いま、もっともエネルギッシュに活躍を続けているビジネスウーマンの一人、西村真里子。「次の時代」をかたちづくるものを追い求め続ける彼女のキャリアはまさにノンストップの旅のようなもの。複数の外資系企業、クリエイティブエージェンシーを渡り歩き、現在は株式会社HEART CATCHの代表としてスタートアップ企業のサポートやプロデュースを行っている。同時に、テクノロジー・エンターテイメントの最新情報を発信するメディア「SENSORS.jp」の編集長を務めるなど、その活躍のフィールドは幅広い。刺激を求めて国内外を飛び回るというダイナミックな人生を送る彼女にとって、「旅」とはどのようなものだろうか?
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旅で吸収したことを未来につなげるために実践する、飛行機での過ごし方

JAL:旅の前後についてのお話を伺いましたが、「旅の最中」の過ごしかたのポイントなどはありますか。

西村:行きの飛行機では、溜まった仕事をこなしたり、オフのテンションだったらヘッドフォンで音楽を楽しんだり、Kindle(電子書籍リーダー)で読みかけの本をゆったり読んだりしています。私の旅で特徴的なのは帰りの飛行機の過ごしかたかも・・・。

飛行機に持ち込むというポーチ。左から、アクセサリー入れ、ファブリックフレッシュナーなどのミスト、Kindle、ワイヤレスヘッドフォン、大容量のモバイルバッテリー。デジタルアイテムは紛失防止に目印のシールも。

JAL:どう過ごされているんでしょうか。

西村:まずは旅先の空港で、ファッション誌だとかテクノロジーの雑誌、新聞を買い集めて「私がこの土地にいる間にどういうことが起きていたんだろう」といったことをメモに集約します。雑誌や新聞以外にも、気になったビジネス書なども買い込んで、その本から受けた刺激や、旅先での体験を文章やイラストを本の余白に書き込むこともしていますね。帰り道での思考の整理の時間は大事にしています。

JAL:行って帰って終わりにするのではなく、きちんと蓄積していくことが重要なんですね。

西村:現地のカンファレンスで興味を持った人の書籍もすぐに買って、そこに旅先での体験を書き込んだりもしてますね。この作業は、旅を単なる移動で終わらせないためのものです。得た情報を、しっかりと整理して積み上げていく。そういった旅のあとの行動が、旅をよくするものだと思いますね。

JAL:なるほど。それにしてもさまざまな場所に足を運ぶとなると旅程のプランニングが大変なのでは?

西村:スマートフォンに「TRAVEL」という名前のフォルダをつくって、飛行機の予約、ホテルのブッキング、ライドシェア(車の相乗りをマッチングさせるサービス)といった、旅に関するサービスのアプリを複数入れています。ホテルも現地についてからアプリで予約することができる時代なので、初日の宿さえ取っておけば何とかなると考えています(笑)。飛行機に関しては、JALさんの公式アプリ『JAL』はどんどん洗練されて、デザインもモダンになっていて、とても使いやすいですよ。これを入れておけば、うっかりマイルの期限を見逃すこともありませんし。

スマートフォンにある、たくさんの旅系アプリは「TRAVEL」というフォルダにまとめている

ライフステージに合わせた「旅の魅力」を見つければ、新鮮な気持ちで旅を楽しめる

JAL:エネルギッシュに動き回る西村さんらしい工夫ですね。SNSでも旅先の出来事を積極的に発信されていらっしゃいますよね。

西村:楽しい出来事はできるだけ共有したいですから。「Swarm」という、SNSと連動して出かけたスポットを共有できるアプリも併用しているんですが、先日ニューヨークに行ってきた知人が、「西村さんがニューヨーク滞在中にSwarmでチェックインしていたお店おいしそうだったので、参考にして回ってきました」と言っていました(笑)。ポジティブな情報をシェアすることで、人と旅の楽しみを分かち合うこともできる時代なんですね。

JAL:国内の旅行だと飛行機ではたったの数時間で目的地に着くことができますよね。国内だと旅のプロセスや過ごしかたは変わりますか?

西村:先日も北海道に行ってきたんですが、移動時間が短いときは、飛行機に乗る「前」を楽しむようにしていますね。JALさんのラウンジは食べ物も美味しいですし、生ビールといった飲み物も充実していますので、少し早めに空港に行って、ラウンジでゆっくりとした時間を過ごさせてもらっています。海外のエアラインと比べても、ホスピタリティーがまったく違うと感じます。

JAL:国内外、どんな旅行であっても、いろんな楽しみかたができるのですね。

西村:学生から社会人になるタイミングでも変化しましたし、ライフステージによっても旅の魅力は変わっていくんです。それは自分自身が歳を重ね、環境が変化することで価値観が変わり、旅の目的も変わっていくからなのかもしれません。旅は続けてこそ、おもしろみが増すものなんだと、実感しています。

画像3: 「旅は自己アップデートの手段である」。西村真里子を磨く旅のTIPS

西村真里子
株式会社HEART CATCH代表取締役。IBMでエンジニアとしてWebソリューションスキルを蓄え、Adobe SystemsでFlashなどのWeb製品マーケティングマネージャーを務める。その後、株式会社バスキュールでプロデューサーとして活動し2014年株式会社HEART CATCH設立。テクノロジーとデザイン、マーケティングのスキルやネットワークをもとに、プロデュース業や編集、ベンチャー向けのメンターを行う。Mistletoe株式会社フェロー、SENSORS.jp編集長。

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