A350-1000の客室仕様・サービスの開発は、約5年の歳月をかけたプロジェクトです。さまざまなお客さまのニーズや、最先端のトレンドを取り入れて完成した自信作。なかでもお客さまにぜひご体験いただきたいトピックを合計25、お写真とともにご紹介します。
INDEX
(1)世界最高峰に認定されたエコノミークラスを、さらに磨き上げました
(2)シートが最初から少しリクライニングしています
(3)スマホやペットボトルを置く場所、もう困りません
(4)膝まわり収納にひと工夫。足もとがより広々としています
(5)お手持ちのBluetoothヘッドホン、使えます
(6)広々!少し前のビジネスクラスが、これからの“プレエコ”です
(7)クラス世界初搭載。電動リクライニングです
(8)ディバイダーでプライバシー確保。半個室の感覚です
(9)高い壁をご用意しました。これはもう、ほぼ部屋です
(10)中央列の天井に遮るものがなく、広々と高いんです
(11)たとえば個室でお食事。お席のアレンジが可能です
(12)フルフラットの広々としたベッドでお休みください
(13)映画を観るのに、もうヘッドホンは必要ありません
(14)上着はハンガーへ。各シートにクローゼットを付けました
(15)充電環境、徹底的に磨き上げました
(16)30日間水だけで使える、木製の歯ブラシを開発しました
(17)よりおくつろぎいただくために、お着替えをご用意しています
(18)サステナブルに配慮して、アメニティキットは人気のヘラルボニーです
(19)日本の伝統美を取り入れた斬新な機内空間をご用意しました
(20)お客さま一人ひとりに寄り添うお食事を。事前予約による機内食サービスの選択肢が増えました
(21)お子さま向けの機内エンターテインメント、さらに充実しました
(22)より豊富になった電子書籍に新しいフライトマップ、テレビまで楽しめます
(23)お客さまそれぞれの旅をサポートする、パーソナライズ機能を搭載しました
(24)すべてのお客さまに快適な空の旅を。アクセシビリティを見直しました
(25)A350-1000は新技術の結晶。お乗りいただければ静かさがわかります
【エコノミークラス部門】
(1)世界最高峰に認定されたエコノミークラスを、さらに磨き上げました
JALは、英SKYTRAX社が認定する2023年「ワールド・ベスト・エコノミークラス」部門で3度目の世界1位を獲得。すべてのお客さまに快適な空の旅を実現するため、クラス最高水準の快適性を持つ座席を開発しました。
開発スタッフ・賀來萌葉
モニターの品質にも力を入れています。13インチ4Kタッチパネルで、最新の機内エンターテインメントをお楽しみいただけます。
(2)シートが最初から少しリクライニングしています
座っていただければその特徴がすぐにおわかりいただけるはずです。従来のシートより背もたれの角度(標準角度)を1インチ寝かせています。離着陸時でもリラックスしていただけ、通常飛行時にも「これならシートを倒さなくてもいいかも」と思っていただける絶妙な角度を追求しました。
開発スタッフ・西垣淳太
フライトタイムが長い国際線においても快適にお過ごしいただけます。安全面にも配慮しているので、安心しておくつろぎください。
(3)スマホやペットボトルを置く場所、もう困りません
お膝元に、左右分割式のシートポケットをご用意しました。ペットボトルが余裕を持って入る収納力です。たとえばお手持ちのスマホやガジェットなども入れていただけます。メッシュタイプなので、中身は一目瞭然。お忘れ物の防止にも役立つ仕様です。
開発スタッフ・賀來萌葉
機内モニターの下にUSBポートType-A/C、AC電源があります。スマホなどを充電しながらご収納いただけます。
(4)膝まわり収納にひと工夫。足もとがより広々としています
書籍専用収納スペースを機内モニター直下に移設したことで、足もとが広々とお使いいただけます。大柄なお客さまでも、余裕を持った着座姿勢をお取りいただけるよう、配慮した設計を採用しました。
開発スタッフ・西垣淳太
シートピッチ(前後幅)は約84~86cmと、国際線のなかでもトップクラスに広いサイズです。クッション性も高く、長距離のフライトでは疲れにくさを実感していただけるはずです。
(5)お手持ちのBluetoothヘッドホン、使えます
近年主流となりつつあるBluetoothヘッドホン/イヤホンをお使いいただけます。機内モニターのご案内に従って、お手持ちのものをペアリングしていただければ、使い慣れたオーディオ環境で機内エンターテインメントをお楽しみいただけます。
開発スタッフ・佐藤菜々子
もちろん、ステレオミニプラグを採用した従来型のヘッドホンもご用意しています。
【プレミアムエコノミークラス部門】
(6)広々!少し前のビジネスクラスが、これからの“プレエコ”です
プレミアムの意味を徹底的に追求し、進化させたのがA350-1000のプレミアムエコノミークラスです。シートピッチは最大約107cmと、広々とした足もと。シェルタイプシートなので、背もたれを倒しても後席に影響はありません。プライバシーも確保し、クラス以上のくつろぎを目指しました。
開発スタッフ・賀來萌葉
16インチの4Kモニターやご自身の端末を立てられるタブレットホルダーも備え、機能面でも抜かりはありません。
(7)クラス世界初搭載。電動リクライニングです
アームレストの下にボタンを配し、背もたれとレッグレストをスムーズにお体にフィットさせる電動リクライニング機能を搭載しました。これはプレミアムエコノミークラス世界初の仕様です。
開発スタッフ・西垣淳太
最前列でレッグレストを上げていただければ、フルフラットシートのように足を伸ばした着座姿勢をお取りいただけます。
(8)ディバイダーでプライバシー確保。半個室の感覚です
自由な開閉でパーソナルスペースを確保する、プライバシーパーティションを搭載。お隣りのシートからの視線も気になりません。また通路側にはヘッドレスト脇にプライバシーウィングを設置しています。
開発スタッフ・西垣淳太
左右からの視線を遮り、パーソナルスペースをしっかり確保できます。半個室に近いシートで快適な空の旅をお楽しみください。
【ファースト&ビジネスクラス部門】
(9)高い壁をご用意しました。これはもう、ほぼ部屋です
ファースト、ビジネスクラスともに、個室仕様のシートです。JAL初となる完全個室仕様のファーストクラスでは約157cm、ビジネスクラスでは132cmと、通路の左右には高い壁がそびえ立っている印象です。これにより、高いプライバシー性を実現しました。
開発スタッフ・賀來萌葉
ファーストクラスでは43インチ、ビジネスクラスでは24インチの大型4Kモニターを採用。贅沢な個室空間で迫力のある映像とともにお過ごしください。
(10)中央列の天井に遮るものがなく、広々と高いんです
ファースト、ビジネスクラスでは、従来あった中央列天井の手荷物収納棚を廃止し、開放感のある約237cmの天井高を実現しました。これは一般的な個人宅と同等の天井高。ご自宅にいるような感覚でおくつろぎいただけます。
開発スタッフ・西垣淳太
手荷物収納スペースは、個室内のオットマン下などに確保しました。これにより重い荷物を持ち上げる必要がなくなり、出し入れがしやすくなっています。
(11)たとえば個室でお食事。お席のアレンジが可能です
ファーストクラスなら、シートアレンジで向かい合ってのお食事が可能なほか、サイドシートをご活用いただいて航行中は最大3名でミーティングなどが可能です。またビジネスクラスでは電動パーティションを下げることで、お隣り合わせで会話やお食事をお楽しみいただくこともできます。
開発スタッフ・西垣淳太
多彩なシートアレンジが特徴です。さまざまなシーンに対応することができます。
(12)フルフラットの広々としたベッドでお休みください
ご就寝時、ファーストクラスは最大幅123cm×長さ約203cmというダブルベッド級のサイズに、エアウィーヴと共同開発したマットレスを敷いたゆとりあるベッドを客室乗務員がご用意します。
ビジネスクラスは、長さ約198cmというクラス最長レベルのフルフラットベッドになります。より快適にお休み頂けるよう吸湿速乾性のベッドパッドをご用意しています。
開発スタッフ・佐藤菜々子
ビジネスクラスでは、これまでご好評いただいてきたエアウィーヴ社製の専用マットレスもご用意しています。お好みに応じてご使用ください。
(13)映画を観るのに、もうヘッドホンは必要ありません
世界初となるヘッドレスト内蔵スピーカーを、ファースト・ビジネスクラスの全シートにご用意しました。これによりヘッドホンなどを使わずに、大迫力の音響で機内エンターテインメントをお楽しみいただけます。隣や通路からはほとんど音が聞こえない、スグレモノです。
開発スタッフ・西垣淳太
欧州のオーディオメーカーと共同開発しました。プライバシー性の高い個室空間で今までない新しい機内エンターテインメントの楽しみ方をお届けします。
開発スタッフ・佐藤菜々子
より迫力ある音質をお求めの場合、Bluetooth対応のヘッドホンもご用意しています。ファーストクラスはBang & Olufsen、ビジネスクラスはオーディオテクニカ製です。
(14)上着はハンガーへ。各シートにクローゼットを付けました
ビジネスクラスには、機内モニター横にガラスのスライドドアが付いています。また、ファーストクラスには入口横に片開きのドアがあります。これらを開けると、ワードローブとハンガーが。上着やハーフ丈のコートなどをかけることが可能です。
開発スタッフ・西垣淳太
長距離のフライトでも、お召し物がシワになりません。ちなみにファーストクラスのワードローブドアには、ネクタイを締めるときなどに便利な鏡が設けられています。
(15)充電環境、徹底的に磨き上げました
ファースト・ビジネスクラスには置くだけでスマホなどが充電できるワイヤレス充電を完備。さらにUSBポートType-A/C、AC電源も備え、あらゆる充電ニーズに対応できるように配慮しています。
開発スタッフ・佐藤菜々子
アメニティポーチのなかにはJALのロゴが入った充電ケーブルが。USB Type-CとAppleのLightningを切り替えできる仕様です。
(16)30日間水だけで使える、木製の歯ブラシを開発しました
アメニティポーチの内容物も一部リニューアル。包装材を紙製にするなど脱石油由来プラスチックの取組みを深化させました。また、期間限定となりますが、「水で磨く歯ブラシ“MISOKA”」を石油由来プラスチックを一切使用しないJALオリジナル仕様にてご提供します。歯ブラシ本体には竹を、ブラシにはひまし油を原料とするナイロンを使用しています。ブラシにはナノミネラルコーティングが施してあり、水だけで汚れを洗い落とすことができます。
開発スタッフ・佐藤菜々子
30日間お使いいただけることから、MISOKA(三十日)と名付けられています。ぜひお持ち帰りいただき、旅先やご自宅でもご利用ください。
(17)よりおくつろぎいただくために、お着替えをご用意しています
ファーストクラスでは、オーガニックコットン100%のリラクシングウェアをS、M、Lの3サイズご用意しています。
ビジネスクラスでは、衣服の上からでもご着用いただけるプルオーバー型のローブをご提供。老舗タオルメーカーのUCHINO(内野株式会社)の技術が織り込まれた「エアリータッチ」というコットン素材を使用しています。超極薄パイル地のタオルでできており、あたかも空気を纏っているかのような着心地です。
開発スタッフ・佐藤菜々子
これまでご好評だったカーディガンも、引き続きお貸し出し可能です。ご希望の際は客室乗務員にお声がけください。
(18)サステナブルに配慮して、アメニティキットは人気のヘラルボニーです
内容物に紙袋を使用するなど、石油由来のプラスチックを極力使わない工夫をしたアメニティポーチは、福祉実験カンパニー「ヘラルボニー」とコラボレーション。同社契約作家のアートをポーチのデザインに採用しています。ファーストクラスでは、ゼロハリバートンの外装にヘラルボニーの内張り。ビジネスクラスでは全6種からランダムにご提供します。
開発スタッフ・岡澤賢哉
ちなみに、プレミアムエコノミー・エコノミークラスの機内食スリーブ(日本発)もヘラルボニー仕様。メニューごとにデザインが変わります。
【全クラス共通部門】
(19)日本の伝統美を取り入れた斬新な機内空間をご用意しました
シックで落ち着いたえんじ色のキーカラーに、日本の伝統美がちりばめられています。直接的な表現はあえて避け、壁やシートに日本の伝統的な織り柄やパターンを忍ばせています。奥ゆかしい日本の美意識を、きっとお感じいただけるはずです。
開発スタッフ・西垣淳太
国内線のA350-900同様、客室仕様はイギリスのtangerine社と共同開発しました。国際線と国内線で、デザインの統一感を持たせています。
(20)お客さま一人ひとりに寄り添うお食事を。事前予約による機内食サービスの選択肢が増えました
大切な旅の思い出を彩るために、事前予約の機内食がさらにおいしく、ラインナップも充実しました。ファースト・ビジネスクラスでは、米澤文雄シェフ監修のヴィーガン・ベジタリアンメニューをコーススタイルで味わえます。プレミアムエコノミー・エコノミークラスでは、グレードアップした機内食を有料でお楽しみいただけます。
開発スタッフ・鈴木満美子
機内食では事前予約サービスの選択肢がこれまで以上に広がりました。お客さまのお好みや旅のご予定に合わせてお選びいただき、機内でのひとときをこれまで以上にご自分らしくお過ごしください。
(21)お子さま向けの機内エンターテインメント、さらに充実しました
機内エンターテインメントは、大人向け/お子さま向けモードをメニューからお選びいただけ、それぞれに適したコンテンツをご提供しています。なかでもお子さまにお楽しみいただくため、地図上に恐竜が表示されるかわいいキッズマップ機能を新たにご用意しました。
開発スタッフ・賀來萌葉
機内モニターは直感的に操作できるタッチパネル仕様です。お子さまにも楽しんでいただける機内エンターテインメントを目指しました。
(22)より豊富になった電子書籍に新しいフライトマップ、テレビまで楽しめます
機内モニターに搭載される機内エンターテインメントは、コンテンツを拡張。JALの国際線では初となるライブTVでは、リアルタイムで放送中のテレビチャンネルをご覧いただけます。またリアルタイムの機外カメラや文字ニュース、さらに電子書籍を増量し、雑誌や外国語のコンテンツもお楽しみいただけます。
開発スタッフ・賀來萌葉
機外カメラは国内線A350-900から採用し、人気の機能です。前方ビュー/尾翼ビューの2つの視点で、リアルタイム映像がご覧いただけます。
(23)お客さまそれぞれの旅をサポートする、パーソナライズ機能を搭載しました
生まれ変わった機内エンターテインメントシステムは、お客さまの旅に合わせた“パーソナライズ”仕様です。たとえばご予約済みの乗り継ぎ便情報をご確認いただけるほか、お食事などのサービスの予定をタイムライン表示。機内やご到着先のご予定が組み立てやすくなりました。
開発スタッフ・賀來萌葉
ファースト・ビジネスクラスのお客さまは、機内食やお飲み物のご注文を機内モニターから承ることができます。
(24)すべてのお客さまに快適な空の旅を。アクセシビリティを見直しました
機内エンターテインメントシステムの対応言語を、従来の5言語から15言語に拡大しました。さらに、画面の拡大や色補正にも対応する視覚サポートを導入。これまでより多くのお客さまに、快適にご利用いただけるようになりました。
開発スタッフ・西垣淳太
機内座席は、車椅子の乗降に配慮した設計を採用しています。客室乗務員がサポートしますので、ご遠慮なくお声がけください。
(25)A350-1000は新技術の結晶。お乗りいただければ静かさがわかります
最後に、A350-1000は従来の同サイズ既存機種と比べて、大きな進化を遂げています。炭素繊維複合素材を機体の53%に使用し、最新のロールス・ロイス社製のエンジンを搭載しています。これにより燃費が向上し、CO2排出量を最大25%削減。優れた静粛性を誇り、機内はとても静かです。
開発スタッフ・西垣淳太
静粛性を高めた機内では、お仕事やおくつろぎの質が変わるはずです。ロングフライトでも、豊かで充実したフライトになるよう、さまざまな工夫を凝らしています。
新たなコンセプトを掲げて完成した、20年ぶりの国際線新仕様
「最上のやすらぎとくつろぎ(安心・快適)」「空のコンシェルジュサービス」「お客さまと共に創るサステナブルな体験」という3つの要素をまとめたコンセプトワード「Design Your Story」を掲げ、お客さま一人ひとりが好みや価値観に合わせて過ごし方をデザインできる機内を目指し、足かけ5年にわたって開発したのがA350-1000の客室仕様とサービスです。JALオリジナルの仕様にこだわり、エアバス社とともにカスタムメイドで仕上げました。
これまでお客さまからご好評いただいてきた従来のスカイスイートの延長線上にあるものではなく、まったく新しい価値を取り入れるべく、チームが一丸となって取り組んだ20年ぶりの大事業。世界中のお客さまそれぞれに感動のフライトをご提供するためにご用意した、JALの自信作です。ぜひご搭乗いただき、その価値をご体感ください。
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