北海道東部にあり、オホーツク圏最大の都市・北見。そして、北海道の南西端に浮かぶ離島・奥尻。この2つのエリアに共通しているのが、北海道の魅力を丸ごと味わえる“究極のバーベキュー”が楽しめるということ。せっかく北海道に行くなら大自然の恵みを贅沢に味わいませんか? その願い、JALが叶えます。

【奥尻】海産物の宝庫! 奥尻島でバーベキュー

もう一つのバーベキュースポットは、北海道本島(渡島半島)の西方沖に浮かぶ奥尻島にあります。アイヌ語で「向こうの島」を意味する「イクシュン・シリ」が奥尻町の由来。島の南端にある奥尻空港は、丘珠・函館の両空港とJALグループの翼で結ばれています。北見と奥尻は離れた地でありながら、飛行機を利用すれば巡れてしまうのです。

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奥尻バーベキューの会場は、もちろん海岸。“奥尻ブルー”を眺めながら、まだ日が明るいうちに火おこしを始めます。

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「すごい!」用意された食材を見て、驚きを隠せません。ウニにアワビ、カキ、ツブ貝、ムール貝、カニ……。「これぞ奥尻」ともいうべき海鮮が大きなお皿いっぱいに積まれています。これらの“宝の山”を網に並べ、ダイナミックに焼いていきます。

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しばらくするとパチパチと音がしてきました。ウニの口から煙が上がってきたら食べごろのサイン。トゲに気を付けながら殻を割って、あつあつのまま口の中へ。生のウニに比べ味がさらに濃くなり、予想をはるかに超えるおいしさ。磯の香りが口の中いっぱいに広がり、たまらなく幸せな瞬間です。

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貝はぐつぐつしてきたら焼き上がり! 箸が一斉に網へと伸びます。ムール貝は肉厚でぷりぷり。「こんなにおいしいんだね」「最高!」感嘆の声が漏れます。

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こんなに大きなアワビを丸ごと食べられるなんて贅沢の極み。焼くとうっとりするほどやわらかくなり、生で食べたときのコリコリした食感とはまた違うおいしさ。噛めば噛むほど甘さが増し、喉を通る瞬間まで美味。炭火で炙った奥尻産アスパラも甘くてジューシーです。

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別の網ではマグロのカマを焼いていました。ホイルを開けると一気に香ばしい匂いが広がります。ひと口でご飯もお酒も進む、間違いなしの味です。

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大きな鍋で作っていたのは、なんとウニスープ。高級食材のウニをスープに入れてしまうなんて、さすが海産物の宝庫・奥尻ならではの食べ方です。ウニ、キノコ、野菜の旨みが溶け合う贅沢な逸品に、箸を動かす手が止まりません。

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バーベキューの主催者であり、レストラン「Bella Vista(ベラヴィスタ)」やシーカヤック体験などの事業を展開している工藤哲史さんに話を聞きました。

工藤さんは一度島を出て働き、7年前に戻ってきたそう。「今までレストラン一本だったのですが体験観光なども始めるようになり、“奥尻のためにやりたかったことがようやくできた”という実感があります。最初は少し硬い表情だったお客さんが、バーベキューでおいしいものを食べておいしいお酒を飲み、とてもいい笑顔になるのを見ると嬉しいですね。奥尻は食材も景色もまだまだ魅力があふれています。奥尻の良さを少しでも多くの人に知ってもらいたいです」と語ります。

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豪華なバーベキューを楽しんでいる間に、太陽は着々と一日を終える支度を進めていました。金色に輝いたままゆっくりと水平線へと近付いていきます。夕日から水面をなぞり、こちらにまっすぐ伸びてくる光の帯。あまりの美しさに目を奪われ、しばし無言の時間が続きました。

奥尻観光1:観光タクシーで島巡り

島のシンボル・鍋釣岩を眺める

画像1: 島のシンボル・鍋釣岩を眺める

奥尻島を観光するなら、観光タクシーを使うのがおすすめ。島のことに熟知したドライバーがその季節、その時間で最も美しいスポットを案内してくれます。

画像2: 島のシンボル・鍋釣岩を眺める

島にある奇岩の中でもひときわ存在感を放ち、島のシンボルでもある鍋釣岩(なべつるいわ)。囲炉裏で使う鍋の弦(取っ手)に形が似ていることからその名が付いたそう。水深25mといわれ抜群の透明度を誇る海はくっきりと青く、これこそが「奥尻ブルー」。その中に佇む岩の姿は圧巻の一言です。

画像3: 島のシンボル・鍋釣岩を眺める

岩の頭上に生えている植物の名は「ヒロハノヘビノボラズ」。枝葉に鋭いトゲがたくさんありヘビも登らないことからこの名が付いたといわれています。

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岩の反対側から見ると、遠くに北海道本島を望むことができます。静かに打ち寄せる波、太陽に照らされて輝く水面。いつまでも飽きることなく眺めていられるから不思議。ゆったり穏やかな「島時間」へと導かれていきます。

鍋釣岩

住所北海道奥尻郡奥尻町奥尻
電話01397-2-3456(奥尻島観光協会)

悲しい記憶と蘇生の物語。島民の心に寄り添い続ける津波館

画像1: 悲しい記憶と蘇生の物語。島民の心に寄り添い続ける津波館

1993年7月12日に起きた北海道南西沖地震。震源地に近い奥尻島は、大津波により壊滅的な被害を受けました。その災害の記憶と教訓、全国から寄せられた復興支援への感謝を後世に伝えようと建てられたのがこの「奥尻島津波館」です。

画像2: 悲しい記憶と蘇生の物語。島民の心に寄り添い続ける津波館
画像3: 悲しい記憶と蘇生の物語。島民の心に寄り添い続ける津波館

館内には7つの展示スペースがあります。立体模型コーナーでは、奥尻島の誕生から災害、その後の復興までを48の立体模型で再現。災害時に島民が直面した衝撃や悲しみがひしひしと伝わってきます。島で発見された「丁字頭勾玉(ちょうじがしらまがたま)」も展示されていました。

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犠牲になった人たちの魂を慰めるため、高台の上に作られた慰霊碑「時空翔」。中央のくぼみは震源となった南西沖を向き、震災のあった7月12日に太陽がくぼみに沈みます。失われた多くの命を悼み、島の内外から人々が訪れています。

奥尻島津波館

住所北海道奥尻郡奥尻町字青苗36
電話01397-3-1811(奥尻島津波館事務所)
冬期間は01397-2-3890(奥尻町教育委員会事務局)
開館時期4月下旬~10月末日
開館時間9:00~17:00
休館日毎週月曜日(月曜が祝日の場合は開館。7・8月は無休)
料金入館料 大人520円(団体470円)、小・中学生170円(団体150円)

潮風とミネラルを感じる、離島ならではのワイン

画像1: 潮風とミネラルを感じる、離島ならではのワイン
画像2: 潮風とミネラルを感じる、離島ならではのワイン

北海道南西沖地震の後、雇用創出策の一つとして始まった奥尻のブドウ栽培。この土地に合う栽培方法を探求して工夫を重ね、このブドウから奥尻ワインが誕生しました。

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ブドウ畑を過ぎ、北追岬公園のそばにある奥尻ワイナリーに到着。国内初の島のワイナリーです。グリーンの三角屋根、洋館のような建物が目を引きます。

画像4: 潮風とミネラルを感じる、離島ならではのワイン

樽発酵・熟成貯蔵庫の中を特別に見学させていただきました。ワインはこの樽の中で静かに眠り、目覚めの時を待ちます。

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奥尻ワイナリーでは、ピノ・グリ、シャルドネ、メルローなど年間約10種類のワインを製造・販売しています。「360度を海に囲まれたこの地で日本海の潮風を受けて育ったブドウは、ミネラルが豊富。離島ならではの味わいです」と菅川仁常務。ワインは余韻にかすかな潮の香りが感じられ、奥尻の海鮮にもよく合います。

奥尻ワイナリー

住所北海道奥尻郡奥尻町字湯浜300番地
電話01397-3-1414
webhttps://www.okushiri-winery.com/

海の恵みを大胆に味わう。離島でイタリアンランチ

画像1: 海の恵みを大胆に味わう。離島でイタリアンランチ

奥尻のワインに合うお料理も楽しみたいと思ったら、フェリーターミナル2階のイタリアレストラン「bella vista(ベラヴィスタ)」へ。

画像2: 海の恵みを大胆に味わう。離島でイタリアンランチ

魚介のペペロンチーノ(1,200円)。パスタが隠れてしまいそうなほどエビもカキも大きくてびっくり。ふっくらしつつも身が詰まっていて甘みがあり、噛むごとに奥尻の海を感じます。漁のシーズンには奥尻産ムラサキウニのクリームパスタや奥尻産ヘラガニのトマトクリームパスタも。その時期にしか味わえない奥尻の味です。

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こちらはトマトとモッツァレラパスタ(1,000円)。たっぷりのモッツアレラチーズがインパクト大、爽やかな自家製トマトソースとの相性も抜群です。満腹になった後は、フェリーターミナル内にある土産店へ。海産加工品やお菓子、奥尻のマスコットキャラクター「うにまる」くんのグッズなど、気になるものがたくさんありました。

bella vista

住所北海道奥尻郡奥尻町字奥尻309 奥尻港フェリーターミナル2F
電話090-2870-3369
営業時間10:00~21:00
定休⽇無休

奥尻観光2:朝日と宮津弁天宮、神秘のコラボレーションを拝む

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画像2: 奥尻観光2:朝日と宮津弁天宮、神秘のコラボレーションを拝む

奥尻島に宿泊するならば、早起きして島の北側へ。海へと突き出た岬の頂上に、朝日に照らされた宮津弁天宮が見え、神々しい景色です。緑の中に続く階段、ちらりとのぞく赤い屋根、背後から差し込む光。神話の世界に入り込んだような気分です。

画像3: 奥尻観光2:朝日と宮津弁天宮、神秘のコラボレーションを拝む
画像4: 奥尻観光2:朝日と宮津弁天宮、神秘のコラボレーションを拝む

高台の麓には漁港があります。そこから見上げた鳥居は大迫力。急勾配の階段を一段ずつ登っていきましょう。

画像5: 奥尻観光2:朝日と宮津弁天宮、神秘のコラボレーションを拝む

階段を登り切ると、うっそうと茂る緑の中にお社がありました。祀られている弁天様は、弁財天とも呼ばれる福の神。元は島の拠点となる「番所」があった場所で、江戸時代末に島民が大漁祈願のため建てたのが始まりだそう。神聖な空間に、背筋がピンと伸びる思いです。

宮津弁天宮

住所北海道奥尻郡奥尻町字宮津
電話01397-2-3404(奥尻町地域政策課商工観光係)
01397-2-2351(観光専用)

奥尻観光3:静寂と星。奥尻の夜空を独占する

画像1: 奥尻観光3:静寂と星。奥尻の夜空を独占する

奥尻ならではの景色が見られるのは昼間だけではありません。すっかり日が沈んだ後に赤石地区高台の「うにまる公園」で空を見上げると、視界いっぱいに星、星、星。明かりが多い都会では見ることのできない絶景です。

画像2: 奥尻観光3:静寂と星。奥尻の夜空を独占する

まるで空を埋め尽くすかのように瞬く星々。中央で白い煙のように見えるのはなんと天の川。肉眼で見えるなんて驚きです。日常をすっかり忘れてしまうような特別な世界。「島時間」の魔法は朝まで解けることなく、旅の思い出をさらに美しく彩ってくれます。

うにまる公園

住所北海道奥尻郡奥尻町字赤石
電話01397-2-3404(地域政策課商工観光係)
01397-2-2351(観光専用)

道東エリアの北見、西の離島・奥尻。北海道でバーベキューを楽しむなら、どちらも外せないスポットです。北海道の味覚と景色を一度に楽しめる北海道横断バーベキュー。旅においてグルメの占める割合が多い食いしん坊さんに、ぜひおすすめしたいハシゴ旅です。

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