世界には、ロケーションや気候により冬にしか見られない絶景がたくさんあります。寒さの中でも力強さを感じる冬景色や、ノスタルジックな気分を味わえる光景は、この季節ならではのもの。そこで本記事では、各国を象徴する冬景色を取り上げてご紹介。冬の海外旅行は「見たい冬の絶景」を目的地にしてみませんか?

圧巻!大自然が生み出す冬景色

【カナダ】凍った滝しぶきが幻想的!「ナイアガラの滝」

画像: iStock/mirceax

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ナイアガラの滝といえば、カナダとアメリカの国境にある観光スポットのひとつ。カナダ領にあるカナダ滝と、アメリカ領にあるアメリカ滝、アメリカ滝の横にあるブライダルベール滝の3つの滝から構成されています。その中でも最大規模を誇るカナダ滝は、幅675m、落差56mとかなり大きなスケール。大量の水が滝つぼへと流れていくダイナミックさは、写真や映像でも十分伝わってきます。

そんなナイアガラの滝、実は冬の絶景スポットとしても人気があります。この地方の冬の気温はマイナス20度を下回る日も多く、夏に勢いよく流れていた滝水が凍結。それによって生み出された、異世界のような静かな景色を望むことができるのです。

ナイアガラの滝を見るためのメジャーなスポットは主に5つありますが、その中のひとつテーブル・ロック展望台は、流れ落ちる滝を眼前にするのに絶好の撮影スポット。冬は夏と比べると人が少ない傾向にあり、ゆっくりと堪能することができます。さらに人気のアクティビティ、ナイアガラの滝を丸ごと上空から眺めるヘリコプターでの遊覧観光もおすすめ。滝つぼから上がってくる水煙は幻想的な気分にさせてくれることでしょう。

ナイアガラの滝

アクセストロントから直通列車で約2時間
webhttps://jp-keepexploring.canada.travel/places-to-go/niagara

【アイスランド】“スーパーブルー”の世界が広がる「氷の洞窟」

画像: iStock/Rixipix

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北ヨーロッパに位置するアイスランドは、火山と氷河で形成された島。その南部に位置するヴァトナヨークトル国立公園は、ヨーロッパで2番目の大きさを誇る国立公園です。スカフタフェットル国立公園とヨークルスアゥルグリュブル国立公園、2つの国立公園が統合し2008年に誕生。アイスランドの国土の約14%を占めるほどの広さを誇ります。

その中にある氷の洞窟は、アイスランド観光の人気スポットのひとつ。総面積約8,100平方キロメートルあるヴァトナヨークトル氷河の一部が、夏に溶けた水によって削られて形成されます。

この場所に世界中から人々が訪れ、“スーパーブルー”と呼ばれ愛されているのは、氷河から放たれる青い輝きが美しいから。なぜ青いのか、それは降り積もった雪により氷河が押し固められたまま凍ることで、気泡を含まない純度の高い氷になるからだそうで、太陽光のうち青色のみの氷を透過する光により、洞窟内が青く輝いているように見えるのです。このスーパーブルーを見られるのは、冬の間だけ。プロのガイドの案内が必要なので、気になる方はお申し込みをお忘れなく。

氷の洞窟

アクセスレイキャヴィークから車で約400km(洞窟ツアーの起点となるスカフタフェットルまで)

【ノルウェー】山と海に囲まれた秘境が銀世界に「ロフォーテン諸島」

画像: iStock/Biletskiy_Evgeniy

iStock/Biletskiy_Evgeniy

北緯68度前後に位置する5つの島からなるロフォーテン諸島は、高くそびえ立つ山と、美しく広がる海が共存した自然豊かな場所。毎年12月~1月にかけては、太陽が全く地上に現れない期間ポーラーナイト(極夜)となることでも知られており、オーロラを見ることもできるスポットです。

日本ではあまり知られていないロフォーテン諸島ですが、この場所の魅力は手つかずのまま残されている自然が多くあること。『アナと雪の女王』の舞台となった場所ともいわれており、大自然が雪景色に染まった様子は神聖ささえ感じます。まるで映画の中に飛び込んだかのような気分になることでしょう。

秋から冬にかけては、ネイチャー・サファリというボートツアーのアクティビティがあり、野生のオットセイやクジラなどを観察することができます。また、絶景を楽しみたい方にはノルウェーで最も美しい村に選ばれたライネ(Reine)を訪れるのもおすすめ。絵葉書の中に入っていくといわれるほど、どこを切り取っても美しい冬景色を堪能してみてはいかがでしょうか。

ロフォーテン諸島

アクセスボードー空港から飛行機で約30分、ボードーフェリーターミナルからフェリーで約3時間
webhttps://visitlofoten.com/

【デンマーク】氷山に覆われた、グリーンランドの「イルリサット・アイスフィヨルド」

画像: iStock/pgstaebler

iStock/pgstaebler

北極海と大西洋の間に位置し、島のほとんどが氷床と雪に覆われているグリーンランド。そんなグリーンランドにあるイルリサット・アイスフィヨルドは、イルリサット氷河からディスコ湾に流れる全長約40kmのフィヨルドで、2004年にユネスコの世界遺産に登録されたことでも知られています。

しかし、ここ数年は温暖化の影響もあり、アイスフィヨルドに面したイルリサット氷河の前方部分が近年大幅に後退しているとのこと。氷山に覆われたフィヨルドに氷河が崩れ落ちる光景や音には圧倒されることでしょう。いつ崩壊するかわからない氷河。この景色を直接見たいという方は、先延ばしせず思い立ったタイミングで足を運ぶのが良いかもしれません。

また、冬は気象条件さえ整えば氷山とオーロラのコラボレーションが見られることも。スノーシューでのアイスフィヨルド周辺のハイキングや、ハスキー犬による犬ぞりツアーなども楽しめるのは冬ならではです。

イルリサット・アイスフィヨルド

アクセスレイキャヴィークから飛行機で約3時間
webhttps://visitgreenland.com/things-to-do/ilulissat-icefjord/

【スウェーデン】神秘的な光が空を覆う「オーロラ」

画像: iStock/Julia Kuznetsova

iStock/Julia Kuznetsova

誰もが、一度はその目で見てみたいと思ったことがあるであろうオーロラは、北欧を中心に一年中みられる自然現象。夜、人工の光がない地域で、晴天の日に見られます。

スウェーデンの観光というとストックホルムでの都市観光を想像しがちですが、冬はオーロラ目当てで観光するのもおすすめ。特にラップランド地方の小さな村・アビスコにあるオーロラ・スカイ・ステーションは、オーロラベルトのほぼ真ん中に位置しており、晴天率が高く、世界一オーロラ観測に適した場所なのだそう。

ヌオリャ山ステーションから山頂までは、チェアリフトで。ほとんど雲のかかることのない晴れた空と澄んだ空気の下、360度視界が開けた雪山でオーロラを堪能することができます。

オーロラ

アクセスアビスコツーリストステーション駅から徒歩約10分(オーロラ・スカイ・ステーション)
webhttp://letsgo-sweden.com/aurora/

年末年始・冬休み おすすめ海外旅行特集

※2023年10月27日に一部内容を更新いたしました

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