そんなエリアの魅力を広くアピールすべく、地域と共に観光コンテンツの磨き上げをおこなう北海道エアポートがオリジナルツアーを開催(企画運営は北海道宝島旅行社)。JALふるさとアンバサダーの小林さんとともに、2泊3日の旅を体験しました。
※価格は税込み表記です
〈1日目〉
夕暮れとともに訪れた感動的な出会い。濤沸湖でのバードウォッチング
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オホーツク地域の玄関口、女満別空港までは羽田空港から2時間弱の好アクセス。そこから車で約30分の距離にある濤沸湖(とうふつこ)が、今回のツアー最初の目的地です。
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小清水町と網走市にまたがる総面積900ヘクタールの汽水湖は、アイヌ語で「沼の口」を意味する「トープッ」が語源。多くの野鳥が訪れるバードウォッチングの名所として知られ、畔には濤沸湖水鳥・湿地センターが置かれています。
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ここでバードウォッチングのガイドをしてくれるのが、小清水町観光協会の湯浅史美さん。実際にフィールドに出て観察を行う前に、映像とクイズを交えた楽しいレクチャーに参加しました。
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例えば「濤沸湖で鳥たちを見られる季節は?」といった出題が。その答えはずばり「一年中」。東南アジアからやってくる夏鳥、シベリアから下ってくる冬鳥のほか、秋と春に濤沸湖に立ち寄る旅鳥、一年を通して濤沸湖に棲み着いている留鳥など、年間で200種以上の鳥を見ることができます。
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レクチャーの後は、センター内の展示施設を見学。濤沸湖で見られる野鳥のデータだけでなく、サケやコイといった魚のほか、ヨシやツボスミレなどの野草を含む豊かな動植物の生態に触れました。
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そしていよいよ、本日のハイライトであるバードウォッチングへ! 湯浅さんのガイドのもと、参加者は一斉に双眼鏡を覗き込みます。
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その先には、流木の傍らで動き回るアオサギやオナガガモらの姿が。ちなみに今回はツアー参加のためワイワイと賑やかに楽しみましたが、湯浅さんいわく「本当はできるだけ静かに、野鳥が驚かないように観察するのがオススメです」とのことでした。
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空を見上げると、群れをなして飛ぶシギの仲間ややユリカモメを発見。ゆったりと湖の上の大空を舞う情景は、まるで時が経つのを忘れてしまうかのように雄大です。
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その後は少しバスで移動し、小清水町と網走市との境にある平和橋というスポットに移動。バードウォッチングを続けます。
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ここでは、オオハクチョウやホシハジロらとも遭遇。地元の方から「ワシのなる木」として親しまれている木の上では、ちょうど2羽のオオワシが羽を休めていました。
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また、平和橋は夕日の美しい場所としても有名。夢中で鳥たちの活動を覗いているうちに、あっという間に時間が過ぎていきます。そして湯浅さんから観察終了の合図が出たと同時に、夕暮れ空の向こうから突然「ギャハンギャハン」という独特な鳴き声が!
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この鳥こそ、湯浅さんが「一番好きな鳥」と公言するヒシクイ。越冬のために南下してくるガンの仲間がおよそ300羽の群れをなして湖に帰る、“寝ぐら入り”の瞬間に立ち会うことができました。
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その光景の美しさは、参加者全員が思わず息をのむほど。自然豊かな濤沸湖ならではの四季折々の感動体験は、旅の最高の思い出になること請け合いです。
一般社団法人小清水町観光協会
住所 | : | 北海道斜里郡小清水町浜小清水474-7 |
---|---|---|
電話 | : | 052-67-5120 |
開館時間 | : | 9:00~17:00(ビジターセンター) |
休館⽇ | : | 年中無休(年末年始を除く) |
「HOKKAIDO LOVE!」では、オホーツクエリアのその他の観光ツアーの様子も紹介しています。そちらもあわせてご覧ください。
『オホーツクの食をディープに楽しむ ちょっと知的なツアー!』体験記
https://hokkaidolove.jp/travel/detail/001479/
『オホーツク編SDGsツアー!持続可能な農山漁村の在り方を考える!』体験記
https://hokkaidolove.jp/travel/detail/001546/
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※本記事は2023年1月20日に一部内容を更新しました
掲載の内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。