雪が降り積もる静寂の風景、木々を包み込む白銀の世界、温泉から眺める雪景色…冬の日本には、思わず息をのむような絶景があふれています。
この記事では、全国各地から一度は訪れたい“雪の名所”を厳選。幻想的なライトアップが楽しめる樹氷や、自然が織りなす美しい冬の絶景など、寒い季節だからこそ出合える特別な瞬間をご紹介します。心も体も温まる“日本の冬旅”へ、出かけてみませんか?

【北海道】白金青い池・白ひげの滝

幻想的なブルーに包まれる、冬の美瑛の絶景スポット

画像1: 幻想的なブルーに包まれる、冬の美瑛の絶景スポット

北海道・美瑛町の中心部から車で約20分の場所にある「白金青い池」は、四季折々に異なる表情を見せるスポット。雪が降り始める11月上旬〜中旬の時期には、青く透き通った水面と真っ白な雪景色が織りなす、まるで絵画のような世界が広がります。

この池が青く見えるのは、上流の硫黄沢川(いおうさわがわ)に含まれるアルミニウム成分が美瑛川と混ざり合い、太陽光の青い光が強く散乱するため。その神秘的な輝きは、自然が生み出す奇跡ともいえるでしょう。

画像2: 幻想的なブルーに包まれる、冬の美瑛の絶景スポット

11月下旬以降は水面が凍ってしまうため青い水面は見られませんが、ライトアップが楽しめます。ライトアップは、毎年10月〜4月ごろまで開催され、約10分間で様々な照明パターンが変化して1つのストーリーを表現しているのだとか。日中とは異なるファンタスティックな表情に、心を打たれること間違いなしです。

青い池とあわせて訪れたいのが、冬の間も青い水面が見られる「白ひげの滝」。落差約30mの滝が岩の間から勢いよく流れ落ち、青く輝く美瑛川に注ぎ込む様子が見られます。特に「ブルーリバー」と呼ばれる、橋から見下ろす景色は絶景。冬の冷たい空気の中でしか感じられない、静謐で幻想的な美瑛の自然美を堪能できます。白ひげの滝もライトアップされるので、青い池とともに夜に訪れるのもおすすめです。

白金青い池・白ひげの滝までのアクセス

公共交通機関JR「美瑛駅」からバス約20分、「白金青い池入口」下車徒歩約3分
道央自動車道「旭川鷹栖IC」から約1時間15分

白金青い池・白ひげの滝

冬の見頃【白金青い池】11月上旬〜11月中旬
※白金青い池では、11月下旬以降は水面が凍り、青色の水面は見られなくなります。
【白ひげの滝】12月上旬~2月下旬
ライトアップ実施期間2025年10月24日~2026年4月22日
住所北海道上川郡美瑛町白金
電話0166-92-4378(美瑛町観光協会)
web美瑛町観光協会 公式サイト

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【青森県】奥入瀬渓流

まるで“氷の神殿”のような「氷瀑」

画像1: 提供:十和田奥入瀬観光機構

提供:十和田奥入瀬観光機構

青森県・十和田市にある「奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)」は、十和田八幡平国立公園の一部として知られる自然豊かな景勝地。新緑や紅葉の名所として人気ですが、真冬にはまったく異なる表情を見せます。

気温が氷点下まで下がる厳冬期には、滝や湧き水が凍結して「氷瀑」と呼ばれる巨大な氷の造形が現れ、辺り一帯が神秘的な“氷の世界”に変わります。滝の水が少しずつ凍り、氷柱(つらら)や氷の壁を形成していくその姿は、同じものが二つとない自然の芸術です。

画像2: 提供:十和田奥入瀬観光機構

提供:十和田奥入瀬観光機構

また、ガイドと氷瀑を巡るバスツアーも実施しているため、氷瀑の成り立ちや動植物の生態などを学びながら奥入瀬の自然を五感で体験できます。夜に実施されるツアーでは、氷瀑がライトアップされ幻想的に。ブルーやパープルの光に照らされた氷瀑は、息をのむほど美しく、時間が止まったかのような静けさが漂います。

なお、夜の奥入瀬で導入されているライトアップは、動植物への影響に配慮して照明機材を移動式にしているため、ツアーだけでしか見られない点に注意。ライトアップを見たい場合はツアーの予約を忘れずに。

奥入瀬渓流までのアクセス

公共交通機関「七戸十和田駅」南口より十和田観光電鉄バス十和田方面行き約40分、焼山方面行きへ乗換え「渓流館前」下車
東北自動車道「八戸JCT」経由、東北縦貫自動車道「下田百石IC」より国道45号・102号経由で約90分

奥入瀬渓流

冬の見頃12月下旬〜3月上旬
住所青森県十和田市奥瀬
電話0176-74-1233(奥入瀬渓流館 ※奥入瀬渓流についてのお問い合わせ)
0176-24-3006(十和田奥入瀬観光機構 ※氷瀑ツアーについてのお問い合わせ)
web奥入瀬渓流氷瀑ツアー 公式サイト

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【山形県】蔵王の樹氷

大自然が創り出す“スノーモンスター”

画像: istock/nature picture

istock/nature picture

宮城県と山形県の県境に広がる蔵王連峰では、冬の厳しい気象条件と独特の植生が織りなす「樹氷」が見られます。「樹氷」とは、氷点下で吹雪く環境下で、樹木に霧や水滴が付着し凍結して成長した氷のこと。モンスターのような形状から“スノーモンスター”とも呼ばれ、世界的にも珍しい自然現象として知られています。

画像1: 大自然が創り出す“スノーモンスター”

冷たい風と雪、氷が何層にも積み重なり、真っ白な氷の巨人が立ち並ぶ光景はまさに圧巻。昼は真っ白に輝き、夜はライトアップで青やピンクに照らされ、異世界のような美しさを放ちます。

画像2: 大自然が創り出す“スノーモンスター”

蔵王温泉の温泉街からは、雪上を歩かずにロープウェイを2本乗り継いで樹氷原(じゅひょうげん)へ。「地蔵山頂駅前観賞エリア」や「地蔵山頂駅 山頂テラス(屋上展望台)」など、4つの観賞スポットから迫力ある樹氷を間近に楽しめます。

樹氷を形成するのは蔵王に自生する針葉樹「アオモリトドマツ」。しかし近年は害虫被害などにより衰退が進み、樹氷の規模や期間が年々短くなっています。今のうちに、その奇跡の姿を目に焼き付けておきたい“冬の芸術”。観ること・知ることが、未来へこの絶景を残す第一歩です。

蔵王ロープウェイ山麓駅までのアクセス

公共交通機関JR「山形駅」東口からバス約40分、「蔵王温泉バスターミナル」で下車徒歩約15分
山形自動車道「山形蔵王IC」から約35分

蔵王の樹氷(山形県)

冬の見頃12月下旬〜2月下旬
ライトアップ実施期間2025年12月27日(土)~2026年2月22日(日)の中の36日間
※実施日は蔵王ロープウェイ 公式サイトをご確認ください。
住所山形県山形市蔵王温泉229-3(蔵王ロープウェイ山麓駅)
電話023-694-9518(蔵王ロープウェイ)
web蔵王の樹氷 公式サイト

【山形県】銀山温泉

雪と灯りが織りなす、ノスタルジックな白銀の温泉街

画像1: 雪と灯りが織りなす、ノスタルジックな白銀の温泉街

山形県・尾花沢市の山あいに佇む「銀山温泉」は、東北屈指の人気を誇る温泉地。清流沿いに立ち並ぶ木造旅館群が、大正ロマンの世界に迷い込んだかのような情緒を醸し出しています。温泉街は徒歩5分ほどの小さなエリアに旅館やカフェ、地酒などのお土産店がぎゅっと並び、どこを切り取っても絵になる街並みが魅力です。

とりわけ冬の銀山温泉は、雪化粧とガス灯の明かりが織りなす幻想的な美しさで知られています。白銀の街並みにやわらかな灯がともる夜の光景は、息をのむほどロマンチック。

画像2: 雪と灯りが織りなす、ノスタルジックな白銀の温泉街

また、露天風呂から雪を眺めながら温泉に浸かる「雪見風呂」も冬の醍醐味。凛とした空気の中、湯けむりに包まれながら雪景色を楽しむ時間は至福のひとときです。

ただし銀山温泉は豪雪地帯でもあり、12月から3月中旬までは1mを超える積雪になることも。訪れる際は、防寒対策を忘れずに。冬ならではの風情を存分に味わえる、日本屈指の雪景色温泉です。

銀山温泉までのアクセス

公共交通機関JR「大石田駅」からバスで約40分、「銀山温泉」下車
東北中央自動車道「尾花沢IC」から約30分
※マイカー規制(パークアンドライド)あり。詳細は銀山温泉マイカー規制公式サイトをご確認ください。

銀山温泉

冬の見頃12月上旬〜2月下旬
住所山形県尾花沢市大字銀山新畑
電話0237-28-3933(銀山温泉案内所)
web銀山温泉 公式サイト

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【栃木県】湯西川温泉

「ミニかまくら」に火が灯る、心も体もあたたまる冬景色

画像: 「ミニかまくら」に火が灯る、心も体もあたたまる冬景色

400年以上の歴史を誇る「湯西川温泉(ゆにしがわおんせん)」は、平家の落人伝説が残る由緒ある温泉地。日光市の奥深い山あいに位置し、湯西川沿いに立ち並ぶ温泉宿や民家が、ノスタルジックな雰囲気を漂わせています。都心からのアクセスも良く、「湯西川温泉駅」まで羽田空港からは約3時間半、人気観光地である「浅草駅」からは直通の特急電車で約2時間半。都会の喧騒を離れ、静かな雪景色と温泉で心を癒したい人にぴったりの場所です。

冬の湯西川温泉といえば、全国的にも有名な「かまくら祭」。日本夜景遺産にも認定されており、さらに2023年には「関東三大夜灯」および「栃木七灯」にも選ばれた、冬の風物詩です。湯西川・沢口河川敷にずらりと並ぶ数百個のミニかまくらが、雪原をやわらかな光で包み込む光景は、幻想の世界にいるよう。また、平家の里では大小のかまくらが立ち並び、茅葺き屋根の雪景色とともに眺めるその光は、訪れた人の心に静かな感動を残します。

宿泊するなら、湯西川温泉ならではの囲炉裏料理もぜひ味わいたいところ。囲炉裏を囲みながら炙り焼きにした川魚や山菜、地元の郷土料理は、冷えた体を芯から温めてくれます。

雪と湯、光と静寂が織りなす湯西川温泉の冬は、日本ならではの光景。非日常を求める旅の目的地として、一度は訪れたい癒しの地です。

湯西川温泉までのアクセス

公共交通機関野岩鉄道「湯西川温泉駅」からバスで約25分、「湯西川温泉」下車
日光宇都宮道路「今市IC」から約60分

湯西川温泉

かまくら祭開催期間2026年1月30日(金)~3月1日(日)
【沢口河川敷会場】金曜・土曜・日曜のみ開催
【平家の里会場】毎日開催
住所栃木県日光市湯西川
電話0288-22-1525(日光市観光協会)
web湯西川温泉 かまくら祭 公式サイト(日光市公式観光WEB内)

【石川県】兼六園

金沢の冬の風物詩「雪吊り」に雪が積もる

画像1: 金沢の冬の風物詩「雪吊り」に雪が積もる

石川県・金沢市の中心部に位置する「兼六園」は、水戸の偕楽園・岡山の後楽園と並ぶ日本三名園のひとつ。江戸時代の代表的な大名庭園として、加賀藩の歴代藩主が長い歳月をかけて築き上げた庭園で、四季折々の自然美が訪れる人々を魅了しています。

春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、そして冬の雪景色と、どの季節も見ごたえがありますが、なかでも冬の風景は格別です。その冬の一番の魅力が、「雪吊り(ゆきつり)」。雪の重みから木々の枝を守るために縄で支えるこの伝統技法は、兼六園の冬の風物詩として知られています。代表的なのが、堂々とした姿を見せる「唐崎松(からさきのまつ)」。雪をまといながらも優雅に立つその姿は、冬の兼六園を語るうえで欠かせない存在です。

画像2: 金沢の冬の風物詩「雪吊り」に雪が積もる

また、冬季には「金沢城・兼六園四季物語~冬の段~」と題したライトアップイベントも開催。雪と雪吊りがライトに照らされ、庭園全体が幽玄な雰囲気に包まれます。夜間は無料開放され、昼間とは異なるロマンチックな雰囲気を楽しむことができます。

雪が少なくなりつつある近年の金沢ですが、運よく雪化粧した兼六園に出合えたらラッキーかもしれません。冬の金沢で、美しい光景を心に刻みましょう。

兼六園までのアクセス

公共交通機関JR「金沢駅」からバス約15分、「兼六園下・金沢城」下車
北陸自動車道「金沢西IC」から約30分

兼六園

冬の見頃1月上旬〜2月下旬(雪吊りの風景は3月中旬まで観賞可能)
ライトアップ実施期間2026年2月7日(土)、14日(土)、21日(土)、28日(土)
住所石川県金沢市兼六町1
電話076-234-3800
営業時間10月16日~2月末日 8:00~17:00 (最終入園 16:30)、3月1日~10月15日 7:00~18:00 (最終入園 17:30)
休園日なし
web兼六園 公式サイト

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【長野県】地獄谷野猿公苑

世界も注目!雪の中で“温泉に入るサル”

長野県・渋温泉から横湯川沿いの渓谷に位置する「地獄谷野猿公苑(じごくだにやえんこうえん)」。絶えず噴煙を上げる谷間の風景から「地獄谷」と呼ばれるこの地は、野生のニホンザルが自然のまま暮らす姿を間近で観察できる貴重な場所として知られています。

画像1: 世界も注目!雪の中で“温泉に入るサル”

この公苑を世界的に有名にしたのが、温泉に入るサルたちの姿。1970年にアメリカの『LIFE』誌の表紙を飾ったことで一躍注目を集め、1998年の長野オリンピックでは海外メディアでも多数報道されました。現在では“Snow Monkey”として世界中の旅行者が訪れる人気スポットとなっています。

画像2: 世界も注目!雪の中で“温泉に入るサル”

地獄谷野猿公苑では、動物園のような柵はなく、サルと人の間に仕切りもありません。自然に近い環境で暮らすサルたちを、同じ空間で自由に観察できるのが最大の魅力です。サルが温泉に入るのは、寒さが厳しくなる12月〜3月ごろ。春は出産シーズンで愛らしい子ザルが見られることもあります。

アクセスには少し注意が必要で、駐車場やバス停から公苑までは35分ほど未舗装の山道を歩きます。足元が滑りやすいため、夏はトレッキングシューズ、冬はスノーブーツなどの装備がおすすめです。

地獄谷野猿公苑までのアクセス

公共交通機関長野電鉄「湯田中駅」からバス15分乗車、「スノーモンキーパーク」で下車徒歩約35分
上信越自動車道「信州中野IC」から約30分、上林温泉無料駐車場から徒歩約35分

地獄谷野猿公苑

冬の見頃12月上旬〜3月中旬
住所長野県下高井郡山ノ内町大字平穏6845
電話0269-33-4379
営業時間夏季(4月~10月)8:30~17:00、冬季(11月~3月)9:00~16:00
休苑日なし
web地獄谷野猿公苑 公式サイト

【岐阜県】白川郷

雪深き里の知恵「合掌造り」が並ぶ日本の原風景

画像1: 雪深き里の知恵「合掌造り」が並ぶ日本の原風景

岐阜県・大野郡白川村にある「白川郷(しらかわごう)」は、合掌造りの家々が立ち並ぶ日本有数の山里集落。中でも荻町地区では、大小100棟余りの合掌造りが今なお人々の生活の場として使われており、あたかも昔話の世界に迷い込んだかのような懐かしさが漂います。1976年には国の重要伝統的建造物群保存地区に選定、1995年には富山県の五箇山とともにユネスコ世界文化遺産に登録されました。

画像2: 雪深き里の知恵「合掌造り」が並ぶ日本の原風景

四季折々の表情を見せる白川郷ですが、冬の景色は格別。一面が雪に覆われ、合掌造りの屋根に積もる雪が夕日に照らされる様子は、まさに日本の冬の原風景。2月には積雪が170cmを超えることもあり、辺り一帯が銀世界に包まれます。

画像3: 雪深き里の知恵「合掌造り」が並ぶ日本の原風景

冬の風物詩として有名なのが、完全予約制の「白川郷ライトアップイベント」。真っ白な雪と温かな明かりが織りなす光景は、一生に一度は見たい冬の絶景として人気です。

白川郷までのアクセス

公共交通機関JR高山本線「高山駅」から高速バスで約50分、「白川郷バスターミナル」下車
東海北陸自動車道「白川郷IC」から約5〜10分

白川郷

冬の見頃1月上旬〜2月下旬
ライトアップ実施日2026年1月12日(月・祝)、18日(日)、25日(日)、2月1日(日)
※完全事前予約制
住所岐阜県大野郡白川村荻町
電話05769-6-1013(白川郷観光協会)
web白川郷観光協会 公式サイト

【京都府】貴船神社

雪の白さと赤い灯籠とのコントラストが生み出す絶景

画像: 雪の白さと赤い灯籠とのコントラストが生み出す絶景

京都の山あいに佇む「貴船(きふね)神社」は、全国に約2,000社ある水神を祀る神社の総本宮。創建の年代は定かではないものの、天武天皇の時代にはすでに社殿の建て替えが行われた記録があり、京都でも最古級の神社として知られています。

標高の高い山間部に位置するため、京都市街に雪が降らなくても、ここでは白銀の世界が広がることも珍しくありません。冬の貴船神社は、真っ赤な灯籠が並ぶ石段の参道と、積もった雪が織りなすコントラストが息をのむ美しさ。絵巻物のような光景に圧倒されるでしょう。

そして、貴船神社の冬のお楽しみといえば「積雪日限定ライトアップ」。その名の通り、雪が積もった日だけに開催される貴重なイベントで、夜間は拝観時間が20:00まで延長されます。雪に包まれた境内がやわらかな光で照らされる様子は、神話の世界を想起させます。開催の有無は当日に公式サイトやSNSで告知されるため、雪の予報が出たらチェックしてみましょう。

貴船神社までのアクセス

公共交通機関叡山電鉄「貴船口駅」前からバスで約4分、「貴船」下車
名神高速道路「京都東IC」から約50分

貴船神社

冬の見頃1月上旬〜2月下旬
ライトアップ実施期間積雪日限定 ※開催有無は公式サイトをご確認ください。
住所京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
電話075-741-2016
web貴船神社 公式サイト

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【滋賀県】マキノ高原のメタセコイア並木

500本の木々が雪化粧して並ぶ、圧巻の一本道

画像1: 500本の木々が雪化粧して並ぶ、圧巻の一本道

滋賀県・高島市マキノ町の「マキノ高原のメタセコイア並木」は、海外にいるかのような絶景として知られる人気スポット。農業公園マキノピックランドからマキノ高原へと続く県道小荒路牧野沢線沿い、約2.4kmにわたって約500本ものメタセコイアが立ち並びます。

春の芽吹きや夏の深緑、秋の紅葉といった季節の彩りも見事ですが、訪れる人をもっとも魅了するのは、冬の雪景色。真っ白な雪が舞い降り、木々の枝に淡く積もると、並木道は一瞬にして白銀の世界へと変わります。まっすぐに伸びるメタセコイアが、白い大地と青白い空の間に凛と立ち並ぶ光景は圧巻の美しさ。気象条件が揃わないと枝に雪が積もらないため、希少な光景です。

画像2: 500本の木々が雪化粧して並ぶ、圧巻の一本道

メタセコイア並木は、1994年に読売新聞社の「新・日本街路樹百景」にも選定されています。雪が静かに降り積もる並木道を歩けば、時間が止まったかのような静寂に包まれるはず。滋賀の冬を代表する絶景スポットとして、一度は訪れたい場所です。

マキノ高原のメタセコイア並木までのアクセス

公共交通機関JR「マキノ駅」からバスで約6分または約20分、「マキノピックランド」下車
北陸自動車道「木之本IC」から約30分

マキノ高原のメタセコイア並木

冬の見頃12月下旬〜2月ごろ
住所滋賀県高島市マキノ町蛭口〜牧野
電話0740-33-7101(びわ湖高島観光協会)
0740-27-1811(マキノ農業公園マキノピックランド)
webびわ湖高島観光協会 公式サイト

【長崎県】仁田峠

雪が白い花のように見える、雲仙普賢岳の冬の奇跡「霧氷」

画像1: 雪が白い花のように見える、雲仙普賢岳の冬の奇跡「霧氷」

長崎県・雲仙に位置する「仁田峠(にたとうげ)」は、「雲仙天草国立公園」を代表する人気の観光スポット。全長約8.2kmの循環道路が整備されており、雲仙温泉街からは車でおよそ20分でアクセスできます。

画像2: 雪が白い花のように見える、雲仙普賢岳の冬の奇跡「霧氷」

秋には燃えるような紅葉が山全体を染め上げますが、冬になるとその姿は一変。枝葉に白い花が咲いたように見える「霧氷(むひょう)」の季節を迎えます。霧氷とは、氷点下の気温の中で空気中の水分が木々の枝に凍りつくことで生まれる自然現象。風向きや湿度、気温など、いくつもの条件が揃ったときにしか見られない貴重な光景です。

画像3: 雪が白い花のように見える、雲仙普賢岳の冬の奇跡「霧氷」

雲仙ではこの霧氷を「花ぼうろ」と呼び、地域の冬の風物詩として親しまれています。毎年2月には雲仙温泉街で「雲仙 灯りの花ぼうろ」が開催され、霧氷をモチーフにしたイルミネーションが温泉街を彩ります。期間中(2月14日・21日・22日・28日)は花火も打ち上げられ、澄んだ空気の中で輝く光景はまるで夢のよう。

自然が生み出す幻想的な霧氷の輝きと、温泉街のぬくもりが味わえる特別な場所です。

仁田峠までのアクセス

公共交通機関JR「諫早駅」からバス約90分、「雲仙」で下車後、タクシーで約15分
長崎自動車道「諫早IC」から約70分

仁田峠

冬の見頃12月~3月にかけての厳冬期
住所長崎県雲仙市小浜町雲仙
電話0957-73-3434(雲仙観光局 雲仙温泉観光案内所)
0957-73-3572(雲仙ロープウェイ株式会社)
web雲仙観光局 公式サイト

冬にしか見られない絶景を見に行こう

冬だけに現れる雪の絶景は、まさに自然が織りなす奇跡のアート。澄んだ空気と静寂の中で味わう銀世界の美しさは、心に深く刻まれる体験となるはずです。

一年のうちわずかな季節限定の光景を探しに、“冬だけの日本”を旅してみませんか?

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