最近SNSで注目を集めている「#自然界隈」。自然に癒されたい、リフレッシュしたいという思いから、山や海、滝や渓谷といった“大自然の中”で過ごす旅が、若い世代を中心にじわじわと人気を集めています。
この記事では、そんな自然好き必見の“人生で一度は訪れたい”日本の秘境・絶景スポットを厳選してご紹介。手つかずの自然が生み出す圧倒的な景色、その土地ならではの魅力、写真映え抜群なおすすめのシーズンまで、たっぷりお届けします。あらためて、日本の自然ってすごい。そう感じる旅に、出かけてみませんか?

INDEX

【北海道・東北エリア】まるでジブリ!自然の静けさと壮大さに出会う旅へ

まるでジブリの世界に迷い込んだかのような、幻想的な自然が広がる北海道・東北エリア。まずは、静けさと力強さを兼ね備えた“日本の秘境”を訪ねる旅へご案内します。

“湖に沈む線路”が導く、幻想世界へ「然別湖」(北海道)

北海道・十勝地方にある「然別湖(しかりべつこ)」は、大雪山国立公園の中にひっそりと佇む自然湖。標高約800mの山あいにあり、アクセスには車かバスが必須ですが、その分、“秘境感”と“特別な静けさ”に満ちた場所です。

画像1: “湖に沈む線路”が導く、幻想世界へ「然別湖」(北海道)

然別湖が注目を集める理由のひとつが、湖に沈む一本の線路。このレールは、遊覧船を冬前に陸に引き上げるためのものですが、まるでジブリ映画『千と千尋の神隠し』で、水の上を電車が走るあの幻想的なシーンを彷彿とさせると話題に。水面に吸い込まれるように続く線路は、誰でも一度は見てみたい異世界感のある絶景です。

画像2: “湖に沈む線路”が導く、幻想世界へ「然別湖」(北海道)

訪れるなら、湖の透明度が高く、静かな青が際立つ春から秋がベスト。湖面に映る山々の姿も美しく、静かにカメラを構えたくなる時間が流れます。とはいえ、冬の然別湖も唯一無二の魅力あり。湖が完全に凍結する極寒の中、1月末から3月中旬だけ見られる幻の村「コタン」では、氷のホテル「アイスロッジ」や氷の露天風呂、アイスバーなどが登場。凍った湖の上で寝るという非日常体験は、一生モノの思い出になるはず。

“写真映え”だけじゃない、“心が洗われるような静けさ”と“人の手が入りすぎない自然”に、きっと癒される旅になるでしょう。

然別湖

住所北海道河東郡鹿追町然別湖畔
電話0156-69-8181(然別湖ネイチャーセンター)
web然別湖 公式サイト

水と緑が織りなす、癒しの回廊「奥入瀬渓流」(青森県)

画像1: 提供:環境省十和田八幡平国立公園管理事務所

提供:環境省十和田八幡平国立公園管理事務所

青森県・十和田市にある「奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)」は、十和田湖・子ノ口から流れ出る約14kmの渓流。国道102号線沿いに広がっていて、気持ちのよいドライブスポットです。JR八戸駅や新青森駅などからバスで行くこともできるため、自然初心者の旅にもぴったり。

ここはただの渓流ではありません。「十和田八幡平国立公園の特別保護地区」「特別名勝」および「天然記念物」という、3つの制度に守られた日本でも有数の景勝地です。美しい景観と貴重な動植物が生きる、“本物の大自然”が広がります。

画像2: 提供:環境省十和田八幡平国立公園管理事務所

提供:環境省十和田八幡平国立公園管理事務所

遊歩道を歩けば、岩を伝って流れ落ちるいくつもの滝、苔むした岩、透き通る水音が次々と現れ、まるで森に吸い込まれていくような感覚に。春から夏は木漏れ日の中を歩く“新緑のトンネル”、秋には燃えるような“紅葉の渓谷”へと表情を変え、一年を通して感動できる絶景が待っています。

都会の喧騒を忘れたい時、心をリセットしたい時。そんなタイミングで、ただ歩くだけで癒される“奥入瀬時間”を感じてみてください。

奥入瀬渓流

住所青森県十和田市奥瀬
電話0176-74-1233(奥入瀬渓流館)
web十和田八幡平国立公園 公式サイト

【関東エリア】都心から少し足をのばして、“非日常”にひたる場所

都会の喧騒を離れて、自然の中で深呼吸したくなる時ってありますよね。関東エリアには、週末でもふらっと行ける“非日常”があふれています。気軽なトリップで、心も体もリフレッシュしませんか?

“東洋のナイアガラ”に出会う迫力体験!「吹割の滝」(群馬県)

画像1: 提供:沼田市観光協会

提供:沼田市観光協会

群馬県・沼田市にある「吹割の滝(ふきわれのたき)」は、“東洋のナイアガラ”とも称される大迫力の自然景観が魅力。東京から車で約2時間半と比較的アクセスしやすいため、週末の小旅行にもぴったりな絶景スポットです。

この滝の最大の特徴は、岩盤に穿たれた割れ目に沿って川の水が勢いよく流れ落ちていくダイナミックな風景。高さ7m、幅約30mにもおよぶ滝の水流が大地を削りながら流れ込む様子はまさに圧巻。水しぶきを上げながら流れる様子が、まるで岩が吹き割れたかのように見えることが名前の由来とされています。

滝の周辺には整備された遊歩道があり、流れに沿ってぐるりと歩くことができます。滝の水音を間近に感じながらの散策は、日常から解き放たれるような気持ちに。春は芽吹きの緑、夏は涼しげな水音、秋は鮮やかな紅葉と、季節ごとに違った表情を見せてくれるのも魅力のひとつです。

画像2: 提供:沼田市観光協会

提供:沼田市観光協会

自然がつくり出した迫力と癒しが共存する吹割の滝。関東にいながら“秘境感”を味わえる絶好のロケーションで、心をリセットしてみてはいかがでしょうか。

吹割の滝

住所群馬県沼田市利根町追貝
営業時間遊歩道は夜間通行止め
定休日例年12月中旬~3月下旬
web吹割の滝 公式サイト

東京湾に浮かぶ“リアルラピュタ”の世界へ「猿島」(神奈川県)

画像1: 東京湾に浮かぶ“リアルラピュタ”の世界へ「猿島」(神奈川県)

神奈川県・横須賀市に位置する「猿島(さるしま)」は、東京湾に浮かぶ唯一の自然島。京急線・横須賀中央駅から徒歩約15分、三笠桟橋から船でわずか10分というアクセスながら、都会の喧騒とは無縁の、異世界のような景観が待っています。

かつては幕末から第二次世界大戦にかけて、東京湾の防衛拠点として要塞施設が築かれた猿島。現在も、苔むしたレンガ造りのトンネルや砲台跡、兵舎や弾薬庫などがそのまま残され、木々の隙間から差し込む光と絡み合って幻想的な雰囲気を醸し出しています。

画像2: 東京湾に浮かぶ“リアルラピュタ”の世界へ「猿島」(神奈川県)

自然が建築物を包み込んだその姿は、「まるでラピュタみたい」とSNSでも話題に。歴史と自然が共存する“廃墟美”は、探検気分で歩くだけでもワクワクさせてくれます。

島全体が豊かな緑に包まれており、春から夏にかけては新緑が爽やかで、秋には紅葉も楽しめるなど、季節によって表情を変えるのも魅力のひとつ。さらに、島内では釣りやバーベキューといったアウトドアも可能なので、日帰りでもたっぷり自然を満喫できます。

猿島

住所神奈川県横須賀市猿島1
web猿島 公式サイト
※横須賀市の条例により、介助犬、盲導犬以外のペットはケージに入れても猿島へ入島することはできません。
※ドローンの撮影は禁止されています。

【中部エリア】山も海も、全部欲しい!まさに日本の絶景

山派も海派も満足できる絶景が揃い、週末旅行や少し足をのばす自然旅にぴったり。そんな中部エリアで“日本ってやっぱり美しい”と再認識できる、秘境&絶景スポットをご紹介します。

アルプスの絶景をロープウェイで満喫!“日本のスイス”「千畳敷カール」(長野県)

画像: アルプスの絶景をロープウェイで満喫!“日本のスイス”「千畳敷カール」(長野県)

長野県・駒ヶ根市にある「千畳敷カール」は、中央アルプス・宝剣岳の直下、標高2,612mの場所に広がる大パノラマ。切り立つ岩峰と、氷河時代に形成されたお椀のように滑らかなカール地形が特徴で、その雄大な自然美から“日本のスイス”とも呼ばれています。

一番の魅力は、その絶景に驚くほど気軽にアクセスできること。遊歩道周辺は本格的な登山装備や経験がなくてもOK! ふもとの駒ヶ根高原から、路線バスとロープウェイを乗り継ぎ、一気に2,600m超の世界へ。ロープウェイの車窓からは、深い森や渓谷の景色も堪能できます。

季節ごとの表情も見逃せません。春は残雪と青空が織りなすコントラスト、夏には色とりどりの高山植物が咲き誇り、秋にはカール全体が赤や黄色に染まる紅葉シーズンが到来。どの季節に訪れても、非日常の世界が広がっています。

整備された遊歩道があるので、軽いトレッキングや絶景フォト巡りにもぴったり。眼下に広がる雲海や、遠くに望む南アルプスの稜線に思わず息をのむはずです。

千畳敷カール

住所長野県駒ヶ根市赤穂1
web中央アルプス 駒ヶ岳ロープウェイ

自然とアートが融合する、V字峡谷の絶景体験「清津峡」(新潟県)

新潟県・十日町市に位置する「清津峡(きよつきょう)」は、富山県の黒部峡谷、三重県の大杉谷と並び「日本三大峡谷」のひとつに数えられる峡谷です。国の名勝・天然記念物にも指定されており、見上げるほどの迫力に誰もが息をのむ圧巻のスケール。

そんな清津峡を存分に楽しめるのが「清津峡渓谷トンネル」。約750mにわたり峡谷に沿って造られたこのトンネルは、自然とアートが融合したインスタレーションのよう。随所に設けられた「見晴所」からは、トンネル開口部から峡谷の絶景をピンポイントで切り取って鑑賞できる仕掛けがあり、四季折々に異なる表情を見せてくれます。

画像: マ・ヤンソン / MADアーキテクツ「Tunnel of Light」(大地の芸術祭作品) Photo Nakamura Osamu

マ・ヤンソン / MADアーキテクツ「Tunnel of Light」(大地の芸術祭作品) Photo Nakamura Osamu

中でも人気なのが、最奥部の「パノラマステーション」。水鏡のように張られた浅い水面に景色が映り込み、峡谷と空、そして訪れた人の姿が一体となる幻想的な写真が撮れるとSNSでも大きな話題に。

自然そのものが巨大な美術館のように感じられるこの場所は、まさに「#自然界隈」で投稿したい一枚が撮れるはず。カップルでの絶景トリップや、友人と一緒に自然×アートの世界に没入する休日にもおすすめです。

清津峡渓谷トンネル

住所新潟県十日町市小出癸2119-2
電話025-763-4800(清津峡渓谷トンネル管理事務所)
営業時間8:30〜17:00(通常時)、9:00〜16:00(冬期間12月〜2月)
定休日なし(ただし冬季など安全上の理由で臨時休業あり)
料金ハイシーズン期間(4/21〜11/20) 大人(高校生以上)1,200円、小人(小・中学生)500円
オフシーズン期間(11/21〜4/20)大人(高校生以上)1,000円、小人(小・中学生)400円
未就学児・障がい者手帳をお持ちの方無料
web清津峡 公式サイト

未来に残したい、日本の原風景「白米千枚田」(石川県)

画像1: 提供:輪島市

提供:輪島市

石川県・輪島市の日本海を望む斜面に、美しく連なる「白米千枚田(しろよねせんまいだ)」。その名の通り、大小あわせて1,004枚の棚田が海岸線に沿って広がる光景は、まさに日本の原風景そのものです。

四季折々で異なる表情を見せ、春には水を張った田に青空が映り、夏には青々とした稲が風に揺れ、秋には金色に染まり、冬には雪景色とともに静かな美しさを感じさせてくれます。

画像2: 提供:輪島市

提供:輪島市

ここは、日本で初めて「世界農業遺産」に認定された「能登の里山里海」の代表的なスポットのひとつ。狭い棚田での稲作は機械化が難しく、今でも人の手によって一枚一枚丁寧に管理されています。観光地としての華やかさだけでなく、地域の人々が長年守ってきた生活の知恵や自然との共生の姿が感じられる場所です。

2024年に発生した能登半島地震では、白米千枚田も深刻な被害を受けました。その後、地元の方々や全国からのボランティアの力によって、少しずつ復興が進められています。2025年5月時点で約250枚の棚田で田植えが実施され、また一歩ずつかつての美しい風景を取り戻しつつあります。

観光として訪れることも、支援のひとつ。自然と人がつくる奇跡の風景を、自分の目で確かめ、これからの未来へつなげる旅へ出かけてみませんか。

白米千枚田

住所石川県輪島市白米町ハ部99-5
電話0768-23-1146(輪島市観光課)
web白米千枚田 公式サイト

【関西エリア】歴史も自然も、深く味わう絶景時間

歴史ある街並みと豊かな自然が共存する関西エリア。寺社や古道に息づく“和の風景”から、山や海のスケール感に圧倒される大自然の絶景まで、心が静かに揺さぶられるスポットが点在しています。

“天空の城”で味わう幻想の朝焼けと歴史のロマン「竹田城跡」(兵庫県)

画像1: 提供:兵庫県朝来市

提供:兵庫県朝来市

兵庫県・朝来市にある「竹田城跡」は、標高353.7mの古城山の山頂に築かれた山城で、国指定の史跡としても知られる日本屈指の名城です。石垣だけが残るその姿は、まるで時が止まったかのような静けさと荘厳さに満ち、歴史好きから絶景を求める旅人まで、多くの人々を惹きつけてやみません。

なかでも人気なのが、秋から冬の早朝にかけて現れる「雲海」。湿度や気温、風などの条件が揃った日には、眼下に白く広がる雲の海が出現し、空に浮かぶ天空の城のような景色が広がります。その神秘的な風景から「日本のマチュピチュ」とも呼ばれ、一生に一度は訪れたい場所とも言われています。

画像2: 提供:兵庫県朝来市

提供:兵庫県朝来市

アクセスは、JR播但線・竹田駅から登山道を使って歩く方法のほか、山城の郷から「天空バス」に乗車して比較的楽にアクセスするルートも。城跡にたどり着いたあとは、広がる石垣群や山並み、そして刻一刻と変わる空と雲の表情をゆっくりと堪能してみてください。

歴史のロマンと自然の奇跡が交差する、絶景トリップにぴったりのスポットです。

竹田城跡

住所兵庫県朝来市和田山町竹田古城山字169
電話079-674-2120(情報館 天空の城)
営業時間6月1日〜12月初旬 5:00〜17:00
web竹田城跡 公式サイト

神々が息づく聖地で出会う、日本三名瀑のひとつ「那智の瀧」(和歌山県)

和歌山県・那智勝浦町にある「那智の瀧(なちのたき)」は、日本三名瀑のひとつに数えられ、その美しさとスケールから「一度は訪れたい絶景スポット」として高い人気を誇ります。中でも特筆すべきは、その落差。上から下までの距離はなんと133mにもおよび、日本一の高さを誇る直瀑(水が滝壺まで直線的に落ちる滝)として知られています。

滝は、熊野三山のひとつ「熊野那智大社」の別宮である「飛瀧神社」の御神体でもあり、滝そのものが神様として崇められているのが特徴です。神社の鳥居をくぐって間近で見る滝は、ただの自然景観にとどまらず、神聖な“祈りの空間”として訪れる人の心を浄化してくれるような、静かで力強い存在感を放ちます。

飛瀧神社の境内には、お守りや御朱印を扱う授与所もあり、神社めぐりが趣味の人やスピリチュアル好きにも人気。早朝には霧がかかることもあり、滝と森と霧が織りなす光景は、まるで神話の中に足を踏み入れたかのよう。四季を通じて異なる表情を見せる那智の瀧は、訪れるたびに新たな魅力を教えてくれます。

那智の瀧

住所和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山
電話0735-55-0321(熊野那智大社)
営業時間8:00~16:00
web熊野那智大社 公式サイト

【中国・四国エリア】大自然が生んだ奇跡と出会う、“心ふるえる感動の旅”

中国・四国エリアには、大自然が生んだ「感動の風景」が点在しています。自然が語りかけてくるような特別な瞬間を、見つけに行きましょう。

奇跡の清流・仁淀ブルーに癒される「仁淀川」(高知県)

画像1: 奇跡の清流・仁淀ブルーに癒される「仁淀川」(高知県)

高知県を代表する自然絶景スポット「仁淀川(によどがわ)」は、全国から注目を集める“奇跡の清流”。国土交通省の調査で何度も「水質が最も良好な河川」に選ばれたこともあり、その透明度と澄んだ青さから「仁淀ブルー」と称されています。この神秘的な青色は、川底まで見えるほどの透き通った水と、川に差し込む光が織りなす自然のアート。季節や時間帯によって色合いが変化する様子も魅力で、何度訪れても新しい美しさに出会えます。

清流の上流域には、「中津渓谷」や「にこ淵」、「安居渓谷」などの神秘的な景勝地が点在し、写真映えする風景を楽しむことができます。また、川ではカヤックやSUPといったリバーアクティビティも盛んで、大自然の中で思いっきり体を動かしたい人にもおすすめ。川に身をゆだねながら、山々に囲まれた絶景を見上げる時間は、まさに非日常です。

画像2: 奇跡の清流・仁淀ブルーに癒される「仁淀川」(高知県)

アクセスは、高知市から車でおよそ1時間。日帰りでも楽しめますが、周辺にはキャンプ場や温泉宿もあり、滞在しながらゆったり満喫するのも◎。自然界隈の旅を探しているなら、仁淀川は間違いなく外せないスポットです。

仁淀川

住所高知県吾川郡いの町周辺(スポットにより異なる)
電話0889-20-9511(仁淀ブルー観光協議会)
営業時間(アクティビティは各施設の予約制)
定休日(アクティビティは天候により中止の場合あり)
web仁淀川 公式サイト

太古の海が生んだ、壮大なカルストの絶景へ「秋吉台」(山口県)

画像1: 太古の海が生んだ、壮大なカルストの絶景へ「秋吉台」(山口県)

山口県・美祢市に広がる「秋吉台(あきよしだい)」は、日本最大規模のカルスト台地として知られる自然の絶景スポット。広大な草原に無数の白い石灰岩が点在する、異世界のような風景が広がっています。この秋吉台の雄大な景観を作っている石灰岩は、およそ3億5000万年前に南方の海でサンゴ礁として誕生し、それから長い年月を経て独特の地形が形成されました。

画像2: 太古の海が生んだ、壮大なカルストの絶景へ「秋吉台」(山口県)

秋吉台は四季ごとに姿を変え、早春の山焼きでの白黒の台地、春の芽吹きや夏の緑、秋の黄金色の草原、冬の雪景色と、訪れるたびに新しい表情を見せてくれます。展望台や遊歩道も整備されており、ハイキングをしながらゆっくりと自然を体感するのもおすすめです。

また、秋吉台の地下には日本最大級の鍾乳洞「秋芳洞(あきよしどう)」が広がっており、地上と地下でまったく異なる自然の芸術を味わえるのも魅力。全長約11kmのうち、約1kmが一般公開されており、巨大な石柱や幻想的な鍾乳石、地下河川など、地底探検のような体験が楽しめます。

壮大な地球の歴史と自然の力を感じながら、非日常の風景に心癒される旅へ。山口の秘境「秋吉台」で、思わず深呼吸したくなる絶景に出会ってみてはいかがでしょうか?

秋吉台

住所山口県美祢市秋芳町秋吉台山
電話0837-62-0115(秋吉台観光交流センター)
営業時間8:30〜17:00
web秋吉台 公式サイト

秋芳洞

住所山口県美祢市秋芳町秋吉3449-1
電話0837-62-0115(秋吉台観光交流センター)
営業時間8:30〜17:30 ※季節により変動あり

【九州エリア】神秘と癒しに包まれる、大地のパワーを感じる旅へ

九州には、雄大な地形が生み出す神秘的な景観や、思わず深呼吸したくなる癒しのスポットが点在しています。力強くもどこかあたたかい、“九州らしさ”を感じる絶景は、忙しい毎日を忘れさせてくれる非日常の時間へと誘ってくれます。

天地が創られた神話の舞台で、大自然に浸る「高千穂峡」(宮崎県)

宮崎県北部、高千穂町は日本神話にたびたび登場する神聖な地。その地にある「高千穂峡」は、約9〜12万年前の阿蘇火山の大噴火によって形成されたと言われる渓谷です。高さ約80~100mもの断崖絶壁が約7kmにわたって続き、その独特な景観が魅力です。

中でも見逃せないのが、溶岩が冷えて縦に割れた「柱状節理」と呼ばれる独特の岩肌。自然の力が生み出した幾何学的な美しさに、思わず見入ってしまうはず。

画像: 天地が創られた神話の舞台で、大自然に浸る「高千穂峡」(宮崎県)

峡谷の中央を流れる五ヶ瀬川では、手漕ぎボートに乗って水面から峡谷美を満喫することができます。頭上には高さ約17mの「真名井の滝」が流れ落ち、その迫力と神秘的な雰囲気はまるで異世界に迷い込んだかのような感覚。ボートから見上げる滝は特に人気の撮影スポットで、四季折々の美しさを見せてくれます。

高千穂町は天照大神の「天岩戸」神話や、ニニギノミコトの天孫降臨伝説の舞台ともされており、スピリチュアルなエネルギーを感じられる場所としても多くの人が訪れています。自然の絶景とともに、日本の神話や歴史の重なりを体感できる、まさに“神秘”のひとときが過ごせるスポットです。

高千穂峡

住所宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井御塩井
電話0982-73-1213(一般社団法人高千穂町観光協会)
営業時間(ボート受付は8:30〜16:30 ※季節・天候により変動あり)
定休日(ボートは天候により運休の場合あり)
web高千穂町観光協会 公式サイト

阿蘇の大自然をまるごと体感できる絶景高原「草千里ヶ浜」(熊本県)

画像1: 阿蘇の大自然をまるごと体感できる絶景高原「草千里ヶ浜」(熊本県)

熊本県・阿蘇市に位置する「草千里ヶ浜」は、阿蘇五岳のひとつ「烏帽子岳」の北麓に広がる高原地帯。直径1kmほどの広大な草原は、かつての火口跡に雨水が溜まってできた池と青々とした草原が広がり、のどかな放牧風景が楽しめる絶景スポットです。

天気が良ければ草原をゆったり歩く馬の姿も見られ、まるでヨーロッパの田園風景のような光景が目の前に。(放牧中の馬には、絶対に近づかないようにしてください。)

画像2: 阿蘇の大自然をまるごと体感できる絶景高原「草千里ヶ浜」(熊本県)

季節や時間帯、天候によってその姿は大きく変化し、朝霧に包まれる幻想的な光景や、夕日に照らされる金色の草原など、訪れるたびに違う表情を見せてくれます。特に春から秋にかけては草の緑が鮮やかで、散策や写真撮影にぴったりの時期。冬には雪景色の中にぽつんと凍った池が浮かぶような光景も見ることができます。

また、草千里ヶ浜の周辺には「大観峰」や「古閑の滝」といった阿蘇の自然を代表する絶景スポットも点在しており、ドライブや観光の拠点にもおすすめです。

草千里ヶ浜

住所熊本県阿蘇市草千里ヶ浜
電話0967-34-1600(阿蘇観光協会)
web阿蘇市観光協会 公式サイト

美しい日本の自然を、心で感じる旅へ出かけよう

日本各地には、日常の喧騒を忘れさせてくれるような絶景があふれています。どれも一生に一度は訪れたい、特別な場所ばかり。

次の休みには、ふと心が惹かれるあの風景に、足を運んでみませんか? カメラ片手に、“日本ってこんなに美しかったんだ”と感じる旅へ。

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