長崎空港から長崎県北部へ。軍港として発展した佐世保を中心に、バスで平戸島・生月島まで渡ります。佐世保の港と商店街のお散歩中、ご当地グルメ「トルコライス」を発見。平戸島では「潜伏キリシタン」の足跡を辿る世界遺産バスに乗り、長崎に点在する教会を見学しながらキリシタンたちの苦難の時代に思いを馳せます。最終日はやきものの里・波佐見の窯元や人気カフェをレンタサイクルでまわります。
画像: 路線バスで巡る長崎 佐世保・平戸の旅(前編)

西村 愛

2004年からスタートしたブログ「じぶん日記」管理者。47都道府県を踏破し、地域の文化や歴史が大好きなライター。
島根「地理・地名・地図」の謎 (実業之日本社)、わたしのまちが「日本一」事典 (PHP研究所)、ねこねこ日本史でわかる都道府県(実業之日本社)を執筆。 サントリーグルメガイド公式ブロガー、Retty公式トップユーザー、エキサイト公式プラチナブロガー。

佐世保のシンボル「カトリック三浦町教会」と、日本一の長さを誇るレトロな商店街巡り。

長崎空港から佐世保駅前まではバスで1時間ちょっと。この路線のバスは大村湾沿いを走り、街を抜け、途中ハウステンボスにも停車します。
佐世保駅を挟んで港と反対側にあるのはカトリック三浦町教会。
こちらは明治時代に今とは別の場所に建てられたのですが、後に信者の数が増えて教会堂が手狭になったため、増床して現在の位置に再建されました。駅から徒歩3分という街の中心地で、かつ高台であるという好立地です。日本で初めて「司教」となった早坂久之助により祝別され、また修道会は、邦人女子のために日本で最初に創設された「純心聖母会」でした。憲法により信仰の自由が認められて40数年、日本における近代カトリックの幕開けを感じさせる教会であっただろうと思います。
第二次世界大戦中の大空襲の被害を免れたため、現在も空にまっすぐ伸びる塔を見ることができます。
教会を見学した後はいくつもの商店街が連なる「さるく4○3アーケード」をお散歩。“さるく”とは「ぶらぶら歩く」という佐世保弁、“4○3”とは四ヶ町、百貨店玉屋(○)、三ヶ町の頭文字を表しています。連なる商店街の全長はなんと1キロ。地元の人で賑わう活気あるアーケードです。
4○3アーケードだけでなく、周辺には網の目状に様々な商店街が広がっています。中でも「戸尾市場」は海産物や日用雑貨などの専門店が連なります。まるで昭和の時代にタイムスリップしたかのような雰囲気。看板猫にも出会えて、のんびりお散歩に最適です。

佐世保港開港・鎮守府開庁130周年で盛り上がる佐世保の軍港歴史散歩。

佐世保は海上自衛隊、海上保安庁、米海軍などが置かれた、言わずと知れた軍港です。かつての日本海軍の機関が設置された場所「鎮守府」として、横須賀、呉、舞鶴と共に日本遺産にも認定されています。佐世保鎮守府開庁130周年の今年は、イベントや関連施設のツアーなどが目白押しです。
佐世保港周辺にはショッピングモールなども広がり、多くの人が思い思いの時間を過ごしています。特に夕暮れ時にはのんびりと海を眺める人たちや犬の散歩をする人達などでいっぱいでした。
日本遺産の構成資産でもある「旧佐世保鎮守府凱旋記念館」は第一次世界大戦などでの活躍を称え、大正12年に建てられました。総工費は寄付金8万6千円で現在の価値にすると11億円(!)と、軍人さんが大切にされていた時代だったことを物語っています。
煉瓦と鉄筋コンクリート造りの2階建てで、アーチ窓や曲線を用いた外観、特注の紋章や幾何学模様などで飾られた内装が特徴です。当初は海軍の様々な催しに使われ、合同葬などにも利用されました。その際に幕を張るための金具には桜の模様が施されていますが、花びらが裏返しになっていることが特徴です。終戦後、米軍に接収され、ダンスホールや映画館として利用されました。当時の試写室も残っています。
正面玄関上部に配置されているイカリのマークは、鎮守府だった佐世保を偲ぶことができる、今に残る数少ない要素です。国の登録有形文化財となった今も「佐世保市民文化ホール」として利用され、観光スポットとしても年間1,800人もの見学を受け入れているという人気ぶりです。

三ヶ町アーケードで見つけたレトロかわいいレストラン「白ばら」のトルコライス

佐世保をお散歩中にかわいいレストランを見つけてしまい、さっそく入店しました。三ヶ町アーケード内にあり、外観からしてとってもレトロ。食品サンプルやロゴフォントまで昭和の香り。
注文するのは長崎のご当地グルメでもある「トルコライス」です。名前の由来は謎。洋風ワンプレートのボリュームある一品は、運ばれてきた瞬間からワクワクが止まらない!お子様ランチを彷彿とさせます。
サクサクのトンカツや粉チーズがかかったナポリタン、スパイシーなカレーピラフなど、こだわりが詰まった一皿。オリジナルデミグラスソースはコクがあり、程よい酸味が後を引きます。
しっかりとお腹を満たしたら、こちらも長崎名物の「ミルクセーキ」。
一般的にはたまごと牛乳、砂糖を使った飲み物であるミルクセーキ。しかしここ長崎ではミルクセーキはかき氷スタイルで、ドリンクというよりデザートという食後感を残します。もともとは暑い季節に楽しんでもらおうと考案されましたが、食事のあとのさっぱり冷たいデザートとして、今では長崎名物として一年中楽しむことが出来ます。
とても丁寧に作られていて、長年地元で営業されていたということもうなずけます。佐世保名物である「レモンステーキ」もあったので胃袋に余裕があったらもっと色々食べてみたかった…!
旅先での、美味しく印象深い食との出会いとなりました。

後編はこちら

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