ハワイの魅力をより深く知るなら、現地を知り尽くした達人の意見を参考にするのがやっぱり正解!今回は、マウイ島を拠点にライター・コーディネーター・フラダンサーとして活躍する神宮寺愛さんが、ハレアカラの裾野の景色を食とともに楽しみ、町遊びをする一日を提案します。
画像1: マウイ島・アップカントリー・タウン 体が美しくなる食を堪能する旅へ

神宮寺 愛さん

<プロフィール>
ライター・コーディネーター/出版社退社後に独立、2001年にマウイ島へ。マウイ郡を中心に、ネイバーアイランドの魅力を雑誌、書籍、ウェブなどで発信中。著書「心と体がピュアになるハワイアンな暮らし」等。ハワイ州観光局サイトにて連載コラム執筆中。

アリィ・クラ・ラベンダーのファームで絶景を眺めながらの朝食で一日をスタート!

マウイ島の象徴でもある山、ハレアカラ。この山の裾野がなだらかに広がっているため、マウイ島は他のハワイの島々に比べて、広大な高原地帯をもっています。標高600メートルあたりのクラという地域は空気もひんやり、牧草地に馬や牛が佇み、マウイオニオンやクラ・ストロベリー、高原野菜などの畑も広がり、のどかな風景が見渡せます。カフルイ空港周辺から車で20~30分のドライブをするだけで到着するクラ周辺では、ひと味違うマウイ島が楽しめるのです。

アリイ・クラ・ラベンダーのファームはクラのなかでも標高が高め、ファームは約40種類以上にものぼるラベンダーに埋め尽くされ、清涼感のある空気にラベンダーの香りがたちこめるので、ファーム内の散歩道を歩くだけで頭も体もすっきりと癒されます。ファーム内をガイドさんと歩くツアーは、ラベンダーのアロマテラピー的な使用法や効能、ラベンダーを料理に使う方法なども学べるために大人気。さらに、ファームで働く人の肌を癒すためにはじまった、ファームオリジナルのスキンケアアイテムは長年のファンも多く、それらを販売しているギフトショップはいつも賑わっています。

このファームの魅力は、島の西側を存分に見渡すことのできるクラ高原の眺望の良さにもあるでしょう。特に高原の朝は格別、ギフトショップに併設されているカフェで、熱々の手作りラベンダー・スコーンにラベンダー・リリコイ(パッションフルーツ)ジャムやラベンダーハニーをトッピングし、ラベンダー・コーヒー&紅茶と一緒に味わいながら、マウイ島の一日を始めたら最高です!

人気レストラン経営のオーガニックファームでとれたて野菜をつかった絶品ランチを

降り注ぐ太陽の光と高原の冷たい空気が心地よいのは人間だけではなく、野菜や果物も同様。すくすくと育った美味しい野菜や果物はマウイ島の一流レストランはもちろん、ハワイ州中に引っ張りだこです。
いくつものファームがあるなかで特に注目したいのは、クラ高原のオオ・ファーム。このファームはラハイナにある人気レストランのパシフィコやイオ、フィースト・アット・レレで使う野菜や果物、コーヒーを育てるための専門ファームです。シェフたちからのリクエストに応じて育てられる野菜や果物は、市場に並ぶものとは少し違い、こだわりが感じられます。レストランのキッチンででる生ゴミなどをコンポストにするなど、徹底したオーガニック農法で経営されるオオ・ファームには、なんとファームにアウトドア・キッチンがあり、オオ・ファームツアー&ランチに参加すると、ファーム専任のシェフがランチを調理してくれます。

栽培の知識や野菜や果物の知識が豊富なガイドさんと、珍しい野菜や果物、コーヒーなどを目で見て、さらに味見もしながら、ファーム内をまわり、ランチのサラダ用に自分で数種類の高原野菜を収穫するなど、ツアーでは興味深い経験ができるほか、ランチではファームのシェフが窯で焼いた作りたてのフォカッチャと、フレッシュな野菜をたくさん使った料理、食後のコーヒー&デザートを、木陰にある大きな木のテーブルで食べることができます。

美味しい空気のなかで、目の前の畑から採れたばかりの野菜を、腕利きのシェフが調理したランチとなれば、お腹も心も至福の時間を味わえること間違いなしでしょう。

摘みたてクラ・ストロベリーでリフレッシュ!ディナーは高原からサンセットを眺める贅沢

クラ高原に滞在している間に、高原で育つ世界に知られるグルメ食材、マウイオニオン&クラ・ストロベリーを味見したいもの。標高の高い畑で時間をかけて育つことで、肉厚になり、生で丸かじりができるほど甘いマウイオニオンと、日当りがよく、水はけのいい高原と気温によって一年中収穫が可能な甘酸っぱいクラ・ストロベリーを現地で食べる機会を見逃すことはできません。
マウイオニオン&クラ・ストロベリーの生産ナンバーワンであるクラ・カントリーファームのファームスタンド(売店)はドライブの際の休憩にぴったり。スタンド周辺が季節に応じて美しく飾られることでも知られ、写真撮影のポイントとしてもはずせません。また、こども用の小さな体験ファームでは野菜や果物や花を見たり、ウサギなどの小動物を触ることもできます。摘みたてのクラ・ストロベリーは持ち帰るのもよし、ファームの休憩場所で食べるのも楽しいです。

マウイオニオンに限っては、丸ごと買っても、旅行中はなかなか調理をする機会がないもの。マウイオニオンを美味しく調理してくれるレストランにディナーに立ち寄るもの一案です。クラ高原の老舗クラ・ロッジのレストランでは、ジューシーなマウイオニオンスープや、ピザ釜から直接テーブルに運んでくれる焼きたてのピザが人気。大きな窓から180度を超える眺望が楽しめるクラ・ロッジのサンセット・ディナーで一日を終えることができたら、マウイ島の高原の旅が一生の思い出になりそうです。

ひとことコメント

クラ高原の気温は15~20度なので、長袖の洋服は必要です。また、スニーカーなどの靴を持っていくと、散策の際に役立ちます。毎週土曜日の朝に行われるクラのファーマーズ・マーケットは新鮮な食材が揃うことで、島でも話題です。

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