【新潟】米どころの神髄がここに。「ryugon」の雪国ガストロノミー
日本屈指の米どころとして名高い新潟県・魚沼。おいしさを生み出す要は厳しい冬の寒さと降り積もる雪であり、その文化を存分に体験できるのが「ryugon」です。約2,000坪の大庭園の中に16棟の古民家が設えられていて、雪国の大自然を間近で感じられることでしょう。
醍醐味のひとつが、民俗文化を今に伝える伝統料理などをベースにした“雪国ガストロノミー”。こちらは、山菜やきのこといった山の恵みや発酵食品、雪室(ゆきむろ)で保存された野菜など、雪国の暮らしに欠かせない食材と、雪国ならでは調理法を中心にした、同館ならではの料理を指します。
レストランの中央部には、炭火焼きをその場で味わえるように囲炉裏を設置。ディナータイムには、職人がじっくりと焼き上げた旬の肉や魚が提供されます。また、炊きたての魚沼産コシヒカリに合わせて、雪国ならではのご飯に合う惣菜が用意される朝食も見逃せません。
部屋のカテゴリーは、大きく分けて2種類。一戸建ての豪奢な「VILLA SUITE」と、和やかな雰囲気が漂う「CLASSIC」。ともに雪国らしさを感じられる設えで、細部に職人の技が光ります。
毎分80リットルを超える豊富な源泉を贅沢に使った、内湯や露天風呂も魅力。開放感あふれる露天風呂からは、四季折々に変化する坂戸山の景観を眺められ、心からのリラックスを感じさせてくれます。
ryugon
住所 | : | 新潟県南魚沼市坂戸1-6 |
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電話 | : | 025-772-3470 |
web | : | https://www.ryugon.co.jp/ |
【滋賀】近江の食文化を現代的に昇華。「ロテル・デュ・ラク」のテロワール 発酵フレンチ
日本一の大きさを誇る琵琶湖。その北部の奥琵琶湖にたたずむオーベルジュが「ロテル・デュ・ラク」です。コンセプトは“エナジーチャージ”。雄大な自然の調和が心からのリフレッシュを与えてくれる、レイクリゾートとなっています。
もともと近江は、独特の風味をもつ鮒ずしや、酒、味噌、醤油といった発酵食文化が盛んな土地なのです。オーベルジュの花形である料理は、地域独自の発酵食文化をフレンチに取り入れ、食材やソースを現代的に昇華した“テロワール 発酵フレンチ”が特徴です。その評価はきわめて高く、世界的なレストランガイド『ゴ・エ・ミヨ』で紹介されるほど。
あまたあるメニューから好きなものを好きなだけセレクトし、着席したままコース料理のように提供してもらえるオーダーブッフェスタイルのモーニングも好評。特に人気なのは、近江牛のステーキを3種のアレンジから選んで楽しむ贅沢な一皿です。
味わえるのは、フランス語で「風景」を意味する館内のレストラン「ル・ペイザージュ」。奥琵琶湖の豊かな緑と、神秘的な琵琶湖の深い青の水面の美しいコントラストを、全面ガラス張りの席から一望できます。
客室は本館棟に「レイクビューツインルーム」と広々した「ラグジュアリースイートルーム」。外にはコテージタイプの「ヴィラスイート」があり、1日1組で愛犬と過ごせるドッグヴィラも大人気。思いおもいの空間や景気を楽しめます。
本館内には、温泉を一部投入した貸切家族風呂も用意。また、夏季にはプライベートプールが利用でき、非日常感満点のバケーションを約束してくれます。
ロテル・デュ・ラク
住所 | : | 滋賀県長浜市西浅井町大浦2064 |
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電話 | : | 0749-89-1888 |
web | : | https://www.lhotel-du-lac.com/ |
【香川】小豆島の太陽と海が育む贈り物。「海音真里」のオリーブ会席
海と太陽に恵まれ、近年は「瀬戸内国際芸術祭」の開催地として人気の香川県・小豆島。その田ノ浦半島の中ほど、南北を海に挟まれた集落で2019年に開業した「海音真里(うみおとまり)」。瀬戸内海を望む静かな海沿いに全6室の客室を備えた、プライベート感あふれる宿です。
提供されるのは、国産オリーブの里としても知られる小豆島の食材を生かした“オリーブ会席”。瀬戸内の旬魚や島の地野菜など、時季の素材と鮮度を生かした調理法、その味わいがより引き立つ地場のオリーブオイルを使い、木桶仕込みの醤油、自家製調味料とともに提供してくれます。
用意されるオリーブオイルは、島の農家が丹精込めて育て採油した約50種以上の銘柄から、素材や料理に合わせてセレクト。オリーブオイル同様に、島の名産である醤油やそうめんなどを組み合わせ、ここならではのプレゼンテーションで味わわせてくれます。
ダイニングも、風光明媚な景色を望むテーブル席のほか、和モダンな雰囲気のカウンター席があり、こちらでは調理のライブ感とともに食事を楽しめます。また、施設には自家製品やお土産を販売する「三風舎(さんぷうしゃ)」が併設されていて、季節ごとに楽しめるワークショップやツアーなどが開催されています。
建物に使用される石材は、地場の庵治石(あじいし)や小豆島の火山岩など、多彩な石を組み合わせて機能性とモダンを融合させているのが特徴。部屋も和の懐かしさと洋の快適さが調和し、居心地抜群。また、全室に展望風呂が付いている点もうれしいポイントです。
日本三大渓谷美に数えられる寒霞渓に、アートや美食。穏やかな瀬戸内海の自然とともに、豊かな文化に触れる旅。ゆったりと流れる島時間のなかで、安らぎのステイを体感してみては。
海音真里
住所 | : | 香川県小豆郡小豆島町堀越字東脇478 |
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電話 | : | 0879-82-0086 |
web | : | https://uminoshijima.com/ |
【徳島】ご当地グルメをホテルスタイルに。「アオアヲ ナルト リゾート」の鳴門鯛カツバーガー
渦潮の町・徳島県鳴門。瀬戸内海国立公園内に位置する南欧風ホテルが「アオアヲ ナルト リゾート」です。8階建てのメインタワー、9階建てのサウスタワーはオーシャンビューのロケーション。昼間は陽光が反射しきらめく海を眺めながら、夜は打ち寄せる波音に耳を傾けながら、ゆったりと流れる時間を過ごせます。
館内には、阿波郷土料理、フレンチ、和食、炭火焼き、テラスカフェと、好みで選べる5つの個性豊かなレストランがそろいます。食材には地元の山海の幸がふんだんに使われていますが、なかでも有名なのが「テラスカフェ オーゲ」で提供されている「鳴門鯛カツバーガー ソーセージ添え」。徳島の郷土料理にはフィッシュカツがありますが、そちらとはまたアプローチが違い、鳴門鯛のおいしさをカジュアルに味わってほしいという思いから誕生したオリジナルの創作バーガーです。
鳴門海峡の激しい潮流で育ったマダイは「鳴門鯛」として知られ、張りのある身の弾力と脂ののりが特徴。こちらを特製ダレで漬け込みサクッと揚げ、大毛島らっきょうと鳴門わかめを使ったタルタルソースとともにサンドした逸品で、徳島のご当地バーガーにも認定されました。大開口の窓から鳴門の青い海が一望できる空間で食せば、気分はいっそう開放的に。
客室はバラエティ豊かな15タイプ、全208室をラインナップ。風呂は美人の湯として名高い天然温泉で、8階の展望風呂「瑠璃」では湯船にすだちを浮かべたり、カゴや網にいよかん、はっさく、甘夏などを入れたり。徳島の季節の柑橘類の香りでくつろぎのひとときを過ごせます。
また、徳島の伝統工芸である藍染め体験など、アクティビティも魅力。オーシャンビューの空間でリラックスしながら、徳島・鳴門の味や文化を楽しめるのが、「アオアヲ ナルト リゾート」なのです。
アオアヲ ナルト リゾート
住所 | : | 徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字大毛16-45 |
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電話 | : | 088-687-2580 |
web | : | https://www.aoawo-naruto.com |
【長崎】卓袱料理や和華蘭料理をアレンジ。「ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート」の新・創作料理
古くから貿易で栄えた長崎は、モナコや香港と並び“世界新三大夜景”に選ばれた国際都市。この街の稲佐山中腹に2009年、日本を代表する建築家・隈研吾氏のデザインで誕生したのが「ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート」です。
長崎は、その歴史から和洋中が混ざり合う独特な文化が育まれた地。館内には4タイプのレストランがあり、なかでもモダンフレンチが楽しめる「フォレスト」にご注目ください。長崎には卓袱(しっぽく)料理や和華蘭料理と呼ばれる独自の食文化があり、中華料理や西洋料理を宴席向けにアレンジしたものとして、江戸時代から親しまれています。そのグローバルな世界観をモダンフレンチで表現したのが、「フォレスト」の“新・創作料理”です。
素材となるのは、豊かな海で獲れた新鮮な海の幸、そして肥沃なる土地が育んだ野菜や果物。なかでも、長崎の旬を表現するために、野菜の力を借りて季節感を出しているのが特徴です。四季折々の旬の味覚を生かしたアートのようなメニューの数々が、イルミネーションきらめく長崎港の夜景と調和します。
客室もすべて目の前に長崎港が広がるオーシャンビューで、大小多彩に配された窓から望む風景は、まるで一枚の絵画のよう。非日常感あふれるシティリゾートの時間を、別荘感覚で堪能できます。また、バスルームから眺められる港の夜景も格別です。
そのほか、専用キーで入店できるプライベートなクラブラウンジや貸切風呂があり、夏季はオープンエアの開放感を満喫しながら、心も身体もリフレッシュできるインフィニティプールも。高台からのラグジュアリーな景色と、独自の食文化をアレンジした創作キュイジーヌ。長崎の旅をいっそう彩るホテルとして、覚えておくといいでしょう。
ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート
住所 | : | 長崎県長崎市秋月町2-3 |
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電話 | : | 095-864-7777 |
web | : | https://www.gt-nagasaki.jp/ |
旅の醍醐味のひとつが食事。各地の思い出とリンクする料理が、個性的なアレンジで工夫されていたら、その記憶はより鮮明に刻まれることでしょう。本稿を参考に、“地元グルメの新解釈”を巡ってみてください。
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