ハワイの島々のなかでも、もっとも大きな面積を誇るハワイ島。“ビッグ・アイランド”の名称で親しまれるこの島で、1987年に世界遺産に登録されたのが「ハワイ火山国立公園」です。“地球上でもっとも活発な火山”とも表現されるキラウエア火山を中心に、広大な国立公園の魅力をご紹介します!

ハワイ火山国立公園(アメリカ)
登録年:1987年
世界遺産の種類:自然遺産
登録基準:
●人生命進化の記録、地形形成において進行しつつある重要な地学的過程、あるいは重要な地質学的、自然地理学的特徴を含む、地球の歴史の主要な段階を代表とする顕著な例であること。
アクセス/ヒロ国際空港より約47km。車で約45分

世界でもっとも活発な活火山 その圧倒的なスケールを知る

ハワイ諸島のなかで最も新しく、広大な島として知られるハワイ島。この島の南部に広がる「ハワイ火山国立公園」は、1916年に国立公園に指定され、1987年に世界遺産(自然遺産)に登録されました。総面積約1,335平方キロメートルにも及ぶ園内には、標高約4,169mのマウナロア山と標高約1,247mのキラウエア火山というふたつの火山が点在しています。特に、1983年以来噴火を続けているキラウエア火山は、“世界でもっとも活発な火山”としても有名。火口から流れ出した溶岩が海岸線を少しずつ押し広げるなど、火山活動を通じた大地の営みを観察できる希少な場所として知られています。

一方、ハワイ語で「長い山」を意味するマウナロア山は、その圧倒的なスケール感が魅力。地球上でもっとも大きな体積を持つことで知られるこの山は、有史以来30回以上の噴火を繰り返してきた世界最大の楯状火山。1984年を最後に現在は噴火を休止していますが、どこまでも続く山裾の広さは“ビッグ・アイランド”ならではの雄大な自然を象徴しています。

ハワイ島最大の人気スポット「ハワイ火山国立公園」は、火山活動が生み出したダイナミックな地形と、そこに息づく多様な生態系を楽しめる世界遺産。“ビッグ・アイランド”を訪れたら、ぜひ足を運んでください。

世界で唯一のドライブイン火山 キラウエア・カルデラをめぐる

「世界で唯一のドライブイン火山」と呼ばれるキラウエア火山周辺には、多彩な見どころが点在しています。特に直径約4.5kmにもおよぶキラウエア・カルデラを一周する環状道路「クレーター・リム・ドライブ」は、ぜひ訪れておきたいエリアです。一周17㎞に及ぶ道のりには、「キラウエア展望台」や、「キラウエア・イキ火口展望台」など、キラウエア・カルデラを一望できる展望スポットが数多くあります。また、キラウエア・カルデラ最大の規模を誇る火口「ハレマウマウ火口」は、先住民に愛される聖地。火を司るハワイの女神ペレが住む場所と伝えられています。キラウエア火山の地質や地層、火山研究をテーマにした展示資料が揃う「トーマス・A・ジャガー・ミュージアム」は、「ハレマウマウ火口」を一望できる展望スポットとしてもおすすめです。

多彩な旅の魅力に満ちた「クレーター・リム・ドライブ」をめぐるなら、まずは「キラウエア・ビジター・センター」で情報収集を!火山活動や天候の状況により立ち入り禁止になっているエリアもあるので、おでかけの際には要チェックです。

さらに、火口から流れ出た溶岩が海岸線に達する様子を眺めるのなら、「ハワイ火山国立公園」の東側に位置する「カラパナ見学エリア」へ。この場所からは、現在活発に火山活動を続ける「プウ・オオ・ベント」を見ることができます。溶岩流の様子は日々変化するので、現地を訪れる際は事前に確認しましょう。

「ハワイ火山国立公園」で楽しめる 絶景アクティビティ

「ハワイ火山国立公園」の圧倒的な自然のスケールを体感するなら、さまざまなアクティビティにチャレンジしてみるのがおすすめです。たとえば、「キラウエア・ビジター・センター」では、レンジャーがガイドするハイキングツアーなども行われており、キラウエア火山の魅力を、より深く体験することができます。また、キラウエア・カルデラやマウナロア山を舞台にしたナイトツアーも、民間のツアー会社などによって数多く催行されています。夜の「ハレマウマウ火口」で赤く輝く火口を眺めたり、マウナロア山から星空を仰いだり……。ロマンチックな絶景を楽しめること間違いなし!「プウ・オオ・ベント」から流れ出す溶岩を間近に見学できるウォーキングツアーなどもおすすめです。

ハワイの島々のなかでも、ダイナミックな自然の営みを感じられる“ビッグ・アイランド”。火山活動が織りなす大地の営みを感じられる世界遺産「ハワイ火山国立公園」は、ハワイ島ならではの旅の魅力をぎゅっと凝縮した場所。一生に一度は訪れる価値があります。

画像5: ハワイ火山国立公園

ひとことコメント

標高約4,169mのマウナロア山と標高約1,247mのキラウエア火山からなる「ハワイ火山国立公園」。火山周辺は天候が変わりやすいので、雨具などの用意はお忘れなく!また、標高が高く気温が低い場所が多く、特に朝晩の冷え込みは厳しいので防寒着の準備も必須です。万全の準備を整えて、ダイナミックな世界遺産を楽しんでください。
旅ライター/吉原徹

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