
西村 愛
2004年からスタートしたブログ「じぶん日記」管理者。47都道府県を踏破し、地域の文化や歴史が大好きなライター。
島根「地理・地名・地図」の謎 (実業之日本社)、わたしのまちが「日本一」事典 (PHP研究所)、ねこねこ日本史でわかる都道府県(実業之日本社)を執筆。 サントリーグルメガイド公式ブロガー、Retty公式トップユーザー、エキサイト公式プラチナブロガー。
歴史と自然の街、菊池市へ
今回も朝の便で羽田空港を出発し、熊本空港へ向かいます。いいお天気の中、上空からは阿蘇山が!熊本を空から見ると大きな盆地なのですね。広い平野を持つ熊本は、農業や酪農が盛んです。
空港から菊池温泉までは1時間15分ほどで到着します。空港の最寄り駅である肥後大津駅まではなんと無料タクシーが送迎してくれます。
朝焼けの中、羽田空港を出発します。珍しく週末の出発で空港は混雑していました。
空の上から阿蘇山にこんにちは~!裾野がとってもきれいです。
熊本空港、愛称は阿蘇くまもと空港です。
国際線もありラウンジもあります。県産の木材を多用した温かい雰囲気の空港です。
早速菊池市へ向かいますよー。まずは肥後大津駅まで。なんとこのタクシーは"無料"です。大型タクシーが満席になるとほかのタクシーを呼んでもらえます。30分おきに出ています。
15分ほどで肥後大津駅到着。ビジターセンターもあり、熊本観光のハブ駅になっています。さて次のバス、菊池温泉行へ乗り換えです。南口から北口は、駅の線路を通過することが許されている!フリーパスになる通行書をもらえば通過可能です。
菊池温泉は熊本屈指の名湯。地元の人も認める良質な泉質を持つ温泉です。
天然のピーリング!良質なアルカリ性の温泉「菊池温泉」を中心にまわる。
菊池温泉は比較的新しい温泉で、戦後「熊本市の奥座敷」と呼ばれて栄えました。
お湯はpH値がとても高く、名湯とも呼べるほどの高アルカリ性、そして湯量も多いです。アルカリ性の温泉は肌の角質を取ってつるつるにしてくれるので、女性にはとても嬉しい温泉です。私も毎日入るのがとても楽しみでした。
温泉街やその周辺には足湯もあって、歩き疲れた時に休憩するのにも良いですよ。
菊池温泉は戦後になってかれた温泉地です。最初に温泉が湧きだした場所には碑があります。
無料の足湯も気持ちがいいです。気軽に立ち寄れますよね。ここは旅館「菊池笹乃屋」の入り口にある足湯です。
宿泊は「菊池グランドホテル」。ロゴがレトロかわいい。ホテルが建つ場所は、もともとすぐ隣にある正願寺の敷地。由緒ある場所に建つホテルです。
歴史がありそうですが、清潔感あります。何よりスタッフの皆様がいつも笑顔で迎えてくださり、とても癒されました。
ひとりには贅沢なお部屋。和室で落ち着きます。
温泉は写真の露天風呂のほか、内風呂と樽風呂がありました。源泉は敷地内から掘削したもの。泉質は素晴らしいの一言!つるっつるのスベスベになります。
市内にある「菊の城酒造」の酒樽を使った樽風呂。お酒に浸かっている気分になれる?変わり風呂。菊池温泉はアルカリ性の泉質で全身ピーリング効果あり。湯量もたっぷりで循環していない源泉かけ流しの温泉です。
城下町に残る和菓子の文化。名菓「松風」は薄さ際立つ繊細な味。
菊池には沢山の和菓子屋さんがあります。代表的なお菓子として各店舗で作られているのが「松風(まつかぜ)」。
「松風本家 正願寺丸宝」では扱うお菓子はこの松風のみ。毎日お店の近くを通るととても甘い香りが漂い幸せな気持ちになります。現在四代目となる歴史あるお店で代々その製法が守られてきました。一部を機械化していますが、今もなおほとんどを手作業で行っている。甘めに、そして焼き色を付けるため砂糖を多めに入れるということですが、松風に合うよう、てんさい糖を使っているということでした。
シンプルな食材のみで作られる松風。いつどんな時に誰にあげても喜ばれる名菓で、全国の百貨店などでも購入することが出来ます。
さて、菊池には名菓「松風(まつかぜ)」があります。松風のみを製造販売する「正願寺丸宝」さんへお邪魔しました。松風を焼いている時間、周辺には甘くておいしそうな香りが漂っていました。
4代続く老舗のお菓子屋。松風のみを販売する専門店で、奥では全国へ発送される松風を焼く工場が併設されています。
こちらが松風。焼きたてでまだ包む前のものを試食させていただきました。とーっても薄い。和風ゴーフルと言えばいいでしょうか。シンプルな素材だけで作られ、けしの実の香ばしさが特徴です。
機械で焼かれた生地はできたてではまだ柔らか。それを手早く包丁でカットし、並べたら乾燥させます。熟練の技を活かしたひとつひとつの工程を経て、伝統菓子が作られていきます。
パッケージもレトロでおみやげにぴったりです。
もう一軒お邪魔しました「合志製菓」。ちょうどお菓子作りをされていたので拝見させてもらいました。
華やかなピンクを型に詰めて。白色とセットで売られるおめでたい紅白落雁。
落雁の中にあんこを入れる、ちょっと珍しいお菓子。一口サイズでお茶うけに人気とのこと。
合志製菓の「桜の曙」でした。
後編はこちら
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