とはいえ、特に海外でのバケレンに不安を感じる人も多いはず。そこで、バケレンに詳しい日本航空Web販売部のスタッフとHomeAwayの旅のプロたちに、初心者でも安心して楽しめる「ハワイ・ホノルルでのバケレン」の魅力やノウハウ、そしておすすめの物件について教えてもらいました。
※2020年3月末に「HomeAway」は「Vrbo(バーボ)」にリニューアルしました。
バケレンの特徴と魅力。意外にリーズナブル?
──早速ですが、バケレンを利用する旅の魅力を教えてください!
笠井氏(HomeAway):東京五輪に向け日本でも「民泊」が盛り上がっていますよね。バケレンも民泊の一種ですが、自宅の空室ではなく、貸別荘のように1棟をまるごと貸し出す「家主不在型」となるのが大きな特徴です。
後藤(JAL):バケレンは利用人数にかかわらず、1棟1泊いくらという料金システムが基本。ですから、人数が多いほど1人あたりの宿泊コストを低く抑えることできます。
八木(JAL):つい先日、私たち夫婦とお互いの両親という3家族でハワイ旅行をした際に、バケレンを利用しました。ホテルで3部屋借りるような感覚で、お部屋のグレードが高いのにもかかわらず、コスト的にかなりお得でしたよ。
徳門(JAL):1棟に複数のベッドルームが用意されている場合がほとんどですからね。バケレンは、特にグループでの旅行に向いていると思います。
家族やグループ旅行にバケレンがおすすめの理由
後藤:家族連れの旅行でも、バケレンのメリットって大きいですよね。うちは子どもが3人いる5人家族なんですが、ホテルだと5人で入れる部屋って少ないんです。だからといって、2部屋借りても人数配分が難しいですし……。
八木:確かにそれはありますね。私の場合は、両親が海外旅行に慣れておらず、部屋が別々になるのは互いに心配だったというのも、バケレンを選んだ理由のひとつでした。
笠井氏:私も後藤さんのように、子連れで旅行をする機会が多いんですが、バケレンだと意外にも、食事や洗濯の面倒が軽減されるというメリットがあるんです。
──ホテルのほうが、サービスが充実しているという印象がありますが。どういうことでしょう?
笠井氏:確かに、バケレンだと食事の用意や洗濯は自分たちで行うわけですが、そのぶんだけ融通がきくんですよね。小さなお子さんがいるご家族ならわかると思うんですが、たとえば朝食でも、ホテルだと時間帯が決まっているじゃないですか。
後藤:でも、そのタイミングで、子どもたちがご飯を食べたい気持ちになってくれているかわからない(笑)。
笠井氏:そうなんですよねぇ(笑)。そういうときに、キッチンが完備されているバケレンだと、自分たちの食事とは別に、子どもが食べたいタイミングで料理できますから。洗濯機や乾燥機が設置されているバケレンなら、いつでも気軽に洗濯もできますし。
八木:子連れではなくても、キッチンやランドリーが自由に利用できるのは便利ですよね。ホノルル周辺のバケレンだと食材の調達も楽だから、現地に住んでいるような感覚で、料理や食事が楽しめちゃう。
徳門:友達と一緒だと、海外ドラマに出てくるホームパーティみたいなノリで楽しめますよね。ホノルル周辺なら、テイクアウトできるお店もたくさんあるから、料理をしなくてもOKですし。
初めてのバケレンは、やっぱり日本人に優しいホノルルへ!
──海外でバケレンを利用するなら、初体験の場所として特にホノルルがおすすめとのことですが、その理由は?
笠井氏:やはり、日本人が多く訪れる観光地ということが、いちばんの理由ですね。ホテル滞在とは違い、バケレンは自由度が高いぶん、自分で済ませなければならない用事もたくさんあります。その点ホノルルなら、病院を含め日本語が通じるケースが多いので、英語が苦手な方でも比較的安心です。
徳門:買い物もそうですね。長期滞在のバケレンだと、食材や日用品が必要になりますから。たとえば日本食が恋しくなったとしても、日本の食材や調味料が簡単に手に入るんです。
八木:管理会社も、日本語が通じるケースが多いですよね。設備も日本人向けになっていたりしますし。私が利用した物件では、炊飯器まで揃っていましたよ!
徳門:初めて旅行する国で、いきなりバケレンを利用するのは、さすがにハードルが高いと思います。2回目以降のハワイ旅行でバケレンを利用してみるというのは、バケレン初体験として好適といえるのではないでしょうか。
バケレン旅ならではのホノルル観光
後藤:確かに2回目以降のハワイ旅行だからこそ、バケレンを利用するメリットって大きいですよね。ほとんどの方が最初はホテル宿泊込みのツアーを利用されると思うんですが、その場合だと、有名な観光スポットを巡るだけで日程が埋まってしまうじゃないですか。
笠井氏:そういう旅も楽しいんですが、2回目以降となれば、もう少しゆったりとハワイを楽しんでみたくなる方も多いはず。そんな時に、長期滞在に適しているバケレンはおすすめです。
後藤:長期滞在する前提なら、天国の海やノースショアのように、ホノルルから離れた場所も行動範囲にできますよね。
八木:別にそこまで遠くに行かなくても、ホノルルなら楽しいスポットがいっぱいありますよね。街を散歩したり、ビーチでのんびり海を眺めているだけでも素敵な時間が過せますし。
徳門:そういう贅沢な時間の使い方ができるのは、長期滞在ならではですよね。ホノルル周辺のバケレンなら、オーシャンビューの物件やインテリアが素敵な物件もたくさんあるので、部屋で1日ボーっとしているだけでも十分楽しいはず。
笠井氏:それこそ、ホテル滞在ではなかなか味わえないバケレンならではの魅力かも。まるで、そこで暮らしているかのような気分で、ハワイが満喫できてしまうわけですから。
八木:食材や日用品の買い出しなんかも、敢えて地元の方が使っているようなお店に行ってみるのが楽しかったりしますよね。
後藤:それでいえば、野菜や果物など地元の農産物が集まるファーマーズマーケットは、バケレンを利用するなら、ぜひチェックしてほしい場所ですね。ハワイ最大級のKCCファーマーズマーケットは週1回の開催なので、短期のツアーだとタイミングがあわない場合が多いですから。
徳門:確かに!ハワイの新鮮なフルーツを、部屋に持ち帰って食べるのは、本当に贅沢な感じがしますよね。
ホテルとバケレンを上手に使いわけて、ホノルル旅のエキスパートに
──魅力たっぷりのバケレンですが、一方で、利用する際に注意しておきたいポイントがあれば、ぜひおしえてください。
笠井氏:まず言えるのは、目的やシチュエーションによっては、バケレンよりもホテルのほうが適している場合もあるということでしょうか。
後藤:サービス面でいえば、当然ホテルのほうが手厚いですからね。たとえば、毎日きちんとハウスクリーニングをしてほしい方などは、ホテル滞在のほうが良いと思います。
八木:ホノルルのバケレンなら、アメニティもだいたい揃っていますが、それでもホテルのほうが万全ですしね。バケレンだとチェックインやチェックアウトといった手続きもホテルとは違うので、ちょっと戸惑うことがあるかもしれません。
徳門:セキュリティ面でも、特に心配はないとはいえ、気になる方ならホテルを選んだほうが安心かも。
笠井氏:このように注意事項もいくつかありますが、ツアーとは違い自分で自由に旅の組み立てをしたい方には、バケレンの利用はかなり魅力的だと思いますよ。
徳門:何度か海外旅行を経験して、今までとは一味違う旅をしてみたい方には、特におすすめしたいですね!
シチュエーション別・ホノルル周辺のおすすめ物件
──ホノルル周辺のバケレンを利用する旅の魅力が、とてもよく伝わりました! そこで皆さんに、おすすめの物件を教えていただきたいと思います。
おすすめ物件その1「複数組の家族旅行にも最適!」
アストン・ワイキキ ビーチタワー(#1903)
■おすすめのポイント
・窓の外がすぐ海という究極のオーシャンビュー
・ラナイ(バルコニー)に広めのテーブルあり
・キッチンからリビング全体が見渡せる
・58インチの大型テレビつき
後藤:ここは、本当にいい物件ですよね。ビーチが目の前にある、まさにワイキキのど真ん中。
八木:この間の旅でもアストン・ワイキキ ビーチタワーを利用したんですが、徒歩だけで観光スポットをいくつも巡れるのがよかったですね。両親たちもビーチで散歩したりなど、のんびりと楽しんでいました。
笠井氏:キッチンからリビング全体が見渡せる間取りになっているので、子どもがいる家族連れの場合にも安心ですよね。
徳門:各ベッドルームから直接バスルームに移動できるプライベートアクセスなので、プライバシーも守れますしね。トイレやメイク直しで“渋滞”が起こることもなさそう(笑)。
八木:オーシャンビューだから、ラナイでくつろぐだけでも楽しかったですよ。
おすすめ物件その2「三世代旅行ならこちらも!」
イリカイ ホテル&ラグジュアリー スイート(#1239)
■おすすめのポイント
・複数の家族でもゆったり使える広いダイニング
・リクライニングチェアも完備された広いラナイ
・プライベートアクセスできるバスルームが2つ
・アラモアナが至近なので買い物にも便利
笠井氏:こちらは、どちらかといえば、小さなお子さんを含んだ三世代旅行向けの物件といえるかもしれません。間取りの魅力としては、なんといっても広いダイニング。三世代そろって寛ぐことができますよね。
八木:ラナイにリクライニングチェアがあるのも素敵ですね。お爺ちゃまとお婆ちゃまに、一緒にお昼寝を楽しんでもらえそう。
後藤:場所的にはワイキキの中心街より、アラモアナに近いですね。アラ・ワイポート港の真ん前なので、満点のハーバービューが楽しめますよ。
徳門:アラモアナ・ショッピングセンターやホールフーズマーケット・クイーンがほぼ徒歩圏内ですから、お買い物や外食を楽しむのにも、とっても便利そう。
おすすめ物件その3「ワーケーションにも、女子旅にも!」
ワイキキ ショア―&アウトリガー(#1302)
■おすすめのポイント
・仕事にも使えるデスクがある
・BOSE(iPod st.)のサウンドシステム完備
・ベッドルームがすべてオーシャンビュー
・ラナイが一続きになっており開放感は満点
後藤:ここは、ビーチや大きな公園(フォートデルッシー ビーチ・パーク)のそばですね。ワイキキの中心部も完全に徒歩圏内ですから、食事や買い物にも便利かと。
笠井氏:いちばんの特徴は、ビーチに面して一続きになっているラナイでしょう。窓をすべて開け放てば、パノラマのようなオーシャンビューが楽しめます。
八木:ベッドルームがオーシャンビューなのも素敵ですねぇ。寝ながらでも絶景が楽しめちゃう。
徳門:ノートパソコンを置いて作業をするのに、ちょうどいい高さのデスクが置いてあるので、休暇を楽しみながらリモートで少し仕事をするワーケーションにも向いていますよね。
笠井氏:ここに限らず、ホノルル周辺のバケレンは、ほとんどWi-Fiが利用できますから、ネット接続の心配もありませんしね。
ちなみにこちらの物件は、サウンドシステムが整っていることやアイランド型キッチンの設備があることから、女性グループにも人気なんですよ。
八木:たしかに、ベランダに向かってソファーがある間取りも女子会向きですね!
おすすめ物件その4「少人数やショートステイ向け!」
リージェンシー オン ビーチウォーク ワイキキ(#51)
■おすすめのポイント
・文字通りワイキキの中心部
・コストパフォーマンスが高い
・建物1階にABCストアがあって便利
・ラナイにダイニングテーブルがある
笠井氏:こちらの物件のいちばんの魅力は、間取りがコンパクトなぶん、レンタル料が安いこと。シーズンにもよりますが、一泊平均3万円程度で一部屋借りることができるんです。
後藤:間取りだと4人向けの物件ですから、一人頭8千円くらいで泊まれる計算になりますね。
八木:写真を見る限りだと、室内はとてもきれいですよね。居心地もよさそう。
徳門:オーシャンビューではないですけど、ワイキキのど真ん中ですから、眺めが悪いってわけでもないですよね。
後藤:そうですね。部屋から出れば、すぐにビーチですから、日中は外で遊びたいという人には、これで十分だと思います。
徳門:その点でいえば、まさに旅慣れた人向けの物件かもしれないですね。私は今年もホノルルマラソンに参加するんですが、ランナー仲間と一緒に合宿感覚で利用するのにもよさそうかなと思いました(笑)。
いかがでしたか? 旅のプロたちのアドバイスで、バケレンを利用した旅の魅力が十分伝わったのではないでしょうか。女子旅から三世代旅行まで、さまざまなシチュエーションにもピッタリなホノルルのバケレン。興味を持ったかたは、ぜひこちらのスペシャルサイトをチェックしてくださいね!
物件管理会社:Captain Cook Resorts (キャプテンクック・リゾート)
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