鹿児島空港から飛行機で約35分。「おじゃりもうせ!(いらっしゃいませ)」と、笑顔で迎え入れてくれる地、種子島・西之表市(にしのおもてし)。黒潮の流れと共にさまざまな文化を受け入れてきた歴史がある種子島は、数多くの魅力に溢れ、また、訪れる人を温かく受け入れる優しさに満ちています。青い海と空、そして豊かな緑に囲まれた島で、自然の中でアクティビティを楽しみながら心と体の休息をしに行きませんか?

自転車で西之表市を巡る。まずは自転車をレンタル|レンタルバイク種子島

画像: 自転車で西之表市を巡る。まずは自転車をレンタル|レンタルバイク種子島

西之表市街地を効率的に回るなら、自転車もおすすめ。先ほどご紹介したサーフショップORIGINのすぐ近くにある「レンタルバイク種子島」では、1日1,500円で自転車のレンタルが可能です。

お店の付近には、種子島と日本の歴史を体感できるスポットが点在しています。サイクリングを楽しみながら、それらに触れてみましょう。安全に気をつけて、いざ!

レンタルバイク種子島

住所鹿児島県西之表市西之表7253-15
電話0997-28-3660
営業時間9:00~19:00(返却は18:00まで)
定休日なし
webhttp://www7b.biglobe.ne.jp/~rentalbike-tane/

市の文化を伝承する歴史物を鑑賞しながら、のんびりお茶を|赤尾木城文化伝承館 月窓亭

画像1: 市の文化を伝承する歴史物を鑑賞しながら、のんびりお茶を|赤尾木城文化伝承館 月窓亭

レンタルバイク種子島から自転車で約5分の場所にある「月窓亭」。延享2年に建てられた屋敷で、明治19年以降は士族・種子島家がこの屋敷に居住。

種子島家がここに移り住んだことにより、種子島の歴史を綴る種子島家譜類やポルトガル伝来銃、国産第一号銃、生き人形「山の井様」(種子島家に代々伝わる人形)などが多数保存されてきました。

これらの歴史物を見学しに、作家・林芙美子や司馬遼太郎らも、取材旅行の際にここを訪れたといいます。

画像2: 市の文化を伝承する歴史物を鑑賞しながら、のんびりお茶を|赤尾木城文化伝承館 月窓亭

現在は西之表市の文化を知ることができるスポットとして、訪問者に月窓茶とお茶請けを振る舞い、月窓亭の歴史を語り継いでいます。

「(月窓亭で)ゆっくりして、癒されてほしい」と言うボランティアスタッフの方がお勧めする通り、縁側で緑を眺めながらお茶で一服。

画像3: 市の文化を伝承する歴史物を鑑賞しながら、のんびりお茶を|赤尾木城文化伝承館 月窓亭
画像: 月桃というショウガ科の植物の葉から作った月窓茶。ポリフェノールが多く含まれ、健康維持も期待できます

月桃というショウガ科の植物の葉から作った月窓茶。ポリフェノールが多く含まれ、健康維持も期待できます

画像: 種子島では、元々池坊花道が嗜まれていましたが、明治時代、羽生慎翁の尽力により池坊花道がより盛んに。素敵なしつらえにも目を留めてください

種子島では、元々池坊花道が嗜まれていましたが、明治時代、羽生慎翁の尽力により池坊花道がより盛んに。素敵なしつらえにも目を留めてください

屋敷に息づく種子島の歴史に触れるのも味わい深い旅になりそう。ぜひ、足を運んでください。

画像4: 市の文化を伝承する歴史物を鑑賞しながら、のんびりお茶を|赤尾木城文化伝承館 月窓亭

赤尾木城文化伝承館 月窓亭

住所鹿児島県西之表市西之表7528
電話0997-22-2101
営業時間9:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日毎月25日(7・8月、日曜は除く)
入館料一般 200円、高校生 150円、小中学生 100円
webhttp://www.city.nishinoomote.lg.jp/admin/soshiki/kyouikuiinkai/shakaikyouikuka/bunkazai/bunkazai/kanrensisetu/gessoutei/index.html

鉄砲伝来など、教科書で学んだ歴史をその目で確認|種子島開発総合センター「鉄砲館」

画像1: 鉄砲伝来など、教科書で学んだ歴史をその目で確認|種子島開発総合センター「鉄砲館」

続いては、種子島の歴史を丸ごと教えてくれる、種子島開発総合センター「鉄砲館」へ。種子島の歴史に由来する展示物1,300点以上と、国内外の古式銃約100点を有することから、「鉄砲館」と名付けられました。

画像2: 鉄砲伝来など、教科書で学んだ歴史をその目で確認|種子島開発総合センター「鉄砲館」

日本史で学んだ鉄砲伝来など、種子島がきっかけとして日本に影響を及ぼした歴史が学べる展示物が並び、帰って友人に話したくなるトリビアがたくさん詰まっています。

画像3: 鉄砲伝来など、教科書で学んだ歴史をその目で確認|種子島開発総合センター「鉄砲館」

じつはこの鉄砲館、建物を東宝映像美術が手がけており、模型や背景画など随所にその技術がちりばめられています。ぜひ館内に常駐するコンシェルジュに、その裏話も聞いてみましょう。

画像: 種子島と屋久島だけに自生するヤクタネゴヨウマツ。この切り株は、七人が手を広げてやっと届くほどの大きさだったので、七尋五葉の別名がついています

種子島と屋久島だけに自生するヤクタネゴヨウマツ。この切り株は、七人が手を広げてやっと届くほどの大きさだったので、七尋五葉の別名がついています

「展示物は迫力があって、種子島が日本にとってどんな存在なのかもわかって、非常に勉強になりました。帰ったら、ここで見て聞いたことを誰かに教えてあげたいですね!」と、真崎さんと藤島さんも鉄砲伝来の島の歴史に想いを馳せていました。

種子島開発総合センター 鉄砲館

住所鹿児島県西之表市西之表7585
電話0997-23-3215
営業時間8:30~17:00(入館は16:30まで)
定休日毎月25日(7・8月、日曜日は除く)
webhttps://www.city.nishinoomote.lg.jp/admin/soshiki/kyouikuiinkai/shakaikyouikuka/bunkazai/center/index.html

世界でひとつしかない作品を作る|能野焼窯元 福元陶苑

画像1: 世界でひとつしかない作品を作る|能野焼窯元 福元陶苑

「能野(よきの)焼窯元 福元陶苑」に移動し、能野焼の陶芸体験をしに来ました。

能野焼とは、江戸時代中頃から種子島に伝わる陶器。種子島の土には鉄分が豊富に含まれていることから、黒~茶褐色の色調をしています。重厚さがありながら、シンプルで生活に溶け込む質感が特徴です。

火の入り方、灰の飛び方によって、風合いが変わってくるため、同じものは2つとありません。

画像: コーヒーカップ&ソーサーは3,000円。ビアグラスなどは2,000円から販売

コーヒーカップ&ソーサーは3,000円。ビアグラスなどは2,000円から販売

こちらの窯元・福元さんが作られた焼き物も販売。お土産を選びつつ、これから始まる陶芸体験のイメージを膨らませましょう。

画像2: 世界でひとつしかない作品を作る|能野焼窯元 福元陶苑
画像: ろくろ体験は1人3,300円。その他手捻り体験も可能

ろくろ体験は1人3,300円。その他手捻り体験も可能

福元さんより一度手順を見せてもらった後、優しく丁寧に教えてもらいながら、初めての陶芸体験。

藤島さん「ろくろの陶芸は初めてですが、土に触ってみると気持ちがいいし、なんだかハマってしまいそうです」

画像3: 世界でひとつしかない作品を作る|能野焼窯元 福元陶苑

2人とも、異なる個性のうつわが完成。自らの手で作り上げたということもあり、まだ焼き上がってないのに愛着が湧いてきます。

土に向き合う時間はマインドフルネスにもなり、体験時間は10~15分と短い時間ですが、頭がスッキリするような感覚にも。

画像4: 世界でひとつしかない作品を作る|能野焼窯元 福元陶苑

この後、焼き上げて、おおよそ4カ月で手元に到着。「忘れた頃に送りますね」と笑う福元さん。登り窯で一つずつ丁寧に焼き上げてから配送してくれます。

遅れてやってくる種子島土産、種子島旅行を思い出すきっかけにもなりそうです。

画像5: 世界でひとつしかない作品を作る|能野焼窯元 福元陶苑

能野(よきの)焼窯元 福元陶苑

住所鹿児島県西之表市住吉710
電話0997-23-1410
営業時間8:30~18:00
定休日不定休
webhttps://www.yokinoyaki.jp/
画像6: 世界でひとつしかない作品を作る|能野焼窯元 福元陶苑
画像7: 世界でひとつしかない作品を作る|能野焼窯元 福元陶苑

福元陶苑の目の前には、サンセットラインと呼ばれる海岸線が。ここは気持ちのいいサイクリングロードとして観光客に人気です。

穏やかな海を傍に、島の風を体いっぱい浴びて、今回の旅を締めくくりました。

画像8: 世界でひとつしかない作品を作る|能野焼窯元 福元陶苑

海や山といった大自然を楽しむアクティビティに加え、歴史文化も盛りだくさんの種子島西之表市。

真崎さん「空気も景色も本当にきれいで、自然と体を動かしたくなる場所でした。また必ずリピートしたいです!」

藤島さん「自然に癒されて、人の温かさにも触れて、すごく良い経験ができました。種子島のことが大好きになりました」

「今度は食事メインで巡ってみるのもいいね」と、早くも次の種子島旅についても話す2人。終始楽しそうに島を巡り、はつらつとした笑顔で旅を終え、リフレッシュできた様子でした。

離島で日常からは少し距離を置いて、心と体をやわらげるリラックス旅。皆さんも次の旅では、こんな心地よさを満喫する休日はいかがですか?

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