観光地としての魅力が詰まった札幌には、数多くのモデルコースがありますが、そこに“地元に暮らす人の案内”が加わると、旅はぐっと特別なものに変わります。定番スポットの新たな楽しみ方を知ったり、観光ガイドには載っていない地元住民ならではの場所を訪れたり……。この記事では、そんな特別な旅を、JALふるさとアンバサダーがご案内。遠くから遊びに来た友達をおもてなしするための、リアルな1日プランをお届けします。

※価格は税込み表記です。

今回協力してくれたのはJALふるさとアンバサダーの斉藤さん!

画像1: 斉藤さん

斉藤さん

皆さま、こんにちは。JALふるさとアンバサダー北海道地区担当、J-AIR客室乗務員の斉藤です。生まれも育ちも北海道札幌市ですが、就職を機に一度道外で暮らし、現在はアンバサダーとして再び札幌で暮らしています。

そんな札幌歴20年以上の斉藤さんに、道外から来た友達を案内する際のおもてなしプランを教えてもらいました! 札幌を実際に案内する際に意識しているのは「自然」と「食」をセットで体験してもらうこと。

札幌に暮らすからこそわかる楽しみ方を、地元ならではの視点や小ネタとともに紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

12:00〜13:00|西屯田通りスープカレー本舗

地元の人に愛されてきたスープカレーの人気店

おもてなしプランのスタートは昼から。札幌に遊びに来た友達とも無理のない時間に合流して、まずは腹ごしらえ。

向かうのは、札幌・中央区の住宅街に佇む「西屯田通りスープカレー本舗」。独創的なスープとセンスのよい店内で地元の人に愛されてきた人気店です。食べログ百名店にも3度選出された実力派で、扉を開けた瞬間からスパイスの香りに食欲をそそられます。

画像: 地元の人に愛されてきたスープカレーの人気店

最大の魅力は、コク深く満足感の高いスープ。ベースは4種類から選べて、辛さは8段階まで調整可能。気分や体調に合わせて、自分だけの一杯を仕立てられるのが嬉しいポイントです。キャベツやトマト、ふわふわチキンといったトッピングも豊富で、味の重なりや食感の変化を最後のひと口まで楽しめます。

画像: 昼ベジカレー 1,400円

昼ベジカレー 1,400円

なかでも人気なのが、平日限定の「昼ベジカレー」。ブロッコリー、オクラ、カボチャ、トマト、レンコンなど彩り豊かな野菜がたっぷり入り、ヘルシーでありながら食べごたえもしっかり。スパイスの香りと野菜の甘みが寄り添い、からだが喜ぶ一皿に仕上がっています。

スープが無くなり次第閉店となるため、訪れるならランチがおすすめ。札幌のスープカレー文化の懐に抱かれるような一杯を、落ち着いた空間でゆっくり味わってみてください。

斉藤さん「実は、学生時代にバイトもしていたほど大好きなスープカレー。地元の人もよく食べますが、『西屯田通りスープカレー本舗』はその頃から噂に聞いていた有名店。

スープカレーの有名店は大行列が基本のなか、こちらのお店は繁華街から少し距離があり、お腹を空かせながら行列に並ばなくてもいいのが嬉しいポイント。

画像1: “地元目線”の札幌ガイド!北海道民が友達をおもてなしする1日プラン

『昼ベジカレー』はココナッツのスープがイチ押し! コクがありながらもまろやかな味わいで、ゴロッと大きな野菜がたっぷり入っているのが魅力。メンチカツのトッピングを加えると、満足度がぐっと上がるのでおすすめです!」

西屯田通りスープカレー本舗

住所北海道札幌市中央区南8条西13-4-5
電話011-532-1202
営業時間月〜土曜 11:00〜23:00、日曜・祝日 11:00〜23:00(ランチタイムは11:00〜15:00)
定休日水曜
アクセス札幌市電「西線9条旭山公園通駅」より徒歩5分
web西屯田通りスープカレー本舗 公式サイト

13:00〜15:00|藻岩山(もいわやま)

あえての昼間がおすすめ!“街の上の展望台”

お昼を済ませたら、街の喧騒を離れて自然を感じに出かけましょう。訪れるのは、札幌のほぼ中心にそびえる標高531mの藻岩山(もいわやま)です。

この山は、かつてアイヌの人々が「インカルシペ(いつもそこに上がって見張りをするところ)」と呼んだ見張りの山。山頂に立てば、札幌の街並みを一望できる大パノラマが広がります。また、夜景の名所としても有名で、「日本新三大夜景」(一般社団法人 夜景観光コンベンション・ビューロー)に過去3回選ばれたほどの美しさを誇る札幌市の夜景を余すことなく楽しむことができます。

画像1: あえての昼間がおすすめ!“街の上の展望台”

札幌の中心地からバス1本でロープウェイ乗り場へ行けるアクセスのよさも魅力。観光の合間に、気軽に“街の上の展望台”へと出かけられます。

画像2: あえての昼間がおすすめ!“街の上の展望台”

斉藤さん「藻岩山は夜景の名所として知られていますが、実は昼間に訪れるのもおすすめなんです。碁盤の目に広がる札幌の市街地の細部から、石狩湾や増毛・暑寒別岳まで、夜には見ることのできない壮大な景色が広がっています。街と自然が調和した、札幌らしい風景をぜひ味わってみてください。

また、藻岩山周辺にはおしゃれなカフェや雑貨屋も点在しています。行き帰りの空いた時間に立ち寄れば、こだわりのコーヒーを味わったり、陶器やアクセサリーを眺めたりして、ゆったりとした時間を過ごせます」

藻岩山

住所北海道札幌市中央区伏見5-3-7
電話011-561-8177
アクセスJR「札幌駅」から「もいわ山ロープウェイ」までバスで約37分
web札幌もいわ山ロープウェイ 公式サイト

15:00〜18:00|AOAO SAPPORO

夕方ならではの楽しみ方が豊富な都市型水族館

雄大な自然にふれたあとは、生き物の癒し空間へ。札幌の地下街直結の商業施設「moyuk SAPPORO」の4〜6階に広がる都市型水族館「AOAO SAPPORO」は、札幌の中心にいながら水や自然を身近に感じられるスポットです。

画像: 夕方ならではの楽しみ方が豊富な都市型水族館
画像1: 提供:ナカサアンドパートナーズ

提供:ナカサアンドパートナーズ

なかでも絶対に見逃せないのはペンギンのエリア。大きな水槽の横にある階段を上れば、ペンギンと同じ目線に立てます。キタイワトビペンギンが目の前を勢いよく泳いだり、飛び跳ねたりする姿は、驚くほどにダイナミック。ガラス越しでは感じられない息づかいや表情まで、間近で観察できます。

画像2: 提供:ナカサアンドパートナーズ

提供:ナカサアンドパートナーズ

17時以降は、館内の照明や演出が変わるナイトタイムへ移行。昼間のいきいきとした雰囲気が、幻想的で静かなムードに姿を変え、同じ展示でもまったく違う表情に出合えます。ペンギンを観察しながら北海道名物の“シメパフェ”を味わえたり、生き物の食事シーンを見られたりと、夕方ならではの楽しみも。

街歩きの締めくくりに、心がふっとほどけるような癒しの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

斉藤さん「札幌の中心街にあるので、観光の合間にいつでもふらっと立ち寄れる嬉しいスポットです。夜22時まで開いているため、仕事帰りに訪れる地元の人も多くいます。

画像2: “地元目線”の札幌ガイド!北海道民が友達をおもてなしする1日プラン

私のお気に入りの展示は小さな生き物たちの営みをありのままの姿で観察できる『ネイチャーアクアリウム』。小さな生き物を見るのが好きで、この間訪れた際は岩の隙間にいる小さな魚がそこへ入ってくる砂を一生懸命にかきだしている姿が愛おしくてついつい時間を忘れて眺めてしまいました。

シメパフェも本格的なので、ぜひ味わっていただきたいです!」

AOAO SAPPORO

住所北海道札幌市中央区南2条西3-20 moyuk SAPPORO 4‑6階
電話011‑212‑1316
営業時間10:00〜22:00(最終入館 21:00)
定休日なし(臨時休館を除く)
アクセス札幌市営地下鉄南北線・東西線・東豊線「大通駅」より徒歩3分
札幌市電「狸小路駅」より徒歩1分
webAOAO SAPPORO 公式サイト

18:00〜20:00|Semina(セミーナ)

北海道各地の食材を一度に堪能できるイタリアン

生き物に癒されたら、晩ご飯は北イタリアの風を感じる一軒へ。札幌・大通にある「セミーナ」では、本場イタリアで修業を重ねたシェフが、北海道の旬をいかした一皿を華やかに仕立ててくれます。コースは「デクスタツィオーネコース(8,500円)」と「Seminaコース(6,600円)」の2本立て。肩ひじ張らずに、道産食材のうまみをたっぷり味わえるのが魅力です。

画像: 北海道各地の食材を一度に堪能できるイタリアン

店内の黒板には、使用されている道産食材の産地がずらりと記されていて、どこから来た食材かを知りながら味わえる楽しさがあります。

深夜まで営業しているので、コース料理を味わいながら、久しぶりの再会や旅の思い出をゆったりと語り合うことができます。ただし人気店のため、スムーズに楽しむなら予約がおすすめです。

斉藤さん「実は札幌にはイタリアンのお店が多いんです。その中でも『セミーナ』は道産の食材に徹底的にこだわっているので、観光で訪れた友達をぜひ連れて行きたい場所です。

画像4: “地元目線”の札幌ガイド!北海道民が友達をおもてなしする1日プラン

おすすめの一品は『白糠産エゾシカのロースト』。肉々しさがありつつも、柔らかい食感。とても美味しいので、またすぐ行きたくなること間違いなしです」

Semina

住所北海道札幌市中央区南1条西8-20-1 ライオンズマンション小六ビル 1F
電話050-5597-3439
営業時間月〜木曜 17:00〜22:00、金曜 12:00〜14:30/17:00〜22:00、土日祝 12:00〜15:00/18:00〜23:00
定休日不定休
アクセス札幌市営地下鉄東西線「西11丁目駅」より徒歩5分
札幌市電「西8丁目駅」より徒歩3分
webSemina 公式サイト

20:00〜22:00|せいす

のれんが目印!狸小路ならではのレトロな雰囲気の居酒屋

友達と札幌の夜を楽しむなら、ぜひ2軒目まで行きましょう。「セミーナ」から徒歩10分ほど、狸小路商店街でひときわ目を引くのれんが目印の居酒屋が「せいす」です。2017年オープンの人気店で、店内には活気と温かな空気が漂います。メニューはなんと約180品、ドリンクも170品以上という圧巻のラインナップ。何度通っても新しい出合いがあるのが、この店の魅力です。

画像: のれんが目印!狸小路ならではのレトロな雰囲気の居酒屋

出汁の香りがふわりと広がる「だし巻き玉子の揚げ出し」、ジューシーなうまみがあとを引く「手羽唐揚げ」など、お酒が進む名物がずらり。全国の蔵から届くこだわりの日本酒は、季節限定や数量限定の銘柄もそろい、その日の気分で選ぶ楽しさがあります。

斉藤さん「『せいす』は地酒をはじめとしたお酒の種類が豊富。狸小路ならではのレトロな雰囲気も感じられ、地元の空気を味わいながらゆったり過ごせます。

画像5: “地元目線”の札幌ガイド!北海道民が友達をおもてなしする1日プラン

なかでもお気に入りメニューは『もろこしボックス』。箱を開けると、とうもろこしのから揚げやかき揚げ、スティック揚げが入っていて、甘みたっぷりの北海道ならではのとうもろこしをさまざまなスタイルで味わえます!

ちなみに、狸小路とは大通りとすすきのの間に位置している商店街のこと。1丁目から7丁目まであり、7丁目に近づくほどディープな雰囲気が漂います」

せいす

住所北海道札幌市中央区南2条西6-5-3 住友狸小路プラザハウス
電話050-5593-9092
営業時間月〜土曜 15:00〜1:00、日・祝日 15:00〜23:00
定休日不定休
アクセス札幌市電「西8丁目駅」より徒歩4分
札幌市電「資生館小学校前駅」より徒歩5分
Instagram@seis_official_

旅の終わりには、おすすめのお土産情報を

お昼からスタートした札幌旅もそろそろ解散の時間。最後に斉藤さんおすすめのお土産情報をどうぞ!

斉藤さん「私のおすすめは、『NORTH FARM STOCK(ノースファームストック)』の『北海道山わさびソース』。ツンとした辛みがクセになる味わいで、大好きなせいろ蒸しをつくる際に重宝しています。

『ノースファームストック』の商品はどれもパッケージがシンプルかつ洗練されているので、センスのいい手土産としても喜ばれます!」

北海道発の食品メーカー「ノースファームストック」。素材をいかした「北海道ジンジャーディップ」や「北海道キノコのオイル漬け」「北海道バーニャカウダ」など、北海道ならではの商品がそろいます。

画像1: 旅の終わりには、おすすめのお土産情報を

「北海道山わさびソース」は、香り高い北海道産の山わさびを100%使用し、ピリッと抜ける辛さとキレのよい後味が魅力。野菜サラダにたらせば味が締まり、ステーキやローストビーフ、とんかつのソース代わりにもおすすめです。

画像2: 旅の終わりには、おすすめのお土産情報を

アボカドやゆで卵、生のサーモンとも相性抜群で、和え物のアクセントにも活躍します。キッチンに一瓶あれば、日々の食卓がぐっと北海道らしいごちそうに。シンプルな料理ほど、素材のよさと辛さの余韻が引き立ちます。

直営店「NORTH FARM STOCK SHOP & CAFE」はもちろん、札幌市内の商業施設でも購入できます。

NORTH FARM STOCK SHOP & CAFE

住所北海道岩見沢市志文町292-4
電話0126-35-5251
営業時間4~12月 10:00〜18:00(L.O.17:00 ※ソフトクリームと一部ドリンクは17:30)
1~3月 10:00〜17:00(L.O.16:00 ※ソフトクリームと一部ドリンクは16:30)
定休日なし
webNORTH FARM STOCK 公式サイト

地元目線の案内で札幌の魅力を深く知る、そんな1日

地元に住む人に案内してもらう旅は、ただ自分で調べて歩く旅行とは違い、人の温かみを感じられる特別な体験です。定番のスポットも、地元目線での楽しみ方を知ることで、その土地をより深く味わえます。

そして案内する側にとっても、いつも見慣れた街の風景や食事が、友達と共有することで新しい魅力として映る瞬間があります。誰かを案内することは、街を“再発見”するきっかけでもあるのです。

画像2: 斉藤さん

斉藤さん

1日のプランをご紹介しながら、生まれ育った地元だからこそ、つい“当たり前”になってしまっていた札幌の魅力に、改めて気づく機会にもなりました。

北海道は、訪れるたびに違った表情を見せてくれる場所です。季節ごとにまったく違う魅力があり、そのときだけの過ごし方を存分に楽しんでいただきたいです。私は特に「春」が好きです。カラッとした夏、色づく紅葉、雪に包まれる冬もそれぞれ魅力的ですが、ぜひ一度、春の札幌にも訪れてみてください。

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