関東屈指の人気温泉地・箱根。羽田空港からは電車で1~2時間ほどでアクセスでき、大涌谷や美術館といった有名観光スポットをめぐって楽しむのが王道コースです。ただ、せっかくなら食も存分に堪能したいという方のために、本記事では、箱根の玄関口である箱根湯本駅周辺でおすすめしたい食べ歩きスポットを厳選。箱根旅のはじまりや、旅の終わりにも立ち寄れる10店をご紹介します。

※価格は税込み表記です。
※“歩きながら食べる行為”はお控えいただき、指定の場所で食べる、ごみ箱に捨てるなどルールを守ってお楽しみください。

箱根湯本の食べ歩きマップ

最新から老舗の味まで外せない箱根スイーツ

箱根湯本駅周辺は、ティラミスやジェラートといったものから昔懐かしい温泉まんじゅうまで、さまざまなジャンルのスイーツ店が並びます。その中から、ちょっとした休憩におすすめしたい商品をセレクト。持ち帰りできるものもあるので、お土産選びの参考にもしてみてください。

甘みと苦みが絶妙な大人の味「箱根てゑらみす」

画像1: 甘みと苦みが絶妙な大人の味「箱根てゑらみす」

まずは箱根湯本駅の正面口を出てからすぐ、箱根湯本駅前商店街沿いにあるティラミス専門店の「箱根てゑらみす」をご紹介します。ティラミスの味を構成するコーヒーには、箱根の麓「そうけい珈琲」で焙煎されたコーヒー豆を使用しています。

無機質なコンクリート壁の内観に、ポップなイラストが描かれた暖簾がモダンな雰囲気を演出しています。

画像2: 甘みと苦みが絶妙な大人の味「箱根てゑらみす」

「ティラミスソフト」(540円)は、たっぷりのココアパウダーがかかったオリジナルソフトクリームです。ひと口めにまず感じるのは、豊かなココアの香り。そこに濃厚なマスカルポーネチーズとエスプレッソのビターなコクが混ざり、甘みと苦みのバランスが絶妙な、やみつきとなる味わいです。

画像3: 甘みと苦みが絶妙な大人の味「箱根てゑらみす」

また、手作りの特製「ボトルティラミス」も大人気メニュー。お持ち帰り用に保冷剤や保冷バッグも販売しているので、お土産としてもぴったりです。

箱根てゑらみす

住所神奈川県足柄下郡箱根町湯本706-1
電話0460-85-5893
営業時間10:00~17:00
定休⽇水曜(祝日は営業)、12月31日、1月1日
webhttps://www.hakone-teramisu.com/

箱根で長年愛される優しい味「菊川商店」

画像1: 箱根で長年愛される優しい味「菊川商店」

商店街で長年続くお店のひとつが「菊川商店」です。

箱根伝統工芸品である寄木細工や箱根土産を扱うほか、「カステラ焼 箱根まんじゅう」が同店の名物となっています。

画像2: 箱根で長年愛される優しい味「菊川商店」

店頭で実演販売をしているので、お店の前には常にたくさんの人だかりが。商品の受け取り待ちの間に、まんじゅうができあがるまでの工程を見ることができます。

生地を流し込んだり、ひっくり返したりするときに響く「カチャ、カチャ……」という機械音は昭和風情があり、どこか懐かしさを感じます。

画像3: 箱根で長年愛される優しい味「菊川商店」

「カステラ焼 箱根まんじゅう」(80円)は、温泉マークがかわいらしいカステラ生地に、程よい甘さの白餡がぎっしり詰まった一品。

温泉まんじゅうというと、あんこを入れて薄皮で蒸しあげたものが多いイメージですが、菊川商店のまんじゅうは、カステラ生地で白餡を包んだ洋風のまんじゅう。手のひらに収まるまんじゅうは何個でも食べられてしまうサイズ感です。

できたての饅頭は外はサクサク、中はしっとりとしており、食感もいわゆる温泉まんじゅうと異なります。ぜひできたてを味わってみてください。

菊川商店

住所神奈川県足柄下郡箱根町湯本706
電話0460-85-5036
営業時間9:00~18:00
定休⽇木曜(祝日の場合は、変動あり)
webhttp://www.hakoneyumoto.com/shopping/1

クリームチーズとろ~りスイーツ「グランリヴィエール箱根 箱根湯本店」

画像1: クリームチーズとろ~りスイーツ「グランリヴィエール箱根 箱根湯本店」

「グランリヴィエール箱根 箱根湯本店」は、オリジナルの配合でブレンドされる小麦粉と、芳醇なバターを用いてつくられる「箱根ラスク」が有名なお店。箱根エリアには2店舗出店していて、同店は箱根湯本駅から徒歩3分の場所にあります。

画像2: クリームチーズとろ~りスイーツ「グランリヴィエール箱根 箱根湯本店」

店内には、プレーン、メープル、ガーリックなど、甘い系からしょっぱい系までのさまざまなフレーバーをラインナップ。宿でのおやつやお土産にも喜ばれる、箱根土産の定番のラスクです。

画像3: クリームチーズとろ~りスイーツ「グランリヴィエール箱根 箱根湯本店」

お土産用のラスク以外に、箱根湯本店限定の商品が、焼きたての「はちみつチーズタルト」(250円)。二度焼きしてサブレのようなサクサク食感に仕上げたタルト生地と、なめらかでふんわりとしたチーズクリームの食感のコントラストが楽しめます。はちみつのほんのりとやさしい甘さに、後からチーズの味わいが押し寄せてくる満足感たっぷりなスイーツです。

グランリヴィエール箱根 箱根湯本店

住所神奈川県足柄下郡箱根町湯本704
電話0460-83-8226
営業時間10:00~18:00(季節によって変動あり)
定休⽇なし(季節によって変動あり)
webhttps://hakonerusk.com/

素材にこだわった絶品「Hakone Dolce studio STELLA」

画像1: 素材にこだわった絶品「Hakone Dolce studio STELLA」

箱根の商店街から少し路地に入ったところにある「Hakone Dolce studio STELLA(ハコネ ドルチェ スタジオ ステラ)」は、テレビなどでも取り上げられた人気のジェラート店。

店内には飲食スペースがあるため、食べ歩きだけでなく、小休憩を取りたいときにも利用できます。

画像2: 素材にこだわった絶品「Hakone Dolce studio STELLA」

ショーケースに並ぶジェラートは、フルーツが丸々のったものなどビジュアルも美しく、どれにしようか目移りしてしまいます。

ジェラートは、シングルかダブルの2択で、容器はスフォリアテッラ(パイ生地を使ったコーン)、カンノーロ(筒状の生地)、カップ、コーンの4種類から選べます。

画像3: 素材にこだわった絶品「Hakone Dolce studio STELLA」

お店の人気セレクトは「クアトロ・フォルマッジ」と「ピスタチオ」を重ねたダブル(860円)。

クアトロ・フォルマッジは牛乳、羊乳から作られる4つのチーズをふんだんに使用したジェラート。さまざまなチーズの濃厚な味わいが口いっぱいに広がる、チーズ好きにはたまらないリッチなフレーバーです。

ピスタチオはシチリア産のオーガニックのものを使用。ジェラート自体の甘さを控えめにすることでピスタチオ本来の芳醇な風味を楽しめ、カリッとした食感もアクセントになっています。

季節ごとに変わるフレーバーとの一期一会の出合いを楽しんでください。

Hakone Dolce studio STELLA

住所神奈川県足柄下郡箱根町湯本699 山勝アパート1F
営業時間11:00~20:00
定休⽇なし(不定期で時短営業の日あり)
webhttps://hakonestella.com/

レトロ&最新がミックスしたハイブリッドな「城下町プリン」

画像1: レトロ&最新がミックスしたハイブリッドな「城下町プリン」

小田原近郊の厳選卵を使用した多様多種なプリンを扱う「城下町プリン 箱根春風楼」。

店内・店外に机やベンチがおいてあり、小休憩にぴったりなスポットです。

画像2: レトロ&最新がミックスしたハイブリッドな「城下町プリン」

プリン専門店だけに、定番のプリンのほかに、味噌が入った変わり種などもあり種類豊富。さらに、北海道のミシュラン一つ星シェフが監修するチーズケーキや焼菓子など、自慢のスイーツも数多く並びます。

画像3: レトロ&最新がミックスしたハイブリッドな「城下町プリン」

こちらのプリンの特徴が、どれも思わず写真を撮りたくなるような卵型の容器に入っていること。

画像4: レトロ&最新がミックスしたハイブリッドな「城下町プリン」

こちらは一番人気の「昔ぷりん」(420円)。フタを開けると、スポイトが刺さった斬新な見た目のプリンが登場。スポイトを抜くとカラメルが全面に広がります。

メニュー名の通り、昔ながらの固めの食感。卵の風味と甘みがしっかり伝わる、シンプルなプリンです。最初はスポイトを抜かずにそのまま、食べ進めてからスポイトを抜くとビターなカラメルソースとあわさった味変も楽しめます。

昔ながらの味わいと遊び心を持ったハイブリッドプリン。

ドリンクスタンドも併設されているので、黒糖わらび餅や足柄茶を使ったドリンクと一緒に、ほっとひと息ついてみませんか。

城下町プリン 箱根春風楼

住所神奈川県足柄下郡箱根町湯本692-7
営業時間11:00~
定休⽇なし
webhttps://odawarapurin.thebase.in/

ハート型で写真映えもばっちり「手焼堂箱根湯本店」

画像1: ハート型で写真映えもばっちり「手焼堂箱根湯本店」

しょっぱい系のお菓子が食べたい方におすすめなのが、「手焼堂箱根湯本店」です。商店街を歩いていると、ふと炭焼きの醤油だれの良い香りに誘われます。

画像2: ハート型で写真映えもばっちり「手焼堂箱根湯本店」

煎餅は注文が入ってから1枚1枚手焼きでつくられます。炭火で焼く工程が見られるのも観光客から人気の理由のひとつ。老舗醤油メーカーの「正田醤油」の製造煎餅用の特製醤油と、国産うるち米を使用するなど、素材にもこだわって丁寧に焼きあげています。

画像3: ハート型で写真映えもばっちり「手焼堂箱根湯本店」

食べ歩きの人気メニューが「焼きたてのり巻き煎餅」(300円)です。顔が隠れるほどの大きさの煎餅は、ハートと丸の2種類から選べますが、ハート型を手に持って写真を撮るのがSNSでは定番のスタイル。

醤油につけこんだ煎餅を炭火で焼き、炙った海苔を巻いてスピーディーに仕上げます。醤油と海苔の香ばしさ、そしてアツアツでパリッとした食感は、できたてならではのおいしさです。

手焼堂 箱根湯本店

住所神奈川県足柄下郡箱根町湯本704-7
電話0460-85-6003
営業時間11:00~17:00
定休⽇火曜
webhttps://www.instagram.com/teyakido/

ちょい食べやちょい飲みにおすすめの“しょっぱい系”

温泉につかった後や箱根散策後にもぴったりな手軽に食べられるグルメをご紹介します。ちょい飲みに合うお酒がすすむメニューや、老舗ホテルの伝統の味など、箱根ならではの名物をピックアップしました。

小田原名物蒲鉾を手軽に「籠屋清次郎」

画像1: 小田原名物蒲鉾を手軽に「籠屋清次郎」

箱根の食べ歩きで定番グルメのひとつが、揚げ蒲鉾です。1814年創業の長い歴史をもつ小田原の老舗蒲鉾店の籠清(かごせい)が運営する「籠屋清次郎」では、実演販売による揚げたて蒲鉾を提供しています。

画像2: 小田原名物蒲鉾を手軽に「籠屋清次郎」

いわし棒、たまねぎ棒、明太マヨ棒(各350円)など、厳選した魚のすり身を使用した蒲鉾がラインナップされています。お土産用としての持ち帰りはもちろん、食べ歩きの際は棒にさして提供してもらえるので、手を汚すことなく食べられるのもありがたいポイントです。

画像3: 小田原名物蒲鉾を手軽に「籠屋清次郎」

取材時には一番人気の「たまねぎ棒」(350円)をチョイス。

たまねぎを丸ごと練り込んだこちらは、手に取るとずっしりと重みを感じます。アツアツのうちに食べてみると、たまねぎの甘みと旨みが口の中に広がります。
たまねぎ棒は、他の揚げ蒲鉾に比べて柔らかいすり身を使っていて、ふんわりとしつつ弾力のある練りの部分と玉ねぎのシャリシャリとした食感が絶妙なハーモニーに。食べ応えがあり、小腹を満たすのにもぴったりです。

籠屋清次郎

住所神奈川県足柄下郡箱根町湯本702
電話0460-83-8411
営業時間月曜~金曜9:00~18:00
土・日・祝 9:00~18:30
定休⽇水曜
webhttp://www.kagosei.co.jp

ちょい飲みにぴったりな一品「小田原籠清(箱根湯本みつき店)」

画像1: ちょい飲みにぴったりな一品「小田原籠清(箱根湯本みつき店)」

先述した籠屋清次郎の2階には、別店舗「小田原籠清 箱根湯本みつき店」があります。

こちらも籠屋清次郎と同様に、籠清が運営しています。イートインできるソファ席などがあるため、ゆったりと過ごしたい方におすすめの場所です。

1階の店舗との違いはメニューにあり、揚げ蒲鉾だけでなく、おでん(冬季)、ビール、地酒なども販売しており、ちょい飲みにもうってつけです。

画像2: ちょい飲みにぴったりな一品「小田原籠清(箱根湯本みつき店)」

人気ナンバーワンの「チーズボール」(350円)は、2階でしか食べられないメニュー。

ぷるぷるで柔らかいすり身の中に、たっぷりのチーズが入っています。ひと口食べるとチーズの旨みと魚のエキスが口の中に溢れ、お酒との相性も抜群です。

小田原籠清 箱根湯本みつき店

住所神奈川県足柄下郡箱根町湯本702
電話0460-83-8411
営業時間月曜~金曜9:00~18:00、
土・日・祝 9:00~18:30
定休⽇水曜
webhttp://www.kagosei.co.jp/shoplist/07_mitsuki.html

噛むほどに旨み広がる贅沢な味わい「徳造丸 海鮮家 箱根湯本駅前店」

画像1: 噛むほどに旨み広がる贅沢な味わい「徳造丸 海鮮家 箱根湯本駅前店」

大正15年創業の食品メーカーとして、静岡県賀茂郡東伊豆町稲取に本社を置く徳造丸が運営する「徳造丸 海鮮家 箱根湯本駅前店」。箱根湯本駅から徒歩2分ほどの商店街沿いにあり、大きな木彫り看板が目印です。

金目鯛の煮付け・海鮮御飯などの和惣菜や、万能調味料などを製造する同社のノウハウを活用した即食コーナー「魚々串(ととくし)」で、クオリティの高い海鮮串を食べられます。

画像2: 噛むほどに旨み広がる贅沢な味わい「徳造丸 海鮮家 箱根湯本駅前店」

魚々串コーナーでは、「金目鯛煮付焼おにぎり」や「あわび串」、「ほたて串」といった魚介を使ったワンハンドメニューがリーズナブルに食べられるとあって、人気を集めています。

画像3: 噛むほどに旨み広がる贅沢な味わい「徳造丸 海鮮家 箱根湯本駅前店」

名物のひとつである「ほたて串 バター醤油味」(650円)は、バターと醤油の香りが食欲を刺激するメニューです。

バター醤油で味付けされたホタテにブラックペッパーがピリッときいたスパイシーな味わい。肉厚でサイズの大きいホタテが串に3個ささっており、食べ応え抜群です。かむほどにホタテの旨みがジュワーっと広がり、ボリューミーですがあっという間に完食してしまうほどのおいしさです。

徳造丸 海鮮家 箱根湯本駅前店

住所神奈川県足柄下郡箱根町湯本703
電話0460-85-5665
営業時間直売店9:00~17:30、屋台 9:30~17:00
定休⽇なし
webhttp://1930.co.jp/

老舗ホテルが手がける本格ベーカリー「ピコット」

画像1: 老舗ホテルが手がける本格ベーカリー「ピコット」

1878年に創業され、日本初の本格的リゾートホテルとして箱根・宮ノ下に誕生した「富士屋ホテル」。湯本富士屋ホテルが手がけるグルメを、駅近くで味わえるお店があります。

国道1号を横断するデッキ通路を下り、あじさい橋のたもとにあるベーカリー「ピコット 湯本駅前店」では、湯本富士屋ホテルで焼きあげたオリジナルブレッドを扱っているのです。

画像2: 老舗ホテルが手がける本格ベーカリー「ピコット」

メロンパンやレーズンパンなど、王道からオリジナルのメニューまで数多くの種類をラインナップ。

その中でも人気ナンバーワンは「クラシックカレーパン」(350円)。富士屋ホテルのメインダイニング「ザ・フジヤ」のカレーをもとに、パンの生地に合うようにアレンジしています。

画像3: 老舗ホテルが手がける本格ベーカリー「ピコット」

カラッと揚がったパンの中には、欧風でコクのあるカレーフィリングがたっぷりと入っています。カレーは辛みが少ないため、辛いものが苦手な人でも食べやすい味わい。パン自体が大きいので、小腹が空いた際のおやつに最適です。

あじさい橋付近で景色を楽しみながら食べると、箱根情緒も感じながら観光できそうです。

ピコット 湯本駅前店(湯本富士屋ホテル直営)

住所神奈川県足柄下郡箱根町湯本256-1
電話0460-85-6111(湯本富士屋ホテル 代表)
営業時間10:00~16:30(3月~11月)
10:00~16:00(12月~2月)
定休⽇なし
webhttps://www.yumotofujiya.jp/

箱根生まれのスイーツや昔から愛される老舗など、この土地ならではのグルメが揃う箱根湯本エリア。宿泊や日帰り旅のついでに食べ歩きを楽しむと、箱根観光がより充実するでしょう。さらに、旅の記念として箱根グルメをお土産に持ち帰ってみるのもおすすめです。

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