特別な日だからこそ、自分だけの時間を贅沢に使いたい。「誕生日ひとり旅」は、自分を祝い、日常から離れて心を解放するスペシャルな旅のスタイルです。誰かを気にすることなく自分のペースで旅を楽しみ、好きなことに時間を使う。憧れの場所で過ごしたり、ちょっと奮発したりと、1年に一度の特別な日を旅で彩ってみませんか?

この記事では、おひとりプロデューサー・まろさんおすすめのモデルプランをご紹介! 過ごし方のポイントもお届けするので、次の誕生日旅の参考にしてみてください。

画像1: 自分で自分を祝う「誕生日ひとり旅」。おひとりプロデューサー・まろさんおすすめの旅プラン

案内人:まろさん

おひとりプロデューサー。自身が運営するメディア「おひとりさま。」をはじめ、執筆やメディア出演を通じて、ひとり時間の意義を伝え、過ごし方を提案。漫画『おひとりさまホテル』(漫画:マキヒロチ/新潮社)の原案を手がけるほか、著書に『おひとりホテルガイド』(朝日新聞出版)、4/25発売の『ひとりがいい旅』(ワニブックス)がある。また、企業のひとり客向け企画のプロデュースや、ひとり時間で繋がるコミュニティも運営する。

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※価格は税込み表記です。

次の誕生日は、ひとり旅に行ってみよう

誕生日は特別な日。家族や友人とお祝いするのも素敵ですが、思い切って「自分だけの時間」を過ごしてみるのはいかがでしょうか。ひとり旅には、誰かと一緒に過ごす旅とは違った魅力があります。

「実は誕生日という節目は、自分をお祝いしたり、労ったりする絶好のタイミングだと思っています。日々忙しく過ごしていると、自分自身をケアする時間が作れないという方は結構いるのではないかなと。また、この1年を振り返ったり、これからのことを考えたりする時間にもぴったりです」と、おひとりプロデューサー・まろさんは語ります。

誕生日という名目があるからこそ、憧れの場所に行ったり、ちょっと贅沢をしたりと、いつもより羽を伸ばして自分にご褒美をあげることができるのも魅力。そんな特別な体験が、また新たな1年を頑張る活力にもなるのです。

まろさんおすすめ! 箱根・小田原エリアで過ごす「誕生日ひとり旅」のモデルプラン

旅の舞台は、東京から約90分で到着する、アクセスの良さと多彩な魅力を持つ箱根・小田原エリア。小田原の静かな街並みで文学や本に触れる時間を過ごし、箱根では、憧れの“あのホテル”に泊まり、アートを楽しみながら自分を癒す。緑豊かな環境の中で、日常から離れて、ちょっと贅沢に過ごす1泊2日の誕生日旅プランをご紹介します!

1日目

1日目は小田原エリアをゆっくり満喫しましょう。ひとり旅ならではの時間の使い方ができる、とっておきのスポットをご紹介します。

文学の香りに浸る静かなひととき|「小田原文学館」

画像1: 文学の香りに浸る静かなひととき|「小田原文学館」

小田原駅から徒歩20分ほど。まずは緑に囲まれた静かな環境にある「小田原文学館」へ向かいます。

小田原には、明治から昭和にかけて、多くの文豪たちが避暑地として別邸を構えた歴史があります。穏やかな気候と豊かな自然に囲まれたこの地で、彼らは創作活動に没頭しました。

画像2: 文学の香りに浸る静かなひととき|「小田原文学館」

スパニッシュ様式の美しい本館は、かつての別邸をそのまま活かした空間。館内に一歩足を踏み入れると、ノスタルジックな雰囲気が漂います。同じ敷地内には、和風建築の別館(白秋童謡館)もあり、本館とは違った空気を感じることができます。北原白秋や谷崎潤一郎など、この地に縁のある人たちの世界に触れながら、ゆったりとした時間を過ごしましょう。

画像3: 自分で自分を祝う「誕生日ひとり旅」。おひとりプロデューサー・まろさんおすすめの旅プラン

文学館は海に近い静かな場所にあって、まさに避暑地の雰囲気を感じられる場所。建物自体がとても美しくて、建築好きとしては建物を楽しむだけでも価値があります。特に3階には休憩室があって、そこから窓の外を眺めながらリラックスできるのが素敵。ひとり旅の始まりに、都会の喧騒から離れて静かな時間を過ごすのにぴったりです。文学に触れることで読書欲が高まったら、次に紹介するスポットへ。

小田原文学館

住所神奈川県小田原市南町2-3-4
電話0465-22-9881
営業時間10:00~17:00(3月~10月)、10:00~16:30(11月~2月) ※入館は閉館の30分前まで
定休日月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始
料金大人250円、小・中学生100円
web小田原文学館(小田原市サイト内)

旅の相棒をここで見つける|「本屋 南十字」

画像1: 旅の相棒をここで見つける|「本屋 南十字」

小田原文学館から徒歩約15分。小田原駅に近い南町エリアにある「南十字」は、オーナーこだわりの選書が魅力の小さな本屋です。

画像2: 旅の相棒をここで見つける|「本屋 南十字」
画像: カフェスペース

カフェスペース

新刊と古本、自主制作の冊子「zine(ジン)」まで、幅広いジャンルの本が並ぶ店内。一冊一冊に「南十字に置いておきたい」というオーナーの思いが込められています。

平台には今イチ押しの本が並び、壁側の本棚には小説から歴史、哲学、歌集まで多彩な本が揃います。特に自主制作の「zine」コーナーは個性豊かな作品が集まり、目を引きます。

画像4: 自分で自分を祝う「誕生日ひとり旅」。おひとりプロデューサー・まろさんおすすめの旅プラン

「南十字」は個人書店ならではのセンスいい選書が魅力的。本の陳列の仕方も工夫されていて、一冊一冊に目が留まるような並べ方をされています。カフェスペースもあるので、コーヒーを飲みながら本を読める居心地の良さも魅力です。

ひとり旅では、本が最高の相棒になります。私は特に旅のエッセイを読むのが好きで、誰かの旅を感じながら自分の旅をするという楽しみ方をしています。ここで旅に関する本や小田原ゆかりの作家の本など、旅の相棒を見つけてみてほしいです。

南十字

住所神奈川県小田原市南町2-1-58
休業日不定休
営業時間公式WebサイトまたはSNSでお知らせしています。
web南十字 公式サイト

老舗クラシックホテルでご褒美ステイ|「富士屋ホテル」

画像1: 老舗クラシックホテルでご褒美ステイ|「富士屋ホテル」
画像2: 老舗クラシックホテルでご褒美ステイ|「富士屋ホテル」

南十字での読書タイムを楽しんだ後は、バスで箱根方面へ。宮ノ下にある日本を代表するクラシックホテル「富士屋ホテル」にチェックイン。

明治11年(1878年)に日本初の本格的リゾートホテルとして誕生した富士屋ホテルは、140年以上の歴史を誇る名門ホテル。創業者の山口仙之助が築いた一棟の洋館から始まり、現在は箱根を象徴する壮大な建築群となっています。

画像3: 老舗クラシックホテルでご褒美ステイ|「富士屋ホテル」
画像: 西洋館ヒストリックデラックスツイン

西洋館ヒストリックデラックスツイン

画像: 西洋館ヒストリックデラックスハリウッドツイン

西洋館ヒストリックデラックスハリウッドツイン

趣の異なる4つの宿泊棟の中で、まろさんのおすすめは西洋館。明治期の洋風建築の典型ともいわれ、建築当時の趣を色濃く残す優雅な空間です。ヨーロピアン調の気品あふれるしつらえで、ゆったりとした贅沢な時間を過ごすことができます。

西洋館は部屋の内装にひとつとして同じものがなく、どんな部屋が待っているかなとワクワクできるのも旅の楽しみになります。

画像4: 老舗クラシックホテルでご褒美ステイ|「富士屋ホテル」
画像5: 老舗クラシックホテルでご褒美ステイ|「富士屋ホテル」
画像6: 老舗クラシックホテルでご褒美ステイ|「富士屋ホテル」

ホテル内にはレストランが併設。洋食から和食、フランス料理まで、シーンや気分に合わせて選ぶことができます。アフタヌーンティーは、クラシックホテルらしい華やかなスイーツや贅沢素材のセイボリーが楽しめます。

画像5: 自分で自分を祝う「誕生日ひとり旅」。おひとりプロデューサー・まろさんおすすめの旅プラン

「富士屋ホテル」は私にとって憧れのホテル。「自分の身の丈に合っているのか…」など泊まる前はドキドキしていましたが、全てを包んでくれる懐の広さがありました。見どころは多岐にわたるのですが、接客やサービスがとにかく素晴らしくて。スタッフの方が先回りしてサービスしてくれるこまやかさに気づき、その余韻に浸れるのは、ひとり旅ならではの醍醐味だと思います。

アフタヌーンティーや名物のカレーもぜひ味わってほしい! レストランは日帰りでの利用もできますが、誕生日の特別な日には、思い切って宿泊して、ホテルでの時間をたっぷり満喫することをおすすめします。

富士屋ホテル

住所神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下359
電話0460-82-2211(受付時間 9:00~20:00)
web富士屋ホテル 公式サイト

2日目

2日目は箱根のアートスポットを巡る1日。富士屋ホテルでの贅沢な朝を楽しんだ後は、豊かな自然に囲まれた美術館で芸術に触れ、五感を開放する時間を過ごしましょう。

森の中に佇む美術館で芸術に触れる|「ポーラ美術館」

画像1: 森の中に佇む美術館で芸術に触れる|「ポーラ美術館」

富士屋ホテルからタクシーで約10分、仙石原の緑深い森の中に「ポーラ美術館」はあります。自然と一体化した美しい建築と世界的な名画のコレクションが魅力です。

画像2: 森の中に佇む美術館で芸術に触れる|「ポーラ美術館」
画像3: 森の中に佇む美術館で芸術に触れる|「ポーラ美術館」
画像4: 森の中に佇む美術館で芸術に触れる|「ポーラ美術館」

モネやルノワールなど印象派の絵画を中心に、カラフルで心が躍るような作品がたくさん展示されており、時間を忘れて芸術の世界に浸ることができます。

画像5: 森の中に佇む美術館で芸術に触れる|「ポーラ美術館」
画像: 森の遊歩道

森の遊歩道

森に溶け込むように建てられた美術館からは、四季折々の自然も楽しめます。全長約1kmの「森の遊歩道」では、さわやかな風を感じながらのんびり散策も。館内のカフェでは大きな窓から見える絶景を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせます。

画像6: 自分で自分を祝う「誕生日ひとり旅」。おひとりプロデューサー・まろさんおすすめの旅プラン

ポーラ美術館は、周囲の自然と一体化した建築のデザインがまず素晴らしい! 清涼感たっぷりの空気の中で、ひとりだからこそ、自分のペースでじっくり作品を鑑賞できます。空間そのものが魅力的なので、誕生日なら、館内のレストランで優雅にコース料理を味わってみるのもいいかもしれません。

美しい美術館は全国に点在しているので、ひとり旅でゆったり巡ってみるのがおすすめ。美術館の中で過ごす静かな時間は、日常を離れて自分と向き合える贅沢なひとときです。

ポーラ美術館

住所神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
電話0460-84-2111
営業時間9:00~17:00(最終入館は16:30)
定休日会期中無休(展示替え休館あり)
webポーラ美術館 公式サイト

繊細なガラスの世界に魅了される|「箱根ラリック美術館」

画像1: 繊細なガラスの世界に魅了される|「箱根ラリック美術館」
画像2: 繊細なガラスの世界に魅了される|「箱根ラリック美術館」

ポーラ美術館での芸術体験を楽しんだ後は、ほど近い場所にある「箱根ラリック美術館」へ。こちらはフランスのジュエリーとガラスの工芸家であるルネ・ラリックの作品を専門に展示する美術館です。

画像3: 繊細なガラスの世界に魅了される|「箱根ラリック美術館」

アール・ヌーヴォーからアール・デコ時代の作品の数々が、静かな空間に展示。約1,500点の所蔵作品の中から選りすぐられた約230点が鑑賞できます。

特にガラス作品の精巧な細工は息をのむほどの美しさで、光の加減によって表情を変える様子は何時間見ていても飽きることがありません。ひとりでゆっくりと細部まで鑑賞できるのも、ひとり旅の魅力です。

画像7: 自分で自分を祝う「誕生日ひとり旅」。おひとりプロデューサー・まろさんおすすめの旅プラン

箱根ラリック美術館のガラス作品は本当に繊細で、近くでじっくり見るからこそ感じられる美しさがあります。曲線の美しさや表情の繊細さには、グッと引き込まれます。展示品は小さな作品が多いので、一つ一つの細部に宿る美しさを堪能しながら、時間を忘れてじっくりと鑑賞するのがおすすめです。

箱根ラリック美術館

住所神奈川県足柄下郡箱根町仙石原186-1
電話0460-84-2255
営業時間9:00~16:00(最終入館は15:30)
定休日第3木曜日(8月は無休、展示替えのため臨時休館あり)
web箱根ラリック美術館 公式サイト

幻想的な車両でティータイムを楽しむ|「オリエント急行」

画像1: 幻想的な車両でティータイムを楽しむ|「オリエント急行」

箱根ラリック美術館の敷地内にある特別展示「オリエント急行」。1929年製の本物のプルマン車両で、かつてパリと南フランスを結ぶ路線で活躍し、2001年まで現役だった歴史ある車両です。

画像2: 幻想的な車両でティータイムを楽しむ|「オリエント急行」
画像3: 幻想的な車両でティータイムを楽しむ|「オリエント急行」

最大の見どころは、ラリックが手がけた150枚以上ものガラスパネルの装飾。繊細なガラス細工が光を受けて美しく輝き、幻想的な空間を創り出しています。実はこの車両は展示だけでなく、中でティータイムを楽しめるカフェとしても利用可能。歴史的な車両で味わう紅茶とスイーツは、まるで時間旅行をしているかのような特別な体験になるはずです。

画像8: 自分で自分を祝う「誕生日ひとり旅」。おひとりプロデューサー・まろさんおすすめの旅プラン

オリエント急行の車内は、それ自体が芸術品のような空間です。ひとりで訪れることで、静かに昔の旅行者の気分を味わいながら、贅沢な時間を過ごせます。窓から見える景色を眺めたり、買った本を読んだりしながら、優雅なティータイムを満喫できるのが魅力。特別な日の自分へのご褒美として最高のひとときになりますよ。

オリエント急行

住所神奈川県足柄下郡箱根町仙石原186-1 箱根ラリック美術館併設
電話0460-84-2262
営業時間10:00~16:00(L.O. 15:20)
webオリエント急行(箱根ラリック美術館 公式サイト内)
※予約は不可となります。当日現地で先着順にてご案内いたします

旅の最後に自分へのギフトを選ぶ|「菜の花暮らしの道具店」

画像1: 旅の最後に自分へのギフトを選ぶ|「菜の花暮らしの道具店」

箱根でのアート体験を満喫した後は、旅の締めくくりとして小田原駅近くにある「菜の花暮らしの道具店」へ。

画像2: 旅の最後に自分へのギフトを選ぶ|「菜の花暮らしの道具店」
画像3: 旅の最後に自分へのギフトを選ぶ|「菜の花暮らしの道具店」

店内には作家の手による個性的な陶器やガラス、布製品など、日常に彩りを添える品々が揃っています。特別な旅の思い出に、自分へのギフトとして気に入った一品を選ぶのも素敵な思い出になるでしょう。

画像9: 自分で自分を祝う「誕生日ひとり旅」。おひとりプロデューサー・まろさんおすすめの旅プラン

小田原駅のすぐ近くにあるので、旅の帰りに立ち寄れます。誕生日の記念に、これからの日常で使う素敵な道具を、自分へのプレゼントにしてみるのはいかがでしょうか。毎日使うたびに今回の旅を思い出せるような、そんな一品と出合えるといいですね。

菜の花暮らしの道具店

住所神奈川県小田原市栄町1-1-7小田原地下街 HaRuNe小田原 菜の花ビレッジ内
電話0465-22-2923
営業時間10:00~20:00
定休日不定休(HaRuNe小田原に準ずる)
web菜の花暮らしの道具店 公式サイト

新しいひとり旅のスタイルで、もっと旅を楽しもう!

自分だけの時間を満喫できるひとり旅は、その自由さこそ最大の魅力。旅の目的もスタイルも、すべて自分の好きなように決められます。

特に憧れの場所への旅は、思い立った時に実現させることが大切です。まろさんも「行きたいと思っていた場所はいつなくなるかわからない」と、今という時間の大切さも意識しながら旅をしてほしいと語ります。

歴史ある建物や、いつか行こう! と思っていた場所は永遠に存在するとは限りません。誕生日という特別な日をきっかけに一歩踏み出すことで、あなただけの「誕生日旅」が、きっと素敵な思い出になるはずです!

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