伝統の技を守る老舗はもちろんのこと、新しい味を作り出すニューフェイスも続々と登場している京都のお土産。和食をはじめ、豊かな食文化が育まれてきた京都では、新旧さまざまな味を楽しむことができます。京都で出合った味をお土産として持ち帰ったり、旅の報告をしながらお土産をプレゼントしたりと、旅から帰ったあとも京都を思い出させてくれる逸品たち。本記事では、そんな「京都でしか買えないお土産」を厳選しました。次に京都を訪れる際にはぜひチェックしてください!

※価格は税込み表記です。

京都土産の定番・八ッ橋が洋菓子に!

画像: 5枚入り 810円/販売元:nikiniki

5枚入り 810円/販売元:nikiniki

京都土産の代表と言えば、八ッ橋。1689(元禄2)年創業の「聖護院八ッ橋総本店」では、八ッ橋を使ったさまざまなお菓子を考案しています。2011(平成23)年には八ッ橋とシナモンのお菓子の専門店「nikiniki(ニキニキ)」をオープン。生八ッ橋に餡やコンフィを自分で包んで作る商品や季節のモチーフをかたどった生菓子など、多彩な品揃えに心躍ります。

新しい八ッ橋の楽しみ方を提案するnikinikiの人気商品の一つが、リボンが掛けられたポップな包装もかわいい「nougatine(ヌガティン)」。板状に薄く焼いた八ッ橋にアーモンドをのせて飴がけをしていて、つややかで美しい見た目は、まるで洋菓子! ぱりっとした心地よい食感と、ニッキのほのかな香りが特徴です。江戸時代から受け継ぐ八ッ橋の進化系を味わってみてください。

nikiniki(ニキニキ)

住所京都府京都市下京区四条西木屋町北西角
電話075-254-8284
営業時間11:00~18:00
定休日不定休
webhttps://nikiniki-kyoto.com/
※nikiniki à la gare(ニキニキ ア・ラ・ギャール)でも購入可能

訪れたその日を表す紋がデザインされた、生菓子のようなチョコレート

画像: 4個入り 2,376円/販売元:マールブランシュ加加阿365祇園店 ※写真は8月29日の紋

4個入り 2,376円/販売元:マールブランシュ加加阿365祇園店 ※写真は8月29日の紋

リッチな味わいのモンブランや厳選した茶葉で作った「お濃茶ラングドシャ 茶の菓」など、素材にこだわったお菓子を作り続ける人気洋菓子ブランド「マールブランシュ」。「加加阿365(カカオサンロクゴ)祇園店」は、そのチョコレート専門店です。

店名と同じ名前の商品「加加阿365」は、「日々是好日」という言葉で表される、日々を丁寧に暮らす京都の文化にちなんだ一品。表面には京都の行事や季節を表したオリジナルの紋がデザインされています。紋は毎日異なっていて、訪れた“その日”をお土産に持ち帰ることができるのです。

チョコレートに使用しているのは南米ボリビア産の希少なカカオ・クリオロ種。できるだけ火入れせず、生菓子のように仕上げてあり、口に運ぶとまわりの薄いチョコレートがパリンと割れて、クリーミーなガナッシュがとろり。カカオのビターな風味が口いっぱいに広がります。

マールブランシュ加加阿365(カカオサンロクゴ)祇園店

住所京都府京都市東山区祇園町南側570-150
電話075-551-6060
営業時間10:00~17:00
定休日無休
webhttps://www.malebranche.co.jp/
※当日以外の紋を希望する場合は2日前までに要連絡

大正時代から愛され続ける、とろとろ葛湯に癒やされて

画像: 3個入(箱入)993 円/販売元:二條若狭屋

3個入(箱入)993 円/販売元:二條若狭屋

二条城の東、店舗や住宅が混在した静かなエリアに佇む「二條若狭屋」。1917(大正6)年創業の京菓子店です。「趣味の菓匠」を掲げ、「遊び心とゆとり」を大切に伝統の味を受け継いでいます。

「不老泉」は初代が考案した、大正時代からの人気商品。粉末を器に入れ、お湯を注いで作る葛湯で、発売当初と変わらない味と箱のデザインは3種類あります。桜の絵柄の「花」は「しるこ」、餅つきをするウサギがかわいい「月」は「抹茶」、松の冬景色を描いた「雪」はシンプルな「葛湯」です。

95℃以上のお湯を好みの量(120cc程度)を加えてかき混ぜると、とろとろの葛湯の完成。しること抹茶には、焼き麩で作られた千鳥とあられが入っています。優しい甘みと、のんびり泳いでいるようなかわいらしい見た目に癒やされます。

二條若狭屋 本店

住所京都府京都市中京区二条通小川東入西大黒町333-2
電話075-231-0616
営業時間8:00~17:00
定休日水曜
webhttp://www.kyogashi.info/index.html
※寺町店などでも購入可能

ようかん×ゼリー×コーヒー! 伝統的な京菓子の老舗と珈琲焙煎所がコラボ

画像: 半箱 810円/販売元:七條甘春堂

半箱 810円/販売元:七條甘春堂

三十三間堂(蓮華王院)近くに本店を構える京菓子の「七條甘春堂」は、慶応元(1865)年創業。ラインナップには、薄焼き卵煎餅にみつ葉やレンコンをのせた「野菜煎餅」のほか、お菓子でできた食べられる抹茶碗といったユニークな商品も。水や素材にこだわり、季節感と遊び心を大切にする菓子の伝統を守りながら、歴代の当主がその時代の“今”を取り入れているのです。

2018(平成30)年から販売しているのが、京都・北白川の珈琲焙煎所「旅の音(ね)」とコラボレーションした「コーヒーゼリーの『花ようかん』」。上には、緑色のミント羹とドライの熟成ラズベリーを散らした層があり、その下にミルク羹とコーヒー羊羹、一番下にコーヒーゼリー羊羹と、繊細な技術が光る逸品。ぷるんと滑らかな食感と、コーヒーや羊羹のコクなど4層が折り重なった爽やかな味わいが新感覚の京菓子です。

七條甘春堂 本店

住所京都府京都市東山区七条通本町東入 西の門町551
電話075-541-3771
営業時間9:00~17:30
定休日無休
webhttps://www.7jyo-kansyundo.co.jp/
※伏見大手筋店などでも購入可能

愛らしい千代紙の小さな箱に、色鮮やかな和のお菓子を2種類詰め込んで

画像: 上下箱1セット 550円/販売元:十六五

上下箱1セット 550円/販売元:十六五

京都四條南座前にある「十六五(とうろくご)」。大勢の人が行きかうにぎやかな四条通にあって、店に足を踏み入れると待ち受けるのは落ち着いた祇園の風情。1946(昭和21)年の創業以来、素朴な味わいの五色豆や甘納豆などを販売している昔ながらの和菓子店です。

お土産にぴったりなのは、愛らしい千代紙で作った小さな箱を2つ重ねた「『五色豆+こんぺいとう』千代紙2段重ね」。上の箱には五色豆、下の箱にはこんぺいとうが入っています。五色豆は、青えんどう豆に砂糖を何重にもコーティングしたお菓子。赤(梅肉)、黄(柚子)、茶(肉桂)、緑(青海苔)、そして砂糖の甘みを楽しむ白と、色ごとに味の異なる5個入りです。

京都祇園・南座前 十六五(とうろくご)

住所京都府京都市東山区四条通大和大路西入中之町212
電話075-561-0165
営業時間11:00~17:00
定休日不定休
webhttps://www.kyoto-wel.com/shop/S81111/index.html
※東山・青蓮院前店などでも購入可能

バタークリームを2種類のクッキーでサンドして愛らしい缶に

画像: 4,050円/販売元:SUGiTORA

4,050円/販売元:SUGiTORA

京都で100年以上営業し、2008(平成20)年に閉店した「スギトラ果実店」が、ジェラートと焼き菓子などを販売する菓子店として復活。オーナーシェフは、世界を代表するパティスリーのコンクール「Coupedu Monde de la Pâtisserie(クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー) 2015」に日本代表で出場し、見事銀メダルを獲得した杉田晋一さんです。季節の食材を使ったジェラートや8種類の焼き菓子が入ったクッキー缶など、京都らしさを取り入れた洋菓子が注目されています。

2023(令和5)年に京都タワーサンド店のオープンを記念して、杉田シェフが考案したのが「バターサンド缶」です。パティシエが一つひとつ手作りした丁寧な味わいが、京都タワーなどが描かれたかわいい缶に詰まっています。フタをあけると、バターの香りがふんわり。1枚ずつ異なる味のクッキーでバタークリームを挟んだサンドは全部で3種類。なかでも、バニラとショコラのクッキーでヘーゼルナッツクリームを挟んだものが人気だそう。冷凍するとクリームがアイスのようになって違った味わいが楽しめます。

SUGiTORA 京都タワーサンド店

住所京都府京都市下京区烏丸通七条下る東塩小路町721-1 1F
電話075-741-8873
営業時間10:00~21:00
定休日無休
webhttps://www.sugitora.com/

低温調理で食感と風味をきわめたごま豆腐

画像: 500円/販売元:京五山

500円/販売元:京五山

精進料理で知られるごま豆腐。北野天満宮門前に本店がある「京五山」は、ごま豆腐を中心にわらび餅など、葛を使った商品の専門店。特にごま豆腐は、京都の有名料亭や寺院にも提供している同店の看板商品です。

「生ごまどうふ」は、製造工場を併設している本店のみで販売している商品。2種類のごまと吉野の本葛を使用し、口に運んだ瞬間に広がるごまの風味、そして滑らかな食感が絶品です。風味を損なわないように、低温で時間をかけて製造されていて、ひときわごまの豊かな香りを楽しめます。食べる直前に電子レンジなどで少し温めると、さらにとろっとした食感になり、ごまの風味もアップ。ごま豆腐に合うように開発された甘辛いみそだれをアクセントにどうぞ。

京五山 本店

住所京都府京都市上京区西今小路町807
電話075-463-7373
営業時間9:30~17:30
定休日無休
webhttp://www.kyogozan.co.jp/
※京都駅店などでも購入可能

定番のしば漬もショウガがきいた老舗の味で

画像: 486円/販売元:赤尾屋

486円/販売元:赤尾屋

1699(元禄12)年に酒造業として創業し、1855(安政2)年に漬物商となった「赤尾屋」。三十三間堂にほど近い現在の場所に移ったのは幕末、禁門の変による京都大火の影響なのだそう。300年以上、京都の歴史とともに歩んできた老舗です。

時間と手間を惜しまず、季節の野菜を漬ける京漬物の品揃えは30種類以上。なかでも、定番のしば漬は赤尾屋では「みやこ漬」の商品名で親しまれている人気商品です。キュウリ、ミョウガ、シシトウ、ショウガを、京都市北東部の大原地区で栽培されたちりめん赤紫蘇を細かく刻み、一緒に漬け込んだもの。それぞれの食材の香りがしっかりと立っていますが、とりわけショウガの風味が特徴的で、さっぱりとした味わいに。ご飯のお供はもちろん、お茶漬けにも。

赤尾屋 本店

住所京都府京都市東山区本町7-21
電話075-561-3032
営業時間9:00~18:00
定休日木曜
webhttps://www.akaoya.jp/
※御池店などでも購入可能

豊かな風味とクセになる辛みで、ご飯がすすむふりかけ

画像: 594円/販売元:おちゃのこさいさい

594円/販売元:おちゃのこさいさい

京都府内に5店舗展開している「おちゃのこさいさい」は、七味とうがらしを使った“辛いもの”専門店。産寧坂本店は、七味のなかでも辛さだけではなく風味も楽しむ「京七味」の発祥の地と言われる清水寺門前にあり、「京の七味とうがらし」をはじめ、辛いけどクセになるふりかけやお菓子などが並びます。

人気は「京らー油ふりかけ」。九条ねぎとニンニクが香る「京らー油」を焙煎ごまにしみ込ませてふりかけに。ごまを使用することで辛さがややマイルドになって、辛みが苦手な人や子どもにも好評です。おにぎりや白米のほか、卵かけご飯にかけても、まろやかな卵にピリッとした辛みがアクセントになるそう。ほかにも、パスタやトーストのトッピングなど、さまざまなアレンジを楽しんで。

おちゃのこさいさい 産寧坂本店

住所京都府京都市東山区清水3-316-4
電話075-531-2144
営業時間10:00~18:00
定休日無休
webhttps://www.ochanokosaisai.com/
※錦店、嵐山店、伏見稲荷店、京都タワーサンド店などでも購入可能

日本の風土を味わえる人気イタリアン店考案のご飯のお供

画像: (後列左から時計回りに)雲丹海苔いかすみ 1,296 円、しば漬けアラビアータ1,026 円、和牛白みそボロネーゼ 1,296 円、ちりめん山椒ペペロンチーノ 972 円、焦がし醤油カルボナーラ 1,058 円、ボンゴレにんにくバター醤油 1,058 円、青じそわさびジェノベーゼ 972 円/販売元:日本のイタリア料理屋fudo

(後列左から時計回りに)雲丹海苔いかすみ 1,296 円、しば漬けアラビアータ1,026 円、和牛白みそボロネーゼ 1,296 円、ちりめん山椒ペペロンチーノ 972 円、焦がし醤油カルボナーラ 1,058 円、ボンゴレにんにくバター醤油 1,058 円、青じそわさびジェノベーゼ 972 円/販売元:日本のイタリア料理屋fudo

「日本のイタリア料理屋fudo(フウド)」は、日本の食材をいかしたイタリアンを提案している京都市役所近くのレストラン。「遊び心のある料理」をコンセプトに、土地の“風土”を感じる一皿を作り出しています。そのこだわりの味を自宅でも楽しめるのが、“ご飯のためのパスタソース”という「しめのめし」シリーズ。通常はオンラインでの限定販売ですが、レストランで食事をした人はお土産に購入可能。また、メールで5日前までにご予約すると、店頭でも購入することができます(受け取りは14:00〜16:00)。

この「しめのめし」は、パスタはもちろん、ご飯との相性を考えられた商品です。ベーコンがゴロゴロと入っている「焦がし醤油カルボナーラ」や、赤ワインと香味野菜でじっくりと煮た和牛に、白みそを加えた「和牛白みそボロネーゼ」など、和洋の味を取り入れた7種類がスタンバイ。あつあつの白ご飯や卵かけご飯にのせれば、いつもの味が新感覚のおいしさに。焼きそばやそうめんなど、いろいろな料理のアレンジにも合うのだとか。日本の風土を取り込んだプロの味を、ぜひご自宅で!

日本のイタリア料理屋fudo(フウド)

住所京都府京都市中京区御池大東町590 加納ビルB1F
電話075-253-6290
メールkabuten.office@gmail.com
営業時間17:00~24:00(L.O.23:00)
定休日火曜
webhttps://www.fudokyoto.com/

温泉水を使ったミネラルたっぷりのビール

画像: 3本セット 1,980円/販売元:京湯元ハトヤ瑞鳳閣 ※2023年11月30日(木)まで販売予定

3本セット 1,980円/販売元:京湯元ハトヤ瑞鳳閣 ※2023年11月30日(木)まで販売予定

京都駅前のホテル「京湯元ハトヤ瑞鳳閣」。ホテル内にある温泉は、地下910mから源泉をくみ上げています。このミネラルを多く含む天然温泉で造ったビールが、ホテル内バーのリカーショップにて期間限定で販売されています。

その名も「京都温泉麦酒」。ホテルで温泉が発見された10年前、温泉を飲料水に使用できないかと開発されました。日本酒メーカー・キンシ正宗「京都 町家麦酒醸造所」と協力し、温泉を使用した麦酒が完成。コクとまろやかさを感じる口当たりは、温泉のミネラル分が発酵を促進させているからなのだとか。温泉に浸かるだけでなく、ビールとして温泉を飲めば、旅の疲れも癒やしてくれそう。話題性も十分な、この場所だけの名物ビールです。

京湯元ハトヤ瑞鳳閣 リカーショップ京

住所京都府京都市下京区南不動堂町802 京湯元ハトヤ瑞鳳閣1F ANNIE HALL BAR内
電話075-352-8475
営業時間12:00~26:00
定休日無休
webhttps://kyoto-onsen.com/

お土産選びも旅行の楽しみのひとつ。京都には長い間愛されてきた品が多いのに加え、“京都の今”を感じる新アイテムも続々と登場しています。訪れる先々で出合う味に、京都での思い出を添えて持ち帰ってみませんか。

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