歴史ある街、京都。名所巡りも楽しいけれど、お気に入りが見つかる雑貨屋さんや、クラシカルな建築、宝石のようなお菓子が味わえるカフェなど、京都にはかわいいものがたくさん! 街のにぎわいから少し離れて、心ときめくかわいいものが見つかる京都の街歩きスポットをご紹介します。

古都のクラシカルを愛でる

明治から昭和にかけて建てられた西洋風の建築も多く残る京都。名建築を巡りつつ、タイムトラベルのような気分を楽しみながら、お茶の時間にしませんか。

歴史ある洋風建築で、レトロでかわいい焼き菓子をひとつ | 京都村上開新堂

多くの史跡や老舗が並ぶ寺町通りにたたずむ、洋風の建築。古風な書体の看板や季節ごとに変化するショーウインドウに目を奪われます。創業1907年(明治40年)、京都最古の洋菓子店といわれる「京都村上開新堂」の扉を開けると、和洋折衷の店内に並ぶのは、レトロでかわいい焼き菓子たち。

画像1: 歴史ある洋風建築で、レトロでかわいい焼き菓子をひとつ | 京都村上開新堂
画像2: 歴史ある洋風建築で、レトロでかわいい焼き菓子をひとつ | 京都村上開新堂

5種類の味が楽しめる看板商品の「ロシアケーキ」は、クッキーより少しソフトな生地の焼き菓子で、ほどよい甘さとフレッシュバターの風味を感じる優しい味わい。そのほか、「マドレーヌ」「ダックワーズ」「フロランタン」なども、「お菓子の時間を贅沢で特別なものに」という思いで、手作りにこだわりつづけているそう。

画像3: 歴史ある洋風建築で、レトロでかわいい焼き菓子をひとつ | 京都村上開新堂
画像4: 歴史ある洋風建築で、レトロでかわいい焼き菓子をひとつ | 京都村上開新堂

クラシカルなクッキーがぎっしりと詰まった人気のクッキー缶は、京都村上開新堂のたたずまいを象徴するように、どこか素朴でありながら贅沢な一品です。現在は予約で1年待ちなのだそう! 郵送にも対応しているので、旅の思い出として1年後の自分へ贈ってみるのはいかがでしょう? 丁寧にリボンをかけられた焼き菓子のボックス詰めは、手土産にもおすすめです。

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店内では1つからでも気軽に購入できるので、お店からほど近い京都御苑や鴨川沿いで、のんびりおやつタイムにもぴったり。

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京都村上開新堂

住所京都府京都市中京区寺町通二条上ル常盤木町62
電話075-231-1058
営業時間10:00~18:00
定休日日曜・祝日・第三月曜(カフェは当面のあいだ休業中)
webhttps://www.murakami-kaishindo.jp/
Instagramhttps://www.instagram.com/murakami_kaishindo_kyoto/

お城に遊びに来た気分で、特別なティータイム | デザートカフェ長楽館

京都で一番にぎやかな繁華街・四条河原町や、祇園エリアからも歩いて15分ほどの距離にありながら、豊かな自然に囲まれた円山公園。そのほとりに位置するのが、今から100年以上前に建てられた明治の洋館「長楽館」です。長楽館は、ロココ、アール・ヌーヴォー、シノワズリといったヨーロッパのあらゆる様式を組み込んだ建築で、かつては京都の迎賓館として多くの来賓たちをもてなしてきました。

画像1: お城に遊びに来た気分で、特別なティータイム | デザートカフェ長楽館

京都市の指定有形文化財でもあるこの特別な空間で、喫茶を楽しめるのが「デザートカフェ長楽館」。カフェは、それぞれ異なる建築様式やインテリアに趣向が凝らされた6つの部屋と、アフタヌーンティー専用のお部屋「迎賓の間」で構成されています。

画像2: お城に遊びに来た気分で、特別なティータイム | デザートカフェ長楽館

シャンデリア、漆喰彫刻、アンティーク家具など、この場所で長い歴史を刻んできた調度品に囲まれながら、パティシエによる季節のデザートを味わう贅沢なひととき。丁寧なおもてなしやクラシカルなたたずまいの茶器にも、きっと心ときめいてしまうはず。

画像3: お城に遊びに来た気分で、特別なティータイム | デザートカフェ長楽館

アフタヌーンティーは事前の予約が必要ですが、カフェ利用は予約なしでも気軽に入ることができます。バラのクリームを載せていただくかわいらしいウインナーコーヒーは、食べるのがもったいないほど。

画像4: お城に遊びに来た気分で、特別なティータイム | デザートカフェ長楽館

ロビーにはグランドピアノがあり、運が良ければピアニストの生演奏が聞けることも。

デザートカフェ長楽館

住所京都府京都市東山区八坂鳥居前東入円山町604
電話075-561-0001
営業時間11:00~18:30
定休日不定休
webhttps://www.chourakukan.co.jp/cafe/
Instagramhttps://www.instagram.com/chourakukan/

旅先で出逢う新しいお気に入り

素敵な旅を思い出させてくれるアイテムは、日常を彩ってくれるはず。自分だけのお土産を探したくなるお店に、足を運んでみましょう。

時間をかけて作られたロマンティックなアイテムに出合える雑貨店 | NORR KYOTO

京都の中でもモダンで閑静な雰囲気の、北山エリア。北山通り沿いの小さなビルの一室で、ヨーロッパを中心とした輸入雑貨や書籍を扱うのが「NORR KYOTO」です。

画像1: 時間をかけて作られたロマンティックなアイテムに出合える雑貨店 | NORR KYOTO

現地で買い付けたヴィンテージ雑貨から、現代のクリエイターによる作品まで、幅広くセレクトされたアイテムが並びます。

画像2: 時間をかけて作られたロマンティックなアイテムに出合える雑貨店 | NORR KYOTO

店主は、ロンドンの大学で北欧の文化や歴史を専攻したのち、スウェーデンの工芸学校でものづくりに向き合った経験から、時間をかけて作られたものの背景を大切にし、そのことを伝える「案内役」という気持ちでお店に立っているのだそう。

画像3: 時間をかけて作られたロマンティックなアイテムに出合える雑貨店 | NORR KYOTO

どんな国で、どういった時代背景で作られたものなのかを解説してもらいながら、アクセサリーや雑貨を選ぶ楽しみ。ひとつのアイテムが旅をしてきた時間に想いを馳せる、このお店ならではの体験です。

画像4: 時間をかけて作られたロマンティックなアイテムに出合える雑貨店 | NORR KYOTO

特に人気の1950~80年代のコンパクトやリップビュー、ピルケースはとりわけロマンティックなデザイン。丁寧に作られ、今の時代まで受け継がれてきた一点ものと、束の間の旅の途中で巡り合えたことは運命の出逢いのようで、心が躍ります。

画像5: 時間をかけて作られたロマンティックなアイテムに出合える雑貨店 | NORR KYOTO

一つ一つ手に取って細部まで眺めたくなる、かわいいが詰まったアイテムの数々。自分だけのお気に入りを探す、わくわくする時間がたまりません。

NORR KYOTOは京都旅行の目的地のひとつとして楽しみに訪れる人も多いのだそう。Webサイトからの予約制で枠が限られるため、日程が決まったらぜひ早めの予約を。

画像6: 時間をかけて作られたロマンティックなアイテムに出合える雑貨店 | NORR KYOTO

NORR KYOTO

住所京都府京都市左京区下鴨前萩町6-4 樹樹ビルD
電話075-708-5309
営業時間13:00~19:00
定休日日曜~水曜
webhttp://norrkyoto.com/
Instagramhttps://www.instagram.com/norrkyoto/

あたたかくも洗練された、古着とノンアルコールカクテルのお店 | and C cocktail & clothing

京都の中心地からは少し離れ、桜の名所である平野神社からほど近いエリアに位置する、穏やかで落ち着いた雰囲気のお店「and C」。夫婦で営むカフェバーと古着屋さんが併設されている空間は、ユニークでありながら洗練され、お二人の素敵なこだわりが詰まっています。

画像1: あたたかくも洗練された、古着とノンアルコールカクテルのお店 | and C cocktail & clothing

入り口側のカフェバーは、ノンアルコールカクテルがメインのお店。「金木犀のレモネード」「透明なクリームソーダ」などのドリンクとともに、「ラベンダーのチーズケーキ」「カルダモンとアールグレイのマドレーヌ」など、見た目もかわいらしく、食べる前にゆったりと鑑賞する時間も味わいたくなるメニューが楽しめます。

画像2: あたたかくも洗練された、古着とノンアルコールカクテルのお店 | and C cocktail & clothing

また、食べる人の健康面を考え、グルテンフリーで白砂糖を使わないレシピで手作りされているのだとか。

画像3: あたたかくも洗練された、古着とノンアルコールカクテルのお店 | and C cocktail & clothing

店内奥には、「らしさの透ける、日常の古着。」をコンセプトに、シンプルでありながら個性がきらめく、色とりどりの古着が並びます。誰かが決めた価値観ではなく、自分の直感で選ぶことで、「その人らしさ」が透けて見えるのではないか、という想いから、日常に溶け込むような服をセレクト。旅の思い出とともに語りたくなる、一点ものの古着と出合えるかもしれません。

画像4: あたたかくも洗練された、古着とノンアルコールカクテルのお店 | and C cocktail & clothing

隠れ家的なお店でありながら、気軽に立ち寄りやすい雰囲気。お二人は、「カクテルを飲むのもよし、古着を試着してみるのもよし、手土産にマドレーヌだけ買うのもよし、目的もなくなんとなくふらっと寄って、お話ししてくれるだけでも、とても嬉しいです」と話してくれました。

画像5: あたたかくも洗練された、古着とノンアルコールカクテルのお店 | and C cocktail & clothing

and C cocktail & clothing

住所京都府京都市北区平野上八丁柳町30 HOTEL102 EAT LIVES
電話075-285-1884
営業時間11:00~19:00
定休日火曜
webhttps://andc102.com/
Instagramhttps://www.instagram.com/andc_clothing/

アンティークな雰囲気の店内で、書店ならではの豊かなひとときを | 恵文社一乗寺店

「えいでん」の愛称で親しまれる小さなローカル線、叡山電車で訪れることができる一乗寺エリア。「恵文社一乗寺店」は、煉瓦造りの趣ある建物に「けいぶん社」のかわいらしい看板が目印です。

画像1: アンティークな雰囲気の店内で、書店ならではの豊かなひとときを | 恵文社一乗寺店

イギリスのガーディアン紙が選ぶ「世界で最も美しい10の書店」にも選ばれたこの本屋さん。アンティークな雰囲気の店内では、自費出版のリトルプレス(自主制作本)なども含むさまざまなジャンルからセレクトされた本が迎え入れてくれます。

画像2: アンティークな雰囲気の店内で、書店ならではの豊かなひとときを | 恵文社一乗寺店

「思わぬ出逢いが生まれるように」という想いから、本は整然と機能的に配置するのではなく、本棚やテーブルごとにゆるやかに、編集するように並べられているのだそう。インターネットでの検索や通販の利用が便利になった現代だからこそより実感できる、書店ならではの豊かなひとときを味わえます。かわいい装丁の本も数多く並び、目に留まった本を手に取る楽しさがあるはず。

画像3: アンティークな雰囲気の店内で、書店ならではの豊かなひとときを | 恵文社一乗寺店

宿泊先や旅の帰路で、京都の素敵な書店で出逢った本とともに過ごす時間も、旅の楽しみのひとつになるかもしれません。

画像4: アンティークな雰囲気の店内で、書店ならではの豊かなひとときを | 恵文社一乗寺店

そのほか、生活にまつわる書籍や雑貨を提案する「生活館」、文具や紙ものを中心に扱う「アンフェール」が併設されています。地元の学生や国内外で活躍するアーティストが展示するというギャラリーやイベントスペースもあり、京都ならではのカルチャーに触れることのできる場所です。

恵文社一乗寺店

住所京都府京都市左京区一乗寺払殿町10
電話075-711-5919
営業時間11:00~19:00
定休日無休(元旦を除く)
webhttps://www.keibunsha-books.com/
Instagramhttps://www.instagram.com/keibunsha_books/

鴨川沿いで街歩き&まったり休憩

川辺で思い思いに過ごす人々を包み込む鴨川のおおらかさは、まるで京都らしさを象徴するよう。京都で暮らすような気分を味わえる、鴨川(上流は「賀茂川」と呼ばれます)沿いに並ぶ、とっておきの場所を紹介します。

バスケットにコーヒーをたずさえて、川沿いでピクニック | WIFE&HUSBAND

市街地の中心部から北に上がった、北大路エリア。賀茂川のそばにある「WIFE&HUSBAND」は、その名の通り夫婦で営むカフェ。お店の外にはかわいらしい丸椅子やかごが並びます。

画像1: バスケットにコーヒーをたずさえて、川沿いでピクニック | WIFE&HUSBAND
画像2: バスケットにコーヒーをたずさえて、川沿いでピクニック | WIFE&HUSBAND

店内も、味わいのあるアンティークやヴィンテージに囲まれた心落ち着く空間ですが、川辺で楽しめるピクニックセットメニュー「PICNIC BASKET」もおすすめ。

画像3: バスケットにコーヒーをたずさえて、川沿いでピクニック | WIFE&HUSBAND

「PICNIC BASKET」の中身は、魔法瓶入りのコーヒー・お菓子・マグカップ・テーブルクロス。そのほか、丸椅子や折り畳みテーブル、麦わら帽子などピクニック気分を高めてくれるアイテムも借りることができます。

画像4: バスケットにコーヒーをたずさえて、川沿いでピクニック | WIFE&HUSBAND

このメニューは、ご夫婦が愛する「川沿いで、美味しいコーヒーとともにピクニックをする」という休日の過ごし方を、お客さまにも味わっていただきたいという想いから始められたのだそう。

北大路の広々とした川辺は、日常の慌ただしさを忘れてのんびりとした時間を過ごすのにぴったりです。季節ごとに変化する自然の様子を楽しみに、何度でも訪れたくなる場所になりそう。

カフェ店内・ピクニックともに予約優先のため、事前に予約しておくと安心です。

画像5: バスケットにコーヒーをたずさえて、川沿いでピクニック | WIFE&HUSBAND

WIFE&HUSBAND

住所京都府京都市北区小山下内河原町106-6
電話075-201-7324
営業時間10:00~17:00
定休日不定休
webhttps://www.wifeandhusband.jp/
Instagramhttps://www.instagram.com/wifeandhusband_kyoichi
https://www.instagram.com/wifeandhusband_ikumi

童心に返って自然に触れる、京都のみんなが集う場所 | 出町の飛び石

賀茂川を下り、高野川との合流地点である出町柳エリアへ到着。この先南に向かって流れる川が「鴨川」と呼ばれています。地図上できれいなY字型を描くこの三角形は「鴨川デルタ」と呼ばれ、ドラマやアニメなどでも多く登場する人気のスポットです。

画像1: iStock/FotoGraphik

iStock/FotoGraphik

この合流地点で川を渡すのが、「出町の飛び石」。よく見ると、亀や千鳥の形の飛び石が隠れています。夏場は裸足になり、水に足をつけて遊ぶ子ども連れも多く、人々がゆるやかにつながる憩いの場です。

画像: iStock/alan LAW

iStock/alan LAW

童心に返ってぴょんぴょんと弾みながら、鴨川の自然を感じられます。

画像2: iStock/FotoGraphik

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「京都の日常」という“特別”が楽しめる | HOSTEL NINIROOM

出町柳から鴨川をさらに少し下ったあたり、京阪電車の神宮丸太町駅から歩いてすぐのところに、「京都に暮らす友だちの部屋」というコンセプトの「HOSTEL NINIROOM」があります。築40年のビルをリノベーションし、姉妹でオープンしたというホステル。

画像1: 「京都の日常」という“特別”が楽しめる | HOSTEL NINIROOM

NINIROOMのある岡崎エリアは、四条河原町などにぎわいを見せる京都の中心地にも歩いてアクセスできる場所ですが、せっかくなのでガイドブックに載っていないローカルな暮らしを楽しんでもらえたらという思いがあるのだそう。

画像2: 「京都の日常」という“特別”が楽しめる | HOSTEL NINIROOM

シングル、ダブル、ドミトリーなどのプランから選べるお部屋は、デザイナーであるお姉さんが「ミニマムながらも居心地よく過ごせるように」という想いで空間デザインを担当。落ち着いたかわいい色づかいの家具やテキスタイルに囲まれて、リラックスできる北欧テイストの雰囲気です。

画像3: 「京都の日常」という“特別”が楽しめる | HOSTEL NINIROOM

1階はご近所さんも利用するカフェラウンジ。旬の食材を使った「一汁四菜ランチ」や、ヴィーガンにも変更可能なタコライス、喫茶が楽しめます。外のテラスでも、不定期でマルシェやイベントが開催され、地域の人との楽しい交流に巡り会えるかも。

画像4: 「京都の日常」という“特別”が楽しめる | HOSTEL NINIROOM

おいしいご飯と居心地のいい空間に満たされたあとは、NINIROOMから歩いて5分の鴨川でのんびり過ごしたり、徒歩圏内の平安神宮や南禅寺、京都市京セラ美術館などの美術館を訪れてみたりと、文化的な楽しみ方もおすすめです。

画像5: 「京都の日常」という“特別”が楽しめる | HOSTEL NINIROOM

HOSTEL NINIROOM

住所京都府京都市左京区東丸太町30-3
電話075-761-2556
営業時間(カフェ)8:00~18:00
定休日なし
webhttps://niniroom.jp/
Instagramhttps://www.instagram.com/hostel_niniroom/
https://www.instagram.com/cafe_niniroom/

中心地や観光名所以外にも、見どころがたくさんある京都。いろんな「かわいい」をめぐりながら、旅の目的地にしたくなるような街歩きスポットをご紹介しました。京都の都市に溶け込んだ歴史や文化、自然とふれあいながらたくさん歩いた旅の終わりには、リフレッシュした清々しさと、「また京都に“帰りたい”」という気持ちが待っているかもしれません。

画像2: かわいい! を見つける京都旅。カフェ、雑貨、建築…心ときめく街歩き

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