画像: 奄美在住・客室乗務員がご紹介!奄美大島・喜界島・徳之島が守ってきたもの

JALふるさとアンバサダー〔鹿児島支店奄美営業所〕 川澄

皆さま、うがみんしょ~らん(こんにちは)!
奄美群島が大好きで奄美に移住いたしました、JALふるさとアンバサダー奄美群島担当の川澄です。
JALグループは今年、皆さまのおかげで「奄美大島=鹿児島・喜界島・徳之島線 就航60周年」を迎えることができました。
今回は奄美群島の中でも就航60周年を迎えた、奄美大島・喜界島・徳之島に焦点を当て、それぞれの島ならではの「魅力」や「大切に守ってきたもの」をご紹介いたします!

1.奄美大島〔生物多様性の島〕

世界自然遺産の奄美大島・ナイトツアーに潜入!

皆さま、アマミノクロウサギを見たことや、名前を聞いたことはありますか?
2021年に「奄美大島、徳之島、沖縄本島北部および西表島」は世界に誇る多様性と希少性を併せ持っていることが認められ、世界自然遺産に登録されました。

画像: 奄美大島・徳之島にのみ生息しているアマミノクロウサギ

奄美大島・徳之島にのみ生息しているアマミノクロウサギ

アマミノクロウサギをはじめとした、野生生物に会いやすいのは夜。
ナイトツアーではどこに動物がいるかを探す時のワクワク感、希少な動植物を見つけた時の嬉しさを味わえるだけでなく、ガイドさんから動植物について詳しく解説していただける奄美ならではの特別な時間を過ごすことができます。

画像: ナイトツアーで生き物を発見!みんな興味津々です!

ナイトツアーで生き物を発見!みんな興味津々です!

生物多様性を守っていくためにJALグループとして

しかし、そんな「シマの宝」である奄美の動植物の中には「盗掘・密猟」など人間の手によって絶滅の危機に瀕してしまっている種もあります。
奄美空港では希少な生き物の持ち出しを防ぐための水際対策が行われています。
手荷物や貨物の中に野生生物が発見された場合、空港スタッフは便出発までの短い時間の中で環境省などの専門機関と連携し、持ち出しが禁止されている生き物かどうかの判断を仰いでいます。
私が驚いたのは、発見の頻度が多いために、JAL奄美大島空港所には野生生物の種類を見分けられるくらいになっているスタッフが多数在籍していることです。
先日はWWFジャパン主催の「奄美大島における野生生物の密猟・持ち出し対策セミナー」が開かれ、私も参加してまいりました。
奄美の豊かで多様な自然を守っていくことは私たちの使命であり、まずは学ぶことから始めたいと強く感じました。

画像: 「奄美大島における野生生物の密猟・持ち出し対策セミナー」にて奄美空港での取り組みについて発表するJALグループ社員

「奄美大島における野生生物の密猟・持ち出し対策セミナー」にて奄美空港での取り組みについて発表するJALグループ社員

2.喜界島〔サンゴ礁からできた島〕

世界屈指の隆起速度を誇る喜界島!

喜界島はサンゴ礁が隆起してできた島です。
10万年で200mの隆起をしており、世界でも屈指の隆起速度を誇っています。
年間平均すると1年につき2mmという驚異的なスピードで隆起し続けています。
そんな喜界島の希少な地形・地質は「喜界島10万年のサンゴ礁の歴史」が評価され、アメリカのグランドキャニオンなどと並び、世界の地質遺産100選に選ばれました。

画像: ダイナミックなサンゴ礁段丘を一気に見渡せるポイント、「テーバルバンタ」

ダイナミックなサンゴ礁段丘を一気に見渡せるポイント、「テーバルバンタ」

シマッチュの宝、「阿伝集落の石垣」

サンゴを積み重ねて作られている石垣は、一つ一つ人が海から運んできたものです。
時代の流れと共にブロック塀に変えることなく、阿伝集落ではシマらしい昔ながらの風景を今も守り、残しています。石垣はシマの誇りであり、シマッチュ(島人)が愛する風景だからこそです。

画像: サンゴを積み重ねてできた石垣

サンゴを積み重ねてできた石垣

世界中から喜界島に研究者が集まる「喜界島サンゴ礁科学研究所」

「喜界島サンゴ礁科学研究所」は、太平洋で唯一のサンゴ礁研究に特化した研究所です。
サンゴ礁が隆起してできた島であり、現在も隆起し続けているこの奇跡の島だからこそ、喜界島はサンゴ礁研究の聖地とされています。
喜界島サンゴ礁科学研究所の理念は「100年後に残す」。
サンゴ礁科学を柱に研究だけでなく環境教育、地球環境保全など幅広く活動されています。

画像: 世界中から喜界島に研究者が集まる「喜界島サンゴ礁科学研究所」

喜界島サンゴ礁科学研究所
https://kikaireefs.org/

3.徳之島〔情熱の島〕

鉄人達の島・徳之島トライアスロン大会に密着!

徳之島は「スポーツの島」「鉄人達の島」としても知られており、毎年多くのアスリート達が徳之島で集まりスポーツ合宿が行われています。
今年、2024年6月に「第37回トライアスロンIN徳之島大会」が開催されました。

画像: 鉄人達の島・徳之島トライアスロン大会に密着!

リピーターが多いこの大会の魅力は絶景のコースだけでなく、なんといっても「島民の方々の温かいおもてなし」です。
「昔、宿泊施設が少なかった頃は天城町民のお家にアスリートの皆さんを泊めていたんだよ。」というエピソードも!
鉄人達の熱い闘いが繰り広げられながらも、多くの島民の方々が協力しあいながら「トライアスロン大会」の伝統を作り、守っているのだと感じました。

画像: 与名間ビーチで一斉にスタートするトライアスロン選手の方々

与名間ビーチで一斉にスタートするトライアスロン選手の方々

そして競技終了後に開かれる後夜祭は、まるで夏フェスかのような大盛り上がり!
大会参加者も島民の方々も一緒になって、島のお母さん方お手製の島料理や黒糖焼酎を楽しみながら歌い踊り、ここでもしっかりと「徳之島」を感じることができます。

画像: ワイド節という曲に合わせて闘牛の手ポーズを掲げています!

ワイド節という曲に合わせて闘牛の手ポーズを掲げています!

大迫力の闘牛大会

徳之島といえば闘牛!を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
徳之島の闘牛文化は400年以上前からあると言われており、古くから親しまれ愛されてきた文化です。
先ほどご紹介したトライアスロン大会の前日に「ウェルカム闘牛大会」が開催され、観戦させていただきました。
徳之島の闘牛をアスリートの方々にも見ていただこうという島民からの熱いおもてなしをこちらでも感じられました!

画像1: 大迫力の闘牛大会

スペインの闘牛とは違い、徳之島の闘牛は牛同士が強くぶつかりあうもので、迫力満点です。
時には傷を負いながらも戦う闘牛ですが、徳之島では闘牛はとても大切に育てられています。
小さな子が一人で牛を引っ張る姿からも、徳之島の闘牛文化が身近にあり、闘牛との信頼関係があってこそなのではないかと思いました。
そして「戦意喪失した闘牛が負けというルールがあります。生き物ですからからね。」というアナウンス。無理に戦わせるのではなく、牛の気持ちも尊重しているのだと感じました。

画像2: 大迫力の闘牛大会

勝利が決まった時には、牛主と応援団の小さな子からお年を召した方まで老若男女が「ワイド、ワイド!」と、徳之島ならではの掛け声とともに太鼓を叩いたり、ラッパや指笛を鳴らしながら拳を突き上げ、みんなで喜び合います。(「ワイド」とは徳之島の方言で「がんばれ」「やった」の意味)

大変盛り上がると同時に、闘牛愛がとても伝わるほっこりとした時間です。
闘牛大会は、初場所(1月)・春場所(5月)・秋場所(10月)の年3回に加え、その他にも20大会ほど開催されているそうなのでぜひ日程をチェックして、本場徳之島で迫力ある本物の試合を見に行ってみてはいかがでしょうか。

画像3: 大迫力の闘牛大会

今回は3島を巡ってみて同じ奄美群島でありながらも、それぞれの島が歩んできた歴史、文化、雰囲気が全く違うことに気づき、離島巡りの奥深さ・面白さに目覚めてしまいました...!
奄美群島の「魅力」や「大切に守ってきたもの」は今回だけではまだまだお伝えしきれておらず、もっともっとたくさんあります!
これからも発信してまいりますので、お楽しみに!

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