目印の「竹駒稲荷」があります。

画像1: 越のむらさき・竹駒稲荷

看板商品のだし醤油「越のむらさき」はお浸しやお豆腐にかけると素材本来のうまみを引き立ててくれますし、煮物や麺類のつゆとしてつかうのもカツオの香りが上品に広がっておすすめです。初めての方はまずはシンプルに卵かけご飯で、普通のお醤油との違いを比べてみてください!

〔お問い合わせ先〕越のむらさき

住所新潟県長岡市摂田屋3-9-35
電話0258-32-0159
定休日土・日曜・祝祭日
画像2: 越のむらさき・竹駒稲荷

歴史情緒あふれる黒壁の佇まいをゆっくりとすすむと、先ほど訪れた吉乃川の裏手を通ります。はじめは醤油の香りが漂っていたのが、だんだんと日本酒の香りに変わっていきます。この香りの変化を楽しみながら散策できるのも「醸造と発酵のまち」ならではですよね。

星野本店

さて旧三国街道の入り口から6分ほど歩いて参りました。
次にお邪魔したのは大きな樽が目印の醤油・味噌・麹製品を製造する「星野本店」です。

画像1: 星野本店

1846年創業。当時醤油は貴重で、味噌は各家庭で作られていたそうです。現在はフリーズドライの味噌汁や漬物なども販売されています。

今回星野さんにお話を伺い、「麹一夜漬けの友」をおすすめしていただきました!
越後では昔からお米を余すことなくつかう食文化があり、雪深い冬を越すためにも麹で食品を長期保存したり、食材を美味しくする工夫をしてきました。
新潟では塩麹ブームよりももっと前から麹を使っていたのですね。
私も自宅で野菜やお肉を漬けましたが、とても簡単に柔らかい麹漬け焼きができました!

画像2: 星野本店

敷地内には県内でも珍しい三階建ての蔵があり、国の登録有形文化財になっています。
9層にもなる蔵の壁や冠木の扉も見学可能で、こちらでは作家の方のワークショップや店員さんが直接レシピを教えてくださる料理教室も開催されます。詳しくはHPをご覧ください。

〔お問い合わせ先〕星野本店

住所新潟県長岡市摂田屋2-10-30
電話0258-33-7530
営業時間平日8:30~17:30
web星野本店(公式サイト)

このあとは十兵衛小路から宮内商店街 雁木通りへ戻ります。

旧機那サフラン酒製造本舗・米蔵

この場所は明治20年に創業し、かつて養命酒と勢力を二分するほどの人気だった薬用酒「機那サフラン酒」の製造所でした。
サフラン酒は綺麗な黄色でとろっとしており、シロップのような甘みと後から薬草の香りがしてきました。炭酸水で割ってもおいしいですし、お湯割りにすれば新潟の寒い冬でもぽかぽかと温まります。
現在この場所でのサフラン酒の製造はしていませんが、敷地内の雰囲気、特に国の登録有形文化財に指定されている蔵の美しさに引き込まれました。

画像1: 旧機那サフラン酒製造本舗・米蔵
画像2: 旧機那サフラン酒製造本舗・米蔵

全国的にこれだけの鏝絵(こてえ)で装飾された蔵は珍しく、保存状態も良いため、「日本一の鏝絵蔵」と言われています。扉には十二支や鳳凰、麒麟など縁起物が描かれていますが、実は十二支といっても描かれていない干支もあって、この場所をよく知る方でも見つけられていないのだとか。皆さまも鼠から順にどの干支がいないのか探してみてください!

敷地内にある「米蔵」は現在リニューアルされ、地元食材を活かしたおむすびカフェや地域の特産品を取り揃えています。こちらではサフラン酒の試飲やお土産もあるので、ぜひお試しください。

画像3: 旧機那サフラン酒製造本舗・米蔵

〔お問い合わせ先〕旧機那サフラン酒製造本舗・米蔵

住所新潟県長岡市摂田屋4-6-33
電話0258-86-8545
web摂田屋6番街発酵ミュージアム・米蔵(公式サイト)

たくさん歩いてそろそろお腹が空いてきました。

江口だんご 摂田屋店

画像1: 江口だんご 摂田屋店

創業明治35年、長岡で愛され続ける老舗のお団子屋さんです。
新潟の伝統 笹団子や五色団子が有名で、この摂田屋店では「越のむらさき」創業家の旧邸宅を改築しており、日本庭園を眺めながら甘味を楽しめます。

せっかくなので摂田屋店限定の「摂田屋だんごセット」をいただきました。
実はこのセット・・・今日周ったコースの締めくくりにふさわしいセットなんです!

画像2: 江口だんご 摂田屋店

粕雪のお茶は県北部の村上にある日本最北の茶畑で、「吉乃川」の酒粕を肥料として育ったお茶の葉を使っています。
漬物は「星野本店」の麹漬け、メインのみたらし団子の醤油は「越のむらさき」と「星野本店」のものを使用しており、まさに摂田屋尽くしのセットです。

テラス席に腰をおろして、一日を振り返るゆったりとした時間をお過ごしください。

〔お問い合わせ先〕江口だんご 摂田屋店

住所新潟県長岡市摂田屋4-8-28
電話0258-39-9173
営業時間〔販売〕9:30~18:00
〔実演販売〕10:00~16:30
〔喫茶〕10:00~17:00(ラストオーダー)
定休日火曜

いかがでしたでしょうか。
「醸造と発酵のまち」摂田屋では、歴史ある街並みと地域の皆さまのあたたかさを感じられます。

秋の味覚に紅葉に、私が新潟で過ごす中で一番好きな季節となりました。
皆さまの長岡へのお越しを心よりお待ちしております。

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